第2次猿十番碁 最終局☆第8夜

実戦図


昨日の記事を☆第7夜に変更しました。
さ、先いくよ。

黒173の辺りは前譜168の辺りと並んで打ちたかったところ。

参考図1


参考図1黒1と打つつもりだった。
黒5に白6と打つと白5子を抜けるのがミソ。
ただ実際に白2と打つかはわからないし、
色々変化がありそう。
またこの順の方が先手だし実戦より良いのだけれど、
打っているときは良いのかどうか判断できなかった。
そういったややこしいことを避けての173だった。

参考図2


しかしその一方で黒183には
参考図2白1を予測していたのだから一貫性がない。
この直前に、また形勢判断をして
左上をセキとみなすと、コミを入れても細かそうと判断して、
慌てて勝負手気味に打ったというのが、この時の心理。
だったら左上のコウを取って、
オシツブシを狙えば良さそうなものだが…

ここを白1からコウにされたら黒は何もヨセていない感じ。
むしろかえって白にチャンスを与えた形だろう。

だから実戦白184と打って貰ったおかけで、
左辺にまとまった地ができたのは万々歳だった。