対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「読みに強くなる秘訣」

2006-09-20 00:55:26 | 棋書
NHK出版から三村智保プロの、「読みに強くなる秘訣」が発売。

サラッと立ち読みしたが、その「秘訣」が何なのかはよくわからず。
「三々打ち込み」「攻め合い」「シチョウ」「打ち込み」「競り合い」の代表的な例が丁寧に書かれている。
しかしごく普通の技術解説であり、これらと本のテーマ、「読み」がどうも結びつかない。
確かに紹介されている手順通りに読めればいいのだけれど…。

つまり様々な失敗例と、最終的な成功例を逐次追っていくことで、読みの起点と流れを訓練しよう………ということだろうか?
もっとしっかり読めばわかるのかもしれないが、一目どうもピントがはっきりしない印象。

それにしても三村プロは著作が随分出てきましたね。
まだまだ老け込む年でもないし、棋戦の方も頑張って、本の読者を喜ばせて欲しい。

オススメ死活サイト

2006-09-19 15:15:20 | 雑談
瀬越憲作氏の「手筋辞典」をgoogleで検索していたら、以下のサイトを見つけた。

手筋バイブル

「手筋辞典」「作戦辞典」などを電子書籍販売しているらしい。
「手筋辞典」は今でも、書店で入手できますが。

感心したのは「研究室」の項。
ここの死活問題集がなかなか優秀。

「死活の基本形」260題の他は定石から生じる死活なのだが、問題図が出来上がるまでの順が記されているのが嬉しい。
こちらの着手にPCが応じてくれるのも良いが、初期画面で腰を落として、最後まで読み切ろうという習慣が薄れるのが難か。
わからなくなると虱潰しにクリックしたり…。

解いていて、しばし時を忘れた。

U-17日本代表優勝

2006-09-18 22:22:52 | スポーツ
U-17サッカーアジア選手権で日本が優勝。
小野らを擁した1994年以来、12年ぶり2回目の優勝である。

「黄金世代の再来か?」
という期待も否応なく高まるが、今大会は運も味方した。
勿論これは「運も実力のうち」という意味でのポジティブなもの。
実力があって初めて、「運次第」という話になるのだから。

世界選手権出場権を賭けた準々決勝は、両チーム12人ずつのキッカーを出してのPK戦での勝利だった(しかも3回、決められたら即負けの局面でGK広永がセーブ)。
決勝の北朝鮮戦も見る限り、どちらが勝ってもおかしくない均衡したゲーム。
むしろ北朝鮮が押し気味だったか?
決勝点とダメ押し点を挙げたのは、途中出場の河野選手。
運が良かったといわずして、何と言おう。

正直、どういう選手が参加しているかの情報も乏しく、ご贔屓のチームからの選出もなかったので、それほど期待はしていなかった。
加えてグループリーグ第2戦で、シンガポールに引き分け。
「こりゃ、ダメかな」
と思っていたら、あれよあれよという間に…。

しかし優勝したことが即、将来の保証になるということもない。
やはり優勝したいっても、まだアジアだし。
準決勝に進出したチームがシリア、タジキスタン、北朝鮮、日本だということをみても、A代表にそれが直結するかは未知数と言えよう。

それでも今大会MVPに選ばれた柿谷選手の、決勝での1点目には才能を感じた。
相手DFを浮き球で交わして、引っかけたボレーで得点。
この年代での期待選手をチェックしておくのが私の楽しみなのだが、日本代表にデビューした小野をみたとき以来の、インパクトある一発だった。

プレーや染めた髪を見る限り、「努力型」というより「天才型」にみえる。
実際、途中交代や途中出場も多い。
それでも一仕事やってのける。
あまり運動量はないが、一瞬に凄いキラメキを魅せるタイプとみた。

こういうタイプはあるいは日本の風土にスポイルされてしまう可能性ある。
オシム監督の率いるA代表に用意された席も、それほど多くはあるまい。
このままその長所を伸ばしていくのか、それとも欠点を補っていくのか。
正直まだまだ、海のものとも山のものとも知れない選手だ。
が、将来の日本代表を背負う可能性を感じるという意味で、実に楽しみな選手が出てきたとワクワクしている。
名前を記憶に留めておいて、損はないだろう。

そういえば前回U-17大会にも出ていませんでした?

絵文字、顔文字

2006-09-18 00:15:56 | 雑談
島谷さんのブログによれば、「うさうさ脳」が広まったキッカケの番組「人間!これでいいのだ」で「絵文字がボケ防止に繋がる」という話が出たようだ。

女子高生の間で使われる絵文字が複雑化してきており、それを読みとろうと考える努力がボケに繋がるということらしい。
番組をみていないので断言できないが、島谷さんの文からするにかなり眉唾。

端的に言えばその論でいくと、「絵文字」の部分は「囲碁」でも「計算ドリル」でも、代用できるものはいくらでもありそうな気がするから。
要は「論理的思考を重ねる習慣・機会」の有無ということだけの話だろう。

「絵文字」が嫌いなわけではない。
あれはあれで面白いとは思うし、ボケ防止に絵文字を使いこなす年輩の方がいらっしゃっても良いとは思うが、ただあまり格好が良いとは思わない。
年輩の人はその年齢相応の、落ち着きのある文章の方が似合っている。
別段難解な絵文字が、難しい漢字でもいいじゃないか。
第一、絵文字に「慣れて」しまって「読解に苦労」しなくなったら、やっぱりボケると思うのだけど如何?
「考えないザル豆まき碁」が、ボケ防止に役立つとは思えないように。

「絵文字」の前段階に「顔文字」があるが、私は当ブログでは基本的に使わないことにしている。

以前にも書いたかもしれないが、「顔文字」という表現を乱用すると、文章に感情を表現する能力・ボキャブラリーが著しく低下すると思うから。
プロでもないのだから低下しても別段問題なかろうし、他の人に強要するつもりはサラサラない。
しかし自己の文章表現力の低下は、ひいては読解力の低下にも繋がる。
それが耐えられない。

ブログやHPですぐ議論になったり、しまいには炎上してしまう原因は、顔文字等が氾濫するネット社会の表現力と読解力の低さにも原因にあると思われる。
よく国語の「読解」の問題が揶揄されることがあるが、確かに試験問題で「くだらない」と思われる設問があるにしても、文章をキチンと読み、その文章の流れから言外に述べようとしていることも察するための訓練や授業は、ボケ防止のために絵文字を華麗に使いこなすより、ずっと人間的に大事だしボケ防止にも役立つと、私は思う。

次のNHK囲碁講座

2006-09-17 17:15:12 | 雑談
10月はテレビ番組の改編の時期。
「NHK囲碁講座」も担当が石田芳夫プロから山田規三生プロに交代する。

題して「超攻撃法」というのが講座のタイトル。
「石を攻める」要領を説いていこうという講座だろう。
また毎月末にアマの碁の手直し講座が入る。

アシスタントは祷陽子プロ。

山田プロは好きだし、講座の「攻撃法」というのも魅力だが、もうひとつ
「心をワシ掴みにして離さない」
というポイントが「ない」。
1、2回観て面白かったら…ということになるのかなぁ?
正直、観ないような気がする…。

一方の将棋講座は中井ママ(広恵プロ)が担当。
アシスタント…というか生徒役がオペラ歌手の錦織健さんで、そのインパクトで講座名や内容を忘れてしまった。
もっとも錦織さんは「大逆転将棋」などの常連ですが。
「清水プロ+えなり君の弟」ペアの路線と思われ、こちらはハッキリとパス(笑)。

新刊棋書情報「ベスポジをさがせ」

2006-09-16 00:55:34 | 棋書
日本棋院から「再現!人気連載シリーズ」第4弾「布石の眼力200 - ベスポジを探せ」が刊行。
日本棋院文庫、天下初段シリーズ中の一冊として既刊されている「布石のベスポジ」と同じく、「週刊碁」で連載された「ベスポジをさがせ」をまとめたものである。
問題の重複がないかはチェックしていないが、続編とみていいだろう。

現在も連載中なのかは知らないが、「布石のベスポジ」は「週刊碁」で長期連載されていたらしく、この手の「序盤次の一手」問題としては、囲碁ファンに「定番」と受け止められているようだ。
「布石のベスポジ」の評価も、概ね高かった。

今回刊行の「ベスポジを探せ」も「布石のベスポジ」と形式はほとんど同じ。
1ページに全局図で「次の一手」を問う問題が掲載され、その裏に解答という形である。

ただ50問ずつ4つに分けた章に、少し変化をつけることで、メリハリをつける工夫はなされている。
第1章は選択問題でウォーミングアップ。
第2章は選択肢がない問題(「ベスポジをさがせ」の本来の形式)。
第3章はプロの実戦からの問題で、問題図に至るまでの手順が表記されているのが特長。
ただし残念なことに、対局者などのデータはない。
第4章はタイムアタックということになっている。
が、実質第2章と第4章に差はないようにも。

各章ごとの正解数で、段級位判定。
こういうのが好きな人も多いだろう。
またコラムが4つあるが、こちらは「三連星、中国流、ミニ中国流、韓国風ミニ中国流」ら布石の紹介で、さして面白くはなかった。

試しに第1章の最初の5問を解いてみたら、第1感で全部正解。
恐らくこうして問題として出すからには、プロなら第一感10人中9人がココという手が生じるよう、問題が作られていると思われる。
そういう意味で有段者は、全問正解を目指したいか?

「布石のベスポジ」と同様、級位者から初段前後の棋客の方向感覚養成に、適切な一冊と思われる。

厚い碁に開眼?!

2006-09-15 01:55:04 | 雑談
♪ある朝ボクは目覚めて~
♪そして知ったさ~
♪厚く打てる喜び~
♪そして苦しみのことを~

ちょっと厚く打つコツ、みたいなものがみえてきた。
魔境かもしれないけれど。

序盤を厚く打つのは立派。
しかしそれを終局まで続けるとただ堅いだけであり、勝ちにくい。
厚く打つ(それが勢力か地か問わず)場合、その厚みを活かすべくどこかで転換、飛躍する必要があり、そのタイミングや手法に棋力や棋風が問われる。
つまり足早に打ち回す打ち方は上手くいけばワンステップなのだが、厚く打つ打ち方はツーステップ以上。
そう感じたのだ。

その転換の例が加藤先生なら攻めであり、武宮先生なら中地、趙先生なら打ち込みからのシノギだし、チャンホ先生ならエグリやヨセ。

そういうことなのではなかろうか?
そしてその発端の多くは、相手の薄みに対するキリから始まるように思う。

正にその好例と感じたのが、昨日まで連勝を続けていた羽根直樹先生の、農心杯での碁である。
特に9/13に行われた第2局。
「囲碁皇帝」チョ・フニョン先生に対しての白番は圧巻だった。

序盤は厚く構えて、チョ先生に大幅な先行を許す。
それでも直樹先生は慌てず騒がず。
頃合い良しとみるや反転攻勢!
切断につぐ切断!
エグリにつぐエグリ!
分断してもほとんど生きられてしまうのだが、その生きる過程でチョ先生の地はドンドン減少。
いわゆるイジメってやつですか。
凄まじい侵略だった。

後顧に憂いがないと、厚みが遠くてもシチョウ有利だったり、競り合ってもに影響を及ぼすので、多少怖いキリでも案外成立する。
「キリみてざるは勇なきなり」
ではないが、そんな文句が厚い碁にはピッタリ。
厚く打った代償は、勇気を出してバリバリ切っていきたいものだ。

将来に楽しみを取っておく。
いつかの飛躍を胸に秘め、力を溜める。
それが厚い碁の醍醐味。

棋書で何度も読んだ文句ではあるが、それが少し具体化。
ハッとさせたられた初秋の一日であった。

【カスノート】これって定石?No.02

2006-09-14 06:15:15 | 雑談
大平修三プロの本「名局鑑賞室」(日本棋院)を読んでいたら、こんな局面があった。


黒△のハネダシが、成立するや否やという話。
古碁では中盤の定石ともいうべき、頻出局面らしい。

結論は以下のように打って、白が厚くて問題なく良し。
17ツグ(8)
だから第1図の黒△は成立しないということなのだが、黒Aのキリや、白20がくる前にどこかで黒Bはないのだろうか?

下手(シタテでなくヘタ)は、そういう余計なことを気にしてしまう。
まぁ、全く同じ局面に生涯出会うとも思えないが…。
でももしそうなったら、オイラの相手は絶対黒Aと切ってくる。
間違いない。
そして黒Aで二子が切り離されては隅が大きく、厚みというには不十分に見えるのだ。

とても細解している本書だが、さすがにこういう素人の疑問にまでは手がまわらない。




美味しんぼ「ハマグリ編」

2006-09-13 01:25:22 | 雑談
以前紹介した、「美味しんぼ」の「ハマグリ」編
その後半が、ようやく今週号に掲載された。
「随分、間隔が空いたなぁ」
と思ったら、実に一ヶ月ぶり。
囲碁棋士が出てくるというので、取り上げたのだった。

「本当に美味しい蛤は、浜松にある」というのが、そのオチ。
種類がジハマグリというもので、我々が普段食べるハマグリ種であるシナハマグリより、身が大きく美味しいのだそうだ。
ただ海岸の開発、埋め立てなどで、ハマグリが住む汽水域(海水と淡水が混ざる所)が減り、ジハマグリはなかなか食べられなくなっているという。
それが本編で伝えたかった、一番の部分だろう。

一方、碁石に使われるハマグリはチョウセンハマグリという種で、貝殻が厚いのが特徴。
だから碁石を作れるとのこと。

なるほど、そういう話でしたか。
私の読みはハズレ。
お見それしました。
ストーリー的にはいつも通りだが、ハマグリの勉強に。

ただ別段、棋士を持ち出さなくても良さそうな話題だなぁ。
棋士という職業の人がどんなか世間にわかるような話でもないし、棋界的にはどうなんでしょうね?

メロム記念日

2006-09-12 17:15:10 | 雑談
Appleのsiteにフラリ立ち寄ってみたら、iMacのCore 2 Duo(code name Merom)搭載機が出ていました。

最低構成の12万はそれほどでもないですが、15万のクラスはメモリ1GB、グラボ搭載と非の打ち所がない作り。
モバイル版なのでデスクトップのCore 2 Duoとは別物ですが、それでもCore Duoより5割増しの速度。
こないだまで出ていたCore Duo版を買った人は、憤慨しそう。

自分としてはMacBook黒がMerom、メモリ1GB、グラボ搭載になれば迷わず買うので、早く出て欲しいのですが、MacBookProが先だろうなぁ…。
あるいはiMac黒でもイイぞ!