対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

イナバウアーの復活

2006-02-18 23:14:54 | スポーツ
「イナバウアー…、イナバウアー…」

女子フィギュアスケート、荒川静香選手の必殺技。
その美しさから世界選手権制覇の原動力とも。
しかし2004年のルール改正で点数にならなくなったのですと!
をぃをぃ、そんなことあるのかいな…。

で、これを組み込むと曲の長さが足りなくなるので、荒川選手はこの技を封印していたのだけれど、トリノに来て曲目を変更、強引に組み込むことにしたらしい。

しかもここまで練習してきたプログラムは変更せず、曲の方を「演技に合わせて編集してしまう」というウルトラCの荒業まで!

す、スゲー!
これぞ文明のなせる技。
いかにも日本的なり。
それともフィギュアでは日常茶飯事なんでしょうか?

というわけで復活した「イナバウアー」。
名前がワタシ的にお茶目な感じがして気に入ってもいる。
フィギュアは安藤選手の4回転と並んで、観戦の時に注目したいと思う。

「イナバウアー…、イナバウアー…」

スノーボードクロスから教訓

2006-02-18 01:25:44 | スポーツ
まずは訂正から。

昨日スクラッチと書いたカーリングの、氷の上を擦る作業。
やはりちゃんとした名前があって、スイーピングというのだそうだ。
あぁ、そうそう、それそれ!
って、「掃く」の英語訳そのままですが…。
いかに私が語学に弱いかの証拠。
それから「中心付近に石を止めるのは難しいのか?」と指摘した、小野寺選手のスローだが、やはり本人の不調で率がよろしくないらしい。
「80%以上でないと、このレベルでは勝てない」
という状況で、65%の現在では大変なのだろう。

一方、先ほど終わったスノーボードクロス。
いろいろと教訓と興奮に満ちた競技だった。

既に書いた、藤森選手の準決勝進出は
「たとえ可能性は低くとも、粘っていなければ幸運のキッカケすら掴めない」
という、非常に深い示唆に富んだ出来事だったし、また決勝でのアメリカ選手の逆転負けは
「競技はゴールするまでが遠足です(違う)」
という、これまた反面教師になる話であった。

アメリカ選手の最後の転倒のキッカケは、恐らく勝利を確信したパフォーマンス(ハーフパイプでいう『グラブ』の動作)だろう(競技後、本人は否定)。
五輪史上希にみる、馬鹿馬鹿しい逸金メダル。
日本だとたとえこれで金を取ったとしても、ある種の議論は避けられない話であるし、だからこういうことをやる日本人選手はいないと思う。
アメリカでどういう風に受け止められるのはかはわからないが、同時にこういったことが起きるある種の「(良い意味での)緩さ」、「運の要素の大きさ」がこの競技の魅力だとも思う。
予選のタイムトライアルにしても、アルペンやスピードスケートに比べると、コース取りなどかなり甘い印象を受ける。
決勝のそれぞれのトーナメントにしても、皆鬼気迫るというより、ゲームを楽しんでいるという雰囲気が強い。
競技の激しさの一方で、血走った感じがしないのだ。
転倒などもレースの醍醐味と割り切っている印象を受ける。
そしてゴールした後、お互いの健闘を讃えあう(たとえ転倒の原因が何であろうと)姿は、観ていて清々しい。
スピードスケートやフィギュアのピンと張りつめた空気に疲れた身には、非常に新鮮に映った。

藤森選手の7位入賞という成績は、彼女のレース展開を考えると妥当という気がする。
まずはこの激しい競技の中で藤森選手が無事競技を終えた上に、こういう成績がついてきたことを喜びたい。
多分、藤森選手の身近な人も同じ心境だろう。
何しろ決勝でネットにぶつかった、カナダの選手の容態が非常なくらいだから。

今後、バンクーバー(この競技はカナダの選手が強かったし)でまたメダルを狙っていくのであれば、
「どんな状況でも対応できる粘り腰」か「他の選手を圧倒するスピード」が必要になってくるであろう。
ともあれ4年後のバンクーバーが、また楽しみな競技が一つ増えた。