対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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男子回転とトンバの言葉

2006-02-26 12:22:30 | スポーツ
元アルペンのスーパースター、「爆弾男」の異名をもつアルベルト・トンバ選手が開会式の聖火選手を務めた後、朝日新聞のインタビューに答えてこういっていた。

「旗門を通過できるかどうかは、運不運のところがある」

アルペンは旗門の間のコースを、通過していく競技である。
素人目にはそれは当然、基本的、当たり前なことのように思える。
しかし、0コンマ100秒を争う玄人の戦いはギリギリのところで行われているので、むしろその基本ですら運不運で決めざるを得ないほど極限まで切りつめないといけないのだと、このインタビューは印象に残っていた。
まさかそこまでとは思いもしなかった。

今回の男子回転の佐々木選手のコースアウトの時、再びその言葉を思い出す。
この記事を読まなかったら、
「何であんなところで旗門をまたいだりするんだ」
と思ってしまったかも知れない。
スピードスケートの転倒なども
「何であんな何でもないところで転ぶんだ」
と思ってしまうかも知れない。
しかし実は素人には簡単にみえるところほど工夫の余地があり、そして玄人の深い追求があることを、素人は忘れてはならない。

皆川選手の4位、湯浅選手の7位もどちらかと言えば残念には違いないが、同時にそのレベルで争えていることをただ凄いと思う。
一回、コースから外れながらも滑りきった生田選手も含め、初めて「日本人アルペン選手も凄い」という深い感銘を受けた、アルペン男子回転だった。