奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

今天一点儿都不冷

2014年12月25日 | 中文(普通語)的学習
今天聖誕日!

うちにサンタは来なかったけどね(涙)

今年も中国語の勉強はいーかげんなまま。

聞き流しっぱなしではやはりいかんのだ。

…と毎年言っている。

うーん。

閑話休題。

先週、「まいにち中国語」で出てきたフレーズ。

”今天一点儿都不冷”

”今日は少しも寒くありません”

………。

トーゼン「わはは」と大笑いしました。

「少~しも寒くないわっ!」ってアレじゃありませんか、あれあれ。

あれは”一点儿都不冷”っていうのんかぁ。

実にタイムリーな文章で、和みました。

(しかしこれ、2013年の再放送なんですけどね)

それでは、さよなら2014年!

おいでませ、2015年☆

ってことで、聖誕快楽并祝新年好!

Merry Christmas and Happy New Year!

良いお年を!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜日は博物館part2(トーハク編)

2014年12月14日 | 色々・モシクハお勉強
先週の金曜日(11月21日)はキョーハクで博物館でしたが、
次週の金曜日(12月28日)はトーハクで博物館の巻、です★

金曜日は開館時間が長いから…ってのが行く日を選んでいる理由ですが、
まあ、キョーハクほどではなかったですが、
トーハクも混みこみでしたよ。
むーん★

訪問したのは、午後4時過ぎ。
トーハクにたどり着いてみると、
なにやらチケット売り場が新しくなっているではありませんか。
(久しぶりに来たから、初めて見た)

従来の出入り口の右手側に、チケットを売る窓口がずらっと並んでおり、
前よりも待ち行列削減に役に立っている様子。
(まあ、私はパスポートを持っているので、入場券を買う必要はないのだけど)

入場口から平成館へ向かうと見えてくるのが待ち行列。
はい、入館までに50分待ちだそうです。
んでもって、金印を見る行列が30分待ちだそうで。

はいはい、もう慣れました>並ぶのも。
待てばいいんでしょ、待てば。
本日は友達と行っていたので、
おしゃべりをしていたらあっという間。
50分もかからず入館できました。

入館してエスカレータで二階へ。
そして、会場へ。

第一章は「仏を信じる」

まず最初に見えてきたのが「仏足石」です。
はい、薬師寺では講堂の弥勒さんの裏にポンと置かれている(笑)もの。
いつもいつも、ほぼ素通り(をい)なもんですから、
こんなに多くの人々に、熱い視線を投げかけられているのを見たら、
「近所の○○ちゃん、東京行って、まあ~有名にならはって…」みたいな感じ(笑)

んでもって、二番目に見えてきたのが「玉虫厨子」
これは法隆寺に行けば会えますわねえ>結構見てます。

とまあ、のっけから「なじみのあるもの」が並び、
「日本国宝展なんだか」、「奈良の宝物展」だかよーわからん状態になってしまいました。

その後も「東大寺金堂鎮檀具の陽剣&陰剣」
(光明皇后が大仏に奉じたといういわくつき)とか、
「興福寺金堂鎮檀具」とかが並び、ますます…奈良だわ~ってなもん。

まあ、時代順に並べていけば、最初の方は飛鳥時代であり、奈良時代であるので、
のっけが、馴染みの深いもので占めていても仕方がない。

そのうち、平安時代の「綺麗な装飾を施された写経」だの
「草紙に描かれた地獄や餓鬼」だの、
美術品として見ても楽しめるものが並んでいきました。

第二章は「神を信じる」

ここで並んでいたのが、あの、国宝指定の土偶五体、揃い踏みです。
私がこの日を選んだ理由の一つがコレ。
国宝指定の土偶がすべて揃っている時期がごくごく短かったので、
そのめがけて出かけたかったので。
(それゆえ、他の人もそう思ったのか、この日の人出は多かった~)

ということで、見ます>土偶。
まさになめるように、四方八方から。
そして、判ったこと。
縄文のビーナスと呼ばれる腰まわりが誇張して作られている土偶がありますが、
あの像は正面からの姿は目にしたことはあっても、後姿を見たことはない。
ということで、その像の後ろにくるりと回り込んだら…。

前から見ると巨大に誇張されたふともも、
横から見ると女性特有のS型になるゆるやかな背中と腰のライン。
そして真後ろから見ると、ちゃんと臀部がプリンと造形されていることを発見!!
うわ~い☆これは本物を見ないと判らなかったことで、
このプリンとしたお尻は確かに国宝ものだ(笑)

そのほかの「仮面の女神」の巨大なふとともや、
縄文の女神」のパンタロン&カフェエプロン姿を堪能し、
中が空洞に作られた「中空土偶」や
手を組んで祈りを捧げる「合掌土偶」も拝みました。
(合掌土偶さんは指が六本あった☆)

いやー、土偶は確かに楽しみにしていたけど、
これほどまでにコーフンするとは思ってなかった。
いやいや、いいモンを見たわ。

その後は藤ノ木古墳の埋葬品や、
僧形八幡神像&神功皇后像など御馴染みのものが出てきてホッと一安心。

第三章は「文学、記録にみる信仰」

ここであったのがアノ、金印です。
志賀島で出土したという、あの金印。
「漢委奴国王(かんの・わの・なの・こくおう)」ですわよ♪

教科書で見たあの金印。
夢にまで見た(ウソ)あの金印。
ここでもグルグル並びが出来ていたけど、せっかくだから並びます。
(遠巻きで見るだけでいいのであれば並ぶ必要はないのだけど、せっかくだからね)

ここも行列30分とかプラカードを掲げていたけど、15分も並んだら見られましたよ。
(トーハクは待ち時間の読みがアバウトだわね
>まあ、短かったので文句言うのは間違ってるけど)

そして、一番前で見た金印の感想は…。
「ちっちゃっ!!★」

いや、教科書の写真も、その他記憶にある写真でも、
フツーの会社印くらいの大きさくらいはあるのかと思っていたもんで。
大きさは、一辺が2.3センチ、重さが108gだそうで…。
小指の先に載ってしまう”小ささ”です。

それが実物を見て、小ささがわかっても、その「偉大さ」は変わらんもんだなと。
いやー、金の輝きは二千年を経ても変わんないです。
金おそるべし。

しかし、こんな小さいものなのに、見つけた農民はぐっじょぶ!
私ならば見過ごしてしまいそうだもん。

いやー、土偶で上がったテンションも凄かったが、
金印もそれに勝るとも劣らず。
えがったえがった、やっぱり今日来て正解だった。
二つとも見れたしね。

そこからは『日本書紀』だの『源氏物語』だの馴染みはあるが、
字が読めない(笑)書物ものの世界。
それでも「信貴山縁起絵巻」だの『日本霊異記』だの、見知った顔(?)もありました。
こういうのはテキトーに絵を眺めて楽しむのだー。

第4章は「多様化する信仰と美」

ここらへんは鎌倉→室町あたりのお品が並びます。
「山越阿弥陀図」や「雪舟」、仏画や山水画なので見ていればそれなりに楽しめるスペース。
後は舶来品だけど、日本の国宝となっているものの数々。

中でも「支倉常長像」の美しかったこと。
慶長使節団として海を渡った支倉常長はあちらで洗礼を受けて、
キリシタンとなったのですが、その祈りの姿が現地で描かれたもの。

帰国した頃にはすでにキリスト教禁止令が出ていましたから、
持ち帰ったこの肖像画や、キリスト像、十字架はご禁制の品。
しかしこの絵は額から外されて、折りたたまれてはいたものの、
焼いたり破棄されたりせず、この21世紀まで伝わっていますから、
その当時の人にも「残さねばならぬもの」という意識はあったのかもしれません。
隠して、残しておいてくれた当時の人、グッジョブっ!

そして、第5章は「仏のすがた」

展示室最後の部屋は見て判りやすい「仏のすがた」です。
奈良からは法隆寺の広目天と、興福寺の多聞天、奈良博の薬師さんが出張して、
これぞまさしく”ブツぞーだぞー”って空間を作り出してました。
(なんのこっちゃ)

そして、今回の国宝展のパンフレットでもドドンと載っていて、
国宝展の「顔」となっていた「善財童子」キター!
それからそれから、持ち運べる国宝・五重塔@元興寺、キター!!

善財童子はもともと阿倍文殊院でも「ちょっとそこまで、行って来ますね~」
って風情で、一行から外れて寄り道しそうな雰囲気。
それを獅子さんに「おい、チビ、どこ行くねん?」って咎められている雰囲気(笑)
でも今日は、お獅子さんも、文殊さんも、他のお付の人もいないので、
寄り道し放題のご様子です>若干ノビノビしてる感じがする(はっはっは)

こちらのサイトでは、
善財童子が「あら、元興寺の五重塔さんも来てるわ~ご近所じゃん、ちょっと行ってみようかしら」
って図が見られますよん。(なんのこっちゃ)

その五重塔は、不動産じゃない「動産の五重塔(謎)」で、
これでもれっきとした国宝(ゆえに「日本国宝展」に出てるわけだが)

この五重塔は、本物の塔を建てる前の縮尺模型で、
各地で国分寺が造られる際に、雛形として持ち込まれて、
実物を作る前にこれでお勉強をしてたのではないかとされているもの。
それゆえ、細部にわたるまで本物同様に作りこまれているし、
内部構造も手抜きなしに作られているんだとか。

あとは「阿弥陀さんのお付きのお二方(観音&勢至)」による、
「お迎えに上がりました~」のお姿とか、
目で見て判るもの。

まさに、仏のすがた。
死んだらこうやって迎えに来てくれるのよね~ってのが一目瞭然。
ぜひとも、お迎えに来て欲しいもんです(熱望)

は~これにて展示はおしまいです。
満腹まんぷく。

今回は、あんまり仏教美術とか、歴史とかと縁がない友達と一緒の鑑賞でしたが、
「巻物とか、古文書とか読めないから判らないけど、
最後の最後で見て判りやすいものが出てきて楽しめた」とのコメントに、
この並びは「最後で、わかりやすいものを見て、感動して、帰っていただく」
には最適な並び(レイアウト)だったのかもな…と思いました。
やるじゃん、トーハク☆
(ちがう?)

会場から出たすぐの場所には音声ガイド返却場と、
次回以降の展示のリーフレットが置いてあるのですが。
そこでなにやら見慣れた文字が…。

『特別展 鳥獣戯画 京都高山寺の至宝』
はあ~?先週見たばっかりですがな。
てか、キョーハクで終了してるでしょ?

むむむ…よーく見てみると…。
東京国立博物館平成館 2015年4月28日(火) ─ 6月7日(日)
きゃーーー!
これって巡回するものだったんだ(涙)
あんなに苦労して見たっていうのにぃ!

しかしだな、キョーハク(京都)ですらあんなに混むんだ。
トーハク(東京)ともなれば、もっともっと混むに違いない!(断言)
京都で見たのは正解だったと信じたい。

ってか、京都で見逃した部分も、トーハクに来たら、見れるわけ?
あら~それはそれで朗報じゃない?
(すっかりその気のアタクシ)

で。
帰りには、またまた行列しながら、金印のクリアファイルやら、
絵葉書やら、国宝!って表面に書かれた「千寿せんべい」(笑)やらを買って、
はーやれやれと思ったら、なにやら、ガチャガチャの前が大混雑。
ガチャガチャってのは、お金を入れてレバーをまわすとカプセルに入った
おもちゃが出てくるというアレね。

それには、先ほど見た土偶のフィギュアが入っているらしいのですが、
ガチャガチャゆえにランダムに一個フィギュアが出てくるのです。
「あー、また同じのが出た~!」
「きゃー!出た出た!」
「○○もっている人~交換してくださーい!」
「え?いいんですか?ありがとうございますっ!」
イイ大人がカプセルを手に手に阿鼻叫喚です(笑)

なにやら、グッズを買う間、わたしを待っていた友達がそれらを見ていた光景では、
・補充するそばから大人たちが”オトナ買い”するもんだから、補充が追いつかない
・オトナは金を持っているので、次から次へと金を投入している
・しかし小銭は持ち合わせが少ないので、買うに買えない状態
・頼みの綱の両替機は過激なまでの稼働率にネを上げたのか故障中
・欲しいのが出るまで買うという子供には見せられないお姿…

なんだそうなんですよ(笑)
しみじみガチャガチャのパッケージを見てみたら、
おおお!さっき感動した「縄文のビーナス」があるじゃん!
しかもフィギュアってことは、その造形において、忠実に再現しているはず!
やる!!(笑)
絶対にやる!!

「縄文のビーナス」はいろんなグッズにもなっていて、
ぬいぐるみやら、クッションやらになっていたのですが、
なんと、こともあろうに、一番重要であろう「臀部」が再現できてない(プンプン)
じゃ、要らないわ!

でも、あの臀部は捨て難い…図録を買っちゃおうかしらと思ったものの、
中身を見たら、なんとこともあろうに、後ろから見た姿が写ってない!
立体造形物を正面からしか写さないなんて、いったいぜんたいどういうこと?!
ってことで、図録も買ってあげませんでした。
あの臀部を捨て置くなんて~。

って、そこへきて、この朗報(?)ですもん。
やりますよ、やります。
なんてったって、博物館実習に行って、勉強そっちのけ(?)で、
アホのようにその博物館で売っていたガチャガチャを買い占めて
弥生式土器だの、踊る埴輪だのを机に並べて悦に入っていた過去もあることだし(ははは)
(→証拠写真(笑)
その時以来の血が騒いだのだな。
財布の中身をひっくり返して、小銭をあさってイザ!がちゃがちゃ!

一回目は「縄文の女神」女神はあってるんだけど…。
二回目は「仮面の女神」仮面はいらんのだけど…。
なかなか目的のブツが出ません。
それでも私は諦めなかった!

三回目で、三度目の正直。
見事、「縄文のビーナス」をゲットしました!
やったーってことで、そこで打ち止めにして、そそくさと会場を後にしました。
(家に持ち帰ったらダンナに、
「何で全部そろえなかったの?」といわれましたけどね★)

いやー、実に満足まんぞく。
たくさん並んで、たくさんの人をかき分けて見るものも多かったけど、
それだけの満足感はありました。
行ってよかった~。

まさに、百聞は一見にしかず、ですわね。
本物はやっぱり凄い。
見てよかったです。
ビバ☆国宝
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良を満喫

2014年12月10日 | 色々・モシクハお勉強
で。
「大古事記展」を堪能した後は、
『古事記(ふることぶみ)』を見たからには、
行かねばならんでしょう>フルコト

ってことで、久しぶりにフルコトに行くことにして。
その前に、フルコトにたどり着く直前にある、
とあるお店で寄り道してランチをすることに。

koharu cafeさんです。

古民家をリノベーションしてカフェにしたもので、
おしゃれ~で、オイシイと、聞いてはいたんだけど、
なかなか昼時にたどり着くことができなかったために、
本日までノビノビになってました。

お一人で切り盛りしているのでランチの数が少なく、
大丈夫かなって思いましたが、
本日はまだ大丈夫だったらしく、目出度く昼食にありつけました♪

4人がけのテーブルが二つと、二人がけのテーブルが一つ。
それとカウンター席が3つほどのこじんまりとした空間なので、
予約をしておいた方がベターかも(って、私も飛び込みでしたけど★)

ワンプレートランチは「日本の御飯」って感じでウマウマはぐはぐ。



11時の方向に置かれていたにんじん(しりしり風)が、
カレーのような、でも辛くないような、スパイシーな味で、
「これ、何で味付けしてるんですか~?」
とたずねたら、
「クミンですね」
そっかー、だからカレー風味だけど、辛くないのかあ。
今度挑戦してみよう。

食後のコーヒーを堪能していざ、フルコトへ。

フルコトではシノブさん@店主どのとのお話を楽しみながら、
あれこれとオモシログッズ(?!)をチェック。
ここでは、シカパンダちゃんにズッキュンドッキュン状態。
即、お買い上げです(笑)

あと、発掘スコップ型スプーンだとか、埴輪ポストカードだとかもポイポイっとな。

前方後円墳が作れる(笑)「こぷん」は持っているので、
「三角縁神獣鏡が作れる型は売りに出さないんですか~?」
「あー、売ってないー」

三角縁神獣鏡が作れる型は世の中に存在しているようですが、
フルコトさんでは売ってないようです。残念。

「前方後円墳の型で、半分はアーモンドを貼りつけて、造成当時の姿にして、
半分は抹茶をかけて、後世の姿を表すってのはどう?」
とかっていう与太話をしながら、あーでもない、こーでもない。

そういえば…というハナシ。
別のフルコト店主さんと薬師寺の加藤さんが話をしている時に、
”チョコで三角縁神獣鏡が作れるのやったら、
何か奈良らしいものでグッズを作ろう”って話になった時、
『じゃあ、お寺ですから瓦を作りましょう>クッキーで』ってことになったとのこと。
ということで、鬼瓦を焼くというワークショップがあったようです(^^)

で。
「三角縁神獣鏡は、型に流し込んで作るという製法がチョコのカタドリと一緒だし、
鬼瓦は、焼いて焼成するという製法がクッキーと一緒だっていうことを話していて…」
「きゃはは!」
もぉっ!
シュミのハナシもそこまで完成されていると、もうっ!!っと身悶えします(笑)

この加藤さんといえば、つい先日、
ボンさんの口頭試問「竪義(りゅうぎ)」に合格したばかりのかた。
さすが、シャレたことおっしゃいます☆

奈良グッズをしこたま仕入れて、退散たいさん。
次はどこへ行こうと思っていたものの、こんな良い時期に
奈良公園を散策しないってのはもったいないってことで、
ほんのちょっとだけ猿沢池周辺をウロウロ。







池に写る興福寺五重塔があまりにも綺麗でびっくり。
そういえば、こんな紅葉ハイシーズンに来ることは少ないかもなあ。
(毎年訪問する正倉院展の頃は、まだ紅葉の時期ではないからね)

さて、あと少ししか自由時間がありませんが…。
次は薬師寺行くぞ!

本当は「喜光寺&薬師寺・写経の旅」に出たかったのだけど、
二つ行くのは無理ってことになり、今回は薬師寺だけってことに。
(ゴメン!喜光寺!!また行くから、勘弁してちょ!)

午後三時をまわっていた薬師寺はすでにたそがれておりました。
写経道場にはほんの数名しかおらず、しーん。
とりあえず、ナムナムして、カキカキしました。

それを書き上げると仏前に奉納するのですが、
最後の最後で仏前に座って内容を吟味していたら、
(前の人の書いたものと見比べて
>字汚いな~アタシとかって見てただけ)
あれれ?年(年齢)を書くのを忘れておった!

おーまいっがっ!(ってか、仏前だろーに)
慌てて席に戻って、書き加えて、仏前に奉納。
やれやれでございます。

それからようやく白鳳伽藍を参拝して。
時すでに四時過ぎですから、店じまいな雰囲気(ははは)

しかし、本日は三連休の初日の土曜日ですのよ。
なのに人、すくなーい。


たそがれの金堂


人が写り込まないように撮ったんじゃなくて、本当に少ないの

東院堂は中にあがらず、外から参拝。
(だって、もう扉閉めにかかっていたんですもん)

金堂前だってガラガラん。
日光月光も独り占めです(今朝の七支刀に続いて、国宝独り占め!)

振り返っても、左右を見ても、誰もいない。
何て贅沢な時間~♪
とりあえず、朝一できても誰かしら居るでしょうし、
ここまでガラガラ大伽藍っての初めて体験でした。
昨日の京都での大混雑がウソのよう(笑)

ってことで、講堂ももちろんガラガラ、誰もいません。
まだ、閉門まで15分ほどあるけどなあ…。

さて、おいとましようかと思ったら、慌てて駆け込んでくる男性が一名。
まあ、混んでないので、15分もあったら、じっくりホトケサマと対峙できましょうぞ。

暮れ行く薬師寺を辞して、西ノ京で電車を待つうちに、
空はみるみる暗くなってゆき、本日も無事に終了したのでございました。

(おまけ)

これ、どーこだ?


(ネットの並びが間違っていると思うけど)

奈良検定にも出た、由緒正しい場所ですのよ(オホホ)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大古事記展を見る会

2014年12月07日 | 色々・モシクハお勉強
前日は京都三昧しましたが、
次の日は、奈良三昧するのであった♪
これで、奈良の顔立てたぞ(謎)

ということで、大古事記展へ行ってきたのであります。
前回奈良に行った時、正倉院展とからめて行こうかな~って思っていたんだけど、
諸般の事情によりパスしてしまったので。

なんでも噂によれば石上神宮の御神宝「国宝七支刀」が出ているってんじゃありませんか。
きゃー!見なくちゃ!!

しかも、会期は12月14日までだけど、
その七支刀の本物が出ているのは11月24日まで。
それ以外の日は模造品が出ているだけってんだから、
そりゃ本物みたいでしょう!
(七支刀はその後九博へ出張するらしい。間に合ってよかった!)

場所は県立美術館。
行くの、久しぶり(どれくらいぶりだろう)

近奈良から登大路をあがり、
京都の紅葉にも勝らずとも劣らないほどの紅葉を見ながら進むと、
奈良もいい季節になったんだなあと実感。
一ヶ月前は全然紅葉してなかったのにねえ。







「大古事記展こちら」の看板に従っていくと、
おおお、県立美術館のチケット売り場に行列が出来ています!

しかも私の前に三人も並んでいる!!(笑)
中に入ると、おおう!人がたくさんいる!(大笑)
いや、前回来た時は、ガラガラだったもんで(へへへ)

つい先日、天皇皇后両陛下が「豊かな海づく大会」で来奈された時に、
ここにも立ち寄られたそうで。
その影響もあるのかも。

会場に入っても、人がイッパイいた♪
まあ、昨日のキョーハクの比ではないけど。
(あんなに混雑していたら大変だ)
ほどよい混み具合でストレス無く、見て回れました。

第一室は薄暗い空間に神像が並び、そこから幽玄の世界。
次に日本画による古事記の世界が描かれ、
太安万侶の墓誌キター!

茶畑をひっくり返していて発見されたという墓誌は、
「オオノヤスマロなんていなかったんじゃね?」という妄言を跳ね返し、
実在の人物であったという証明になりましたとさ。
昨日も墓誌とか骨臓器とか見たけど、やっぱりこういうのは落ち着くわ(謎)

そして、『古事記』の研究といえば本居宣長大先生。
彼の著した古事記伝に関係した資料と、
彼の死後、弟子が出版した書物や、
後世出版された『古事記』をもとにした『古事記』本が並ぶ空間。

その一画には、明治期に外国人向けに訳された日本の昔話やら神話の絵本がありました。
外国人にはそういうエキゾチックなものが好まれたんでしょうか。

豆本(絵本)を、カラーコピーしたものが自由にさわれるようになっていました。
昨日キョーハクで鳥獣戯画の豆本付き図録を買ったばかりだったので、
この豆本(英語で書いてあるのでイマイチ中身は把握できないのだが★絵はわかる)
売っていたならば買っちゃう勢いなのだがな。
残念ながらそういう販売グッズは無かったようで。
惜しいな>商機を逃したよ★

次の展示会場へ移る間のスペースでは、
「漫画に描かれた『古事記』の世界」を扱った漫画がずらっと置かれていました。
里中満智子大先生の『古事記』とか、安彦良和先生の『神武』とかもあったけど、
ここで「ぼおるぺん古事記」の原画を発見!
おおお!

これ、神社検定の直前に読んで、
これを読んだおかげで2点upできたという大恩人。
(しかし合格できなかったのだがな)

その原画が出ていたのでしみじみ見入ってしまいました。
普通漫画はGペンだの、丸ペンだのを駆使して書かれるものですが、
この漫画はボールペンオンリーで描かれているとのこと。
原画を見ると、描き込んだ経緯が見て取れます。

黒くなるほど書き込まれた網掛けを見ると、
そこの部分がひっかかって摩擦で盛り上がっているのが判ります。
おお、印刷にしてみると平板な絵だけど、原画はこんな風になっているのか。

しかも、印刷には入らない範囲での枠外の書き込みが楽しい。
○○へ行ったとか、××したとか、日記風な書き込みがあるのですが、
これを入れた完全版の販売はないのでしょうか(笑)

これはかなりの収穫でした。
また読み返してみよう♪

次なる展示室では大好物の考古(笑)
勾玉とか、銅鐸とか、埴輪とか。
落ち着く~やっぱり奈良にはこういう展示が落ち着きますわ。

そして次の部屋で、七支刀登場!
しかも、そのガラスケースの前に誰もいないではないか!!
どーゆーこと?!

門外不出の国宝だってのに、その展示ケースの前に誰もいない瞬間があるなんて!
ってことで、一瞬だけ国宝独り占めを楽しみました。
(ま、独り占めってのも、ほんの一瞬で終わりましたけどね)

その隣には復元品と称して、作られた当初はこんな姿をしていたんではないかという
ピカピカの状態の七支刀も並べられていたんだけど。
なんだか、威厳が無い(笑)

初めて見たときから錆びていて、何やらオドロオドロしい用途不明の刀だったもので、
それがいきなりピカピカになって現れたら違和感ありありです。
現代の技術をもってしてもなかなか作るのが困難といわしめた逸品で、
古代においてこれをどうやって作ったのかってのは想像を絶する。

七支刀は、百済王から倭王に贈られた刀。
刀の表面には金象嵌が施されており、
銘文にある年号から、東晋の太和四(369年)≒神功皇后の頃のことが書かれているとされ、
この刀は神功皇后の条にある「七枝刀」が、これにあたるのでは?と言われているのだとか。

本物を見て判ったことは、
象嵌してある刀の表面の文字の周囲には金線がぐるっとめぐっていること。
おお、凄い。

復元品にもそれがあるのだけど、銀色の刀に金線がのせてあってもあんまり目立たず。
錆び付いた刀からでも、それが判るほど、金が残っているってことが大きな衝撃でした。
金のもつパワーの素晴らしさ、恐るべし。

最後に各地の神楽に関する面だの、衣装だのが並び、
それらの映像で流している画面が四つありまして。
「若宮おん祭りの細男」だの「高千穂の神楽」などを流していたので、
一番動きがダイナミックで、判りやすい「八岐大蛇」を見ました(ははは)

その後ろには、実物のオロチの展示もあり、これが和紙で出来ているだろうに、
かなりこまかく蛇腹状(まさに蛇の腹だな)に作られていて、とぐろをまいておりました。
ここに人が入って、酒を飲んで、暴れて、成敗される動きを見せてくれるのだな。
最後には首をとられて、はいおしまいってヤツ。
判りやすくて面白かったです。

これで展示は終わりかと下りてきたら、
なにやら一階の小部屋では現代アーティストによる
『古事記』をモチーフにした展示。

中には「前衛過ぎてよくわかりません(笑)なものもあったけど、
ゲームセンターアマテラスは結構面白かった♪
足元に光の影が進んできて、
それをケンケンパのような状態で踏んでいると踊っているように見える、と(笑)
それを見たアマテラスがひょっこり出てきてくれて、
世の中は明かりを取り戻したっていう設定。

前面のスクリーンに説明の映像が映るのだけど、
流れてくる光は足元をつたって出てくるので意識がそこへ集中するから、
前なんて見ている余裕はない。
(前のスクリーン情報は、私の前の人がやっている時の、
待ち時間の間に見ていたのでなんとなくわかるけど)
そこは、手直しの必要ありかも。

最後にアンケートに答えた人の書き込みが掲示されていて、
「最後の展示は要りましたか?ひさびさに不快な思いをしました」
と書いてあるアンケートがあったのには苦笑。
そんなにご立腹しなくても…。
わたしはそこそこ楽しめましたよ。

ってことで、大古事記展は終了です。
(でもつづくのだ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜日は博物館(キョーハク編)

2014年12月06日 | 色々・モシクハお勉強
午前中はたっぷり東福寺を堪能し、午後からは京都国立博物館(キョーハク)へ。
京都駅へ戻るのも面倒なので、テクテク歩いて北上して、キョーハクを目指しました♪

そして、ついてみれば長蛇の列!
まあ、それはおりこみ済みなので良しとして。
「入館待ち行列70分、鳥獣戯画前まで30分待ち」
ムムム…。
さすがはキョーハク、あなどれん。

時間はとりあえず昼過ぎでしたので、腹ごしらえを。
キョーハクのCAFEでパンケーキセットなどはぐはぐ。


(パンケーキ一枚追加しておけばよかったなあ…途中でおなかすいちゃったよ★)

外のテラス席で待ち行列の人を眺めつつ食したのですが、
列は進むが、並び始める人も多いので、常に人の数は一定。
うむむ。
さすがはキョーハク。
あなどれまじ。

ランチタイムが終わっても行列は一行に縮まらないので、
先に「平成知新館」に入ることに。

二年前に来た時にはドンガン工事中でしたが、
このたび目出度く竣功となり、今回お初の入館とあいなりました。

出来立てホヤホヤの超「新館」だけど、常設展が入っている館。
奈良博とは異なりますね。
(奈良博は企画展が新館で行われて、常設展が旧館だから)

しかしこの新館、奈良博パスポートでも入り放題!
(全国四つの国立博物館の常設展は、タダで見られます)
キャッポー。

中は薄暗い(笑)三階建て。
エレベータで一挙に三回まで上がると、そこからはぱらだ~いす♪

会場入って一番最初に目に入ったのが、
「栄華物語」の冊子を積み重ねた形を模した焼き物、”色絵栄花物語冊子形硯箱”。

かぱっと蓋を上に引き上げて開く形の硯箱で、
そのカパっの部分が、栄華物語の冊子を積み上げた形をしているのです(謎)
すごーい!!
こんなの作っちゃう人がいるんだ、というか、こんな造形を考え付く人がいるんだ。

こういうのは京焼というんだそうで。
茶の湯が流行すると、茶碗などを自分の趣味に合わせて作るのが流行し、
その望みをかなえるために陶工を京へ呼び寄せて作らせていたそうな。
茶の湯なんぞを好む武将やおおだなたちはそういうものに細かい趣味を発揮するので、
多種多様なものが焼かれて、職人も頑張っちゃったんだそうで。

京焼のすごさは、手桶を模して焼いた
「色絵銹絵染付菊唐草文手桶形鉢 寶山印」などの、
異質なものを焼き物で作ってしまうってところ。
桶なんて普通木で造るものだけど、その造形を模して、
焼き物で作ってしまうんですの。
(見てるほうとしては、何故こんなものを陶器で作る必要があるのだ?状態なんだけど)
そうなんだ、そうなんだ。

京都で焼いた焼き物だから、京焼きってだけじゃなくて、
そういう手間ひまかけた遊び心と技で出来ているものなんだそうで。

すでに一発目でこんなものたちを見せられたあげく、
次々繰り出される逸品の数々に圧倒されるばかりです。
仁清とか、乾山とか、初代六兵衛とかとか。
(さっぱり判りませんが★)

ほら、いつもは土偶だの、土器だの、埴輪だのを見ることが多いので。
いや、好きですよ>埴輪。
でも、やっぱりそこらへんが、奈良博(奈良)と京都博(京都)の違いかと。

そんな感じだったので、次に「考古」が出てきたら妙にほっとしてしまいました(笑)
馬具とか、銅鐸とか、鏡とか~☆
なんだかほんとに落ち着くわ~とかのんびり思っていたら、

「藤原道長経筒」!
「小野毛人墓誌」!!
「威奈大村骨蔵器」!!!

おおお!
こんなところで再会するなんて。
オドロキのサプライズ。
ノックアウトです。

かと思うと「平安宮鬼瓦 京都市平安宮跡出土」なんて
「ここでしか出土しないもの」もばっちり。

夢見心地のうちに、二階、一階をさすらい、
書跡だの、絵巻だの、仏画だのを楽しみ、もう既にアタマはおなかイッパイ状態。

中でも「重文 宝誌和尚立像」は教学の仏像にも遭遇できたし、うはうは。
漢字を読むとなんのこっちゃだけど、
こんなにインパクトある仏像は滅多にないぞっていうアレですよ
>顔が真ん中から割れて、更なる顔が現れるってアレ(っていうな!)

まるでシュワちゃんの「トータルリコール」で太ったおばさんの顔が割れて、
中からシュワちゃんが出てくるってアレをホウフツとさせるお姿。
(どーゆー説明だ)

途中、鳥獣戯画の映像をビデオ上映してくれるというので、
講堂でその映像も楽しんだりして。
たっぷり40分ほど見せていただきました。
これで予習はバッチリ(笑)

それらも堪能して、出てくると既にお日様は沈もうとしていました。



さ~て~とぉ、いよいよ本番のちょーじゅーぎが~並びましょうかね♪
と例の列方面へ向かうと…。

んンっ?!
「入館まで70分、鳥獣戯画前まで30分待ち」
変わってないじゃない!!
(手抜きか?情報更新してないだけ?)

正倉院展はレイト入館開始時間直前に入るのが一番空いているってのに、
その技がキョーハクでは通用しなかったのだ。
さすがはキョーハク(謎)
侮れないねえ(こればっかり)

今日は金曜日なので、開館時間は午後8時まで。
現在の時刻は4時35分。
………しょうがない!
並ぶか!

その後はひたすら並んで進んで、待つことしばしの55分。
5時半には入館できました。
(この頃には会社帰りの人たちもチラホラ来てるころでしたね)

高山寺って何?状態で行った割には大変楽しめました。
(をい)

高山寺ってのは都の西北にある古寺。
鎌倉時代に明恵上人が後鳥羽上皇からこの地を与えられ、華厳興隆の場としたもの。
時は末法の流行中、念仏を唱えれば…の時代であり、
そんな動きに明恵さんは対抗するように、さらに戒律を守る日々を送った人だとか。

奈良とのつながりでいえば(何でも奈良と結びつける)
釈迦への思慕から天竺へ渡って仏跡を訪ねようとしたものの、
春日明神のご神託により、それを断念した。
(行くべからず、と出たのか)

展示は明恵上人の直筆や、仏画・仏像を眺めて進み、
途中明恵さんの夢日記などが展示されていてニンマリ。
かくいう私も夢日記をつけておりまして、夢ですから荒唐無稽な内容が並ぶのだが、
日中の出来事が出てきたり、それが発展していたり、時には正夢があったり(!)と、
結構つけておくと楽しいのであります。

そして結構見てきたなあ~って思った先が例のグルグル並び待ち行列。
いよいよ、真打登場の鳥獣戯画エリアです。

狭い展示スペースを使って、そこの最後の部分に本物の鳥獣戯画がガラスケースに鎮座ましましてて、
そこをめがけてグルグル並びが十重二十重(←誇張ありです)

まあ、天井付近には展示されている「はず」の鳥獣戯画の拡大したパネルが貼ってあったり、
鳥獣戯画の調査でわかったことが掲示されていたりして、それを眺めながらグルグル進むと
20分ほどで本物にたどり着くという仕組み。
思ったほど苦痛ではなかったです。

奈良博の今年のぐるぐる並びでは激怒したアタクシですが(ははは)、
このグルグルならびは、ちゃんとレーンが作られていて、ここから並びまーす、
並んで待ちまーす、待った人だけ最前列で見られまーすってのが理路整然としていたので、
「止まらないでくださーい」「歩きながらのご観覧でおねがいしまーす」
の連呼にもそれほどムカッとしませんでしたわ。

鳥獣戯画はガラスケースに平置きされているので、一番前まで行かないと見られないし、
二列目ってのが用意されているわけではないので、並ばなくてはいけないという必然性があるし、
並びさえすれば自分の前には誰もいず、立ち止まってじっくり見ることは叶わなくても、
目の前に、あの、ウサギさんが独り占め!ではないか!
ってことで、とりあえず並びます。はい。

会期中にかけかえがあって、私が行ったのは後期。
さて、どんなのが出てくるんだ?(調べないで行ったのかよ)

いよいよ本物とご対面♪
と思ったら、私が一番気に入っている「猫」さんが出ているパートが出ていました!
(え?お気に入りはウサギさんじゃなかったの???(笑))

ひっくりかえったカエルさんとを心配そうに見ている集団を遠くから、
振り返ってニマっと笑った烏帽子姿の猫さんが超ラブリー♪
その猫さんをウサギさんの隠から「いるね」と覗き見してるネズミさんもラブリー♪♪

仏事を執り行う猿のボン様と、拝んでいるホトケサマはカエル(!)
荷物を運ぶカエル&ウサギに「オーエス&オーエス」と扇子を振って音頭をとるウサギ。
今回は会えなかったけど、猿の背中を流してあげる(?)ウサギさん。
みんなみんならぶりーだ~。

この時代から「擬人化」なんて手法があって、
「ポンチ画」の原型のような漫画風の構図と題材。

「猿の背中を流すウサギ」は前期しか出てなかったんだけど、
烏帽子猫さんは後期にかかっていたので、後期だけでもいっかって気分に。
とりあえず、猫さんも、ウサギさんも、カエルも、猿も、楽しめましたわ。

ちょー有名な箇所は例のグルグル並びに並ばねばなりませんでしたが、
それ以外の箇所については「順路はごぜいません」「見やすい場所からご覧下さい」
「ご覧になりながらお進みくださーい」「譲り合ってご覧下さい」の連呼。

ちゅうことは「何度でも、並びなおしてみたら、何度でも、見られる」ってことよね?(ニヤリ)
ってことで、5度くらいは行ったりきたりしながら何度も何度も堪能しました。
(グルグル並びだって、一度見た人でも並びなおしてみている人もいましたわよ)

要は動きつつ、人の邪魔にならずに、進みながら見て、さっとひいて、
再度あたまから並びつつ見れば、何度でも堪能できるってわけさ♪
こんなのは「空いたところから見る」「混んでいる所は後回し」をしていけば、
どんどん時間の短縮になるし、空いた空間を見られるしいいことづくめなのだ。

最後の展示で見た「犬さん」はつぶらな瞳をしていて思いっきり可愛かったですわ。

はー楽しかった。
名残惜しかったけど、思い切って会場を出て、
鳥獣戯画の豆本がついている!ってのが決め手となって、
おもーい図録までお買い上げ(笑)
はー、満足、満腹(万福)

会場を出たら、しかしそこにはまだまだ長蛇の列が…。
その頃すでに7時半過ぎ。
なのに表の看板には「入館まで60分待ち」の掲示がそのまま。
そんなに待ち時間があるかどうかは判らないけど、
今すぐ入館しても、あと30分ないくらいなんですが…。
それでも並ばせますか?
あの人たちは入館できたんだろうか?
(こっそりさらに時間延長?)

この日の午前はお寺で、午後は博物館で、
せっかく京都にいるのに、ごくごくピンポイントな箇所での活動でしたが、
超密度の濃い、楽しい時間を過ごしました。

秋の京都なんて、久しぶりだったもんなあ。
やっぱ京都の秋はすごいわ。
人出も凄かったけど(笑)

しばらくは奈良でいいわ(はっはっは)
ということで、翌日は奈良なのである(笑)

博物館のたびはまだまだ続くのでR。
(以下つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金曜日は博物館(東福寺編)

2014年12月03日 | 色々・モシクハお勉強
芸術の秋ということで、いてもたってもいられなくなり(?)
出かけてきました>京都まで。

あら、アタクシが京都なんて珍しくないこと?
って思われた方は、正解です(謎)

奈良ラブのあたくしですが、たまには京都に行ったりしますのよ。
(たま~に、ですけどね)

京都国立博物館で「国宝鳥獣戯画と高山寺」をやっているってのを聞きつけ、
「見たーい!!」
ってことで。

2012年に「大出雲展」をキョーハクでやったときに
行ったきりでしたので、二年ぶりの訪問。
その時、しこたま横長の絵葉書で「鳥獣戯画」のものを
購入していったっけ。ホンマかわいいウサギさん。
ラブリ~♪って思っていたので、それが見られるんだったら行きますわ!

そして、時は元禄…じゃなかった、平成・秋・霜月。
11月の京都っていったら「紅葉」でしょう!
ってことで、前々から行きたいと思っていて、なかなかいけなかった
東福寺にも立ち寄ることにして、京都行きの計画が立ちました。

鄙の地をまっくらなうちに出立し、京都に降り立った時は朝のラッシュ時の真っ只中。
目指す東福寺駅は京都駅から一つ目の駅なので、満員状態でも我慢ガマン。

しかしだな、東福寺駅についてみると、どどっとホームに降り立つ人・ヒト・ひと!!
きゃー、もしかしてこの人たちも東福寺に行くわけ?
私は京都の秋をなめておったかもしれません…。

徒歩にて東福寺境内に入ると、確かに人!ヒト!!ひと!!!
開門わずかに10分後ですよ。
それでいてこの混雑ってどうなの?

なんの予備知識も無いうちにでかけてしまったので、驚くことばかりでしたが、
歩いているうちに「東福寺といったらこの風景」っていう
”通天橋”を真正面に見る”臥雲橋”を渡ります。
(この橋、天井がついていて、ただならぬたたずまい)

東福寺の境内は広すぎて。
有料区画入口まで迫る住宅街と生活道路があるのですが、
この臥雲橋は生活道路にかかっている木造の橋。(しかも天井付き)
かつ、この正面が例の、あの光景、なのですから。

しかし、開門10分後に、その通天橋が人で一杯なのがここから見えます。



そしてここからすでに、撮影に励む人々で混雑こんざつ。
今からこんなんじゃ先が思いやられるよ…。

なんとか「モロ境内」ってところまでたどり着いてみると、
境内通り抜けはタダだけど、通天橋を通るにはチケットが必要らしい。
行列に並んで買ってみて、誘導されるままにヒトの流れに乗ってみると…。

ここも廻廊ふうの橋を登っていくのだが、どこに向かっているのかさっぱりわからん(ははは)
予備知識なしでここにやってきてしまったのでね(テヘペロ)



どうやら「東福寺」ってのは「奈良の都の東大寺と興福寺から一文字もらって東福寺」らしいのだな。
ってことは、奈良とは因縁あさからぬお寺なわけだ(笑)
わたし的にはそれだけでも大満足なのであった。

人波に身を任せながら、左右の紅葉を楽しみつつ徐々に登っていくと…。
橋の左手に飛び出した、張り出した空間が登場。



おお、ここがあの、よく目にする空間ではないか!
その小さなでっぱりにみっしり人が詰まっているので、
普段の私だったらパスしちゃおうかなって思うのだけど。



今日の私は違った!朝起きしたハイなテンションのままだったので、
勇猛果敢にもその狭い空間の一番前目指して並び続けました。
まるで満員電車の中で押し合いへし合いをするがごとく。
見知らぬ人と顔を見合わせて、
「満員電車みたいですね」
「本当にね」

しかし欄干が自分の骨盤の高さくらいしかないので、上半身を押されると、
マジ落ちそうになるくらい怖い。
(私は中心部分じゃなくて、一番外側の欄干ギリギリの場所を前へと進んでいたので、
押されると、マジ柵の外へ転がりでそうで怖かったのです)

しかし、一番前に出た瞬間はそりゃすごかったです。
おおお、これが通天橋からの眺めか~って。
さっき私が通ってきた臥雲橋からは、
相変わらずこちら側にカメラを向けているヒトが多数で、
思わず手でも振ってあげたくなるようなキモチ(をい)



確かにここからの眺めは絶景でしたわ。
開門ダッシュで一番乗りでたどり着いてたらもっと楽にこの景色を見れたんだどな。
まあ、この混雑も楽しからずやだわさ。(ぽじてぃぶしんきんぐ)

そこから命がけで流れに戻って、流されるままに進んでいくと、一番奥が開山堂。
ここの白砂は市松模様で、板チョコのような美しさ(謎)
通天橋を渡っても、ここまで登ってこない人がいるのか、割と空いてます。
ここも必見スポット。

開山堂を再び下って、来た道とは違うルートで出口へ向かいます。
自然の地形を生かした庭造りで、そこここに、赤!アカ!あか!
そして、どこを見ても、人!ヒト!ひと!







どこもかしこもヒトがいっぱいなんだけど、境内が広いのでそんなに気になりません。
まさに、枯れ木も山の賑わい状態(←なんか違うけど)

有料区画を出て、さてどうしようと思ったら、
国宝の龍吟庵(りょうぎんあん)ってのが公開されているらしい(この時期限定)
おおう!それいく!

龍吟庵(りょうぎんあん)は、東福寺塔頭のひとつ。
伽藍の中央から見て東北奥まったところにあり、
ここも偃月橋(えんげつきょう)という橋を渡った所にあります。
(東福寺自体が中心に川が流れる二つの丘陵地をはさんで建っているって感じ?なので)
第三世住持の無関普門(大明国師)の住居跡とのことで、
毎年秋にしか公開されないんだとか。

ここの方丈は現存最古、室町時代の建築。
寝殿造りから書院造に移行する途中の時期に作られているため、
どちらの特徴も兼ね備えているんだとか。
へー。

それまでは間仕切りの無いだだっぴろい空間を、
ついたてなどで仕切って暮らしていたけど、
書院造は建物内部を細かく区切って個別の部屋としたってヤツ。

「あと、この蔀戸(板の両面に格子を組んだ戸)も、毎朝私たちがあげているんですけど。
それでもすごく重くて大変なんです。この半分のものでも大変なのに、
御所にある一枚ものの蔀戸やったら、どんなに大変か…」

蔀戸は左右に開く戸ではなく、手前にひいて、あげて、
長押からカギの手で釣るタイプの窓(?)だけど。
あれは、寝殿造にある「窓」。
それと、細かく分かれた部屋(建物内部が六つに分かれているのが一般的な方丈の基本らしい)が、
一つの建物に”同居”しているあたりが、折衷というか、移行期間中の建物らしいんだとか。
へーへーへー。
たまに京都に来るとこういうこともわかって楽しいわね。

通天橋は人がイッパイだったけど、
偃月橋まで来る人はそうそう多くなく。
(同じく特別公開開していた手前の東福寺本坊庭園は結構人が入っていったけど)
まあ、ちょっと奥まった場所にあったし、本坊庭園を見た人にとっては、
庭はもういいやって感じになるのかもしれないけど。
でも龍吟庵は必見ですわよ。



それから本堂と山門方面へ戻ってくると、やっぱり人!ひと!ヒト!
とりあえず本堂にお参りして(今頃かい)、天井に描いてある龍を格子の外から眺め、
山門を遠巻きに見たり、十三重塔や唐風呂(サウナ風蒸し風呂)見たりして、終了。





せっかく京都に着たんだから、
他の寺も行って見ようかと思ってはいたものの、
ここでのんびり、ゆっくりしたら、これだけで、紅葉はおなかいっぱい状態。

素直に次はキョーハクへ行くことにしました。
(つづく)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする