奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

上野をうろうろ(藝大編)

2018年03月28日 | 色々・モシクハお勉強
(引き続き、過去日記のupです)

★――――――★

今回の旅は、ゲージツの薫り高い上野をうろうろすることをメインにおいて、
昨日はトーハクをメインに見学して回りましたが。

本日、11月19日は、
東京芸術大学付属博物館にて皇室の彩(いろどり)を観にいくことに。

いや、せっかく上野っていうか東京へ行くのに、
あとなにか面白いものはないかなって思っていたら、
ごくごくご近所の藝大で、こんないいもんがあるって知ったので。
便乗見学、もしくは、博物館のハシゴです。

実はフライングというか芸術の秋にふさわしいテレビ番組で、
あちこち特集されていて、結構見ていたので「別にいいかなー」って
思ったんだけど。

すでに内容はどんなものが出ているのか知ってはいるものの、
実物を見るのはまた違う感動があるだろうし。
ってことで行くことに。

昨日は、トーハクおそるべしで、チケット買うのにあんなに並び、
入る段階でまたまた並びしたので、
今度こそはタイムロスをなくすために、
チケット屋さんで仕入れてからいこうと思ったら、
それも売り切れで叶わず。

どうしたもんかと思っていたら…。
なんか良いモノがあるではないですか!
その名も公式オンラインチケット
スマホから買って、スマホ画面を提示すればそのまんま入れるってすぐれもの。
おお、これだってことで早速購入。

とりあえずチケットもゲットできて当日朝会場へ。
一時間前についてみれば私の前は十名ほどが並んでいるのみ。

そういえばここは、チケット売り場が門(というか、自動ドア)の中で、
一列に並んでいる人はチケットを持っている人も、
これから買う人も、同じ列に並んでいるようでした。

ま、私はチケットレスのオンラインチケット持っていますから、いいんですけどね(フン)
時間が来て、建物入りしたのは早かったし、チケットも買わなくていいんですが、
ロッカーに荷物を預けていたら、どんどん後ろの人に抜かされてしまい、
会場入りは一番ではありませんでした(そんな目的じゃないだろー)

今回の展覧会は、藝大創立130周年の記念展示。

『この度、東京美術学校を継承する東京藝術大学の創立130周年を記念し、
特別展「皇室の彩 百年前の文化プロジェクト」を開催することとなりました。

大正から昭和初期にかけて、御即位や皇室の方々の御成婚などをお祝いするため、
当代選りすぐりの作家たちが各自の技量を発揮して献上品を製作しました。
このように献上品制作の他に、皇室による作品の御買上げ、宮殿の室内装飾の依頼などは、
伝統技術の継承と発展につながる文化政策の一面を担っており、
皇室は文化振興と深い関りをもってきました。

大正十三年(一九二四)の皇太子(後の昭和天皇)御成婚に際しては、
絵画、彫刻、工芸の各分野を代表する作家たちが参加し、飾棚、棚飾品、画帖などの
献上品を製作する国家的な規模の文化的プロジェクトが企画されました。
その際の立役者として采配を振るったのが東京美術学校の五代校長・正木直彦です。
この時製作された作品は、この時代の美の最高峰とうたわれています。
しかし、献上された後は宮殿などに飾り置かれていたため、
一般の人の目に触れる機会が極めて限られてきました。このプロジェクトについても、
今ではあまり知られていません。

本展では、宮内庁に現存する作品によって、この知られざる文化プロジェクトを中心に、
東京芸術学校ゆかりの名作や資料類もあわせて紹介いたします。
皇室献上後、皇居外で初めてこうかいされる作品を含む優品の数々を通して、
百年前の皇室が支えた文化プロジェクトの精華をお楽しみください。

皇室の御慶事に際しての献上品の制作は、制作者にとって最高の栄誉となり、
伝統技術の継承と発展につながる文化政策の一面を担っていました。
本展では、宮内庁に現存する作品とともに、その制作にまつわる作品や資料が紹介されます。
また、東京美術学校を継承する東京藝術大学の創立130周年を記念して、
東京美術学校にゆかりある皇室に関わる名品の数々も展示されます。
横山大観、上村松園、安田靫彦、高村光雲、六角紫水など、
皇室献上後、皇居外で滅多に公開されない作品も鑑賞することができます。』

図録冒頭・ごあいさつより

つまり、ここに並んでいるものは、皇室に献上されたものが大半ってことで、
世が世なら(今でもだけど)見せていただけるものではないわけで。
それが、目の前に並ぶっていうプライスレス!

飾り棚に指をかけて、にこやかにほほ笑む香淳皇后の写真。
(会場で見たのか、図録にあるのかちょっと記憶があやふやだけど)
その飾り棚の実物が目の前にあるという奇跡。
おお、なんということでしょう。
わたし、香淳皇后と同じものを見ているのね…。
それだけでポヤンとしてしまいます。

そして当の飾り棚だってものすごい手がかかっています。
普通見えない部分…棚板の裏面や、壁際に置けば見えなくなってしまう背面も、
すべて蒔絵が施されています。
どこから眺めても、完璧。
さすが、これが制作者の心意気なのね。

わたしの目には確認できなかったんだけど、
実際に使用していた証として、正面と裏面では、
前面の方は色が若干褪せているのだとか。

畏れ多いけど、この棚に乗っていたであろう、
春柄と秋柄の刺繍による装飾を施した写真立ては本当に愛らしく、
レプリカでもあればほしいくらい。
(しかし、その中にはどんな写真を飾るというのだ?私の写真では勿体無いぞ)

「裁縫箱並ニ道具」では、ハコは源氏物語中の和歌を主題にした自然物と
歌文字を散らしているのが見事。
でも私はその中にあった定規に目を奪われました。
見た目は「撥鏤尺(ばちるのしゃく)」によく似た紅の定規で。
美しい!
似た文様のプラスチックの定規(笑)は持っていますが、
本物はやっぱり美しいなあ。

写真立てと裁縫箱のお写真はこちらを参考に

こんな素晴らしいものに囲まれているのね>皇室の皆様。
まあ、こんな素晴らしいもの、ウチにあっても、
ハコ(家)とのバランス悪すぎで、活きないでしょうし。

横山大観の富士と太陽を描いた『日出所日本』
金堂壁画に見入る洋装姿の男女を吉村忠夫が描いた『法隆寺』
こんなものが”自宅”に飾ってあるなんて、
フツーのウチじゃ無理ですしね。
わたしは図録買って、それで我慢がまんです。

皇室に献上するからと、全身全霊をかけて製作された工芸品・美術品。
逆にそれらの伝統工芸を守る人の生活と手わざを、買い上げという形で支援した皇室。
それらを見せていただけるわたし(たち)。
いい時代です。

それこそ、皇室に献上された品は作成したご本人であっても、
二度と目に触れることはないことが大半だったでしょう。
それが、チケット買えば、だれでも見られるようになったんですもの。
ああ、なんということでしょう★

上村松園の『雛祭』ってすごく気に入ったので絵葉書を買いましたが、
これだって皇居の中で大切に収蔵されてきたものの一つ。
松園自身だって、収めた後はみることも無かっただろうし。

良いものを見せていただきました。
ゲージツの秋を堪能した二日間でした。




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上野をうろうろ(トーハク編その2)

2018年03月25日 | 色々・モシクハお勉強
今更…ですが、2017年11月18日の記録です。(下書きしていたものの、
完成させてupする気力が尽きちゃったもんで、今頃の掲載)

★―――――★

講演会が終わってから、また上野にとんぼ返りです(笑)

おっとその前に、同じ読売ホールでやっていたユーミンに関する
読売新聞の過去の記事をパネルにしたパネル展示を見て回りました。

何やら読売新聞紙上に載ったユーミンの記事を集めて、
パネル展をするってのはみかけたんだけど。
どこかのホールでやっているものかと思ったら、なんのことはない。

講演会をやっていた同じ社屋の、ワンフロア(講演会やっていたところの一つ下)で
過去記事のコピーを並べたものでした(をい)

ふつうはビルの下からエスカレータであがってきて、このフロアに着き、
着いた場所がパネル展示の先頭で、
そこから時計の逆回りで見ていくように並べてあったのでしょうが…。

わたしは階上から階段で降りてきて、その展示に気づき、
階上設定者の意図する方向とは逆向きに見てきてしまったようです。
そう、最新版のものから、さかのぼるかたちで、どんどん古い記事へと
読み継いできてしまったのでした。

途中でタイムラインが逆だわ、ということに気が付いたのですが、
(記事中のユーミンの年齢が、どんどん若くなっていることに気が付いたし、
どんどんアルバムタイトルが古くなっていってることに気が付いたから)

まあ、ほとんどの記事読んだことがあるはずだし、
(かれこれ30年ほど読売新聞読者なもんで)
まあ、いっかということで、逆順のまま読み続けて。
進んでいくごとに年月が古くなってゆくという、タイムスリップを味わいました。

最近の記事から、10年、20年前に記事と遡ってゆき、
辿り着いた最初の頃の記事はまだ荒井由実。

記事内容は「大学生作曲家」の扱いと、「ええとこのお嬢さん」扱い二本立て
(実際ユーミンは八王子の呉服屋の娘)で書かれている”オジサンの文章”。

その記事の内容といえば、
”テレビに出ない稀少価値を狙っている××(某歌手の実名)や、
世の中を斜に構えた〇〇(某歌手の実名)とは違って、
かろやかな感性を、うんちゃらかんちゃらしている由実チャン”
みたいに書いてある文章。(←意訳)

今読んだら、「これバカにしてんのか?」ってなものでしたけど。
(書いた人、今これ読んだら悶絶しないだろうか?あまりにチャラい文章で)
大昔、ユーミンが、天下の大新聞紙面に、
こんなミーハーニュースのような扱いされていたんだな、
ってのは初めて読みましたわ。

なんか、ユーミンの歌には一つ一つ思い出があるもんで
(色々あるんだよ、イロイロとな)
逆順に読んでいったおかげで「時には時の流れを逆のぼる♪」を実体験しました。
ま、そんなことはいいのだ。

上野へ取って返して第二弾、再びトーハクを堪能しよう!なのですが。

その前に今日のように時間を無駄にしたくなかったので御徒町で降りて、
近辺のチケット屋さんで明日行く予定の「藝大美術館」の入場券を
買っておこうと思ったら、軒並み売り切れ。
くー。
また明日入場券買うのに並ぶのか?

それはともかく。
トーハクへ戻って、東洋館と、新館を見て回り、再度運慶展へ行くことに。

東洋館はほとんど人がいなかったけど、あそこもいいもん並んでますよー。
特別展で来た方は、たまにはお立ち寄りくださいね。

いつの間にか表慶館も改修工事が済んで、『フランス人間国宝展』をしていたし、
ここしばらくのトーハクは求心力がアリアリだった様子。
表慶館って一回くらい入ったよなあ…また入ってみたいなあ。
(今回はパスでしたけど)

そして、本日二度目の運慶展です。

しかし入ってみてびっくり。ガラガラでした。
本日は土曜日なので閉館は9時なのに、まだ時間もあるってのに、
各仏像前には10人程しかいなくて。
午前中のあの混雑は何だったんだ?!って感じ。
こんなことなら、あさイチを狙わなくてもよかったんじゃないか?
(いや、一度目はイモ洗いでも、二度目はゆったり見てまわれるんだから、
文句言うのは間違っていると思うわな)

そこでもう一回ぐるっと回って再度各ホトケさんを堪能しましたよ。
先ほどはミーハー魂全開でバッカな見方を前面に押し出してハッちゃけてましたが、
恋も二度目なら~もとい、運慶展二巡目なら、もっと文化的薫り高い見識ってのを
ひけらかしてもいいではないか(ナニヲイマサラ)

そんな目で眺めてみれば、確かにこの空間はすごいよ、スゴイ。

無著菩薩立像 世親菩薩立像 
じーさん顔の無著 ちょっと若い世親

世親の後頭部はハリのある後頭部で、
首と頭の境目の肉がめりこんで、豊かな頭蓋骨を覆う皮膚感が見られます。

それが無著になると耳のうしろからの同じ位置がボコボコとしていて、
枯れている感じ。後頭部だけでも違いが判る。

子犬』も可愛かったなあ。
ちょっと豚鼻で、ぶたしっぽなのも豚感が出てる。
でもこの犬の目は玉眼なのですよ。
これにも玉眼いれる?とびっくりするのですが。
高山寺展の時にも見ましたが、これ本当にかわいい。

この前に展示されていた、善膩師童子(父は毘沙門天、母は吉祥天)もカワイイ!
西大寺の善財童子も可憐だけど、こちらもどうしてどうして。

鹿もすごかったな。ピィと啼いている姿がリアル。
メスのおなかにはちゃんと乳首もついていて。
奈良公園にいる鹿にそっくりです。

あー。
頑張ってみたけれど、やっぱり私は真面目な感想が抱けないんだな。
いいや、もう一回テントーリュートーの感想文書こうっ。

      テントー     リュートー
口の開き方 開いている    閉じている
燈籠の場所 左肩にのせている 頭上にのせている
燈籠の模様 あるけど不鮮明  雲の絵がかかれている
眉毛の造作 ほりこみ     銅板を切って貼っている

口の中が見えているのはテントーだけですが、
その舌が巻き舌になっているのが見て取れます。

近くで見たらリュートーの龍が、めちゃ可愛い顔をしている!という発見。
しかも玉眼入り。こんなところにまで手間をかけているって
これどんな意図で作られたんでしょうね。

またしても時間ギリギリまでテントー&リュートーを360度見て終了と相成りました。

重いけど図録も買ったし(テントー・リュートーのプリケツがどどんと載っていたので即買い)ビバ★トーハク。

本日はトーハクを堪能しました。

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バス旅☆西へ東へ

2018年03月17日 | 色々・モシクハお勉強
3月8日。
ふと、トーハクでやっている「仁和寺と御室派のみほとけ」が見たくなり、
高速夜行バスで上京してきました。

朝イチからトーハクに並ぶのかと思いきや、
一番に並んだところは…上野は上野でも上野公園★

ええ、じつはわたくし、パンダラ―なもんで(謎)、
香香(シャンシャン)見たさに朝イチから並びましたよ。

この日関東は大荒れだったようで、朝8時の段階でわたしの前は18人ほど。
近所に住んでいるというおじさんは「今日は少ないね」とのこと。

一時間半ほど待って、九時半の開園から整理券配布の列に再度並びまして、
めでたく「一番最初の観覧時間」の観覧券をゲット。
あんど、更にその中でも観覧第一番目の組にも紛れ込めて、
いよいよシャンシャンとご対面~!と思ったら…。

キャーといいつつ現れたパンダは、母パンダのシンシンでして(をい)、
豪快にバキバキとお食事中でした。

ハグハグモグモグのシンシン@シャンシャンのママ#上野動物園#パンダ#シャンシャン#香香#シンシン#モグモグタイム#パンダ好き

カルホさん(@karuhosan)がシェアした投稿 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2018-03-10T09:58:59+00:00"> 3月 10, 2018 at 1:58午前 PST</time>




その母を三か所から観覧しつつ、順路を移動。
最後に屋内運動場にいるシャンシャンの筈だったのですが。
なんと!木の上でネムネムしてましたよ。
マジか?!

今日のシャンシャンは、雨☔で眠かったようです。でも寝てても可愛いい❤(ノ≧▽≦)ノ#香香#しゃんしゃん#シャンシャン#上野動物園#上野#パンダ

カルホさん(@karuhosan)がシェアした投稿 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2018-03-09T11:13:18+00:00"> 3月 9, 2018 at 3:13午前 PST</time>




初対面なのに、寝てるって…。
各所それぞれ30秒(秒ですよ、秒。まさに秒速)×4回の2分間で、
あんなに並んだのに、母&子の見学は終了です。

なんか、夢のような一瞬で、ああ…。

母子は整理券がないと見られないのですが、
父は見放題です。

父は別ルートの場所(といっても、母パンダの隣の運動場なのですが、
母子見学のルートからは隔てられているので直接には通り抜けできません)
屋外でグダグダしてました(笑)

ここはどんだけいてもOK。
ずっと見ていたかったら、一番後ろの列で見続けることも可能。
わたしはしばらく見てましたが、
小雨が降ってきたら、屋根のあるところにもぐりこんじゃって、
そのままゴロゴロ。

すんなりシャンシャンは見られたけど、
母を心行くまで見ることはかなわず。
父もいつもよりやる気なくて。
ま、どうせまた来ますよ、わたし(ははは)

とりあえず上野に行く時は、上野動物園とセットのことが多いので、
今回もパンダを楽しんでからトーハクへ移動。

今回の出物は「仁和寺と御室派のみほとけ」
基本的にわたし、京都の寺には疎いので予備知識もないままに出かけましたが、
いやーさすがに京都のお寺はスゴイですなあ>いろいろと。

わたしのお目当てのホトケサマは最後の部屋に大集合しておりました。
仁和寺の文殊菩薩坐像さんはなんだかえらいイケメン。
いや、美男子…美丈夫といいましょうか。

福井・明通寺の降三世明王の足元はなぜか人が踏まれているよ?
と思ったら、足元の人は大自在天と、その妃・鳥摩なんだとか。
四天王だと邪気を踏んでいるけどね。

そのお隣の深沙大将立像は、なんかおなかに
ぷくぷくおこちゃまの顔バッチのようなものが付いているんだけど…。
これなんだ?と思ったら…。

”玄奘三蔵(三蔵法師)が砂漠を旅していた時に、悪魔が現れて
この像に救われたといわれているもの。よく見ると頭の上にドクロ、
お腹に子どもの顔、手には蛇を持つ異形の姿をしていて、珍しいお像です"

だそうで。

あと気になったのは徳島の雲辺寺の千手観音菩薩坐像
私の身長から見るとこの像は、顔というか顎が若干上がっていて、
不思議な顔の位置をしているように見えました。
でも願主が女性ということで、なんだか柔らかな雰囲気。

像の内部には「目がよくなりますように」という願文が書かれており、
こういう願いが書かれたものは珍しいのだとか。
だからなのかな>若干のアゴの上がり具合は(と勝手に思っているけど)

そして千手さんといえば、私が見たかったあのお像もありましたよ。
大阪・葛井寺の国宝、千手観音菩薩坐像

この像は千本以上の手>実に大手・小手合わせて1,041本!
千本に近いといわれる唐招提寺の千手さんですら
大脇手42本、小脇手911本、合わせて953本ですから。
元々は小さい手が本当に千本あったってこと?

この千手さまは毎月18日と8月9日の千日まいりの日だけの開帳で、
かつ普段はお厨子の中におわしますので、その全景はみれません。
しかし、こういうところだと「360度ぐるりと見まわせる」!

もちろん何度も何度もグルグルしましたよ。

そしてびっくりしたことに。
この千手さんたちは体についているのではなく、
手は手だけのクリスマスリースのような輪っか状の木材につけられていて、
それを背中にしょっているだけなのでした。

いわば宝塚の羽根背負ったレビューのスターみたいなもん(をい)
こんな感じですよ→宝塚といえばコレ

いや、ふざけてませんってば。
この通り→似てるべ

その近くには、大阪・道明寺の十一面観音さまもおでまし。

いやー、そこのお坊様がね、いってるのテレビで見たんですのよ。
「電車で二つのところにあるお寺なのに、
お二人が出会うのはこれが初めて」って。
ひゃー★

そんな時めぐる妄想。

十一面さん「いやー、花のお江戸きましたねえ」
千 手さん「きましたな。でも、お江戸ちゃいます。今は東京いいますねん」
十一面さん「せやせや。いや、今日はあんさん電車乗ってきはったん?」
千 手さん「いえいえ、日通さんに頼んで車ですわ」

そんな妄想を胸に上京したのですが(莫迦)
本物を目にしたらそんなバカげた妄想は、
さらにヒートアップしてしまいました(ははは)
妄想は続く。

「あら、ワタシもニッツーさんですわ」
「いやー近鉄乗ってきたんかと思いましたわ」
「なんでやねん。ここまで近鉄通ってませんわ」
「そうか~。もともとわたしら近所ですねんな」
「ホンマに。電車賃150円で行けますのやで。
 何で今まで会えへんかったんでしょなあ」
「仏像ですから。ワタシなんてずっと座りっぱなしでしょ。
 おでかけしようにも足がしびれて、かないませんのや」
「わたしは逆に立ちっぱなしでもう足がくがくですわ」
「お互いもう千年以上オツトメしてますもんなあ」
「長いでんな」
「ホンマに」

とまあ、私の頭の中はそんなおちゃらけたものですが、
会場は荘厳な空間となっておりましたので、
その正しい雰囲気はこちらで
感じ取ってみてください。
あと、こちらにも真面目なレポートがありますよ。

はー楽しかった(?)
平成館ののちは、本館・東洋館と表慶館をまわり、
その日は一日中トーハクにいて、文化的な生活を堪能しました。

で、再び夜行バスに乗って今度は奈良へ(笑)

いえね、奈良ひとまち大学で河瀨直美さんのトークショーの授業が当たったので
(応募者多数で抽選でした)、これは行かねばならんってことで。

先にそっちの予定が決まったので、
んじゃ土曜日はどこに行こうと思ったら、
トーハクの展示が週末までだってことに気づいて、
急きょその二ヶ所を回る強行軍に出たってワケ。

そんな中、トーハクに移動しようと思っていたところへ、
奈良大のオトモダチから「これから奈良へ行きます」というメッセージ。
「ええ?あたしもこれから奈良行くよ」ってことで、
急きょごはんに一緒に行くことになりまして。
まさかまさかの、再会ができました。

3月10日の午前中は奈良博で『特別出典お水取り』を見て、
ランチはRAHOTSUで。




奈良大のオトモダチのたらちゃんと、その旦那様も一緒で。
せっかくだからと、旧友であるなぎさんにも声かけて、四人でランチ。

東南アジア系の料理は大好きなのでラホツ、OKです。
たらちゃんの旦那様がRAHOTSUに行きたいと言っていたので、
丁度良かったです。ディナータイムには入ったことあるけど、
ランチタイムは初めて。ランチメニューもあって、リーズナブルに楽しめました。

女性陣は豚肉のせたごはんのセット(前菜付き)と小さなトムヤンクン麺のセット。
旦那様はグリーンカレーのセット。
食後はコーヒーと、マンゴージュースを飲みつつおしゃべり。

ここはベジタリアン対応してくれるそうで、
世界の人たちを相手にガイドをしているなぎさんは、
「どんなメニューがあります?」と熱心に尋ねていました。

その後、ご夫妻と分れまして、興福寺五重塔の前でなぎさんが
「手のひらに五重塔が乗っている写真が撮れるスポット」探し。
でもどこから撮れるかわからず。
そのかわりに、「五重塔わしづかみの図」を撮ってみました♪

興福寺の五重塔を鷲づかみ★#奈良#奈良県#興福寺#五重塔#鷲づかみ#わしづかみ#nara#kofukuji #kofukujitemple#narapark

カルホさん(@karuhosan)がシェアした投稿 - <time style=" font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2018-03-17T03:00:49+00:00"> 3月 16, 2018 at 8:00午後 PDT</time>




そして二時から河瀨直美さんのトークショーへ。
「映画に出てくれた岩田剛典くんをインスタにあげたら
 普段からはあり得ないほどのいいね!をもらった(笑)」
「映画監督が住んでいる街に映画館がない!(悲)」
「奈良映画祭の会員になってね★」
などなどの話を聞きました(ザックリ)

終了後は、丸窓亭のある片岡梅林まで戻って梅を撮影。



梅いい感じでした。
あと二週間もすると桜も咲き始めることでしょう。



白と赤の梅咲きそろいです。



浮見堂への崖みちでは親子連れと鹿の競演。

その後は近鉄特急ではなく、鈍行(というか快速急行ですけど)に乗って帰宅しました。

二泊三日のうち二日間が車中泊という強硬旅。
時空を飛び越えての旅は全部楽しかったです★
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