奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

正倉院展まであとひと月

2015年09月24日 | 色々・モシクハお勉強
ってことで(?)今年の正倉院展まで後、ひと月となりました。
カウントダウンはじまりはじまりぃ~。

今年は10月24日(日)~11月9日(月)までの会期で17日間。
その間に土日が三回巡ってきますが、やはり一番のねらい目は初日でしょう、初日!

人はソレを酔狂と呼ぶ(誰が呼んどるねん)

かつてワレワレ(←どんな我々だ)は「酔狂会」なるものを敢行していましたが、
久しぶりにやりたいなあ>酔狂会。

酔狂会の正式名称(?)は『正倉院展を初日に観る酔狂な人々の会』ですから、
今年は平成27年10月24日(土)なのだな。

なんか大学を卒業したら、みんなで歩くとか、ちょいと集まるということが出来なくなってしまったので、
こういう機会でもないとなかなか、集まれないなあと思っていたもんで。

どなたか「酔狂会復活キャンペーン(?)」に参加しませんか?
とりあえず誰も名乗りを上げてくれなくても、一人でも正倉院展には行くつもりですが。
(一人でも行けるもん!てか)

お一人様でも酔狂会やっちゃうもんね。
求む!同業者!(大謎)

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お寺検定はいずこへ?

2015年09月19日 | お寺検定お勉強日記
奈良検定が来年で第10回。
それを追いかけている(?)神社検定は第4回。

では、お寺検定は…?
と、ふと、その存在を思い出しまして。

うーん。
そういえば最近、その消息を聞かないですね(をい)

って、私もギモンに思ったので調べてみました。

<第1回>2013年3月17日(日)
実施:3級・2級(併願可)

<第2回>2013年9月22日(日)
実施:3級・2級(併願可)

<第3回>2014年9月7日(日)
実施:3級・2級・仏像3級(併願可←3種類全部受験することも可能だった模様)

2013年に初実施、第1回の時になんとか二種類制覇できたんですが。
その後、1級が新設されることなく、第2回に突入。

3月に実施して、9月に二回目ですから。
その当時は、「半年に一度の実施サイクルで行くのかな?」って思っていました。

とりあえず、3級+2級は合格済みなので、
1級が出来ていたら受験していたかもしれないけど、
1級は新設されなかったので見送り。

次の年は、去年のサイクルでいけば3月実施のはずなんだけど、音沙汰無し。
もう玉切れか?って思っていたら、忘れた頃になって9月実施しま~すですって(呆)

今度こそ、1級が登場するのかと思いきや。
仏像3級なる、謎の階級が出現して目が点。
これは、なんなんでしょうか?

しかも、一年ぶりだし。
(同じ9月でも、第2回は下旬と、第3回は上旬、というバラバラさも気になる)

まあ、仏像級なんて受けなくてもいいか~それより1級だろ1級。
と思ってスルーしていたら…。

2015年には検定そのものが無くなっているわけですか?
まあ、第2回も実施日二ヶ月前にいきなり現れて「やりまーす」っていう具合でしたから。
これから大慌てで出してきて、年末実施ってのもありかもしれないけど。

はて、お寺検定の第4回はあるんでしょうか?
お寺検定1級ってのは実施されるんでしょうか?

なぞ★
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祝!開催10回目

2015年09月16日 | 奈良検定お勉強日記
「遷都1300年も終わったし」「次第に受験者数も減っているし」
とかとかって言われて、その存続が危ぶまれていた(?)奈良検定ですが。

なんと!このたび!10回目の!
実施要綱が出た模様(ってか、出ていたんだけど)

いやー、10周年ですかそうですか。
すごいですね。

すでに無くなってしまったご当地検定もあるというのに(どれとはいわない)
細々と(?)続いて来ているなんて、やっぱり根強いファン(=受験者)はいるのだな。
良いことだ良いことだ。

で。
今年は改革されたところがあるそうで。

奈良ソムリエに「求められる人物像」や「能力」「重複受験はできないよ」ってのは従来と変わらないけど、

”特集問題※ 第10回より事前にテーマを公開する特集問題を出題します。
奈良通2級:「春日大社」10問
奈良通1級:「法隆寺」 10問 ”

ですって。

いやー、これは楽しみ(?)
とりあえず春日大社に関することをガーっと10問出るってこと?
んじゃ、出ると教えてくれているんだから、やらねばならんでしょうなあ。
2級は春日大社を、1級は法隆寺を。

出る出るといわれているわけだから、
結構マニアックな問題まで出たりして(笑)

『春日大社で桃がある場所はどこ?』
とか
『法隆寺で鯛がいるのはどこ?』
とかとか。
そういうのですかね♪

でも、そうやって出るトコ教えてくれるのは2級と1級だけ?
えーソムリエは?

まあ、ソムリエは認定支援セミナーを受ければ、地図というお駄賃がもらえるので、
それを元に類推しなさいって感じで、なーんとなく教えてくれたりしますが。

ちなみに
ソムリエのセミナーは10月25日(日)
1級のセミナーは11月29日(日)
2級のセミナーは12月13日(日)
だそうです。

本試験の申し込みは例によって例のごとく、11月1日から。
試験日本番は平成28年(2016)1月10日(日)
受験予定者は忘れないように申し込みましょう!


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一日まるまる白鳳めぐり

2015年09月07日 | 色々・モシクハお勉強
前日は郡山をふらふらしてから、
「奈良ひとまち大学」の講義を聞きましたが、本日は『白鳳三昧』の予定です。

まずは奈良博へ。
今期の出し物は『開館120周年記念 白鳳-花ひらく仏教美術-

やると知った時は、「別にいいか~見たことあるもの多いし」
とかとか思っていましたが…。
見た後では、「行ってよかった!!もう一回見たいくらい」
に変化。
それくらい良かったから、まだの方は是非奈良博へ!(9月23日までです)



8月23日(日)
朝は定番地でモーニングをいただき、イザ出陣。
東向き通りから興福寺を経て、奈良博へ向かうことに。


興福寺は工事中

建築中の金堂の上部には人影が…。
く~。

”中金堂再建工事現場特別見学”ってのが8月~9月中に開催されるのですが、
ワタシが気づいて電話をかけた時点では、すでに満員で参加できず。

完成するまでの間で、たぶん最後の公開だったと思うので、
あとは完成してお披露目をするのを待つだけですかね。
それまで待ちましょう。


登りたかったなあ

気を取り直して、奈良博へ。
のんびりしていたら、到着した時はすでに10時をまわってました。
入館の待ち行列は無く、中に入ってからも、そんなに混んでいなかったので、そこそこの混み具合。
日曜日でこの程度ですから、快適です。

例によって「空いているところから見る」「混んでいるところは後回し」をしつつ見学。

しょっぱなから「長谷寺のせん仏」とか、「野中寺の弥勒半跏思惟像」とか馴染みのものがずらりと。
「あ、こんにちは」「おひさしぶりです」って感じで安心して見ていけます。

まあ、一度は見たことあるしと思ってはいても、一堂に会するってのはそれなりにスゴイことで。
次第にテンション上がってきました。

「斎尾廃寺出土の螺髪片」が『タケノコの里』に見えたり、
「山田寺跡出土のせん仏」が『不二家のルックチョコレート』か、
はたまた『森永ダース』に似ているとか
くだらないことを思いつつ、あれこれ楽しみます。

そして、東新館の展示されている一番格の高い定番の場所=北東隅には、
とーぜんといっちゃ当然のように、興福寺国宝館のヌシ・旧山田寺仏頭さんが鎮座。

トーハクで「あなたはどの仏頭がお好き?」とかっていう
度肝を抜くようなアンケートを思い出しましたが、
ワタシが好きな山田寺仏頭は、
正面向かって右側にずれた斜め45度からの眺めが一番好きだということを改めて確認。

最初は顔を注視して見ると、作ったようにキレイな左右対称だし(てか、作ったわけだが)
右の目も左の目も違わないし、右とか、左とか、そういうことなの?と思ったものの。
ぐるりと一周すると、判るんですよ、左右の姿の違いが。

人それぞれに、右からの横顔とか、左斜め45度とか、後頭部(?)とかとか
好きな角度があると思いますが、やはりワタシは右斜め45度
(ご本人の左顔を手前にした角度)からのお姿が一番好きです。

三べんまわって見比べて、どうしてその位置からが好きなのか判りました。
それは、向かって右斜めからのお顔(ご本人の左頬側)は、
それまでの波乱万丈を表しているからでした。

被災して焼け残った首から上の部分でも、損傷は免れず、
長い耳朶は半分で切れ、頭は落ちたときにひしゃげたのか陥没し、
人間だったら即死んでる(!)状態でも、
千年の命をいまだに生きていらっしゃるその生命力の強さに、
私は強く強く惹かれているんだと思います。
(まあ、人間だったら首ちょんぱになった瞬間に死んでるわなあ)

これが左斜め45度からのお姿だと頭頂部の損傷は見えるものの、
頭蓋骨陥没もなく、右のお耳も長いまま現存していますから、
右からの顔とは明らかに違うので。

アイドルでも、どちらから撮られるのが自分にとって一番きれいに写るか、
とかって研究しているようですが、
やっぱり仏頭さんは右からが一番好きだなあ。

これが再確認できたというのも、ぐるっと一周まわって眺められる展示方法だった
ことによるものなので、今回のお出ましも意義があったんだなあと。
(別に興福寺から奈良博まで来ていただかなくてもねーとか思っていたけど)
グルグル見学万歳だ。

そして、東新館の最後の方では、解体修理中の三重塔の水煙まで持ってきちゃってますよ。
あれ見たさに、時間ギリギリに滑り込んで、お写経までして見たっていうのに。
こんなところで再会できるなんて。
それはそれで嬉しいけど。

普段は肉眼では見えない天空にいる水煙が目の前にいて。
天女の衣が揺れている>風が起こっている>空から降ってくる
>笛を吹いている人がいる>その音楽が天界から降ってくる
素晴らしいなあ。

聖観世音さんもおでまし下さってます。
ワタシが日付さえ間違ってなければ、聖観世音さまの御身拭いを
できたのになあと、いまだにイジイジと足元を見るのであった。
黒光りして、相変わらず元気ハツラツに見えます。

そして、あらあら、月光さんはどこにいるんだろう?
今回の目玉のはずですよね。

西新館の最初の部屋を個室にして、独り占めでもしてもらっているのかなと思ったら、
東新館(最初に入った部屋)の中心部(心臓部)に、
ぐるっと回りこんだ”個室”を作ってもらって、
そこで一人(?)どーどーと立っておられました。
オオ、そんなとこにおったん?(笑)

まあ、白鳳ってんだから、薬師寺からもどなたかを…といわれたとき、
「ワシは出歩くわけにいかんし、脇侍を二人とも出すのは(場が)寂しいし、
ここは一つ、月光行ってきてくれんかいな?」とでもご本尊に言われたか(ははは)
「月光はん、お仕事でっせー」とボンさんたちに諭されたかで、
このたびは奈良博へおでましになられたよし。

トーハクでも背中のしょいもの(光背)を取り去って、
裸一貫(でもないか、菩薩だし、いろいろつけてるし)で「どこからでも来い!」
状態で立っておられる姿を、ぐーるぐーるとまわって眺めましたっけ。

やっぱり、この背中はいいなあ(笑)
トーハクでも、背中を見比べて
「日光よりも、月光の肉付きの方が好み」と断定したアタクシ(謎)

どうも、銅像だけど滲み出しているその性格というか、個性というかが、背中に出ていて、
日光に比べて幼いように感じられた(気がする)
その背中に「は・や・くかえりたいぃ!」とごねている子供のような台詞が透けて見えて、
ヨシヨシしてしまうのだな>月光さんって。

今回は目と鼻の先の奈良博までしか出張していませんが、
トーハクにお出ましだった時は、慣れない標準語が飛び交う会場で、
「早く帰りたい…(涙)」と本当に訴えている目をしておりました(ははは)

あなたのお出ましでまた、新しいお堂(食堂)が立つのですよ(オ~ホホホホ)
ドサ周り要員としてしっかり働いてや~。

西新館からは定番のコンパクトサイズの金銅仏が並び、
これぞ白鳳仏ってものが並びます。

西新館での目玉はやはり「伝橘夫人念持仏」の阿弥陀三尊・御厨子入り、かな。
今回は、厨子+阿弥陀三尊+床面の分解展示。
なかでも、床面の「蓮池」の素晴らしいことといったら!
なんなんだこりゃ!!って感じでした。
厨子の前に座って仏様を見上げたら、そんなところまで見えないだろうに。

それも素晴らしかったけど、新たな疑問が。
あの阿弥陀三尊像はあの穴にスポッと差し込むだけで立っているものなのか?
単体で展示されていた阿弥陀三尊像も、
展示用の白い板にスポっとはめられているだけなんだけど。
むふふ。

後屏の造形も素晴らしかった。
阿弥陀様の光背が取り付けられる予定の部分も、
隠れてしまう場所にも関わらず、しっかり作られているし。
その光背は後屏に針金状の”∞”で吊りつけられていたし。
丁寧に丁寧に作られていたんだなあと驚嘆。

会場内にたくさんの、
「童子形♪」
「杏仁形★」
「ほっぺ☆プクプク」
「相貌端厳(かおきらぎらし)」だ!
ビバ!白鳳仏!!

個人的には、
宇陀市「悟真寺」の誕生釈迦仏立像を見られたのが大ヒット。
お花見に宇陀へ行った時に行ったお寺でしたが、
桜もよかったが、お宝は見れなかったもんで。
ここで会えたが百年目(そんなに経ってないか)うれしかったなあ。

なんかそんなに時間がたったような気がしませんでしたが、
実に3時間も会場におりました。
会場を出たときはちょっとクラッとした心地よい疲れも(笑)

地下のミュージアムショップに行くと、300円以上お買い上げで、
元気が出る仏像マグネットをつくれるワークショップをやっているとの掲示。
うわ、やりたい!

慌てて図録を買って「やりたいんですが!!!」
やっている場所へ行って、レシートを見せれば参加できるとのことだったのですが…。
そこには、お子様がたくさん。
時節柄夏休みですので、夏休みの宿題としても最適であろう催しだったので、
「今、順番待ちになっております。しばらくお待ち下さい」とのこと。

仕方ないので、地下の連絡通路の展示物など眺めながら、待つこと30分ほど。
ようやく、順番が来ました。

ワタシのイメージでは「こんな感じのもの」のマグネットだったのですが、
実は型抜きした粘土(?)に、粘土を重ねて、デコパージュしたものに、
自分で両面テープのマグネットを貼り付けて作るというものでした。

簡単に言えば、粘土細工をして、裏に磁石を貼るというもの。
線描の仏像(阿修羅なんかいいかな~)って思っていたら、
おおまかなシルエットの型でベースを型抜きして、
そこに目鼻だの、飾りだのをつけていくのでした。
まさに粘土細工じゃん。

ああ~こんな作業するとは思わなかった(汗)
どれくらいぶりでしょ>こねこね作業。

最後まで納得できずに出来上がった作品はこちら


※上の絵のようなマグネットが出来るのかと思っていた(汗)

うーん。造形能力ないなあ…あたくし。
自宅に戻って、本体のボンドが乾いてから、
裏面に磁石を貼って下さいねと言われて持ち帰ってきました。

で。
「白鳳」を見た方にはお勧めのスタンプラリーをやってましたので実行。
奈良博と、「興福寺」「薬師寺」「法隆寺」のいずれかの寺で二つのスタンプを集めると、
特別作成のチケットホルダー(チケットサイズのクリアファイル)がもらえるというので、
もちろん行きます!

奈良博を出て、次は当然のように、興福寺国宝館へ。
ここでスタンプがもらえるからですね(へへ)

素通りをすることが圧倒的に多い国宝館ですが、
今回はそんなこんなで入館することに。
中は当然のように「山田寺仏頭」はいらっしゃらないのだけど。
久しぶりに入った国宝館は、奈良博以上に混んでいました。

サクサクッと見て回り、仏頭さんは不在なものの、板彫り十二神将とか、
天燈・龍燈とかと再会して、受付でスタンプをゲット。
残るは薬師寺のみだ~。
(時間の関係で、法隆寺という選択肢はありませんでした)

なんか奈良博を満喫しすぎて、昼ごはんを食べるの忘れていた。
(というか、食べている暇がなかった。おなか鳴りっぱなしだったけど)


とりあえず昼ごはん>コムゴンでランチ

食べるそばから薬師寺へGO!
いつもは写経→参拝の順で伽藍を巡りますが、
本日はゆっくりしすぎて、写経をしている暇がありません。
時すでに、四時になろうとしてましたから(汗)


蓮の鉢がいっぱい

鐘楼のまわりには蓮の鉢が一杯あって、そろそろ蓮の花のシーズンは終わり。
それでも朝方に来たら、まだ花も咲いているみたいです。
(若干開いたままの花もありましたが)

とりあえず東院堂へ。
東院堂のヌシ、聖観世音さまはいらっしゃらないはずだけど(奈良博で会ってきてるし)。
そこには黒光りする、例のお姿がある。
おりょりょ?
そこにいらっしゃったのは…分身の術ではなく、ご分身がおわしました。

実は聖観世音さまも月光同様に、実は出張好きなのでした。
今年の春からは仙台へ、それが終わると戻る間もなく奈良博へと、
出稼ぎ…もとい出開帳におでましだったのですね。

身軽な聖観音さまと、出たがり(?)の月光菩薩サマサマの働きで、
今日も薬師寺に槌音が響くのであった(ははは)


薬師寺も工事中(次は食堂だぜ!)

金堂と講堂を回って、それぞれのお堂の皆様にご挨拶。
もちろん金堂には月光さんの姿はなく。
月光さんが普段お立ちの場所には巨大スクリーンがかかっていて、
等身大の月光菩薩像が、在りし日のお姿で、掲示されていました(涙)
(って、死んでない!ってか、菩薩なんだから不死身だっ!)

とかとか思いながら、薬師さんに「月光はん頑張ってましたよ」とご報告。
日光さんにも「相方元気ですよ」とも教えてあげました。

とりあえず、金堂はさらっとお参りして、
例のスタンプを押してもらい、こちらで満願。
お約束どおり、記念グッズ頂きましたよ。

講堂に詣でると、なにやら金堂と講堂の間に椅子が設置されてる。
どうやら、数日後に市川猿之助さんによる奉納舞踊が行われるようで。
そういえばさっき、奈良博でもらってきたリーフレットにあったなあとゴソゴソ。

「吉野山」と「連獅子」を奉納するらしい。
お席はS席12000円!
パイプ椅子&屋外だけど、結構よいお値段するのね(汗)

そうこうしているうちに、お堂はどんどん閉店モードに。
おあかし消したり、扉を閉めたり。
(お寺は閉門準備が早いんですよ)
そういえば、東院堂なんて、さっき参ったときに、四時過ぎになった段階で、
堂内の扉を開け放していたものを、全部閉めにかかっていたし…。

ではそろそろおいとましましょうかね。
午後五時に西ノ京駅から電車に乗って帰宅の途につきました。

は~。
今年は平成27年なんだけど、
気分は一日奈良時代な日でございました。
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郡山ふらふら

2015年09月01日 | 色々・モシクハお勉強
ぶらり町歩きをしました>大和郡山を。

奈良ひとまち大学」の授業を受けに行くため、奈良入りした時のこと。
諸般の事情から(?)大阪天王寺を経由して奈良入りしたのですが。

会場は、近なら駅前なので、どこかで近鉄に乗り換えたい。
となれば、JR郡山で、でしょうなあ。

ってことで、郡山で下車。
ホームからは「赤膚焼」の文字が見えました。


初めて意識した(汗)

気がつけば、ワタシ、郡山で下車したことがない。
となれば、ここらへんを歩くってのもいいなあと急遽「郡山探索」に出ることに。

しかし、晴れ女のわたくしとしたことが、
本日も小雨が降ったり晴れたりの天候で、
どーも今年の奈良入り時は雨ばっかりだわ(トホホ)


賣太神社はまた次回

とりあえず近鉄郡山駅方面へ歩いていくことに。
ほんのちょっと歩くと、雰囲気のある神社さんが登場。


高田大神社(駅から歩いてきた道の奥手から撮っています)

村社さん?って感じのたたずまい。
向かって左隣りには釈尊寺というお寺が密着してありました。

この道はJRと近鉄の間に通っている道なので、結構人通りがあります。
そのため昔ながらの商店もたくさんあり、いい感じです。


洋傘直します


開いているようでもあり、休憩中でもあるお店

そうこうしているうちに、外堀公園なる場所へ出ました。


外堀公園

かつてはここが郡山城の外堀だったらしいです。
この横断歩道を手前に歩いてきたら…外堀だった場所が舗装されており、
そこをずんずん進むと何やら気になる文字が。


薬園寺だそうで

薬園で、郡山といえば、薬園八幡神社。
おお、あれってここだったんだ~どこから入れるん?
と西に向かって歩いていくと、ほどなくありました。


薬園八幡神社


標柱

奈良の大仏建立の時代。
宇佐八幡を勧請して奈良の地へお迎えした時、
東大寺へ向かわれる前にお留まりいただいたのが当地。
八幡様は東大寺の地へと向かわれましたが、
そのご分霊をこの地で祀ったのが創祀とのこと。


本殿

とりあえず、パンパンして本日の無事を感謝。
その後、境内をてくてく。


由緒正しそうな燈籠


崩れそうな壁

奥には摂社・末社がたくさんありました。

ふと隣の敷地をみると、墓地。
しかも、立派な鐘楼があるお寺さんらしい。


お隣さんの立派な鐘楼


高いところに鎮座ましますお地蔵さん

これがさきほど見た薬園寺かと思ったら、違う様子。
(こちらは実相寺というらしい)

どうやら、さっきの位置関係から考えて、
本殿へ向かう手水舎の左手にあったこの建物が薬園寺のようです。


これが薬園寺?

なにやらおば様方が掃除をなさっておいでで、
お祭りの前の準備とおぼしき方もいて。
そういえば表のスペースでテントの用意とかしてたなあ。

先ほどは開いてなかったのですが、本殿をお参りして戻ってきたら、
このお寺・薬園寺本堂の正面扉が開いておりました。
おお、これはグッドタイミングなのか?


この珠はなんだろう?

お忙しそうでしたので、声かけるのは遠慮しましたが。
(このお寺は真言宗御室派で、医王山薬園寺というそうで、
その名のとおり、ご本尊は薬師如来だそうです)

ということで、薬園八幡さまをおいとまして、さらに西へ。
向かうと途中大きな道を渡り、源稲荷神社参道の文字を発見。

おお、またまた外せないスポットだ~。
行きます行きます♪

迷い込んだ一画は昔ながらの建物がたくさん。
まっすぐ進めばいい道を、寄り道し、ぐるぐる歩いて、
各所をパシャパシャ写真撮影。


立派な三階建て(しかし室外機が…)


おもむきのある住宅

ここらへんは洞泉寺町といい、その昔、遊郭だった場所なんだとかで。
そういわれてみれば艶っぽいかも。

くるっとまわって、源九郎稲荷さんの前に出てきました。


石柱


鳥居からのながめ

ここは『義経千本桜』の「源九郎狐」ゆかりの神社。


狐さんが一杯


あれこれ見ていたら、神社の方がいらして、オハナシなどして。

「ピエール瀧さんもこられたんですか?」
「はい~、あのとおりの方でね(どのとおりだろ)」
「あ、勘九郎さんも見えたんですね」
「そうそう」

わたし、勘九郎っていうと、平成中村座をたちあげた
18代目・中村勘三郎 (というか、長い事5代目中村勘九郎をやっていた人)
を思い浮かべてしまうんだけど、写真に写っていたのは六代目勘九郎。
ヨメが前田愛ちゃんの勘九郎さんでした。


正面左の写真が勘九郎さんの写真でした

お手植えの木がもう枝ぶりもよかったので、
「すごく育ってますね」といったら、
「最初から大きなものを植えていただいたんです」とのこと。
ははは、確かに襲名して3年ほどですもんね。
あんなにいきなり大きくならないか。


お手植えの木

そこをおいとまして、一路メインルートへ戻り、紺屋町へ。


地中埋め込み案内図


整備された水路

この水路は車に乗っていて見たことがあるから、通ったことはある筈。
県外ナンバーのひとたちは、落ちないようにおっかなびっくり運転してました(笑)

そして郡山といえば、箱本という町内会システム。
それを行っていたのが、ここらへんの町内です(あっさりした説明)


箱本館

写真では見ていたけど、入ったことがなかったから箱本館に入ってみることにしました。
かつて藍染めを生業にしていた屋敷を保存&活用しているところです。


室内の様子

この暖簾の奥の棟では染物の体験もできます。
実際にやっている人もたくさんいました。
(ワタシは見学だけさせてもらいました)

そこでは、なんか独特のにおいがするなあって思ったら、
染に使う染料のにおいだそうで。
(然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)という昔からの方法で仕込むそうです)

今は水道の水を用いて、流しでさらして染料を落としてますが、
昔は店の前に流れていた水路(現在のものより幅広だったらしい)でさらしていたらしい。
それでも自然の染料なので、水路に流しても環境にもやさしかったそうです。

染の体験棟から戻って、今度は母屋の座敷に上がって見学。


座敷の床の間(お軸も金魚なんですよ)

座敷や、床の間には、そこここに金魚。
金魚モチ-フって時節柄、夏っぽくていい感じ。
ここはかなり楽しめました。
昔の器に描かれた和金ってなんてかわいいんでしょ。

そうそう、屋内には例の「箱本」の町内会の決め事を書いて、
各町内で持ちまわったご朱印状のレプリカが展示されていました。
おおう!これ、奈良検定で勉強したアレじゃん?!
最後の最後でテンション上りまくりました。
(へへへ)

そこを出て、水路ぞいに歩いてきたら、すぐ近所に人だかりが出来ていました。
何ごとかと思ったら、「金魚すくい選手権の練習場」でした。
ふと気がつくと、ポスターに金魚すくい選手権。


明日は金魚すくい選手権

おおう、明日は金魚すくい選手権ですか☆


みなさん練習に余念がありません

さて、次はどうしましょうと思ったが、
そうだ、あそこへ、行こう。
今まで一度も行ったことがない春岳院へ。

春岳院は大納言・豊臣秀長(秀吉の弟)の位牌を預かるお寺として、
また、箱本制度の御朱印箱や御朱印文書を寺宝としているお寺として有名…。


春岳院!!

…のはずだったんだけど。
正直、この風貌を見たら「あら」って感じでした。
よくいえば「こじんまり」悪く言えば「地味」

あらあらあら。
現在はコンパクトにまとまっているってことですね。

しかし、そこで一つの発見。
春岳院の前に謎の洋風な白壁の建物を発見。


春岳寺前の謎の洋風建築物

これはなんだ?!


和洋折衷

奥まで見ていってみたら、洋館に接して和風建築。
これぞ、日本っぽいなあって思う建て方だと思いますわ。

せっかくだからってことで、春岳寺のわきの道も歩いて、
ちょっとだけ本堂にも近づいてみました。


春岳寺本堂

わざわざ見に来た甲斐あって、新しい発見が楽しかったです。

さあ、そろそろ奈良へ向かわねばと思って、駅方面へ。
最後の訪問地は、菊屋本店です。

ここの名物は「城の口餅」

秀吉にお出しする菓子を作るように命じられて、
できたお菓子が、粒餡を餅でくるんできなこをまぶした「鶯餅」。
しかし、店が城の入口にあり、「城の口で売っている餅」だからということで、
ひとびとから「城の口餅」と呼ばれ、これが商品名になりました。


菊屋本店

おお、写真や映像では長年見てきたけど、
実際に目にするのは初めて。
(ははははは)

表通りに面してはいないのね。
屋根のたわみが年月の長さをあらわしています。


向かって右手のガラスケースの中はお菓子の型でいっぱいでした

ということで、今回の小旅行(?)は終了。
今回は何の心の準備も無くまわった郡山散歩でした。

以前、近鉄の西側は回ったことあるし、矢田丘陵付近の寺は結構回ったし。
今回のぶら歩きで郡山はだいぶ回れた感じです。

次回はJRの東側の環濠集落など歩く機会があればいいなあと思います。
(それこそ、賣太神社なんかね)

しかし駅前についたら、西友がつぶれていたのにはショック。
ここで買い物して帰ったこともあるのになあ…。

たまに来ると発見がある&新しい発見がある、ちょっと町歩きでした。
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