奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

マボロシの正倉院宝物展に間に合いました

2021年07月31日 | 色々・モシクハお勉強
7月10日 よみがえる正倉院宝物---を新潟県立近代美術館で見てきました。

ちょっと新潟へ行く用事があり、その帰りに立ち寄ることに。
あまり土地勘がないところなので、予習はたっぷり(ダンナがしました)

奈良をはじめとして、全国巡回をする予定でしたが、
このコロナ蔓延のため、開催を取りやめたところもあり、
新潟での開催もどうなることやらと思っていましたが、
ちょうど状態が落ち着いている(ともいえませんでしたが)頃なので、
思い切って行って見ることにしました。
(この後、東京へも巡回の予定ですが…そんな先のことは判らないし)

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これらの展示品はすべて模造品。
本物ではありません。
だからといって、けっして価値が低いものではありません。

この現物が造られた当初の技法と、同等の原料を用いて作られているものですので、
現在正倉院院宝物となっているお宝の、作られた当初の姿を目にできるものです。
とはいえ、作られた当初は言い過ぎだな。
出展されていた模造品には昭和・平成の時代のみならず、
明治の初めの頃に作られたものもありますので、
それからすでに100年以上たっているものもあるし。
まあ、1300年以上昔に作られたものと比べたら、よほど新しいといっていいかと。

本家、正倉院展でも大人気の『螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ)』は、
私が見た前期の展示では平成23年~30年(2011~18年)に制作された、
マジびかぴかの新造品。作られた当初はこんな感じだったのねってのが見て取れました。

現在の琵琶は四弦(糸が四本はってあるもの)だけど、
螺鈿紫檀五弦琵琶は文字通り、五絃、五本の弦がはってある琵琶。
かつては世界にも五弦の琵琶は存在し、流通し、日本にももたらされましたが、
現在では世界中から失われ、唯一日本の正倉院に納められたものだけが、
ひっそりと保管され続けてきたという奇跡。
ミラクル!

もう、模造か本物かなんてどうでもよくなります。
というか、模造というものの、それらの宝物を作ったのと、
同じ技術がないと模造もできないわけで。
技術者とそれらを作る技術が存在しなければできません。
それが、日本には、あったってことです。
ミラクル!!

ものはあるけど、技術は廃れたとなると復元も模造もできないわけ。
日本はそういう手わざが素晴らしいのだな。
伊勢神宮の二十年ごとに新しい宮を作り、神様に捧げるお宝もすべて作り直ししますが、
あれも、二十年ごとに新しいものを作ることで、技術を継承しているという説もあります。
昔から同じように、20年前に作られたものと、同じものを作り続けることによって、
その技術が継承される。もの、のみならず、技術も次の世代へと継承されていく。
なんと素晴らしい仕組みなんでしょう。
ミラクル!!!

大体1時間もあれば見られるかなと思いましたが、一時間半はかかりました。
本家の正倉院展だとなかなか人が多くて見るのに難儀しますが、
間近で、じっくりと眺めることができますので、新潟の方、
滅多にない機会ですので、どうぞ見に行って下さい。

そして、展示会場を出たら、お楽しみは買い物。
この展覧会グッズを爆買い(?)することに。

奈良のお友達がこの展覧会を奈良でイの一番に見に行った時に、
螺鈿紫檀五絃の琵琶を模したチャームの中にマイバッグが入っているものを買ってまして。
それが「( ・∀・)イイ!!」「欲しい!!」ってなったものの、
前述の通り行けずじまいが続き。
それがとうとう、目の前にあるんですもの。
即買いです。

その他に螺鈿玉帯箱(らでんぎょくたいばこ)を模した
缶カン(キャンディ入り)も欲しかったもの。
これもすごいんですよ。この箱自体がお宝なんですが、
もとはといえば、紺玉帯(こんぎょくたいおび)という、
ラピスラズリがぐるっとあしらわれた帯(ベルト)を入れる箱なのです。
主従関係でいえば、帯がメインで、箱はあくまでも従。
それなのに、宝物をいれる箱にすら螺鈿装飾を施したりして飾り立てるなんて。
日本人恐るべし。

この箱もどうしてもほしくて、展覧会に行きたかったのもこのせいっていう(笑)
五弦琵琶のチャームは実は、通販でも売っているのですが、
螺鈿玉帯箱は展覧会限定グッズってことで、現地に足を運ばないと売ってない。
それも見つけ次第、買い物かごへ(ははは)

後は「あら、龍村織物の裂?いただくわ~」
「正倉院文様の折り紙?いいんじゃない?」
「正倉院型の紙パッケージの瓦せんべい?欲しい欲しい!」
ポイポイ♪

図録はどうしようかなと思っていたんだけど、
レジ脇に「図録お買い上げの方先着〇名様に、掲示ポスタープレゼント」
と書いてあったのを見て「いただくわ!!」
巷に貼ってあるサイズのポスターをくれるというので、
ついつい買ってしまいました(ははは)
しかもこれ、新潟県立近代美術館の名前が入っているもので、レアもの。
(あれ、奈良博でもそんなのやっていたのかな?新潟限定かな)

後は、三輪素麺やら、みそせんべいやら、鹿さんサブレやら、
見慣れたものがありまして♪
おお、新潟で奈良じゃん、としみじみ。
うれしかったです。懐かしかったです。

値段も見ずにポイポイ買って、一万円以内(笑)
まあ、今までの積年の思いが積み重なったものなので、
これくらいの散財はいいか~(わはは)

とっても良かったです。行ってよかった。
新潟の方、奈良は遠いですが、今なら長岡で見られますのでぜひ一度どうぞ。
そして、スゴイいいな!って思ったら、ぜひ奈良へもお越しください。
(って私はいませんけど、へへへ)




コメント
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