奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

”大学”生活を満喫

2015年08月26日 | 色々・モシクハお勉強
久しぶりに奈良で大学生活をマンキツしてきました。
といっても、学校教育法で定められた大学ではありません。

簡単にいえば「奈良の人に奈良のあれこれを習おう」って”授業”です。
主催は奈良市生涯学習財団ってトコロでして、
興味がある方は→こちらをご覧下さい。

今回の授業は
奈良で遊ぶ、奈良を遊ぶ~カフェから発信する奈良愛~”って講座です。

実はこの講座、申し込みはしたものの、人気のため抽選となり、
厳正なる抽選の結果「落選」したのでした。
しかし、当選された方が行けなくなり次点の私が繰り上げ当選となり、
「もしよかったらいかがですか?」
と電話をもらったのでした。

「行っていいんですか?」
「はい。でも遠方なので…どうかと思ったんですが」
「行きますっ!絶対行きます!!」
フンガー!
繰上げ当選万歳!

わたし勘違いしてましたが、少数とはいえ20名ほどは参加できると思っていましたが、
参加人数、わずか10名(きらりーん☆)という狭き門だったようで。
ここに繰り上げ当選となれば、当たりもアタリ、大当たりでしょう?!
行かない意味が判らないですよ!!(大謎)

ってことで、行ってきましたよ
ことのまあかり
フルコトへは何度か行ったことはあるんですが、
ことのまあかりは初めて。
な~んか敷居が高くてね…(謎)

ま、その話は先生のお話とからめて後でしますが(もったいぶっちゃって)
かつて「アカダマ」という喫茶店があった場所に、
フルコト2号店として、雑貨と喫茶のお店がオープンするってのは知っていたものの、
今まで入ったことがありませんでしたので、絶好のチャンスなのでした。



開場時間を少し過ぎた辺りで近鉄奈良駅に着き、一路会場へ。
入り口には「奈良ひとまち大学」のノボリが出ておりまして(!)
「ひとまち大学の方?どうぞ上へ~」の声で階段を登ります。
(会場は二階)


入り口付近


階段には写真一杯

二階のドアを開けると、思ったよりもたくさんの人がすでにおり、
おりょりょ、参加者って本当に少数精鋭(笑)
(先生とスタッフさん合わせた数が、受講者と同じくらいでした)

受付を済ませると、頭巾(ときん)か、
さしば(挿し歯に非ず・翳と書く、高貴な方の姿を隠すもの)を貸していただきます
※この美女はあたくしではございません。公式ツイッター画像です。

私は頭をまとめていたので、髪を崩したくないので翳で。
これで顔を半分隠すと…それらしくなります(謎)
あとはおでこにシール

最初に主催者の方のお話があって、先生のお話に入る前に、
何故か受講生の自己紹介タ~イム?!
え?これってそういう会でしたっけ???

とりあえずどこから来たかとか、どこに住んでるとか、
奈良のなんちゃらが好きだとか、
奈良が好きで引っ越してきちゃいましたとか、
美味しいものを楽しみにきましたとか…とかとか。

私がいちばん遠方かと思いましたが、
愛知からの方もいてびっくりしましたよ、さすがの私も(笑)
自己紹介ではちゃっかり「奈良検定お勉強日記」の話も
させていただきまして、宣伝しておきました。

一通り受講生の自己紹介が終了すると、”先生”がたのオハナシへ。

本日の「先生」は、
ことのまあかり店主でライターの生駒さん、
ことのまあかり店員で藍寧舎代表の金田さん、
ことのまあかり店員で実家が農家だという伊藤さんのお三方。

とりあえず、「ことのまあかり」ができるまで、の前に、
「フルコト」ができるまでのお話をば…。

”コト”の始まり(駄洒落ではございません)は、
フルコトが現在入っている古民家が賃貸物件として出てきたので、
これをなんとかできないかってことで「とりあえず何かやりましょう!」
(その段階では「何か」程度のものだったけど)
で、お店をやることになったという…。
そんないきなりなことなのかと。
やはり、何かを興そうとしたら、勢いというものも必要なのだな。

ってことで、まずは場所がありきだったと。

店主のみなさまは、
「好きなことをやってるだけ。
利益は薄いけど、奈良が好きな人に楽しんでもらえたらいいです」とのこと。

そして、「フルコト」のみならず、
「ことのまあかり」さんができるきっかけってオハナシへ。

2015年の元日に「朝賀の儀」というイベントをして凄く楽しかった。
その他に2014年にも「天平バー」なるイベントもして、
すっごく楽しかった!ことから、飲食店をやりたい!って盛り上がり…。

そうこうしているうちに、惜しまれつつ閉店した
アカダマさんの店舗が借りられることになった…と。

アカダマさんは奈良でいちばん古い喫茶店でした。
「した」というのはすでに閉店されており、
その店があった場所は空いたまま残されておりました。

実はこのアカダマさん(の店主さん)は、
奈良大学通信教育部の卒業生さんで(私も奈良大通信を卒業してます)、
奈良まほろばソムリエ検定のソムリエの第一回合格者(!)でもあります。

勝手に親近感を感じてしまうアイテム揃いで、
実際に奈良好きな人や、奈良大通信生で、店内は繁盛しているってことだったので、
喫茶店にもお邪魔したいというキモチはあったのですが…。
人見知りな内弁慶なもんで(?)
なかなかご縁がなくて、アカダマに訪問することはかなわず。
そうこうしているうちに閉店されてしまいました(T_T)

場所は近鉄奈良駅からも近い立地だったことから、
いろいろと話は持ち込まれるものの、
そういう話たちとはご縁がなかったようで…。
しかし生駒さんたちのお話とはご縁があったようです。
「奈良好きな人ならばいいよ」と貸していただけることになったんだとか。

それらのことはこちらに詳しく出ているので参考にしてください。

ってことで、2015年の元日に「お店やりたーい」って思っていたら、
あれよあれよという間に三月の末にはお店を開店させていたというスピード。
人生やはり勢いに乗るというのは大事ではないかというのを見せ付けられましたよ。

「あの」アカダマさんの後釜に、ことのまあかりが開店というニュースは、
奈良を、そして奈良好きの間を駆け巡ったのでした。

「ことのまあかりって、どういう思いでつけられたんですか?」の質問には、
フルコトの『コト』と、場所という意味の『ま』(←床の間、の間ですな)
ということ、
と。

あかりは、「アカダマ」から受け継いだ室内灯の
あかり(電球色…のみならず、本当に現在も電球?)
と、
宴会のことを「豊の明かり」というのですが、
酒を飲んで顔を赤らめる、からあかりってのもあります、とのこと。

そっか、フルコトのコトなのか。
私は「古都」の「間」かと思ってたんだけど、違うのね。
(メモメモ♪)

豊明(とよのあかり)の節会(せちえ)とは、
新嘗祭や大嘗祭の翌日に、宮中で行われた儀式と宴会。
新穀を天皇が召し上がったあと、群臣にも振舞われ、その後宴会となったもの。
ゆえに最後は「飲めや、歌え」の会となったでしょうし、
酒を飲めば顔も赤くなったことでしょう。
ふむふむ。

そうこうしている間に、その宴会タイムに突入です。
目の前に並べられる「須恵器」「奈良三彩」の食器類にヲヨヨ…。

そう、本日はお話を聞くのみならず、宴会(食事)付です。
夕刻ってこともあって、お酒もOK。
(てか、お店では日中でもアルコールは提供されていますけどね)

私は酔っ払うと赤くなるので、ウメジュースにしちゃいましたが、
「額田女王」とか「家持」だとかそれらしい名前のお酒もありましたよ。
せっかくだから頼めばよかったなあ。

これらは奈良県内のお酒って限定はされておらず、
「家持」は富山のお酒(大伴家持の赴任先が越中だったから)だし、
「額田姫王」は愛知県の額田郡のお酒(名前が一緒なのでこじつけ♪)
って感じ。
まあ、そういう名前がメニュー表に載っているだけでもワクワクなのだからイイのだ。

奈良三彩のお茶碗にはウニと鰒の羹(あつもの)
おおう、もしかしてこれって、「イチゴ煮」ってヤツに近いのではないかと。
香りと味をしみじみと堪能。


須恵器キター★

須恵器の器をあけると、栗と鴨肉と蘇(そ)
これらは奈良時代にも食べられていたもの。

蘇は牛乳を煮つめて作る古代のチーズ。
味はじゃりじゃりしたミルキー@不二家といった感じです。

そしてドリンク。
ノンアルコールはスタイリッシュなロンググラスに入ってきますが、
マドラーが鳳凰だったりと凝っています。

また日本酒類は、瑠璃の碗っぽいカットが施されたずんぐり形のグラスで供されます。
ああ、ビールぐらいにしておけばよかったかあ。
「とよのあかり」なんだから、頬くらい赤らめればよかったじゃんかっ!
(うわばみがウラヤマシイ)

その後、高杯に盛られた胡瓜と人参のスティック。
奈良時代には人参や胡瓜はまだ入って来てなかったようなので、
その時代にあったものばかりというわけではないのだけど。
とりあえず、こんな感じのものに盛られているってだけでも、
テンションあがる~。

一気に気分が盛り上がります。
このワクワク感は、判らん人にはわからん(笑)

そういえば、うちの班は博物館実習で、こんな展示品を作ってみたことがあったっけ。

これです
  ↓


その名もずばり「弥生の宴」

おお、高杯もあるし、ぐい飲みもある~
(しかし、これとっくり=酒瓶じゃないよなあ(汗))

そうそう、こんな感じの展示品だった♪
あれが久々に目の前にあるシアワセ。
こりゃテンション上がるでしょ。


宴会っぽくなってきました♪

すっかり舞い上がってて写真を撮るのを忘れていましたが、
かわらけに盛られた蓮の実入り御飯もありましたよ。
(写真は→こちらで

蓮の実といえば、シャワーヘッド状になった部分に
めり込んでいる珠があるけど、アレのことですかね。
食べたことが無いと思うけど、栗みたいなポクポク感。

これらを食べながら、各テーブルでオハナシも盛り上がり。
「奈良検定って合格すると何かメリットありますか?」なんて直球な質問も。

メリットなんて無いですってば。
単なるもの好きのシュミの検定ですから~。
ただ、楽しいのでやってます♪

どうして奈良にひっこしてきたんですか?
たまたま自分のやりたい仕事と合致したので、
面接したら合格しちゃいました、という女性。

鹿さん関係のお仕事をしている女性。
秋に行われる観光的な鹿の角きりはあるけど、
あとは地道にコツコツと角を切っていくんですよ。

奈良って何があるの?って、聞かれるんですけど、
あんなに見るべきところたくさんあるではないですか!
それが判らないなんて可哀想な人たちね(笑)

などなどのお話をしながら進む食と酒。
もぐもぐ、ぺちゃくちゃ、ゴックゴク。

7月の天平バーではこんな光景も見られたらしいです。
夢か、ウツツか、幻か…。

そして、デザートには削氷(けずりひ)が出てきました。
簡単にいえばかき氷なのですが。
味はまたしても古代にあったであろうものを用いてのもの。

ことのまあかりでも
「いちびこ削氷(イチゴがけ)」
「長屋王(ミルク+はちみつ)」
「橘三千代(レモン)」
なども提供されてますが、今回はミニ版。

さきほど羹が入っていた器が回収される際に、
「デザートが入って登場します」ってことだったけど、
これだったのか~。

出てきたものは”長屋王”。
ミルクと蜂蜜がかかっているものですが。
これが何故”長屋王”かといえば。

長屋王邸出土木簡から、長屋王は氷室を所有していたことが判っており、
氷を食していたと見られる。

長屋王家に牛乳を運び入れた際の木簡も見つかっており、となれば、
ミルクと高貴な人だけ食べられたであろうはちみつを使った味は”長屋王”でしょうということに。

あとレモン味の三千代ってのは、柑橘系といえば橘。
橘といえばもう三千代しかないでしょうってことで→三千代。
なるほどね~。


”長屋王”です

そんなマニアックな話ができるというのも、天平バーの醍醐味?
ってか、そういう人たちが集って、好きなだけそういう話ができるってのが、
こういう場所を設けたことの第一意義だったようなので、
目的は達せられたってことですよね♪

なんか盛り上がって、食事も進んで、打ち解けた辺りで調度お開きになる頃具合でした。
帰りには「奈良サイダー」のお土産付。
(でも、これってアタシがたのんだやつか?!
ぬ~やっぱり酒飲んで、真っ赤になってみるのもよかったか?)

いや~夏に”授業”を受けるなんて久しぶりで楽しかったさ。
なんか、私にとって夏は「夏スク」の夏だったことが、
この十何年となく続いてきていたことなので。
久々に夏の授業ってのを受けてワクワクしました。
(あ、法隆寺大学ってのも行ったっけ)

しかも、飲み食い付きで、冷房付き♪(←奈良大の学外活動はない場合がある)
帰りにはお土産まで頂いてきたし。
ヒジョーに楽しい時間を持てました。

今度は一杯ひっかけに行くぞ!
(内弁慶なんだけど)
コメント (4)
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七夕は吉野山へ

2015年08月21日 | 色々・モシクハお勉強
午前中は奈良市内・興福寺で7月7日限定行事に参加しましたが、
午後は吉野山(!)で七夕限定行事に参加です。
そう、金峯山寺の「かえるとび」です。

日帰りの予定だったので、吉野だけにしようと思ったものの、
こんな日は滅多に奈良にはこれまい!って思ったので、
ちょいとムリして、興福寺もハシゴしてしまいました。

興福寺をおいとまして、電車に飛び乗り一路吉野へ。
橿原神宮前での電車待ち時間におにぎりなど食べて準備万端。
ゴトゴトと電車に揺られて久しぶりの吉野です。

吉野で電車を下りて、ケーブルカーに乗り換え。
本日はお祭りの日なので、ケーブルカーもじゃんじゃん出ているのかと思ったら、
そうでもなく、定例時間のみでの運行らしい。
(要注意ですね>運行時間。特に帰りは最終運行時刻を要チェック)

ケーブル乗り場からちょっと歩けば、もう黒門。


黒門

この時期に吉野に来るのは初めてだと思う。
ゆえに、この時期ならではの吉野にびっくり。

山がカエル一色なのだ(笑)
いや、色はカラフルなんですけどね。
そこかしこに「カエル」なのだ。

というのも、「かえるとび」に乗じて、
七夕飾りが一般的なものではなく、
カエルがたくさん下がっているのでした。


カエルがたくさんの七夕飾り

おおお、七夕だし。
カエルだし。
柳にカエルみたいなものがたくさんある。

残念ながら本日は雨模様で、傘を差しながらの山登りなのですが。
雨ということで、カエルも心なしかイキイキしてます(?)


銅の鳥居

お店はもちろんのこと、
一般家庭の玄関先にもカエルの下がった笹がいっぱい。


傘の中はリアルタイプのカエルが一杯(笑)


ニコニコ顔のカエルがいっぱい☆


お店のディスプレイも柳にカエルなのだ

それらを眺めながら歩いてきたら、金峯山寺の仁王門まではすぐでした。


金峯山寺仁王門(修理中でした)


門前の御餅屋さんも勿論(?)カエルです

境内に入ってきたら、どんなにたくさんの人がいるのかと思ったら、
中央の舞台(?)の周りにはすでに待ち行列は出来てはいたものの、
思っていたよりも少なかったです。


準備万端


きらびやかな旗がハタめいてます(大塚商会風~★)

中央の舞台の前の椅子にはカッパを着て、座っている見物客の皆様。
その反対側の椅子には誰も座ってなくて、〆で囲ってあるので、
招待客用の場所なんだろうなと思い、その後あたりに立って待つことに。

待っている間は雨が降っておりましたが、
その雨が小降りになり、やがては傘が不要なくらいに。
おお、晴れ女の面目躍如か?
(でも、今年の奈良訪問は殆ど雨に降られているなあ)

そうこうしているうちに時間になったようで、
遠くからガヤガヤと御一行様が到着。


いよいよ始まりです


カエルの顔が描かれた旗もありました

この日、わたしは吉野に直行してしまいましたが、
本日は別のところでも蓮華会の関連行事がありました。
大和高田市の奥田の蓮取り行事です。


蓮の花が入ってきました

これは、役行者の母・刀良売(とらめ)にまつわる
「ひとつ目蛙」の伝承に深い関わりをもつ行事。

捨篠池(すてしのいけ)に咲く蓮の花を取り、
役小角の母・刀良売の墓に蓮花を献じるもの。

ここで採られた蓮の花は金峯山寺・蔵王堂までの間の祠(ほこら)に献じられ、
蔵王堂での「蓮華会」と「蛙とび行事」を経てから、
その翌日には大峰山頂上まで山伏さんたちが登っての途中の祠にも供えられるんだとか。


摘みたてのホヤホヤ(?)

そして、「ひとつ目蛙」とは。

”役行者の母トラメ(刀良売)が奥田の蓮池 で病気を養うているとき、
夏のある朝、トラメが池の中にまつってある捨篠(すてしの)神社に
詣でると白い蓮の花が咲いていて、葉には金色に光った蛙がいた。
トラメは1本の篠萱(しのかや)を引き抜いて、蛙に投げると、
蛙の目にあたって片目になった。池の中ににげた蛙は、
もとの土色の蛙となって浮いてきて、五色の露も消えてなくなり、
一茎二花の蓮も、もとの蓮になってしまった。しかも池の蛙は
それから一つ目になった。トラメはそれから重病になり四十二歳で死んだ。
母をなくした役小角は発心して修験道をひらき吉野山にわけ入り
蔵王権現をあがめ、蛙を祭って追善供養をした。
以来、毎年七月七日に吉野の山伏が 行者堂に来り、
香華を献じ、蓮池の蓮108本を摘み、吉野山から大峰山間の沿道の堂に供えている。”

蛙の祟り…?
どうなんでしょうか。
この行事の様子は→こちらを参考に

とにかく、小角の母に蓮の花を捧げ、道中の堂にも供え、
金峯山寺で法要を行い、さらに大峯の祠にも供えてゆくという行事だそうです。


神輿が中央の舞台を通ってゆきます


坊様たちが入ってこられました

晴れていればここで、お輿に乗せられたカエル(!)が登場するらしいのですが、
本日は雨天のため、カエルの登場は無し。

それでもカエルは本堂内のどこかから現れました(笑)
そして、足元がおぼつかないのか、手を引かれて階段を下りて来ました。


カエルさん登場♪


カエル引き回しの刑(?)

私は正面に向かって右側の方の椅子席の後に立っていたのですが、
その目の前をカエルさんは右手(本殿)から左手(シモ手)へと移動。
シモ手にペタンと四つんばいで座ってます。

なんだか、すごーい、カエルさんなのだが。
口がカパッと90度開いて(?アゴが下がって?)おり、
マンガチックな風貌なんだけど。
このカエルさんが「カエルとび」の主役。

いよいよ「蛙とび行事」です。

蛙とびとは…むかしむかし、吉野に不心得モノのオトコがありました。
吉野の山の蔵王権現や修験者に暴言を吐き、ヘラヘラしておったら…。
大きな鷲が飛んできて、その男を断崖絶壁の上に置き去りにしてしまいましたとさ。

オオ!助けてくれー!!
叫ぶ男。

降りるに降りられずそこで男が泣き叫んでいると、
さる高僧が仏の力をもって男をカエルの姿に変えて、
男は山のてっぺんから降りてくることが出来たとな。

坊様はそのカエルを蔵王堂に連れ帰り、蔵王権現の前でナムナムすると、
なんということでしょう!

ビフォー:カエル→アフター:人間

メデタシメデタシ(ちゃんちゃん)

というお話です。


カエルとび開始


向かって右の坊様の前に進み出ます


ナムナムしてもらって帰ります


次に左側の坊様の前にも進み出ます


ナムナムしてもらいますよ


戻ります


うがー(てか、ゲロゲ~ロかな)


無事に人間に戻りましたよ

この時、ドロドローンって煙の中から人間が…ってんではなく、
体はカエル、頭にかぶった被り物をとったオトコの人が…って図でして、
カエルの被り物をとった男性は、一堂にお辞儀をして去ってゆかれました(ははは)

カエルがお輿で登場して、変身(?)したシーンまで写真に収められた方の
サイトを参考になさってくださいまし。→こちらから

ちょっと見えにくい場所だったので、
最後の中央部分があまりよく見えなかったのですが、
とりあえず「こんな感じ」ってのはつかめましたのでオッケー。

待って、笑って、あっという間に終了してしまいましたが、
かなり楽しめました。


お供えの餅がいっぱい上がってました(*^^*)


吉野朝宮跡(南朝妙法殿)

これにて「蛙とび」は終了ですが、次に護摩供養が行われます。
本堂前の四本桜のさらに南側のスペースに注連縄が張られた一画があり、
こんもりとハッパが詰まれた小山が出来ていました。
ここで護摩供養が行われるようです。

しばし待っていると、山伏さんたちが四方に向かってお清めの弓を引き
(これが破魔矢ってやつか?)場を清めます。

この時、注連縄の外に飛び出してくる弓を人々が我先にと手を伸ばすのだけど、
なかなか取れません。

その後、松明に火がつけられて、丸くこんもりと盛った檀に点火。


護摩供養


点火!


もくもくしてきました

その内、風が変わるとこちら側にも煙が流れてきて、ゲホゲホ。
その火の中に、護摩木がくべられて、お焚き上げされます。

ものの10分ほどで燃え尽きました。

その後、境内をフラフラしていたら、
お片づけに入った山伏さんが、お供えの檀をくずしており、
そのお下がり品を「いらんかね~」と配ってくれておりました(*^^*)
遠慮という言葉を知らない私は、三宝の上の昆布を頂いてきましたわ。

いえ、白菜(丸ごと!)とか、高野豆腐とかもありましたのですが、
私はタビビトですので、これから遠距離を帰らねばならず、
あまり荷物を増やすのもシンドイので、軽めのものをイタダキマシタ。

あと調子に乗って「紙垂下さい」っていっているおばちゃんがいたので、
私もおこぼれで紫色の紙細工をもらってきましたし。
本堂では神札をお分けしてくださった(無料!)ので、
それらとともに大事に包んで帰ることに。

さっきまでたくさん人がいた境内もいつの間にか閑散としており、
私は最終のケーブルカーで帰らねばならんので足早においとましてきました。


「無事に帰ろう」ね

帰り道は下り坂だから、若干速いし。
最終便には間に合いました。


ロープウエーで帰ります

のぼりの時はそれなりに楽しかったロープウエーも、
くだりとなるとちょっと寂しいね>これでおさらばだし。

ってことで、久しぶりの吉野滞在はわずか四時間ほどでしたが、
堪能させていただきました。

今度はカエルさんの御輿道中も見物してみたいです♪


コメント (2)
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今更神社検定2015

2015年08月17日 | 神社検定お勉強日記
お盆休みを過ごして帰ってきたら、でっかい封筒が届いていた。
なんだ今頃?
また定期購読の申込書?とか思って開いたら、
デカデカと「不合格」の文字!!

…結果通知書、ってヤツでした。
(すっかり忘れていた)
そうかー、自分の中ではすでの「終わったこと」だったのでね。
今更「不合格」と言われても「はー、そうですか」ってもんだけど。

しかし、答えあわせをした時点では68点だと思っていたけど、
書いてある「あなたの得点」は66点。
2点も減ってる(?)じゃん。
何故?!

とりあえず終わったことをギャーギャーいってもしゃーないし。
また、らいね~ん(謎)

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七夕は興福寺へ

2015年08月10日 | 色々・モシクハお勉強
2015年7月7日(火)

七夕といえば全国的には「笹の葉さーらさらぁ♪」だけど、
奈良に限って言えば、アレの日である。

その第一弾(?)が「興福寺三重塔開扉」

これが一日限定の日付限定の行事なので、なかなかご縁が無かったのだけど。
とりあえず今年は行けそう…てか、行くぜ!ってことで、行ってみました。

興福寺三重塔は現在の興福寺の伽藍の中で一番古い建物。
康治2年(1143)崇徳天皇の中宮の発願による建立されるも、
治承4年(1180)の南都焼き討ちにより焼失し、
現在立っている塔が間もなく再建されたんだとか。

興福寺五重塔が現存する塔のうち、日本で二番目に高い塔
(一番は東寺の五重塔)であるのに対して、
三重塔は高さ19.1mってことは、ちっちゃい塔として有名な
室生寺の五重塔(16m強)とどっこいの高さ。
ちょいとマイナーな場所にあるけど、国宝ですから~☆

普段は開いてない三重塔の初層が7月7日だけ開扉するってんで、
その日に行きたいなって思うものの、日付限定公開なもんで。
なかなかスケジュールが合わず。
今年どうにかこうに都合がついたって感じです。

しかし、本日は雨。
とりあえず出かけてみたものの、雨ですから。
どうなる公開?!

恐る恐る三重塔方面へ来てみたら、係員さんがカッパ着て来場者対応しているし、
法要参加者用のテントも張ってあったので、どうやら公開はされる様子。


正面前テントは人で一杯
(普段以上に写真がお粗末ですが、雨&腕が悪いということでご勘弁を)

三重塔は拝観料無料でした♪
おおう、ふとっぱら~。
小さな拝観券を頂いて、柵の中へ入ります。

柵の外から眺めたことはあっても、柵の中ははじめて。
塔に近づくことも滅多に無いので、とりあえず一周してみます。

塔の東面に弁財天像が祀られており、その弁天様のナムナム日が本日。
初層の東面は薬師、南は釈迦、西は阿弥陀、北は弥勒の
それぞれ像が描かれているんだそうですが、
なかなか暗くて中まではよく見えません。

くるっと一周まわってから、正面の弁天様のお顔を拝してナムナムナム。

雨降ってますので、テント下は満席。
私は塔の南面で扉が開いている場所でたって法要を見守ることにしました。


南面は坊様がいらしてお経をあげる様子が見られました

午後十時から法要が始まり、結構長い事お経をあげておりました。
途中散華が塔内でまかれ、散華マニアのわたくしは食指がピクピク。
とりあえず法要中は我慢がまん。

法要終了後は一列になって、弁天様のまん前でナムナムする列ができました。


法要終了後、西面は雨のため(?)閉じられてしまいました


まかれた散華がそのままになってる

再度周囲をくるっと一周してきて、最後に気になっていた散華のことを係の人に聞いてみる。
「今回まいた散華って分けていただけませんか?」
と聞いたら、「ちょっと判らないので…」ってことで頂けませんでした(T_T)
残念!


法要後はお参りの人が行列

私も一応、法要の前にナムナムしているのだけど、
今一度お顔を拝しようとして参拝の列に並びました。
で、写真が撮れないもんだから、弁天様のお姿を刷った像を購入することに。


弁天さんの御影

私ははじめてみたもんですから、ちょっと興奮。
弁財天さんのお姿は興福寺のサイトで拝めますよ。

この弁才天さまが三重塔におこしになったのはつい最近。
いつかといえば、明治時代(笑)
だって~奈良の歴史からいえば、明治なんて、昨日の今日みたいなもんで。

廃仏毀釈によりすったもんだがあった後で、
興福寺塔頭の世尊院におられたものが、こちらにお祀りされたそうな。

で。
興福寺に何故弁才天かっていうと。
弘法大師が南円堂の無事の完成を祈って、天川村の弁財天に参籠されたんだそうで。
そこで感得したのが宇賀弁財天。
ということで、この宇賀弁財天が興福寺に勧請されたんだとか。

宇賀といえば宇賀神(うがしん)。
宇賀神といえば、蛇の身で、顔が人間という姿で、
トグロを巻いた形をしているもの。
ご近所でいえば、喜光寺に祀られているお姿が有名。

そして、宇賀神は延暦寺で天台宗の教学に取り入れられて、
仏教の神(天)である弁才天と習合あるいは合体して、ああなったんだとか。
なるほど、そういえば喜光寺で宇賀神がいらっしゃるのは弁天堂だわ。

宇賀神は弁才天の頭に乗っかっていることも多い。
喜光寺の弁天堂の宇賀神は、爺さん顔の蛇がトグロを巻いたお姿で、
弁天像の後にお祀りされているものですが、
興福寺三重塔の弁財天さまは、まさにそのとおりの、弁天様の頭に蛇なお姿です。
なるほどー。

そしてこの弁才天さんは「窪弁才天」というのだけど、何故そう呼ばれるのかというと…。


この地域は昔、窪地の場所であったため、窪の弁才天と呼ばれるようになったそうです。

…だそうで。

三重塔の北(柵の外)に何やら石の石造物があって、覗き込んでいる人がいたので、
自分も見に行ってみると、「窪弁才天」の文字。
おおお、それだ~。
ここは旧塔頭の世尊院があった場所なんですって。
(こんな狭い空間に建物があったん?)


世尊院の跡(窪弁才天の文字の石柱)

ということで、正面(東面)の扉の両脇には
「窪弁財天」の文字の赤提灯がかかっておるのでした。


雨の日の三重塔開扉でした

法要は午前10時から1時間ほどですが、
開扉自体はは午前9時~午後4時までですので、
法要の時間に間に合わなくても、この日に行けば弁才天さんには会えます。

とりあえず、参加してみたぞ~ってことで、
他の伽藍は素通り(笑)


興福寺はドローンお断りです!

東向き通りに下ってきたら、笹の葉に短冊が下げられており、
おお、そうだったそうだった、今日は七夕。
しかし、この天気では残念だわね
>彦星と織姫には。


セツジツな願い事もありました★

しかし、七夕の行事はまだまだあるのである。
ってことで一路、吉野を目指します。

(つづく)
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神社検定受験者統計2015

2015年08月07日 | 神社検定お勉強日記
神社検定の結果が出たようです
>てか、受験者統計2015が出ました。
(まあ、結果なんてOMRにかけた時点で出ているわけだが>除く3級)

今年も私には関係ないことですが(ふんふん)
とりあえずチェック。

第四回の二級の受験者数は824で、
合格者数が265、合格率は32.1% 平均点は62.3点でした。
とりあえず私は平均点は越えたか。

で。
神社検定の経年劣化(笑)を確認してみましょうか。

2級   申込者数 受験者数 合格者数 合格率  平均点
2013┃ 3388 ┃3000 ┃ 966 ┃ 32.2┃62.2
2014┃ 1592 ┃1345 ┃ 233 ┃ 17.3┃55.8
2015┃ 1000 ┃ 824 ┃ 265 ┃ 32.1┃62.3

なんか笑っちゃう結果です。
申込者数の激減は言うに及ばず、申し込んだのに受験しなかった人もいるし。
(諸般の事情があって受験かなわずな人もいるだろうけど、
まあええかって受験しなかった人もいるのかな)

とりあえず合格率はV字回復?
しかも2級の始まりである、第2回(2013年)の数に肉薄してるし。
てか、ほぼ同数ってのはどうなんだ?
やっぱり、去年の2級は難しかったってことか?

それでも今年の合格率は
1級の合格率が27.7%(去年27.1%)←ほぼ同数
2級の合格率が32.1%(去年17・3%)
3級の合格率が70.9%(去年71.8%)←ほぼ同数
ってことで、やっぱり去年の2級がおかしかったのではないかと…。

1級で3割、2級で5割、3級で7割くらいにしてくれると有り難いんだけど(拝)
まあ3級はともかく、1級が二割五分、2級が3割くらいであればそこそこ妥当かな。

今年は、

”今回より2級の出題レベルの見直しを行い、今までより、
多くの皆様に楽しんで勉強していただけるようになりました!”

だったそうですから、確かに問題の”いぢわる度”は減ったような気がします。
出題内容を見直しして2級の第一回目と同レベルってことは、
わたし本当に一番最初の2級では試験勉強してなかったんだなあ…としみじみ(反省)
とりあえず一歩足りなかったものの、合格ラインまであと2点ってところまで来てますから、
後は、今までの積み重ねを忘れることなく、蓄積していければ知識増えてって
何とかなると思うんだけどなあ。(年とともに記憶力弱ってるし、難しいトコロだけど)

やっぱ、来年3級を受けてそれで打ち止めにするべきか?
1級受験とかはハナっから諦めましたが、神社検定○級くらいは取りたいではないか。
あんなに初穂料納めてるのに~(笑)

ってことで来年も受験するのでしょう>ネタのために(はっはっは★)
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予定は薪御能その3

2015年08月04日 | 色々・モシクハお勉強
で。
称名寺をおいとまして。
再び春日大社を目指します。
このたびも思ったよりも長居したので、
珍しくバスなど乗って、サクッと春日大社本殿へ。

とりあえず一度はすでに体験した「2015年特別参拝」だけど。
もう一回くらい見たいじゃんって感じで。


移殿を門外からみた図

以前来た時とは異なって、入る場所や、歩くルートが変わっているとのことで、
その違いを楽しみながらあちこち回りました。

午前中は人がたくさんいた舞殿も現在は閑散としており、ちと寂しい。
そこに置かれたままの敷舞台が、午前中の奉納の模様を示しております。


祭りの後の舞殿

まずは移殿で参拝です。
前回に来たときは神事の最中で、中へ入ることはかなわず。
(ゆえに、もう一度来たいなって思ったわけなんですが)
今回は入れるらしいぞと、ワクワクです。

神サマがたは現在、こちらの建物にお遷りいただいているので、
この建物の中で参拝させていただきました。
その距離が今までよりも格段に近い!

いつもは幣殿・舞殿の前からパンパンしているのに。
通常の特別参拝でも御本殿前の中門の前からでしか拝めないのに。
今回は同じ建物の中で、パンパン出来ます!
すごーい。

行った時は御簾をかけかえ(?)している作業中で、
ちょっと落ち着かない状態だったのだけど、
その分、神サマとの間が何もない状態(?)でかえってよかったのかも。

その後は後殿に移って、先日は雨の中でじっくり見られなかったところを再チェック。
それぞれの殿の裏に生えている木とか、謎の磐座とか見て満足。

初日に来た時は後殿に入る門だけは写真が撮れたと思うのだけど、
今回は特別参拝入り口から一歩入った所からすでに撮影が禁止されていたので、
見て回るだけです。その分目に焼付けねば。

そして後殿から北御廊を曲がって、正面から本殿を拝みます。
いやー、二度目だけど、何度見てもいいもんだ。
はじめて見たときのドキドキ感はないけど、
再会できた喜びはまたひとしお。

その後、御蓋山浮雲峰遙拝所にもまいってパンパン。
春に来た時は桜が咲いていたところも、現在は緑が濃くなっており、
時の移ろいを感じました。

西回廊をぐるっと歩いて、内侍門から桂晶殿へ。
おお、ここも入れてもらったっけ。
いい体験だったなあ。


桂晶院さまゆかりの建物

さて、御本殿の再訪問ミッションは完了したし。
次はいよいよ薪御能だ!ってことで、最後のバス移動。

5時開始だってんだから、急がなくちゃと思ったら、
バス停についた途端に折り返しのバスが入ってきてラッキー。

県庁前でバスを降りて、五重塔の脇を抜けて、
さて、どこでやるんだっけ?南大門の前でやるんだよね?
しかし、南大門跡はぐるっとフェンスが囲んでて入れない。

ぎゃーんとばかりに南円堂方面へ回り込み、
猿沢池から上がってくる階段方面と合流したあたりへ出て、
その奥へ進んでみるとそこには、誰もいない空間が…。

「は”?!」

一瞬何がなにやらワケワカラン状態。
もう始まっていてしかるべき時間なのに、誰も居ず。
なにやら紙切れが下がっていて
(か、立て看板だったか、今はもう記憶が定かではない)
「本日は○○のため、薪御能は文化会館で行います」

「えええええ”!!!」

ちゃんちゃん♪
まさか、そんな展開かよ。
ウソー(呆然)

確かに、悪天候の場合は文化会館で行いますって書いてあったよ
>公式サイトにも。
”両日の『南大門の儀』は、雨天の場合奈良県文化会館にて実施します。”
ってね。

確かに昨日の天気は悪かったけど、今日は晴れてたじゃん。
なのに、何故本日は室内なの?
それこそ大昔は、芝が濡れていたら出来ないからってんで、
舞台あらためがあったとのことだけど。

今は板で舞台を作って、そこでやるんでしょ?
今現在は晴れているし、できるんじゃないの?

なんだか釈然としないままに、トボトボと興福寺境内を歩くあたくし。
いやはや、茫然自失とはこのことですよ。
あんなに、あちこちの人に「薪御能行くの~」ってふれまわっていたというのに。
このザマとはどういうことなんだ!

しかし、私が悪かったんだな、実は。
私、称名寺から春日大社に戻る前に、
奈良市観光案内センター@近奈良設置に立ち寄っているのでした。

その時にちらっと「薪御能…雨の…文化会館で実施します」という文言の張り紙を
目の端に認めたのでした。

しかし私はそれを脳内で
「薪御能は雨の場合は文化会館で実施します」≒「今日は晴れているから
予定通り興福寺南大門前でやります」の意味に変換しておったのである。

でも実は、「本日の薪御能は雨のため奈良県文化会館にて実施します」っていう
告知の紙だったんだな(ガーン)

どうして、ちゃんと確認しないんだ。
判っていたらバス乗ってまで、急いで走って戻ってこなかったよお。

で。
私の場合、チケットを買っているわけではないので、
文化会館に行っても見られるわけではない。(当日行ったら買えるのか?チケットって)

元々立ち見でチラっと覗き見(をい)するつもりだったので、
チケット買わなかったわけだけど。
そうなるってーと、文化会館でやるものは、立ち見するわけにはいかない。
よって、本日の薪御能を見ることはできない。
以上、証明おわり!
ええーん(号泣)

ということで、本日の予定はいきなりばっさり、そこで終了と相成りました。
今回の旅の目標であった「薪御能」はまったく果たせないままに終了、です。
あ”~。何のためにあちこち走り回ったと思ってんだ。
ブチブチ。

本日は薪御能終了後に自宅へ終電までには帰り着かなくちゃいけないってんで、
あれこれ時刻表さぐりまくって、乗る電車検索までしていたというのに。
それもまったく使う必要なしで。
なんか物凄く拍子抜け。
トホホ。

薪御能に行かれる方は、これらのことを頭に入れて、行かれることを希望します。
(考えてないのはアタクシくらいなもんか)

ってことで、今回は「予習」のつもりで行ったわけですが、
ほとんど予習の範疇も出てないことで終わってしまいました。

ということで。
実際に体験された方に学びましょうか。
呪師走りの儀は→こんな感じだったようです。

そうそう、こういうのが見たかったのです。
でも、出遅れたのと、さっさと帰ったのとで(ダブルでダメじゃん)
こういう写真は撮れませんでした。
あれもこれも、と欲張ったらダメということですね。

二日目の若宮社への奉納の様子もありました。
二日目は若宮さんなんですね。
二日連続で見に行くのはしんどそうだけど>旅行者には。

そうそう、これって行きたいなって思って電話で尋ねたとき、
「奈良市観光センターや奈良市総合観光案内所の窓口で
事前受付をいたします」って言われました。
つまり「現場に行かないと買えない」

しかしその日行けるかどうかわからなかったし、
前日までに申し込みできるかどうかも判らなかったので、
今回はチケット買うのは断念したのですが。

まあ、14日の夜には奈良市内に入ったし、
駅にある観光センターは9時まで開いてますので、
その時申し込めば買えますけどね>チケット。

でも、最後の最後まで悩んで買わなかったんですが。
(まあ、買っていたら、『もったいなくて』朝の春日大社も
もれなく見ていただろうし、そうなったら珠光忌の法要には
間に合わなかっただろうし…ということで今となってはいいんですけどね)

協賛券は前もって買わねばなりませんが、
解説書は当日会場で渡すということなので、お金を払った人は、
会場が変わっていても行かねばならんってことですね。
(いや、別に行かなくてもいいけど>でもお金払っているのに勿体無いじゃん。
それと解説書は現地じゃないともらえないのだし)

ってことで、もう一度近鉄奈良駅に戻ってきて、
観光センターをしみじみと眺めたら、
ちゃんと掲示されていましたよ
>本日の薪御能は室内でやりますって表示。
ふんだ★

でもでも。
ここでもう一つのギモン。
これを「室内」でやるか、屋外でやるかは、いつ、どうやって知るんでしょ。
チケット買った人にはケイタイにでも電話が来るのか?
それとも、自分で確かめて自発的に電話かけて確認するのか?
どっちなんでしょ。

私みたいに慌てて駆け込んできて、「あれ?」って人もいると思うんだけど。
そういう場合は自己責任?
うーん。

雨の時だった場合のガランドウの会場映像は→こちらから。
※あ、こんな風に掲示さえていたんだ>中止の案内
そっか写真とっておくべきだったのか。気が動転しててすっかり忘れてた。

「最後まで見ていたら自宅に帰りつかないわ~」
「途中でかえらなあかんかも~」
「○時×分がリミットね~」
とかとか計画したのになあ。全然いらんかったわ。
返せ~わたしの時間!!
(誰に向かってのグチだ)

以上 「予定は薪御能」第三幕終了なのですぅ~(ちゃんちゃん★)

※さんざん引っ張ってきて、このオチかい!
薪御能レポを楽しみにしていた皆様にはお詫び申し上げます。
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