奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

三回目のお寺検定

2014年05月28日 | お寺検定お勉強日記
『お寺の教科書(増補版)』がデタようですよーと教えていただいて、
慌てて試験サイトを覗きに行ったら…。

お寺検定第三回実施決定!だそうですわ。

実施日は2014年9月7日(日)

第三回にして、初の一級が登場するのかと思いきや、

「仏像3級」なるものが新設なんだとか。
なんじゃ?!仏像3級って。

仏像3級が新設されたことを記念して、
みうらじゅん描き下ろしイラスト&コメント公開中!

それのみならず、
仏像3級の受験者には、みうらじゅんイラスト入りグッズを進呈!
だそうで…。
なんだか、○KB商法みたいになってきましたね(呆)

だってだってだって、
「誤植」や「間違い(単純誤植ではない)」満載だった旧版のテキストの改訂版を
オンライン書店「HonyaClub.com」から買った人には、
先着200人に、これまたみうらじゅん描き下ろしイラスト入りポストカードをプレゼント!
なんですって、オクサマ★
更に更に、抽選で25名様には、これまたみうらじゅん氏直筆サインが当たるんだとか。
あんぐりーな気分です。

改訂版が出たのなら、欲しいのだけど、
もう200名なんて過ぎたんじゃないのかなあ。
(案外売れてなかったりして)

楽天ブックスで買おうかと思ったが、こんな「エサ」がついていれば、
こっちで買ってしまうわいな。
しかしイチかバチかで、ここで買って、おまけがついてこなかったら寂しいし。

来月には「仏像の教科書」も発売されるそうなんだけど、
そっちにもみうらじゅん氏のおまけつき特典を鋭意企画中だとのこと(呆呆)

まあ、今年はあったとしても「1級」にチャレンジするつもりはなかったし、
「仏像3級?」「何それ、おいしいの?」状態なもんで、
実際に受験してみた方の感想を聞いてからにしてみようかなと。

その「仏像3級」ってのは、
”公式テキスト「仏像の教科書」を中心に、仏像の基礎知識
(仏像の特徴・種類、歴史、仏師、各仏像に関連する寺院、史跡、観光名所)を問います。”
だそうですが。

そういえば、仏像検定ってなかったっけ???
あっと言う間になくなっちゃったみたいだけど。
そんな風になったら、寂しいしねえ。

わたし別に検定マニアでも、検定オタクでもないもんで、
ソレ系のものを網羅するつもりは無いし、
ゆえに奈良検定にはまっても、京都検定に手を出すことはない。
京都検定は、お寺検定のためにはベンキョウしたほうがいいのかなって思ったけど、
やっぱり興味の無いことに、時間と労力を割くのは苦痛でしかないし。

…って、お寺検定にかまけている場合じゃないんじゃなかったっけ?
うーん。

一回休み>お寺検定、てか、仏像3級。

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三度目の神社検定

2014年05月18日 | 神社検定お勉強日記
受けるべきか、受けないべきか。
それが問題だ。

タダでもないし、
問題難しいし、
時間ないし。

むーん。

と悶悶としていた「神社検定」ですが、
「(神社検定)今年は受けないの?」
「神社検定の勉強しなくていいの?」
とうるさい外野がいて、
くじけそうになる私の心を奮い立たせてくれたもんで(オオゲサ)
「そこまでいうのなら」とぽちっと、
申し込みボタン押してしまいましたことよ
>神社検定受験申し込み。

ということで、今年も2級、うけまーす(←ウケルんだけど、てか?)

もちろん「去年ダメだったんだけど、懲りもせず受験する人割引」を使って
700円オフで。
お得じゃん!

しかし、もっとお得なのは、一発合格をして最上級まで取ってしまうことだわさ。
第1回は無念の受験見送り。
第2回は箸にも棒にもかからぬ惨敗。
さて、第3回目はどうなりますことやら。

「ベンキョウしないの?」との質問には
「するさ、これから」と余裕の受け答え。
そうさ、まだヒトツキあるじゃないか。

準備はこれからさ
>毎度のことさ。

さ、久々の試験だ~。
コメント (5)
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高密度奈良な一日

2014年05月10日 | 色々・モシクハお勉強
5月4日(日・祝)
薬師寺さんで行われた「玄奘三蔵1350年御遠忌」に参列してきました。

前日は東京にいたので、高速バスにてさくっと天理入り。
珍しくJR線で天理から移動して、京終まで。
ほどほどな時間になるまで、近所のマクドナルドにて
朝食兼、本日の予定たてをば作戦会議(謎)

8時にまず訪問したのは「崇道天皇社」です。
ここも、行きたいなと思いつつ、近鉄奈良駅から若干遠いということで、
延ばし延ばしにしていた所。

ご祭神は「早良親王」ということで、おどろおどろしいのかと思いきや、
境内は綺麗に整備されていて、朝日の中の社殿はちっとも怖くありません(当たり前やないけ)
朝イチということで訪問者も無く、独り占め!でございました。

次に訪問したのが数軒お隣りの「連城寺
(正しい表記は、王+連と、王+成、のようですけど
>表示されない可能性があるので当て字で通します)

ここはなんといっても、秘仏の女性形のホトケサマがおわすことで有名。
上半身が裸で(!)、腰に裳(袴)だけを着けた阿弥陀如来さま。

とりあえず拝観時間は9時からなのだけど、5分ほど前に行ったら、
「どうぞどうぞ」とお寺の方が招き入れてくれましたので、では遠慮なく。
私の他に女性一名、男性一名がおられましたので、一緒に上がらせていただきます。

本堂の正面は開かず、向かって左脇の引き戸から中へ入ると、
お堂の中は薄暗く、ろうそくの明かりが灯る中を、
お寺の方が阿弥陀様が祀られている扉を開けてくださいました。
(朝イチだからかな。夜は扉を閉めているのでしょう)

念仏を唱えながら扉が開かれると、中から金色の光がもれ…。
ほほほぉ~。

ここの仏様はガイドブックその他でさんざん見てはいるのだけど、
こうやって直にご対面するのはこの時が初めてで。
しかも、写真になっていると、背景が真っ白なものばかりだったので、
直に目にすると、金色の背景に後光が差したお姿でして…。
今まで見ていた映像とは異なるのだ。
こりゃ見とれるわ。

吹き込まれた録音CDの説明によれば。
一条天皇の皇后である上東門院(=藤原彰子@道長の娘)が
「女人も仏になれるのだろうか」と悶悶と悩んでいるのを知った
恵心僧都@『往生要集』を著したヒトが、
「大丈夫・大丈夫、女の人でも仏になれます」といって作ったのがこの像だそうで。

「その当時としては、破天荒のお姿と申してよいのであります。
お袴は後で召さしてあるのですが、彫刻といたしましては、
ニョショウをはっきりと表しております」

うーん………。
「破天荒のお姿」「ニョショウを表す」
果てしなく広がる妄想(ハハハ)

『おたま地蔵』とかだと『ははは、なるほどね。オホホホホ』
とか思えるのですが、同じ女性からして、そこはホレ、なんともはやイヤイヤ(笑)

だから、50年に一度の裳を換える時に奉仕するのは未婚の女性なのか?って感じ(謎)
「この前、衣替えをしたのは平成10年でしたから、
次の衣替えは平成60年(!)今から34年後ということで、
皆様大丈夫でしょうか?」
えーっと、大丈夫かなあ…。
こっそり頭の中で計算しちゃったよ。

まあ、そのようなお姿ゆえ秘仏とされていたのはわかります。
(あまりおおっぴらに出来ないお姿ですよね(謎)
それで、袴(裳)をつけて差し上げることとしたのでしょうが)

まあ、あれだ。京都のお茶屋さんが「一見さん、お断り」なように、
誰彼かまわずウェルカムにしてしまったら、
それを見た人々は”大パニック”になるやもしれないしね。
(日本で”歓喜天”が大抵秘仏なのと同じ論理だわね)

なんちゅうハナシはおいといて。
この阿弥陀様、左と右から見た感じと、手前と奥から見た感じとでは、
表情や、見え方が違うのです。
正面からだと、左の手のひらが開いていない棒切れのように見えるのですが(←意味不明)、
正面左手から見ると、その手は実は目一杯開かれているのです。
そして、左手は第一関節にまで広がる縵網相(まんもうそう)が表されているのでした。

お寺の方いわく「正面右手から見た姿が一番美しいといわれていますけど」
だそうですが、わたくし個人としては、あのカッパもびっくりな(どんな表現だ)
縵網相が見られる、正面左手からのお姿が好きです。
(お顔の表情も左右から見て、若干違いがありますので、あとは個人のお好みですわね)

あとこの阿弥陀さまは光明皇后をモデルとして作られているとかいう説もあるそうだけど、
個人的には「平安後期に光明皇后?ナイナイ…誰か顔覚えてんのかい?」て感じ。
まだ、法華寺の十一面観音さまの顔の方が、まだ年代的にも似せて造れるだろうけど。

さて、阿弥陀様の向かって右には観世音菩薩、向かって左には勢至観音。
左右のホトケサマの造像は時代が違うものの、今となっては同い年、
生まれた時から同級生みたいな顔して並んでいます。

こちらでは庭を眺めつつお茶がいただけるとのことだったので、
てっきり裏庭風なものを勘違いしていたのだけど、
門をくぐって出てきたところの表庭を眺めつつの座敷設定だったようで。
お茶の所望を申し出てから、本堂からの左手手前の渡り廊下を渡って、お座敷へ。


座敷から本堂方面を見た画像

こちらの部屋は少し高くなっている座椅子が木製のテーブルと供に並んでいます。
この木製のテーブルの上には、ガラス板が置かれて、
更に各卓ごとに小さなお花が活けてあります。
(小鉢にお花というのは、お寺のあちこちでみかけました)

そして、よくよく見てみると、このテーブルは、元々はこたつやぐら?
うわ~懐かしいって思って「これ、コタツですか?」と問うと、
「はい、たくさん残っていたので利用しようかと思って」とのお返事。
なかなか素敵なリサイクルです。

この座敷のあちこちにもお花が活けてあって、前庭には大観音様。
南に開けた空は青く、静かです。







この日はまだニオイバンマツリや、オオヤマレンゲの開花には早く、
庭の花は少なかったですが、室内や堂内には、そこここにお花がありました。

吊るしびな風の飾りや、前庭や中庭の景色など眺めつつ、お茶をいただきます。
ここのお湯のみは『レンジョージ!』という名前入り。(←こんな表記ではないけれど)



そして、餡入り落雁を包むのは、オオヤマレンゲを模したと思しきお花の器で、
そこにめしべのように、落雁が入っていたのは目にも美味しかったです。

5月中の31日間「も」公開しているとはいえ、
いざ行こうとなるとなかなか行けないもんで(言い訳ばっかり)
本日はご縁があってようで、良かったです。

本来ならもっと早くに次の目的地である薬師寺へと移動するつもりでしたが、
ホトケサマに魅入られたのと、庭が美しかったので、ついつい長居をしてしまいました。

美しい写真は→こちらのサイトでご覧になるとよろしいかと。
(毎度まいど丸投げですが、美しい構図がたくさんありますのでね♪)

ということで、次は薬師寺へ。
今年は玄奘三蔵が入滅してから1350年の遠忌なんだということで、
ご招待を受けたので。行かねばなるまいってことで。
(いえ、写経してるヒトにはみんな来るんですよ>招待状)

11時から招待券を指定券に引き換えるというので、15分前には到着したんだけど、
その時点ですでに「グルグル並び」が発生しておりました。
うぬぬ…TDLか、USJかって感じですよ、ホントに。

とりあえず受け付けを無事済ませて、指定券をゲット。
法要は13時からなので、それまでに戻ればOKとのことで、境内をあちこち回ります。

まずはお茶の接待が比較的空いているというアナウンスなので、行くことに。
途中「うどんのお接待あります~”有料”ですが、どなたさまもご利用いただけます~」
と法被姿の呼び込みさんも。
境内でモノが食べらるなんて経験は滅多にないからチャレンジしてみればよかったかも。


「味自慢」だそうです(笑)

お茶席に並ぶと、本日のお菓子は柏餅♪
椅子に8人ずつかけて待つ間にお菓子をいただき、待って・待って・お茶を頂き、
そそくさと席を立って次の方に譲ります。
(お茶を点てるスピードが、お茶を待っている人たちの数に負けているからです)

後は金堂と講堂をお参りして、大宝蔵殿と聚寶館を回ってそろそろお時間だったので自席へ。
前から四列目でもあり、花道から10番目でもあり、なかなかよい場所でした。

13時から法要スタート。
まずは21打の鐘が打ち鳴らされて法要の開始が告げられ、
それを合図に法要に参加する僧侶と伎楽奉納の一団がお練りをしながら現れます。


お練りスタート


酔胡従のみなさん


山田管長さんがしんがりで登場

一堂揃ったところで、惣礼。
次に唄(お経)があって、僧侶がその途中で散華をまきます。

しまった!
散華マニアのアタクシとしたことが、一番前の列を取れなかったのは痛恨の極み(←大袈裟)
私の手に届かなかった、ヒラヒラと舞う散華は美しかったです。(フン)


なんと散華の最中に不思議な虹が…

それが終わると山田管長による表白。
その後、僧侶による大般若経の転読です。
(パラパラ上から下へ開き落として、読んだことにするヤツね)


読んだフリ&読んだフリ

それから読経です。皆様で般若心経もあげさせていただきましたが、
唯識なんて写経で書いたことないから知らないわ>経典求めておけば良かったか。

その後山田管長さんから短いご挨拶があって、いよいよ伎楽奉納です。

この伎楽、台詞の無い劇なのですが、雅楽の演奏や、
僧侶の解説が入りますので、どの場面の、どんな情景なのかはわかります。
演者は仮面をかぶり所作を行いますが、正倉院展などでお目にかかるようなお面や衣装が目の前に。
そしてこの劇は平成4年より始められましたが、1350年遠忌を記念して、
面や衣装を一新したとのことだったので、今年は衣装が大変美しかったです。

古代の染色法を用いての制作ということで、現代の色とは異なるものですが、
こういうものが繰り返し繰り返し作られるということは、
それだけでも技術や、文化の伝承となるのです。
伊勢神宮の「常若」の精神とも重なります。

雅楽と演者は天理大学の皆さん。
酔胡従や、酔胡王、呉女や、迦楼羅といった、お面だけは知っていた面々(シャレか)が
目の前で、人間が被って劇を演じるという場面に遭遇できるってのは、
滅多にないことなので、ちょっと感動的でしたよ。

大仏開眼法要なんかでも、こんな風に歌舞音曲が上演されたんだろうし。
昔の人が見たであろうものが、現代でも見られるってのは、
これもまた「常若」かと。

そして、今回の一番のお目当て(をい)は、三蔵法師を演じるのが、
田村三兄弟の末っ子・田村亮氏であるっていうこと。
長年おにーちゃんの田村正和氏のファンだったあたくしとしては、
その血筋としての弟君も見てみたいなってもんだったので。
はい、単なるミーハーです。
(ミーハー!!)

劇の内容は、玄奘三蔵がインドへ赴き、経典(原典)を得て、中国に本当の仏教をもたらすというもの。
ただ、この時代の中国はかつての日本の如く、鎖国をしており、外国に出ることは罪。
しかし、その国禁を犯しても玄奘三蔵はインドへ行かねばならぬと決意して、
経典を手にして戻るまでは決して東に向かわぬ(東=インドから見た中国の位置)
と決意して中国を後にするのでした。

その途中では、灼熱の地を通ったり、魔物に誘惑されたり、
自分を慕う国王に見込まれてこの地に残ってくれと懇願されたりと、
様々な艱難辛苦に見舞われるものの、どうにかこうにか天竺へとたどり着き、
経典を中国の地にもたらすことができましたとさ。
おしまい、というハナシ(はしょりすぎ)


天竺へ向かうことを決意した三蔵法師


唐に別れを告げます


徒歩で天竺へと向かいます


途中、人食い獅子に出会ったり


胡の国で酒を飲めと強要されたり


灼熱地獄を朦朧として歩いたり


様々な困難を乗り越えて経典を唐に持ち帰りましたとさ

前にも一度、玄奘三蔵院伽藍の周辺に長椅子を置いた会場で伎楽を見たことがあったけど、
(そのときの三蔵演者は滝田栄氏)今回は大講堂の前に並べたパイプ椅子席で、
正面を向く席(私が座った場所)と、講堂前のステージを向く席と、
向きが違う席が用意されていたり、どの席からでも見やすそうだったりと、
今回の方が断然、観やすかったと思います。

一時間ほどの劇でしたが、かなり楽しめました。
最後の最後には「まったく声が聞けないのもなんですので、田村さんにお話してもらいましょ」
ということで、田村亮氏が登壇してちょこっとお話など。
「普段は台詞のある役を演じているので、台詞を覚えればいいんですけど、
今回は所作だけでの演技なので、逆にそれが大変で、
大変な役を受けてしまったなあと後悔しました」
の発言には笑いも…。
それでもさわやかな笑顔とともに語られる言葉は、
「さすが田村三兄弟だなあ」なんて思ったりもして。



さわやかな空気の余韻を残したまま、伎楽奉納と法要行事は終了。
その後、東院堂で行われていた漆アートを鑑賞して、再度金堂と講堂を回って、焼香して、
本日の予定は終了です。

帰る前には、玄奘三蔵院伽藍にもまわって手を合わせ、
大唐西域壁画殿で、さきほど見た伎楽のストーリーをなぞるように壁画を追って、
最後の最後に月夜に照らされる”三蔵法師の影”を拝みました。

はー。
今日は崇道天皇社と、蓮城寺、薬師寺しかまわっていないのだけど。
ものすごい距離歩いたような気がするのは、
玄奘三蔵の旅を、自分も歩いたような気がしているからなのか、違うのか(チャうやろ)

日が暮れてからは万燈供養があるのですが、
わたしゃ帰らなアカンってことで、
時間は少し早かったけど、本日はそこで終了となりました。
(帰りの電車は爆睡でした)
コメント (8)
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