自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(49) フィッシュ&ティップス

2007-07-17 20:27:48 | 英国の旅



娘夫婦が家の近くのパブに連れて行ってくれた。
娘夫婦がよく利用しているパブのようだ。

ここは、パブだけれども昼間だけは子供連れの入店もOKだそうだ。






昼間っからビールを飲みつつ談笑している人が結構いた。

子供連れは我々だけだった。
しかし、昼間のパブは日本のファミレスの感じだ。





イギリス料理と言えば,一番に思い浮かぶのが Fish&Chips。
早速 Fish&Chips とビールを注文。

  旨い。
「誰だ~。イギリス料理はマズイと言ったのは~」と叫びたくなった。
揚げたてのアツアツにレモンをキューっと絞ってかぶりつく。
適度な塩味にレモンが混じり・・・想像以上に美味。

淡白な白身の魚も、揚げると結構コクのある逸品に様変わりするようだ。
日頃から粗食の我が身には、これはご馳走の範疇に入る。

イギリス庶民の定番料理 Fish&Chips に大満足。
旨い生ビールも効いているようだ。









写真が少しブレており美味しそうに写ってないが、
下の写真のパニーニも美味。

ハムやモッツアレラチーズなどを挟んだホットプレス・サンド。
いろんな店で食べたが、当たり外れがなかった。
但し、パニーニが英国の伝統料理かどうかは、よくわからないが・・・。

昔、こんなジョークを聞いた事がある。

最高の人生は、アメリカ人の収入で、イギリス人の家に住み、
日本人の妻をもらい、中国人の料理を食べる事。

最悪の人生は、中国人の収入で、日本人の家に住み、
アメリカ人の妻をもらい、イギリス人の料理を食べる事。

しかし、今や中国の経済発展も著しく、イギリス料理も旨くなり、
このジョークも、大幅に修正の必要性が出てきたようだ。

ロンドン・わがまま歩き(48) 回転寿司

2007-07-15 15:03:27 | 英国の旅

ヴィクトリア駅構内にある、回転寿司の店に入った。

カウンターで握っている職人も店員もアジア系の人
(日本人ではなさそうだった)で、店内の雰囲気は日本と
あまり変らない。
但し、客は外人ばかりだった。


紫、オレンジ、グリーンの皿が回ってきた。
迷わずグリーンの皿を取る。






何故グリーンか?答えは簡単。

グリーンの皿は1.5ポンド、オレンジの皿3.0ポンド、紫は3.5ポンド。
グリーン中心で攻めた。

これで1.5ポンド(約380円)は、日本の100円寿司のイメージから
するとちょっと高いかも。





ザルそば状のものが回ってきた。
さっぱりした味を期待して早速取り込む。

ぎゃ~。
さっぱりどころか、ゴマ油がたっぷりかかっていた・・・。
ちょっと期待はずれ。
所変れば、品変るといったところか。

いろいろアタリ、ハズレもあったが、久し振りの寿司に
家内も私もほぼ満足だった。




回転寿司を出た後、ヴィクトリア駅入り口にある、スターバックスでお茶。
カウンター席に座って、道行く人々をウオッチング。

こんな時間を持てるのも、わがまま旅行ならでは。






ヴィクトリア駅には、今回の英国滞在中何回も訪れた。
駅前には、写真のような、きれいな公園もある。

バッキンガム宮殿にも近く、日本人観光客も多い。







駅の周りには、瀟洒なオープン・カフェやパブも多い。

今回のように、回転寿司とスタバのハシゴでは、
まるで日本にいるみたいだ。

次回ヴィクトリア駅に立ち寄った時は、英国伝統料理なんかも
味わってみたいものだ。

ロンドン・わがまま歩き(47) 紅茶博物舘

2007-07-13 15:35:52 | 英国の旅
イギリスと言えば紅茶。
紅茶に敬意を表して、紅茶博物舘を訪ねた。
正式な名前は、ブラマー紅茶&コーヒー博物舘。
ロンドンブリッジ駅の少し西にある、小さな私設博物舘だ。









紅茶にからんだモノがいろいろ、雑然と展示してあった。








各国のティーポットが展示されていた。
これは、ハンガリーの磁器製ティーポット。
持ち手と注ぎ口には、金メッキが施されている。







アフタヌーン・ティーの模型や
庭でアフタヌーン・ティーを楽しんでいる古い絵もあった。







紅茶と言えば、元祖は中国。
中国のティーポットも各種展示してあった。

ところで、「お茶」は中国から世界に伝えられた訳であるが、伝わった
経路により「お茶」の発音は2通りに分かれるそうだ。

広東から伝わった地域では、大体chaと発音するようだ。
日本(茶) インド(cha) イラン(cha) ロシア(chai)アラビア(chai)

福建からインドネシア経由で伝わった地域ではtayと発音するようだ。
イギリス(tea) 北欧(te) オランダ(thee) イタリア(te)

地域により微妙に違うが、「茶」で世界中に通用するのかも。







日本の「茶」もちゃんと展示してあった。
2人連れのイギリス人がこのコーナーの前で止り
興味深そうに眺めていた。

「そもそも日本の茶道は・・・」と解説したかったが
悲しいかな、茶道の心得も無し、英会話の心得も無し・・・あきらめた。







コーヒー関連グッズもいくつか展示してあった。



一通り見学した後、展示スペース併設のティールームで、
本場の紅茶をいただいた。

イギリス人は、1日に何回も紅茶を飲むそうである。
朝目覚めた時に飲むEarly Teaから始まってBreakfast Tea, Morninng Tea
Afternoon Tea, After Dinner Tea・・・そして就寝前にNight Tea。

私は残念ながら、そこまで紅茶を飲みたいとは思わない。

しかし本場の英国で、しかも紅茶博物舘の紅茶を飲めば
今までの紅茶に対するイメージが変るかも?と期待し
一番高い2.5ポンドの紅茶を注文した。

しかし日本で飲んでいるティーバッグの紅茶と、あまり変りなかった。
それほど旨いとも思わなかった。
まだイギリスが充分理解出来ていないようだ。

ロンドン・わがまま歩き(46) セント・キャサリンズ・ドック

2007-07-11 11:48:35 | 英国の旅
ロンドン塔を見学した後タワー・カフェで昼食。
ついでに、最近人気スポットに浮上中の
セント・キャサリンズ・ドックにも立ち寄った。





ここセント・キャサリンズ・ドックは、ロンドン塔のすぐ東側。

昔は交易用のドックとして栄えたようだが、その後衰退。
しかし現在は、自家用ヨットのマリーナとして復活しつつあるようだ。










マリーナには豪華なヨットがたくさん係留されている。

マリーナの周りにはホテル、レストラン、パブ、ショッピングモール等が
建ち並び、今やロンドンの最新スポットのひとつとして
注目されつつある地域だそうだ。





この帆船はレストランのようだ。




あれれ~。オジサンが舷側を洗ってる~。

洗車風景はよく見る光景だが、洗船風景を見たのは初めて。
船を持つのも大変そうだ。







マリーナを望むカフェでは、ロンドンっ子達が談笑中。
ヨットハーバー独特の開放的な雰囲気の中で、皆さん楽しそう。

パックツアーではほとんど訪れない、こんなマイナーな場所を
のんびり歩くのも自由旅行の醍醐味だ。

ロンドン・わがまま歩き(45) ロンドン塔(ジュエル・ハウス)

2007-07-10 20:59:53 | 英国の旅

タワー・グリーンからジュエル・ハウスを望む。
大きな建物だ。
ここには王家の金銀宝石類が展示されている。
残念ながら、室内は撮影禁止。

エリザベス女王が戴冠式に使用された王冠が特に見事。
2800個のダイヤモンドが使われているそうだ。

他にも戴冠式に着用された金糸のローブや宝珠など
輝くばかりのクラウン・ジュエルが目白押し。

人気のジュエル・ハウス内では、人の流れが滞らない様
動く歩道(コンベア)が使われていた。
じっくり眺めたい、と思っても勝手に出口へ運ばれて行く仕組みだ。

以前(20年ばかり前)訪れた時は、じっくり立ち止まって
鑑賞出来たが・・・。





ジュエル・ハウスの正面入り口。





さすが王家の財宝を保管、展示している、ジュエル・ハウスだ。
警備は内外とも厳重。








ジュエル・ハウスを出て、セント・トーマス・タワーにやってきた。
ここは宮殿として使われていた場所。




セント・トーマス・タワー内の寝室。




セント・トーマス・タワーの北側にある、ウエィク・フィールド・タワー。
この塔も、宮殿や公文書保管場所として使用されてきたそうだ。






ウエィク・フィールド・タワーの北には、古い城壁跡が残っている。
後方には、タワー・ブリッジが見える。





城壁の上のWall Walkを散策。
正面の塔は、ランタン・タワー。

この通路からは、城の内外が見渡せ気分がいい。
写真右手はテームズ川、左手が城内。





ロンドン塔名物のワタリガラス。
「カラスがロンドン塔を去ると、英国の王室も終焉を迎える」
といお告げを受けたチャールズ2世が、カラスを飼う事を命じた
と言われている。

今でもこの伝統は守られている。
羽の一部を切ってあるので、このカラス逃げられない。
イギリス王室もロンドン塔も、当分安泰のようだ。







城塞であり、宮殿であり、又ある時は陰謀、投獄、拷問、処刑の
であったり、更には王家の財宝の保管場所であったり・・・。

光と影、いろんな顔をもつ、ロンドン塔を堪能した。

入場料・16ポンド(約4000円)はちょっと高く感じたが
あちらこちら、じっくり観たので、モトはとったかも。

ホワイト・タワーの南側では、中世を再現するパフォーマンスが
行われていた。



ロンドン・わがまま歩き(44) ロンドン塔(ブラディ・タワー)

2007-07-08 15:44:38 | 英国の旅

ブラディ・タワーの入り口にやってきた。

この塔がブラディ・タワーと呼ばれるようになったのは、
16世紀半ばの事。次の事件がきっかけになったようだ。

この塔に住んでいた、エドワード4世の長男エドワード(12歳)と
弟のリチャードが、いつの間にかこの塔から消えてしまった。
恐らくこの塔で殺されたのでは、というのが定説となっている。

エドワード4世亡き後、兄弟は伯父のグロスター公リチャードの庇護
のもとにロンドン塔に住んでいた。

王位は、長男のエドワードが継ぐはずであったが、いつの間にか
伯父のグロスター公リチャードが即位してしまった。

兄弟の死に、グロスター公リチャードが関与していたのかどうかは、
闇につつまれたままだが・・・。

Bloody Tower(血まみれの塔)というシリアスなネームプレートを撮ろうと、
入り口方向にカメラを向けたら、上の方から少年が笑顔で手を振ってきた。
君達を撮ってるんじゃないよ~。

彼らは、この塔で起こった恐ろしい事件の事を知っているのだろうか?






ブラディ・タワーの1階。暖炉を備えた贅沢な居住空間。
ロンドン塔を守っていた、城代のオフィスに使われていたようだ。





ブラディ・タワー内の階段。
かっては、王家の人々や、囚人、看守も歩いたであろう階段。

今やこの階段を、観光客が歩む。






2階通路から、タワー入り口を見る。





ここは、ブラディ・タワーの西側にあるTower Greenと
呼ばれている場所。

クイーンズ・ハウスと呼ばれる建物が、L字型に建っている。
国王衛士の官舎などに使われているそうだ。





長い年月にわたって増改築が繰り返されてきたので、ここでは
いろんな時代の建築様式が見られる。
白壁に木枠の壁もあれば、レンガの壁もある。

これらの建物は、高貴な囚人の幽閉にも使われたそうだ。

因みに、このクイーンズ・ハウスに収監されていた囚人で
処刑の前夜に脱獄に成功した幸運な人もいるようだ。

スコットランドのニススデール伯爵は、妻に密かに差し入れてもらった
女物の服と口紅で女装し、見事脱獄に成功したそうだ。






クイーンズ・ハウス前で衛兵の写真を撮る観光客。
観光客を案内しているのは、国王衛士(ビーフイーター)





そうこうしていると、タワー・グリーンの一角から規則正しい
靴音がしてきた。

たった2人だが、衛兵の行進だ。

ロンドン・わがまま歩き(43) ロンドン塔(反逆者の門)

2007-07-07 16:43:45 | 英国の旅

何の変哲もないような門に見えるが、通りたくない恐ろしい門だ。

トレイターズ・ゲート(反逆者の門)を城外から見る。
今は水深も浅くなっているが、昔は深くテームズ川に通じていた。

反逆罪で捕らえらえた夥しい数の罪人が、この門をくぐって
獄につながれたそうだ。





ゲートを城内から見る。

ヘンリー8世の2番目の王妃、アン・ブーリンは姦通罪の濡れ衣を着せられ
このゲートをくぐり、獄につながれた。
そして再びこの門から出る事はなかった。





ゲートの横壁には、銃眼が設けられている。

ここで最後の抵抗を試みる囚人も、いたのだろうか?









牢獄のような小さな部屋があった。

本当にここが牢獄だったのかどうか、よく説明を読まなかったが
恐らく、牢獄はこんな雰囲気だったのでは?

但し、高貴な囚人は、かなり広い部屋を与えられ、更に使用人をつける事も
許されていたようだ。







セント・トーマス・タワー内から、ベル・タワーを望む。

1534年には、トマス・モアがこのベル・タワーに投獄され
翌年処刑されている。

ローマ・カトリックと訣別したヘンリー8世を、イングランド国教会の長
と認めなかったのが原因。






セント・トーマス・タワー内から、テームズ川を望む。
タワー・ブリッジも見える。

テームズ川を眺めつつ、囚人は何を思ったのだろうか?






一度捕まれば、簡単に脱獄出来なかったのだろう。
写真は、ブラッディー・タワーの、いかめしい落とし格子。

中世の匂いがプンプンする場所だ。

ロンドン・わがまま歩き(42) ロンドン塔(ホワイト・タワー)

2007-07-05 22:54:38 | 英国の旅

Bloody Towerの向こうにWhite Towerが見えてきた。





このWhite Towerはイングランドを制したノルマンディ公・ウィリアム1世
が1078年に築いたもの。
ロンドン(シティ)に睨みを効かせるため構築したようだ。
 
その後、城壁や濠が築かれ、増改築が繰り返され、現在の
「ロンドン塔」になったようだ。

この建物に入るには、写真右の階段を登らなければならない。
敵の侵入を防ぐため、入り口はわざわざ2階とし、敵の攻撃を
受けた時はこの階段を壊して、侵入路を絶つ仕掛けのようだ。

写真はWhite Towerを西から見たところ。





White Towerの南壁。
今も昔もWhite Towerに入るには、南壁のこの階段を登らねばならない。





階段を登った所から城内を見下ろす。
外壁の向こうには、タワー・ブリッジの姿が微かに見える。







城内にエレベーターは無し。今も昔も昇り降りは階段で。





       
城内には、剣や銃、鎧など、夥しい数の武器や武具が展示されている。






White Tower内にある、セント・ジョン礼拝堂。
王室の婚約や葬儀に使われた場所。
飾りっ気のない礼拝堂である。

ヘンリー8世の長女メアリーとスペインのフェリペ王子との婚約の儀
が執り行われたのも、この礼拝堂だそうだ。







         由緒ありげな紋章があった。
         





このWhite Towerは城塞、宮殿、武器庫、公文書保管所等いろんな機能を
果たしてきたようだ。

もうひとつ、牢獄としても使われてきたようだ。
14世紀にはフランス国王が、15世紀にはオルレアン公が
この塔に幽閉されていたようだ。

囚人の中には脱獄を企てる人もいたようだが、この塔から
脱獄するのは、大変だったようだ。

ヘンリー3世によってWhite Towerに捕えられていた
ウエールズ王グルヴィド・アプ・フルエリンは1244年に
脱獄を試みたが失敗、転落死したようだ。

囚人といっても、権力争いに敗れた人がほとんどで、
必ずしも悪人ではないと思うが・・・。
中世という時代も、大変な世の中だったようだ。

         

ロンドン・わがまま歩き(41) ロンドン塔(外観)

2007-07-04 19:21:09 | 英国の旅
宮殿、城塞、牢獄、処刑場、武器庫、宝物庫・・・
いろんな顔を持つロンドン塔は見所いっぱいだ。

今回の英国滞在中、ロンドン塔には2回訪れた。
1回目は、ロンドン塔の外壁をぐるりと1周。
2回目は、じっくり内部を見学した。




夕暮れ時、ロンドン塔の周りを歩いた。
写真はテームズ川越しに見たホワイトタワー。
ロンドン塔を南側から見た図である。





南側の城壁と濠。
左にテームズ川が流れている。
ここを起点に、ロンドン塔を反時計回りで歩いた。






東南角の、Develin Tower。


東側の城壁とSalt Tower。




東側の城壁と濠。
後方には、テームズ川に架かるタワーブリッジが見える。






写真は北側から見たロンドン塔。
巨大な城壁越しに、ジュエル・ハウスが見える。
英国王室の財宝が保管されている場所だ。

ホワイトタワーの頭の部分も少し見えている。





西側から見たロンドン塔。
左の塔はDevereux Tower。一般公開されていない塔。




ロンドン塔を東西南北からじっくり眺める事が出来た。
歩き疲れて北側の丘で休む。

900年以上の間ロンドンを見守り続けてきたロンドン塔が
夕闇に包まれていく。

宮殿、城塞、牢獄、処刑場・・・いろんな顔を持つ塔を
ここからしみじみ眺めた。
ここに投獄され、処刑された人々の事にどうしても
思いが飛んでいく。

後で調べたら、この丘は、昔処刑場としても使われた場所のようだ。
ここは、のんびり寛ぐ場所ではなさそうだ。





別の日にこの丘を訪れた。
昔処刑場にも使われたというこの場所も
今では綺麗な公園(トリニティ・スクエア・ガーデン)になっている。

夕方訪れた時は、ちょっと陰鬱な感じだったが、日中訪れてみると
メッチャ綺麗。
陽光を浴び、皆さんベンチで寛いでいた。