自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(43) ロンドン塔(反逆者の門)

2007-07-07 16:43:45 | 英国の旅

何の変哲もないような門に見えるが、通りたくない恐ろしい門だ。

トレイターズ・ゲート(反逆者の門)を城外から見る。
今は水深も浅くなっているが、昔は深くテームズ川に通じていた。

反逆罪で捕らえらえた夥しい数の罪人が、この門をくぐって
獄につながれたそうだ。





ゲートを城内から見る。

ヘンリー8世の2番目の王妃、アン・ブーリンは姦通罪の濡れ衣を着せられ
このゲートをくぐり、獄につながれた。
そして再びこの門から出る事はなかった。





ゲートの横壁には、銃眼が設けられている。

ここで最後の抵抗を試みる囚人も、いたのだろうか?









牢獄のような小さな部屋があった。

本当にここが牢獄だったのかどうか、よく説明を読まなかったが
恐らく、牢獄はこんな雰囲気だったのでは?

但し、高貴な囚人は、かなり広い部屋を与えられ、更に使用人をつける事も
許されていたようだ。







セント・トーマス・タワー内から、ベル・タワーを望む。

1534年には、トマス・モアがこのベル・タワーに投獄され
翌年処刑されている。

ローマ・カトリックと訣別したヘンリー8世を、イングランド国教会の長
と認めなかったのが原因。






セント・トーマス・タワー内から、テームズ川を望む。
タワー・ブリッジも見える。

テームズ川を眺めつつ、囚人は何を思ったのだろうか?






一度捕まれば、簡単に脱獄出来なかったのだろう。
写真は、ブラッディー・タワーの、いかめしい落とし格子。

中世の匂いがプンプンする場所だ。