撮影が許されている最後の部屋、「桐の間」にやってきました。
純日本調の部屋です。
中央には、長さ12mもある漆塗りの座卓が置かれています。
掘りごたつ形式なので、外国のお客さんも楽に座れそうですね。
床の間には熨斗飾りが置かれ、由緒あり気な軸も架かっていました。
座椅子の背には、桐の紋が・・・。
よく見ると、脇息にも桐の紋の透かし彫りが施されています。
釘隠しにも、桐の紋が使われています。
うっかりすると見過ごしてしまいそうですが、
襖にも桐の紋が入っています。
桐は鳳凰が宿ると言われる、めでたい木です。
別に国の紋章が桐と法令で決まっている訳では無いようですが。
慣例的に日本政府は桐の紋を使っているそうです。
あらためてパスポートを見ると、確かに桐の紋が入っていました。
桐の間から見た中庭です。
さすがに、よく手入れされています。
ガラス越しに写真を撮っているのですが、
ガラスも綺麗に磨かれておりガラスを感じさせません。
池の向こう側には、小船が舫ってあり
池では、新潟県山古志村産の日本一の鯉が泳いでいました。
この渡り廊下からの景観が素晴らしく、絶好の撮影スポットだったのですが、
残念乍ら、渡り廊下からの撮影は禁止されていました。
セキュリティ保持のためだそうです。
日本には、東京赤坂の迎賓館と、ここ京都の迎賓館と
計2ヶ所の迎賓館があります。
赤坂の迎賓館は、ベルサイユ宮殿を模した感じの作りと聞いております。
私が国賓なら、西洋もどきの迎賓館より、
日本の伝統が感じられる迎賓館でもてなしてもらいたいですね。
パッと見には、それほど豪華と見えないが、よくよく見ると
凄い技が散りばめられている・・・奥ゆかしい京都迎賓館でした。
PS.achikochiの温泉編は、暫くお待ち下さい。
国賓、公賓級の人の接待用施設なので、常時オープンという訳にはいかないようです。
維持管理費(税金)が大変では、と余計な心配もしたくなります。
大好きな温泉シリーズ、期待しています。