大塚国際美術館でラファエロの「小椅子の聖母」と再会しました。
昔、フィレンツエのピッティ 宮殿で本物を見たことがあります。
華麗な宮殿の各部屋に、すばらしい絵が所狭しと飾られていました。
その中でもピッティ の至宝と言われるこの絵は、ひときわ異彩を放っていました。
宮殿と一体となった絵は、まさに「納まるところに納まっている」という感じで
普通の美術館では味わえない、格別の感銘を受けたことを思いだします。
1995年にフィレンツェを訪れた時に撮ったヴェッキオ橋です。
(まだフィルムカメラの時代です)
ウフィッツィ美術館の見学を終えた後、
このヴェッキオ橋を渡り、左方向にあるピッティ宮殿に向かいました。
頑丈な石の壁に囲まれたピッティ宮殿です。
武骨そうな外観に似合わず、内部は豪華絢爛、すばらしい宮殿でした。
宮殿の中に美術館があると聞いて行ったのですが
入口がわからず、宮殿のまわりを何回もウロウロしたことを懐かしく思いだします。
1995年の話です。
フィレンツェでウフィッツィ美術館を見学した後、
我々ツアーの一行は、二者択一を迫られました。
一つは、ツアー会社が用意した「ピサ観光」に参加するコース
もう一つは、 フィレンツェに残って(ガイドなしで)自力で観光するコース。です。
ほとんどの人は、ピサ観光を選びました。
私と家内は「街全体が博物館」と言われるフィレンツェをもっと知りたかったので
ピサ行きをあきらめ、フィレンツェでの自力観光を選びました。
苦労してたどり着いた美術館で見た「小椅子の聖母」は思い出深い絵です。
ピサの斜塔は見逃しましたが、すばらしいピッティ宮殿を見られたので、
当時の選択に後悔はありません。
いろんな事が思いだされる「小椅子の聖母」でした。
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