自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(21) シャーロック・ホームズ博物舘②

2007-05-27 21:14:09 | 英国の旅

ホームズの書斎のテーブルの上には、遠眼鏡や変装用道具
のようなものが見える。






壁には、古い銃と槍のような武器が、架けられていた。
鹿の角は、帽子掛けとして使われていたのだろうか。






ホームズの助手ワトソン博士の寝室は、コナン・ドイルの
原作によると、3階にあるはずだ。
家主の、ハドソン夫人の寝室の隣り部屋だ。

このテーブルには、血圧計のようなものがあった。
医師の資格を持つ、ワトソン博士が使っていた・・・
という設定のようだ。





こちらの部屋にも、小さな暖炉があった。
本物の炎が燃えていた。

ホームズとワトソンがこんな暖炉で暖をとりながら
作戦を練っていたのだろうか・・・




「シャーロック・ホームズの冒険」の名場面を再現
したコーナーもあった。

写真は「マスグレーヴ家の儀式」という作品の一場面。

マスグレーヴ家の執事ブラントンが古い宝石箱をじっと
見つめている。
それを屋根裏から、ホームズとマスグレーヴが覗いているシーン。






屋根裏には、トランクがいくつか放り込まれていた。

19世紀の下宿屋では、屋根裏を物置に使っていたようだ。







1階に降りてくると、入り口をスコットランド・ヤードの
警官が警備していた。(もちろんニセものだが)

しかし、衣装はヴィクトリア朝時代のもので、
きっちり雰囲気を出している。

警官に、写真を撮らせてくれ、と頼むとOKと言って、
ネクタイとベルトを締めなおし、ポーズをとってくれた。






「ホームズ」の物語はフィクションだが、ここの建物は本物だ。

この建物は1815年に建てられたもので、建築学的、歴史的重要性が
認められ、英国政府より重要文化財に指定されているそうだ。

フィクションの世界と本物の世界が交錯する、不思議な空間だった。


帰り際、1階のショップで磁石と小冊子Holmes Walkを買った。
磁石には、ホームズのシルエットがプリントしてあった。

これからの、街歩きに活用したい。
うまくいけば、人生行路の指針も、このホームズの磁石が
的確に示してくれるかも・・・。

いい買い物が出来た。