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自遊日記

定年後の備忘録

イタリアの旅(9) シエナ

2006-06-12 14:35:51 | イタリアの旅

写真はシエナ大聖堂。
シエナはトスカーナ地方のほぼ中央に位置し、昔はフィレンツィエと
激しい抗争を繰り返してきた由。

写真では解りにくいがこの大聖堂は白と暗緑色の大理石を交互に積み上げた
横縞模様の外観。
聖堂内の床は56の四角形に区切られ象嵌細工で聖書の物語が表現
されている。200年を要しただけあって見事な作品。




私たちが入ったレストランの入り口上部にも、聖書の一場面が描かれていた。
さすが、キリスト教のおひざもと。





多くのレストランの中に、デザートや鮮魚が美味しそうに飾ってある。
イタリア料理は日本人に合うのかいずれも美味。
但し、どこのレストランでもタバスコを見かけなかった。
何にでもタバスコをかけたい私には、ちょっと不便だった。

イタリアの旅(8) ミラノ

2006-06-11 18:36:55 | イタリアの旅

「ダ・ビンチ・コード」を読んだ関係で10年前のイタリア旅行の
アルバムを久し振りに眺めてみた。
写真はダ・ビンチが描いた壁画「最後の晩餐」のある
サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会。トスカーナ風の建物。
但し、壁画のあるのはこの建物横のかなり質素な建物(修道士の食堂)
内であった。
「ダ・ビンチ・コード」の影響で観光客が増えるのでは。
昔ナポレオン軍は、ここを馬屋として使っていた由。




イタリア最大のゴシック建築のドゥオモ(大聖堂)の壁面。
ドゥオモの外装はやや赤味のある白大理石。
柱を人間が支える構図の彫刻は、あちらこちらで見かける。
因みにドゥオモは完成に400年強を要したそうだ。



スフォルツァ城。
城の一部が美術舘として開放されている。
ミケランジェロが死の直前まで彫っていたと言われている
「ロンダニーニのピエタ」が印象に残っている。
写真は城内の彫像。



イタリアの旅(7) ヴェネツィア④

2006-04-10 16:10:09 | イタリアの旅

我々が泊まった安宿の西側に、超高級ホテルDanieliがあった。
14世紀のゴシック様式の宮殿を、ホテルに改装したもの。

ヴェネツィアでは、ビザンチン様式、ゴシック様式、ルネッサンス様式
バロック様式・・・といろんな様式の建物が現存している。

いろんな建物をウオッチし、数百年前に思いを馳せながらの街歩き・・・
至福のひととき。
車も自転車も無い街なので、ボンヤリ脇見しつつ歩けるところが有難い。
(写真はホテルDanieli)





細い路地を探検。

急に運河に遮られ、後戻りしたり・・・
しかし、迷宮をさまようのも、結構楽しいもの。




路地を歩いていると、急に大きな教会に出くわしたりする。
狭い街に驚くほど多くの教会がある。

写真は街角で見かけた、十字架像。
信仰が日常生活に溶けこんでいる様子がうかがえる。

イタリアの旅(6) ヴェネツィア③

2006-04-09 13:34:46 | イタリアの旅

ホテルの窓から身体を乗り出して、スナップ。
後方には、サンマルコ広場の鐘楼が見える。
どからともなく鐘の音が聞こえてくる。
「仕事を終わりなさい」の合図の鐘かも・・・

中世にタイムスリップした感じ。



対岸に霞む、サンタ・マリア・デラ・サルーテ教会。
1630年のペスト終焉を記念して建てられた、バロック様式の教会。

海に浮かぶ姿は、ヴェネツィアならではの光景。
この教会を支えるだけで、100万本を超える杭が使われているそうだ。
沼沢地のラグーナに杭を打ち込み土台を固めてから石造りの建物を
建てる・・・
ヴェネツィアの街全体を建設するのは、どれだけ大変だったのだろう・・
先人に脱帽。

イタリアの旅(5) ヴェネツィア②

2006-04-09 12:39:08 | イタリアの旅

サン・マルコ大聖堂を訪れる。
「世界で最も美しい広間」とナポレオンが絶賛した、サン・マルコ広場
に面して建っている。

建物は縦横同じのギリシャ十字形。
大聖堂内部は撮影禁止であったが、壁や天井を覆う金色のモザイクに
圧倒された事を思い出す。
ビザンチンとゴシックの融合による独特の雰囲気であった。
(写真は大聖堂正面を飾る5つのモザイク画のひとつ)


これも大聖堂正面を飾る5つのモザイク画のひとつ。

13世紀のサン・マルコ大聖堂の姿が描かれている。
このモザイク画に描かれた大聖堂が、同じ姿で目の前に建っている・・・
中世の人々が眺めた光景と同じ光景を、見ている・・・
何だか不思議な気持ち。


イタリアの旅(4) ヴェネツィア①

2006-04-08 11:44:11 | イタリアの旅

暇に任せ、思い出のアルバム(10年前のイタリア旅行)を開く。
一昨日の晩御飯がすぐに思い出せない昨今であるが、楽しかった思い出は
10年あまり経っても結構覚えているもの。

憧れの水の都「ヴェネツィア」に着き、まずゴンドラに乗る。
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会を正面に眺めながら、ツアー客
乗り合いのゴンドラが出発。



ゴンドラはため息の橋の下をくぐって小運河を進んでいく。
左側の建物はドゥカーレ宮殿、右側の建物は新牢獄。
囚人はこの橋を渡る時、小さな窓から運河を眺めながら、ため息をついた由。
後刻、ため息橋の中から外を眺めてみたが、二重の格子のため
あまり視界は良くなかった。
もちろん私は囚人ではないので、ため息は出なかった。



狭い水路をゴンドラ漕ぎは器用に船を操る。
ゴンドラどうしがすれ違う時は大きな声をかけあって衝突を
防いでいる。

ゴンドラは左右非対称で左側が右より24cm長い。
この形がオールの力を調整し船が円を描いて回るのを防いでいるそうである。



数百年前の姿をとどめる、「海に浮かぶ街」を満喫。

イタリアの旅(3) フィレンツエ③

2006-03-23 19:53:14 | イタリアの旅

10年前、あこがれのウフィツィ美術館を見学した。
外観は平凡な感じの建物。
コジモ一世の指示で、ヴァザーリが設計施工した建物。
もともと行政・司法などを司る役所として使われていたもので、
地味な感じであるのも、うなずける。

しかし、内部に展示してある美術品は超怒級のものばかり。
世界屈指の美術館。

超人気スポットなので、朝8時から行列して入館。
(写真、手前ウフィツィ美術館。奥はヴェッキオ宮殿)



事前に美術書などを読み、それなりに下調べして臨んだつもりだが、
本物を前にすると、ただただ圧倒されたのを思い出す。

ルネッサンス期を中心に、お馴染みの作品が目白押し。
一番感動したのは、ボッティチェリの「ビーナスの誕生」と「春」
図像解釈学のいろんな解釈を思い出した。

ひと通り見た後、あまりの素晴らしさにもう一度スタート地点に戻った。
そしてじっくり2度目の鑑賞を楽しんだ。
(写真は、貝殻で装飾された特別室の天井)


イタリアの旅(2) フィレンツェ②

2006-03-18 17:48:25 | イタリアの旅

大聖堂を観た後、ヴェッキオ宮殿を見学。
フィレンツェ共和国の政治の中枢だった所。
宮殿に向かって、右奥がウフィッツィ美術館。

宮殿前のシニョーリア広場では、いろんな事件起こっている。
反メディチの急先鋒だった、修道僧サボォナローラが処刑されたのも
この広場である。
(写真は、明暗いろんな出来事を、黙って見ているヴェッキオ宮殿)



アルノ川にかかるヴェッキオ橋を渡り、ピッティ宮殿に向かった。
途中、革製品の店で家内は靴、私はベルトを買った。
日本円もOKの店だった。
ベルト2本で4000円出したところ、おつりが5000リラ返ってきた。
何だかタダで買えた感じ。
10年前の、リラの時代の話。
(写真はヴェッキオ橋。2階部分はバザーリの回廊)



ピッティ宮殿、ピッティ美術館は素晴らしかった。
日本と違って、美術館内でビデオもカメラもOKなのが嬉しい。
宮殿の壁面中が、美術品で埋め尽くされている感じだった。
ビデオ中心でたっぷり収録した。
レンズを通してばかり見ていたのでは、本当に見た事にならないと
よく言われるが、もう少し肉眼でじっくり見ておくべきだったかも。
(写真はピッティ宮殿の外壁。欧州は石の文化とよく言われるが
 この重量感、厚みはハンパじゃない。
 歴史の厚みもハンパじゃない、という事か・・・)

イタリアの旅(1) フィレンツェ①

2006-03-16 20:40:36 | イタリアの旅

大聖堂の巨大な円蓋の上から眺めた光景。
サンタクローチェ教会が見える。

夫婦で、ふーふー言いながら長い階段を登った。
今では懐かしい思い出。




大聖堂・正面を撮った画像。
手前に洗礼堂があるため、大聖堂の全体像をカメラを引いて撮る事が出来ない。
その点、紙細工の大聖堂は、好きなアングルからの撮影を楽しめる。

フィレンツエ・花の大聖堂

2006-03-15 10:32:32 | イタリアの旅

先日、近くのアート関係の店で、楽しそうな商品を見つけた。
3Dジオラマアートと銘打ったペーパークラフト。

いろんな商品が並んでいたが、思い出のある「フィレンツエの大聖堂」を購入。
早速チャレンジしてみた。

ノリもハサミも不要、というところが有難い。
思い出を辿りながら、たっぷり時間をかけて組立てた。
想像以上に楽しい作業。

完成品をガーデンセットの上で撮った。
(写真は、西側のファサードから見た、紙細工の大聖堂)




この大聖堂を、家内と訪れたのは10年前。
頂上のクーポラまで、狭い階段をふーふー言いながら登ったのを思い出す。
(写真は東側から見た大聖堂)




空中から見た大聖堂。
こんなアングルで大聖堂をじっくり眺められるのは、
紙細工ならでは。
十字架の形をしている事がよくわかる。