
先日、現役時代の仲間と、大阪で飲んだ。
大阪を訪れるのは久し振り。
薄暮に包まれる淀屋橋。
そろそろサラリーマンの帰社時間だ・・・。
仕事を離れて何年か経つが、現役時代がちょっと懐かしくなる。

心斎橋から、ぶらぶらミナミをめざす。
「大丸」の装飾は、早くも雪の結晶だ。
ついこの前まで、暑い暑いと騒いでいたのに、
まるで年末の雰囲気が漂っている。

宗右衛門町界隈をウオッチング。
昔、仕事仲間と時々飲んだ安いスナックは、
無くなっていた。
余程生存競争が激しいのだろう。

とあるガレージの壁に、こんな絵が描いてあった。
ニューヨークの街角の雰囲気・・・。

戎橋にやって来た。
橋の上から、道頓堀のシンボル、グリコの看板を眺めている
観光客多し。
今までしげしげと眺めた事がなかったが、今日は観光客に
混じって私も1枚パチリ。

かに道楽の前では韓国の団体さんが、ガイドの説明を
真剣な面持ちで聞いていた。
最近は、韓国や中国のお客さんが増えているようだ。

法善寺前の「牧水」で昔の同僚と合流。
久し振りに、ここで大いに飲み、大いに語った。
因みに、この店は現役時代から何度も訪れている
お馴染みの店だが、お店の人の挨拶がちょっと変っている。
戸をガラリと開けると、お店の人の挨拶は
「いらっしゃいませ」でなく「お帰りなさい」だ。
もちろん常連客であろうと、飛び込みの客であろうと、
全て「お帰りなさい」だ。
家に帰った気分で、のんびり寛げる良い店だ。
1月の飲み会もこの店で飲る事に決まった。

孫にせがまれ、先日滋賀県にある、農業公園「ブルーメの丘」
Blumen Hugelを訪ねた。

入り口横の小屋。
ヨーロッパの片田舎を歩いている感じ。

四季咲きのバラが咲いていた。
ドイツ語のBlumenは、「花」だそうだ。

ウエルカム・ボードには、魔女もお出迎え。

このトピアリーは、ミッキー・マウスだろうか?

バラ園の中央にはモミの木が・・・。
雪が積もれば、立派なツリーになりそう。

牧羊犬の追いこみショーが始まる・・・というアナウンスが
あったので、広場にやってきた。
ショーが始まると牧羊犬が未熟で、やたら追いかけまわすのみ。
どこに導こうとしているのか、訳がわからない。
写真は、未熟なリーダーのお陰でお疲れの羊さんたち。

久し振りに木津川サイクリング・ロードを走る。
残暑厳しいとは言え、風が爽やか。
右手に木津川、左手に田んぼを見ながらの走行は快適。
お気に入りのコースだ。
このサイクリング・ロードは京都の嵐山まで通じている。
(写真は、10年来乗っている相棒のMTB)

サイクリング・ロードの両脇には、茶畑も多い。

流れ橋が見えてきた。
時代劇の撮影によく使われる場所だ。
ここへ立ち寄るのも、私の定番ルートである。

自転車を押しながら、橋を渡っている人の姿が見える。
ゆっくり押しながら渡るのが、この橋を渡る時の、
基本的マナーである。

橋の中央部にて、ひと休み。
昨夜来の雨で木津川は増水しており、濁りも激しい。
欄干が無いので、よそ見は禁物だ。


サイクリングの途中、鎮守の森にも立ち寄る。
“トトロ”に出てきそうな、小さな森。
ここもお気に入りスポットだ。
バッタに遭遇したり、道端の青いつゆ草を眺めたり・・・
稲穂の上を渡ってくる風の匂いを嗅いだり・・・
ゆっくり自転車を漕いでいると、普段見えてないものも見えてくる。
人生の放課後は、のんびり自転車の速度で行きたいものだ。

先日、久し振りに大阪へ出掛けた。
梅田の地下街を歩くのも久し振りだ。
まずはハービスOSAKAの地下で、世界報道写真展を見る。
テロや難民の写真が多く、ちょっと気分が沈む。
スポーツの部では、ワールドカップの決勝でジダンが頭突きをした
瞬間の写真が1位だった。
「写真は現実に起きている事しか写りません。でも一瞬を閉じ込めた
画面は、時としてその前に起きていたこと、その後に起きたであろうこと、
その背景に隠されていることなども見せてくれる力を持っている・・・」
(写真展のパンフレットより)
いろいろ考えさせる写真が多かった。



昼食は、ハービスプラザの加賀屋で。
床の間には、昔懐かしいホオズキが・・・
私はうなぎまぶし。
家内は加賀の郷土料理、鴨の治部煮。

ホテル リッツ・カールトン前の噴水近くで、小休止の後
中之島の国立国際美術舘へ。

モスクワ・クレムリン博物舘の所蔵品から、230点が
日本初公開された。
イコン芸術の最高傑作と言われる作品群や
聖職者が使っていた宝飾品の数々・・・
加えて、ロシア皇帝への献上品等・・・
ロマノフ王朝華やかなりし頃の財宝がいろいろ展示されていた。
館内は撮影禁止のため、紹介出来ないのが残念だが、
予想以上に充実した内容だった。

美術舘を出て淀屋橋までぶらぶら歩く。
街のビルも猛暑のためユラユラ・・・。

昨日はお墓参りに南禅寺へ。
帰路、京都文化博物舘に立ち寄る。
このビルは、昔は日本銀行の京都支店として使われていた建物。
明治を代表する名建築と言われており、国の重要文化財に指定されている。

内部は無料で一般公開されている。

カウンターの内側から見た図。
イスのあるところは、昔行員が仕事をしていた場所になる。
現在は音楽会などにも活用されているようで、ホールには
沢山のイスが並べられていた。
京都文化博物舘を出て、すぐ近くの蕎麦やさんで昼食。

ここは、昔よく通ったそば屋さん。
新入社員で京都に配属になった頃の話だから、
昔も昔の大昔、今から40数年前の話だ。
しかし店構えはほとんど変っていない。

昼食時は、ここでよく天麩羅蕎麦を食べたものだ。
注文は、もちろん天麩羅蕎麦だ。
天麩羅のコロモがカリっと揚がっているところは昔のまんま。
但し、ダシは昔よりちょっと塩っからい感じがした。
懐かしい味を満喫。店内は少し奥に広くなっていた。

食事の後のおきまりのコースは、イノダのコーヒー。
蕎麦屋さんから数分の距離だ。
古民家を活用したここはイノダの本店。
昔は知る人ぞ知る・・・といった感じのお店だったが
最近は有名になりいつも満員。
この日も少し待たされた。

昔と寸分変らない、イノダの味。
イノダの支店はたくさんあるが、本店の雰囲気は又格別。
昔は、近くの旦那衆がここで新聞を読みながら、のんびりコーヒーを
楽しんでいる姿をよく見かけたものだが・・・
今日の客筋は、結構若かった。
しばし40数年前に思いを馳せ、家内と懐古談に耽る。
お墓参りのついでに、食事をしたのか?
食事のついでに、お墓参りをしたのか?
訳のわからない一日になってしまった。

先日、大学時代の友人と神戸で飲み会をやった。
折角神戸まで出かけるのに、飲み会だけで終わるのはモッタイナイので
兵庫県立美術舘に立ち寄った。
「近代画家の絶筆展」という珍しい展示会をやっていた。
明治から現代に至るまで、わが国で活躍した画家100人を選び出し、
それぞれが死の直前に描いた作品が展示されていた。
黒田清輝、青木繁、鳥海青児、堂本印象・・・錚々たる画家が
最後に見た夢をじっくり鑑賞した。
病魔と闘いつつ、迫り来る死を見据えた、悲壮感漂うものもあれば
画家として栄達を極め、満足感、充足感漂うものもあり。
画面の美しさとか、筆のタッチ、配色の妙といった事に感動する
普通の美術展とは、一味も二味も違う展示会であった。
夕刻、友人2人と合流、元町の中華料理店で旧交を暖める。
いつもより真面目に、来し方行く末を語り合った。
ワタリガニと春雨の炒め物が美味だった。

宇治市植物公園へ先日出かけた。
目的は蛍の鑑賞。
近くに住む小学生の孫娘とその友達、それに私達夫婦の
計4名で、弁当持参で出かけた。
7時前に公園に到着、公園のベンチでお弁当をほおばる。
こんな夕暮れ時の入園は初め。不思議な世界だ。
7時半頃に、蛍鑑賞地域と指定されているエリアに移動した。
遊歩道の足元を照らす明かりにも、風流なカバーがかけられ、雰囲気満点。
明かりを嫌う蛍のため、照度を抑えているようだ。
モミジ、コナラ、アカマツなどの林の間を小川が蛇行している。
この小川のほとりに、蛍が出るようだ。
既に沢山の人が、しゃがんで蛍を待っている。
次第に薄暗くなってきた。
8時前、数匹の蛍が飛びはじめた。
出た出た出た~。大きな歓声があがる。
最初は貴重品扱いの蛍だった。人が指さす方を、必死で探した。
しかし8時を過ぎて、あたりが暗くなると、あちらでもこちらでも
沢山の蛍が飛びはじめた。
蛍の乱舞をたっぷり楽しんだ。
生まれて初めて蛍を見た、孫とその友達も大喜び。
そう言えば、私も蛍を見るのは数十年ぶりだ。
子供の頃は、京都・嵐山の渡月橋の少し下流でよく蛍狩りをした。
家に持ち帰り、蚊帳の中に放ち、蚊帳に止った蛍を鑑賞したのも
今では、懐かしい思い出だ。
今や、蛍狩りも蚊帳も、死語になってしまったが・・・
音もせで 思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりも あはれなりけれ
源 重之