かねてから見たかった70年代空手映画ブーム時に公開されたこの作品を見る機会を得られた
そもそもインターネットの配信で映画を見るってのは便利なんだが今まで抵抗がありました
最大の要因がパソコンで見るという行為でした
どこでも見れて便利なのでしょうが、じっくり落ち着いて映画は大きい画面で見たい者に取っては気が進まないのであります
ましてスマホで見るなんて...
しかし嫁さんがネットフィリックスで配信中の話題の韓国ドラマ「愛の不時着」を見たいといいだし、その嫁も私同様にパソコン画面では嫌派でありまして
それであれこれ調べたらネット配信番組をパソコンでなくTVで受信できる商品があると知り
ステイホーム事情で品薄の中なんばのヤマダ電機でやっと見つけて購入し(ギリギリのラスト1!)、晴れてDVD/ブルーレイ、ケーブルTVに続いて自宅で映画を見れる新たなコンテンツが増えた訳であります
そして「愛の不時着」を擁するネットフィリックスとは別で30日間お試しキャンペーンで加入したAmazonプライムビデオの中で配信されてたのがDVD化すらされてないこの映画だったのです
兄の仇を討つために香港映画のカンフースターが撮影をかねてやってきたイタリアでイタリアンマフィア相手に大暴れの大活躍
主演は70年代を代表するカンフースターであるブルース・リャン
そして世界の倉田保明!(悪役)
ゲリラ的に撮影されたというローマの町でコロッセオやトレビの泉、スペイン階段などあざといくらい名所が土曜ワイド見たいに写しだされます
現地の協力者のイタリア娘といい感じになったり、共演のイタリアン人女優に裸で迫られたり(脇毛ボーボーでびっくり!)とブルースリャンも香港を飛び出してご機嫌なシーンが続きます
ストーリー的にはこの当時の香港映画のレベルの低さを感じさすが、ブルースリャンのアクションは素晴らしい!
特に最大の見せ場はクライマックスのブルースリャンと倉田保明の対決!
その壮大なスケールの対決はまさに世界を往く並の映画史に残る一騎打ち
戦いはリャンの自宅からスタートし逃げる倉田を追いかけて、ローマのテヴェレ川?とおぼしき川沿いで追跡して戦い、ローマの名所サンタンジェロ城の橋の上でまさに牛若丸と弁慶のように壮絶なファイトを展開!
↑作品中最高のベストアングル!
そして城の中?とおぼしき通路で観光客を尻目に戦いは続き、逃げる倉田を追いかけて階段を降りればいつしか降り積もる雪の中の山で戦ってるという雪原での一騎打ちで勝負が決する
どこまで移動してんねん!(爆笑)
この脱力感のある展開と編集が珍品たるゆえんでしょうが、そんな滑稽な場面でも目を見張るのは当時全盛期のブルースリャンと倉田保明のキレキレっのファイト!
特に蹴り足の伸び具合の美しさはまさにカンフースター!
ハイキックの相打ちなど古典的な香港映画の手技を駆使した型を重視したカンフースタイルより現代的な戦い方でありました
またローマ市内ゲリラ撮影の為に観光客らがしらけた視線を投げて2人の対決を見てるのが映りこんでるのがおかしかった(笑)
色んな意味で楽しかったし面白かったですね
画質は悪かったけどこの珍作をとうとう見れて配信番組もすてたもんではないですね
まぁTVで映せなかったら今だ見てないでしょうけどね
私、若い頃の倉田さんはあまり好きではなかったんですが、10年ほど前にインタビュー記事読んだらむちゃくちゃ良い人で魅力あるなと。
倉田さんは天六ユウラクザで舞台挨拶来た時に見に行きましたが、ユウラクザ前で一人一人丁寧にサインをして気さくに会話もされてました
70年代香港映画アクションスターオーラが出てました