MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.080 「ブリット」(1968年 114分 ビスタ)

2011-11-07 00:38:41 | 2011年劇場鑑賞
監督 ピーター・イエーツ
出演 スティーヴ・マックィーン
   ジャクリーン・ビセット
   ロバート・ヴォーン



「午前10時の映画祭 赤の50本」での鑑賞
梅田の初日に行ってきました
前回の「ミクロの決死圏」と同じ劇場でしたが、この間は平日で空いてたのに対して今回は土曜日という事でそこそこの入りです
さすがスティーヴ・マックィーン!人気ありますね~

(あらすじ)

ギャング組織壊滅のため、司法取引によって一人のギャングが証人として当局に保護された。
だが、護衛を担当した刑事ブリットのミスで、証人は殺されもう一人の刑事も重傷を負ってしまう。
ブリットは、証人が生きている、という偽の情報を流し、殺し屋を誘き寄せる作戦にでるが……



この映画は私の記憶ではTV洋画劇場では見たことがなくて。多分レンタルビデオで見たのが最初だと思う・・・
「ダーティハリー」「フレンチコネクション」と並ぶポリスムービーの代表作だが、一度スクリーンで見たかったので他の新作映画を蹴って見てきた
でも見てよかったですね~
昔の作品はいつも丁寧な作りに感心させらるが、今回もタイトルバックの凝った始り方から、見せ場のカーアクションの音楽を排除した効果音だけの臨場感重視の演出からラストのバッチと拳銃が重ねられたカットまで、もう若い頃は何とも思わない事柄でも今となっては唸ってしまうようになりました

スティーヴ・マックィーンのようなカッコよさと渋さを併せ持った役者は、なかなか見当たらないと改めて感じた
今回のブリットという主人公が犯人を挙げるのに執念で捜査する妥協を許さない姿勢はスティーヴ・マックィーンにうってつけ!
ハリー・キャラハンやポパイ刑事にもない雰囲気を感じさせるブリットというキャラクターは、マックィーンならではのスタイリッシュさが独特です
あの杉良太郎が「右門捕物帳」に主演する際に参考にしたのが、このブリットのキャラだそうです

またヒロインのジャクリーン・ビセットがこれまた良いのです
何が良いかって、とにかく綺麗なんですね~
子供心に「大空港」のスッチー姿に一目ぼれしてからは当時のロードショー誌に載るグラビアや新作の写真にワクワクしたもんです(特に「ザ・ディープ」での濡れTシャツ姿には昇天!)



出番は少ないけど割と重要な役柄で、ブリットに刑事という仕事に没頭して失われつつあった平静な心を思い起こさせる役
残酷な殺人現場を目の当たりした彼女の言動がブリットに考えさせ、ラストの死体に上着をかぶせるショットにつながってるんではないかと思います

有名なカーアクションは今のワイルドスピードな時代でも色あせる事もなく、坂道のシーンでは大画面で見たら酔いそうだったわ・・・
CGでなく実際のスタントだけに重量感もあるし、迫力もあります
やはり名作は色あせない・・・そんな事を実感させられた1本です



★★★★ 2011.11.5(土) TOHOシネマズ梅田 アネックス シアター10 12:30 D-4