MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.083 「フェア・ゲーム」(2010年 108分 シネスコ)

2011-11-14 00:30:01 | 2011年劇場鑑賞
監督 ダグ・リーマン
出演 ナオミ・ワッツ
   ショーン・ペン
   サム・シェパード



この日の三本目はTOHOシネマズなんばの別館での鑑賞です
先程のバカ映画と違ってガラリと趣き変わった実話を映画化したサスペンス映画です
主演が久しぶりに見るナオミ・ワッツです
館内は小さいスクリーンですが結構お客様が沢山いてビックリです
大きな話題になっていない作品だが、作品に力があると宣伝に関係なくお客さんも来るもんだ

(あらすじ)

CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と元ニジェール大使で夫のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、イラクに核開発計画がないことを政府に報告する。
しかし2003年、ブッシュ政権がイラクに宣戦布告。
ジョーがニューヨークタイムズ紙にイラクにおける調査報告を寄稿したことから、報復としてヴァレリーが諜報員であることがアメリカ中に公表されてしまい…



9.11のテロ以降のアメリカがいかに怖い国になったかと思わせる映画でした
まぁアメリカと言うよりブッシュ政権と言ったほうがいいかもね~
それは副大統領補佐官がCIAの研究員に核燃料を詰める容器に対する問い詰めのシーンなどが特に感じる
97%の確率に対して残りの3%を強引に重視して大量破壊兵器が存在すると言う発表をして無理矢理にイラクに戦争しかける理由を作るそんな当時のアメリカの姿が描かれる



今まで国に忠誠を近いそれこそ命懸けで任務を遂行してきた諜報員が、時の政権の考えにそぐわない行動をした時の手の平を返したような国の態度がアメリカと言う名のブッシュ政権が恐ろしい・・・
国家がスパイを抹殺するのに暗殺者などで殺すのでなく、ただ世間にスパイである事をバラすだけ・・・ 
国に裏切られてCIAの諜報員の正体がバレる事がいかに危険で怖いかと言うのがよくわかります
精神的にも追い詰めらる妻と家庭が崩壊しても戦い続ける夫がやがて絆を取り戻して行く姿は実話をもとにしたサスペンス映画ながら家族の再生ドラマでもある

ナオミ・ワッツとショーン・ペンの2大アカデミー賞スターがその肩書に相応しい芝居を見せてくれます
実話のドラマながらもスターの顔が見えない役に徹した2人の演技がこの映画の成功している要因の一つかもね



★★★★ 2011.11.10(木) TOHOシネマズなんば 別館シアター12 20:30 D-13