MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

嗚呼、追憶のレンタルビデオ店 Ⅲ (業界再編期編)

2008-04-23 02:28:01 | 映画の話題
レンタルに飽きたらず、いよいよダビングして映画をコレクションしょうと考えた私はついに 二台目のビデオデッキを購入するのでありました。
しかも今度はノーマルデッキでなく1ランク上のHiFiデッキでしかもドルビーサラウンドデコーダー内蔵と言う画期的な商品!ナショナルのマックロードF30(後にも先にもそんなセットのデッキは見たことない)


↑画期的だった?マックロードF30のパンフレット

後方にリアスピーカーを2台置いて映画館並の立体音響を楽しめると言う事でダビング出来る喜びにプラス家で映画を見る楽しみが増え、ますますレンタルで映画を見るのが楽しみになってきました。
でもこのデッキはよく故障したね~レンタルした「未来世紀ブラジル」を傷つけて半額も7000円ほど弁償したことありました。

そして一度借りた作品を再びレンタルして 次々ダビングしたもんでしたね。
生テープも当時はまだ1000円ぐらいはまだしてるから結構バカにならない金額ですね。
テープの背ラベルに文房具店で鉛筆で擦って転写するインレタを使ってタイトルを打ったりしたな~
あっと言う間にダビングビデオが棚を埋めつくしました。


↑故障が絶えなかったマックロードF30本体とサラウンド用リアスピーカー

そんな時に自宅の近くに1軒のレンタル店がオープン・・・開店当日覗くとそこには顔見知りの顔があった・・・その店はボンドで働いていた人が独立してレンタル店を開いた店でした。
オープン記念で当時発売間近だった「インディージョーンズ 魔宮の伝説」のビデオが300円でレンタル出来ると言う特典がありました。
家が近いのと顔なじみのよしみで会員になり、それ以来その店に入り浸りになる事になります。

ここはたしかレンタル料は1本1000円でしたかね~
ボンドで予約(当時はレンタルも予約出来た!)していた「インディージョーンズ 魔宮の伝説」も300円の値段って事でこの店で借りました。
しかもマスターテープを・・・当時のレンタルビデオは個人営業の店が多かった為、今のレンタル店のように人気タイトルを数十本も入荷することなんて出来ず、どんな人気映画でも1本しか置いてなかった。
当然ながら1本しかないとレンタルの回転率は悪いし、待ち切れない人は他の店に流れてしまう・・・ってことでボンドでもしていたけど、この店でも何と1本しかない人気作品を数本ダビングしてレンタルで貸していました(勿論レンタル料は同じ)
今では到底信じられないことですが、不思議と皆何とも言わず借りてましたね。
私はダビングものは借りなかったんで、オリジナルが開くのをいつも待ってましたが、これも顔なじみのよしみで優先的にオリジナルを回してもらってようでした。

そしていつしか店長からどんな作品を入荷しようか時々相談されたりもして、当時ホラーブームって事もあり、ホラー映画を推したな~ と言うより個人的に見たい作品を推しただけですが・・・
そんな1本に「悪魔の生命体 パラサイト」という映画がありましたが、最初に私が借りたっきりそれ以後は誰も借りてなかったな・・・スマン店長、損させて・・・

しかしここの店はボンド以上に通いましたね。
いつも行く銭湯がすぐ裏だったこともあり風呂帰りによく寄りました。
またこの店のその他の常連さんたちとも知り合いになったりして、店長交えてのボーリング大会やお好み焼きを食べたりと・・・何か他のお客さんから見たらいつも夜にカウンター周辺にたむろしてる集団がうっとおしく思ったでしょうね~ 私なら思うなぁ~


↑現在のレンタルビデオNo1跡・・・携帯電話屋になってます(狭かったんやな~)

大体ここでは何か借りて帰ったな~ 見る映画ないときはアダルトとか・・・まぁ今思えば全然品薄でしたけど・・・一回レンタルしても1本が基本だったからスグ見れたから借りる回転は早かったな。
ま、あまり5~6本借りる人も居ないし、大体基本は2泊3日だから多くて3本くらいでしょうね。
当時は今のようにカードを機械に通すのではなく、全てレンタルの伝票は店員の手書きでしたから本数が多かったら店長は書くのが大変だし、借りるのに時間かかる。
作品タイトル、テープの管理番号 お客様の名前や会員番号に日付など全てレジの精算時手書きだった。
また借りる時も今なら箱からテープやディスクを抜き取ってカウンターに持っていくけど、当時は作品の空箱だけが置いてあり、その箱をカウンターに持って行き、その作品のテープをカウンターの奥から店員が出してきて ハードケースに入れて貸してくれました。
今のTSUTAYAのような手提げ袋なんて気の利いた物はなかったな~
そしてレンタル中の空箱にはゴムつきの札がかけられていました。

さてまたまた新しいレンタル店がオープンしました・・・今度は職場の目と鼻の先という好アクセスで、しかも2階建ての大型店!
「ローマイ」という名の不動産会社が経営している店ですが、1階がCDレンタルで、2階がビデオレンタルでさすが私が会員になってる店では一番品揃えがよかったように思います。

このローマイに私の友人が社員として働いていてちょくちょく顔出していたけど、そんな友人からレンタル店についていろいろ話しを聞いたりしたもんです。
例えば長期間の延滞者には家まで取り立てに行くとか、また高額な延滞料を請求された客は支払う時は皆不服そうな態度を取り、お金をバラ撒くように払うとか・・・
このローマイと言う店は某不動産会社が経営していて、この頃はそれまで個人経営の店が多かったレンタル店もやがて企業が参入しはじめてきました。
それによりレンタル料金も1000円以下と言う店も増えてきました。

そんな時ある友人から「桃谷にメチャ広いビデオ屋出来たで~」と言う情報を聞き、さっそくチャリンコ飛ばして行くとたしかに広いし品揃えが豊富!
嬉しかったのはプロレスビデオで普段見かけなかった「猪木VSパワーズ戦」や「猪木VSゴッチ戦」などのビデオが置いてあったり「ブレードランナー完全版」が早々あったりして かなり食指を動かされました。
そしてなんと言っても破格のレンタル料金二泊三日330円! これはついに価格破壊の波がビデオレンタルにもきたかと思いました。

でもこの蔦谷(つたや)と言う滑稽な名前の店は場所が結構遠いので会員にはなりませんでした。
まだ昔のよしみでナンバーワンで借りてましたね。 しかしそれから暫くしてその蔦谷がついに何と我が町内にも出来た!

ツタヤがオープンしたので早速覗きに行くと、行き着けのナンバーワンとかボンドにはないような作品があり迷わず会員になり「アタック・オブ・ザ・キラートマト」格闘技ビデオでシュートボクシングの試合のビデオを借りました。
それでも義理固い私はナンバーワンを中心に行ってたけど、このツタヤのオープンに伴い徐々にナンバーワンから離れる結果になります。

またこのツタヤの出現がレンタルビデオ黎明期からのレンタルビデオ店の形態を大きく変えることになりますね。
気がつけばあちらこちらにツタヤと言う名前の店が目につくようになり、普通のレンタルビデオ店だったのがいつしかツタヤに名前が変わってたりと急速にツタヤの看板が目に付きだしました。
またビデオレンタルだけでなくCDも同時にレンタルされていて、以降一つの店舗でビデオとCDレンタル出来るのが当たり前になっていきます。
また店舗の広い所ではレンタルビデオ&CDだけでなくビデオやCDの販売や書籍物にゲーム関連などを取り扱うようになり、いつしかレンタル店=ツタヤになって行きます。
豊富な品揃えに抵料金なレンタル料、そして画期的な一週間レンタル!
またたくまにレンタル業界を制圧してしまいました。

そんな資金力豊富な会社の参入によりアオリをくらったのが個人経営のレンタル店。
今まで業界はそういう個人オーナーがほとんどだったんでしょうが 、話題の人気作品などは一気に30本ぐらい棚に並べてしまう巨大な資金力にはとうてい太刀打ち出来ず、どんどん閉店に追い込まれていきます。
やがてボンドもそしてナンバーワンも姿を消してしまいました・・・


↑潰れたレンタル店が後を絶たない状況になってしまった・・・

余談だが聞いた話しではビデオはレンタル店にメーカーから納品される時は価格の20%引きで入荷され、作品によっては10本仕入れたら無料で10本付いてきたりしたらしい・・・ある人気タイトルのビデオ(例えば「タイタニック」とか)が20本レンタル店にあったとしたら実際は10本分しかメーカーには払ってない事になりますな。
やはり一般的に人気作品は早く見たいと言うのがレンタルビデオユーザーの心理ですから、レンタル出来るチャンスのある本数の多い店に皆が行くのは当然のことですね。
昔のように一本づつしか置く事が出来ない個人店では厳しい時代になってしまいましたね。
ま それほどレンタルビデオ&CDの需要が多くなったって事なのでしょう・・・
現在近所で私が知ってる店では唯一昔ながらの個人経営の雰囲気で残ってる店は天王寺にあるダニエルさんぐらいかな・・・ま、入ったことないけどね。


↑黎明期の頃から頑張ってるレンタルビデオダニエルさん・・・入り難そうやな

やがて近鉄百貨店阿部野橋店の裏に巨大なツタヤがオープンし、最大規模のレンタルフロアに作品を探すだけでも一苦労と言う店が出来てからは阿部野橋のツタヤがレンタルの中心になり現在に至ります(この頃から気がつけばツタヤがTSUTAYAになってますね)
この巨大TSUTAYAの店舗は商業施設建設のため取り壊しになり縮小された仮店舗をへて現在の三階建ての店舗になります。


↑現在のTSUTAYA阿部野橋店・・・半額デーの時は相当な行列が出来る

そして私のダビングビデオコレクションもビデオ業界再編に伴い変わってきました。
CICビクターが旧作セルビデオを3800円の低価格で発売しだし、以後どこのメーカーもこれにならいビデオもレンタルだけでなく買う時代へとなり、私もビデオを買うようになりました。
しかも潰れたレンタル店から流れてきたいわゆるレンタル落ちのビデオが中古店のダンボールを埋めつくし出し、安いものでは100円で売られていたりして、ついつい手を出してしまいました。
いつしかダビングしたビデオがお荷物になり正規の低価格ビデオ&中古ビデオが我が家の棚を埋めることになりました。

このままビデオの時代が続けはよかったのに・・・・・・

高画質だったレーザーディスクさえ結局寄せ付けず、映像ソフトの盟主だったビデオテープがついにその座を追われることになる・・・そうDVDの登場です。

このDVDはレーザーディスクよりも小型で音楽CDの大きさなので何かとコレクションもしやすいしビデオテープのように場所を取らない。
もちろん画質もビデオよりも遥かに綺麗だし、作品本編のみならず特典映像と呼ばれるオマケなどが盛り沢山でお得感もあり一気に人気が出ました。
レンタル店でも当初は片隅にひっそり置かれていたのが徐々にビデオを追いやり出し、気がつけばレンタル店もほとんどDVDになってしまいました。

いつしか新作はビデオテープでは出なくなり、今やレンタル店にあるビデオテープは古い旧作に限られてしまいました。
私もプレイステーション2の購入に伴いDVDが見れるようになり、そちらの方に手を出すことになりました(最初に買ったDVDソフトは「エクソシスト」)
我が家もいつしか中古店で買った多数のレンタル落ちのビデオやセルビデオで買ったものがお荷物となりだしました。
かなりの本数が溜まってたので後にBOOK OFFに売りに行きましたね(一部残してるけど100本近く売っても1700円ぐらいしかならなかったな)
デッキもDVDデッキや便利なHDDデッキなどが登場し、あの1本2000円もしたビデオテープはもう投売りのような状態になってしまいました。


↑昔を思えば安くなったもんです

ビデオでは007シリーズを17作品セットで買ったりしてたけど勿体ないな~
そしてビデオテープでは中古の値段につられて買いあさり部屋中がビデオだらけになり辟易したので、DVDではやたら買うのはやめて自分の中でこれは保存版と思えるのだけ購入すると決めました・・・けど今はその誓いもユルユルやね~

このDVDと言うのは本編は同じで後から特典映像が付いたり、または日本語吹き替えが挿入されたりして再発売の繰り返しで同じ作品を複数持つことになってしまいます。
「ジョーズ」何て三枚持ってるもんね~ しかもかさばらないディスクと言う便利性からシリーズものを一気に一つの特製ケースに納めるDVDBOXと言うものが出だして 今や国内外ドラマやテレビシリーズやお笑いバラエティーなど多数のジャンルでこの数万単位のBOXは今や当たり前のようにショップに並んでます。 私も007のアルティメットBOX買いましたよ(何と¥65000-!もう大人買いの見本
ですね)


↑007アルティメットBOX・・・デカ過ぎて場所取るんですけど・・・

またBOXにしか収録されない作品とかもあったりしてその作品の為にBOXを買うハメになったりしてホントマニア泣かせの厄介な代物だ。
今や我が家の棚はDVDで埋めつくされてます。

いつまでもDVDの時代が続けばいいのに・・・・・・

そう思ってたらまたまたその存在を脅かしそうなのが出て参りました・・・そう次世代型DVD=ブルーレイディスクの登場です。
まだソフトはほんの一部しか出てないけど今後2011年のデシタル放送移行に伴い増殖して行くのが目に見えてます。
DVDとの交換性はあるとはいえ、またまたソフトが全面的にブルーレイになるでしょうね。
せっかく大枚叩いて買った¥65000-の007のBOXがまたまた二束三文で売りに出す日が来てしまうのか・・・何回「ジョーズ」を買わされるんだろう・・・

三回に分けてレンタルビデオの思い出をグダグダと書いてきましたが、まだまだ私のこのサーガは新局面を向かえ続いて行きそうです。


2008年6月12日・・・私が「バイオハザードシリーズ」と並んで大好きな人気ゲームソフトのシリーズ最新作「メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」発売に伴いプレイステーション3購入予定・・・

そしてそのプレイステーション3ではブルーレイディスクが再生出来るのです・・・・・・




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2 コメント

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Unknown (fighterk)
2008-04-24 15:18:57
ビデオテープ、1番多い時には、実際1000本に達したと思います。(プロレス、格闘技も多かった!)映画はHGテープで標準録画・・・高くつきました。しかしLD時代の到来と共に、ニフティの譲りますで、ビデオを処分。懸命に売り抜きました。(汗)

そしてLD時代も早々と見切り、オークションで処分に成功。今やDVDも何百枚とあったものが、特捜最前線と子連れ狼だけに。007もコロンボも売りぬきました。

私の面白い所は、全て自分の趣味のものを売って、そのお金で次の趣味に行くので、学生時代の最初の投資の金額で、今も趣味がこと映画に限って言えば回っているということ。売るときには結構黒字になるものもあり、まるで株の売買のようです。

しかし、我々一体何回同じものを買わされているのでしょう。愚かな・・と思いながらもついつい。(笑)でもどんどん規格が変わり、メディアが変化するにつけ、古い作品を見ることが出来なくなって来ましたから、もうそろそろお終いかな?と思います。
たしかに (キング)
2008-04-25 15:01:09
おっしゃるとおりコレクターの悲しき性ですね やはり興味のあるものは何度も手が出てしまいます メーカー側もその編を見越しての戦略なんでしょうけどね ビデオテープもいくつか残してますが ビデオ出ないと無いものもありますからね 例えばジャッキーチェンの「スパルタンX」は最初に出たビデオは日本劇場公開版をソフト化したものなので三沢光晴のテーマで有名なキースモリソンのスパルタンXのテーマは聞けますが以後出たDVDは香港のオリジナル版なんで三沢のテーマは掛からずオリジナルであるジャッキーの歌が挿入されてたりと 大きな違いがあったりします

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