MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.108 「トンマッコルへようこそ 」 (2005年 韓国 132分 シネスコ)

2006-11-05 22:45:42 | 2006年劇場鑑賞
監督 パク・クァンヒョン
出演 シン・ハギュン
    チョン・ジェヨン
    カン・ヘジョン



2005年の韓国映画で空前の大ヒットしたというこの映画「トンマッコルへようこそ」です。
いつもよく行く動物園前シネフェスタ4へ見にいったんですが、いつもなら平日に見に行くのが今回は土曜日の昼下がりの鑑賞って事でいつもガラガラ(失礼!) の客席は中々の入りでびっくり!
韓国映画ブームてこともあるんでしょうが満員に近い館内での久々の鑑賞になりました。

(あらすじ)

1950年代の韓国で、米国空軍のパイロット、スミス(スティーブ・テシュラー)の飛行機がトンマッコルの村の近郊で墜落した。村人たちの手厚い手当てを受けていると、そこに韓国人兵士のピョ(シン・ハギュン)らがやって来る。するとまたそこに村の少女ヘイル(カン・ヘジョン)に案内された人民軍の兵士リ(チョン・ジェヨン)らが現れる。敵対する兵士たちが鉢合わせとなり、その場は一触即発の危機に陥る。

この作品を見て「まぼろしの市街戦」や「コーカサスの虜」を思い出してしまいました。


戦火を逃れた韓国軍の兵士と連合軍のパイロット、そして敵対する人民軍の兵士が山奥にあるおよそ戦争とはまったく無縁な平和な村に辿り着き、そこで一触即発になり村人たちを挟んで銃を向け合う。
一歩も退かない韓国軍と人民軍の兵士・・・思わぬことから手榴弾が爆発!しかし吹っ飛んだの穀物小屋・・・ポップコーンが舞い散る中、兵士たちも村人たち同様にいつしか殺し合いや争い事のない理想のユートピアの村の住人になるきっかけとなるこのファンタジックな場面が印象的でしたね。

それでも互いに隙を見せず反目し合う時に起こるイノシシの襲撃騒動で互いに認め合い協力して村の畑仕事手伝うことになる。
壮絶な序盤の戦争シーンからこのマッタリした感じの中盤から序々に雰囲気が変わっていく所が秀逸です。
その村の象徴的な人物がへイルという純情無垢な少し頭の弱い少女の存在。
カン・ヘジョンの好演もあってこの不思議な村に突然降って湧いた火種を見事に緩和してしまう部分が見事ですね。

銃を向け合うことの愚かさや空しさ・・・そして何よりも戦争というものへの馬鹿馬鹿しさをこの主人公たちが感じ目覚めていく様はまさに現代のこの世の中に大事なメッセージとして伝わっていく。

でもこの作品は単に理想的なファンタジーのままでは終わらず、現実的にやはり似つかしくない者たちが来た事で、平和な村の和が乱れてしまい、避けては通れない状況に追い込まれていくのも現実的な部分として描いていたのが良いですね。

悲惨な終盤の場面だが不思議と暗くなったり、重い感覚を受けないのはトンマッコルの暖かい村人と彼らに癒され、人間として大事もの見つけた兵士たちが取った行動は無謀で悲惨ながらもどことなく温かみがあるからかも?
クライマックスでの「俺たちこそが南北連合軍だよな・・・」のセリフが意味深でグッときますね



★★★★ 2006.11.4(土) 動物園前シネフェスタ4 シネマ4 15:45 5列目





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2 コメント

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シリアスとユーモアを織り交ぜた仕上りでした (たろ)
2006-11-07 08:11:14
お早うございます。
弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。
こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。

この作品の、シリアスとユーモアを織り交ぜた仕上りは中々見応えがあり、特に終盤から結末までの心に残る物語展開が印象に残りました。

また遊びに来させて頂きます。
ではまた。

返信する
ようこそ (キング)
2006-11-10 01:02:16
たろさんようこそお越しくださいました。
是非また覗きにきてくださいですね。
私もそちらにお邪魔しますので・・・
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