MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.083 「死刑台のエレベーター」 (2010年 111分 ビスタ)

2010-10-23 00:12:05 | 2010年劇場鑑賞
監督 緒方明
出演 吉瀬美智子
   阿部寛
   玉山鉄二



この日の3本目の作品は5分のインターバルにて鑑賞。
本日は結構ハードワークなことですね~
その作品はフランス映画の傑作「死刑台のエレベーター」です
観客は・・・1~2人ぐらいかな?
まぁ予想通りの不入りですね~
この元の「死刑台のエレベーター」は私の好きな作品ですが、それをよりによって日本でリメイクとは・・・

(あらすじ)

医療グループの社長夫人・芽衣子(吉瀬美智子)は若い医師・時籐(阿部寛)と愛人関係になり、年の離れた夫を自殺に見せかけ殺害することを計画。
犯行当日、芽衣子は約束の場所で時籐を待つが彼は一向に現れない。
芽衣子がいら立ちを募らせる一方、時籐はエレベーターの中に閉じ込められるアクシデントに巻き込まれていた。



このオリジナルの「死刑台のエレベーター」はTVでNHKの名作映画劇場かなんかのタイトルで放映された時に初めて見たんですが、その素晴らしいプロットとモノクロ映像から滲み出てくるフランスの街の光と影・・・それはまさに運命に翻弄される登場人物たちを投影しているかのようでした。
完全犯罪がエレベーターに男が閉じ込められる事により、どんどんと違った方向に一人歩きしていき、やがて1枚の写真で全てが終わってしまう・・・見事な映画でした。

そんな傑作を世界で初めてリメイクしたこの映画は大筋はオリジナルと同じです。
ただこのオリジナルと同じところがミソでして・・・1958年の設定をそのまま現代の日本に置くもんだから、色んな意味でムリな映画になってしまった。

古いビルのエレベーターという理由で、オリジナルのような雰囲気を出しているが明らかに時代からして不自然だし、また阿部寛が行う完全犯罪のトリックもオリジナルと同じ。
今時こんな手を使うかな~?という感じだし、なによりデジカメが当たり前のこの時代にフィルム現像云々は・・・ここでライカというフィルムカメラの最高峰を持ちだし、その辺の帳尻を合わせてる。
でも全て帳尻合わせで現代に無理やり置き換えてるようで、正直不自然!
オリジナルと同じような時代背景にした方がまだよかったんではないか?



ただ最近ややお気に入りの吉瀬美智子さんがお綺麗だったのが救いかな~
結局この映画の元の「死刑台のエレベーター」というフィルムノワールの最高峰はリメイク不可のアンタッチャブルなまでのオンリーワンの傑作であるという事を再認識させられました。



★★★ 2010.10.14(木) MOVIX堺 シアター8 21:00 D-12

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