MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.102 「ワールド・トレード・センター」 (2006年 米 129分 ビスタ)

2006-10-22 01:43:23 | 2006年劇場鑑賞
監督 オリヴァー・ストーン
出演 ニコラス・ケイジ
    マイケル・ペーニャ
    マギー・ギレンホール



今年の夏に公開された「ユナイテッド93」はその想像とは思えないほどの臨場感溢れる描写と迫力で凄まじい印象を持ったもんでした。
それもやはりまだまだ記憶に新しい9.11同時多発テロを扱った作品て事が大きいと思います。

そしてまた9.11をテーマにした映画が作られ、ハリウッド大作として公開されたのが「ワールド・トレード・センター」です。

(あらすじ)

2001年9月11日、港湾警察署のベテラン巡査部長ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)と署員のウイル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)らは、同時多発テロの被害を受けたワールド・トレード・センターへ駆けつけた。マクローリンとヒメノら5人はビルの中に入って人々を誘導するが、崩落によって内部に閉じ込められてしまう。

何気ない{日常の朝}から始るこの作品、夜が開け、静かに目覚め、いつもの様に出勤していく巡査部長ジョン・マクローリンの姿をカメラが追うが、いつもの静かな朝が一転して地獄のような朝に変わっていく・・・スクリーンの中で一機目の旅客機がWTCに激突するまでを淡々としたテンポで見せるオープニングから衝撃的ですね。

燃えあがるタワーの下に集まる消防隊や警察官の頭上から降り注ぐ紙の雨と、ゴ~という音が遙上の激突地点から聞こえてくるサマは凄い臨場感がありますね。
実際も多分現場の下ではあんな凄い音が上から聞こえてきたんでしょうね。
それだけでも怖くなりましたよ。

この映画はオリヴァー・ストーン監督にしては政治的や社会的なメッセージもなく、テロリストについてどうのこうの言う訳でもない。
そこに描かれるのは災害で犠牲となり、生きるために苦しみの中でもがく人間の姿と、その家族たちの悲痛な姿。
世界中を震撼させた凶悪なテロを2人の人間とその2つの家族に凝縮させた感がありますね。

生き埋めになりながら、諦めずひたすら{生}への執着を見せる2人の警察官の姿は{使命感}とか{勇気}と言ったものより、ただ生きて此処から出たい・・・そんな生身の人間の壮絶な姿に写りましたね。
またその彼らの安否を心配する家族たちのヤキモキする姿は実にドキュメント的で当自者たち以上に心労があったんでしょうね。
ビル崩壊という大掛かりな題材がありながら、敢えて派手な爆発シーンなどは見せず人間にカメラを向ける事でそれらを表現してしまう・・・それでも充分あの同時多発テロの恐ろしさをまざまざと見せつけられましたよ。

ニコラス・ケイジとマイケル・ペーニャの2人は見事に実在の2人を演じてたのではないでしょうか(実物はしりませんが・・・)
ニコラス・ケイジ などは映画の大半は暗闇の地中の中で身動きできないという珍しいシチュエーションで、これでアカデミーなど取ったらたいしたもんですね~

CGにより再現されたグランド・ゼロの風景の凄まじさはアメリカ人たちにも大きな衝撃だったでしょうね~
見るほうも衝撃的なら作った方も衝撃的だったでしょうね・・・

具体的に衝突シーンもなければ、派手なビル崩壊シーンも出てこないけど、それでも充分に事件の悲惨さが伝わりましたね。



★★★★ 2006.10.19(木) TOHOシネマズなんば スクリーン1 18:40 K-26

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