MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.09「狂猿」

2021-06-14 14:02:00 | 2021年劇場鑑賞





久々に映画館来れた
土曜日のシネマート心斎橋でしかめ久々のハシゴ
見る映画がまず「狂猿」
デスマッチファイターのプロレスラー葛西純選手にスポットを当てたドキュメンタリー映画です

プロレス団体フリーダムスに所属しているプロレスラーですが、私は何度かこの団体の試合も生で見た事ありますし、また葛西純選手にサインも貰ったり写真も撮ったりしました
その時も血だらけになって試合後に売店で自らグッズを売る葛西純選手はやはり1番人気でした

デスマッチと言えば古くはラッシャー木村の金網デスマッチが有名でしたが、昨今では大仁田厚の電流爆破デスマッチが思い浮かぶ人の方が多いでしょう
現在デスマッチと言えばフリーダムス、または大日本プロレスが有名でその形式も昔よりかなり過激で痛みが伝わります

昔からある大仁田厚のFMWが定番にしてた有刺鉄線デスマッチなんて1番マイルドな方で、蛍光灯デスマッチ、画鋲デスマッチ、カミソリボードデスマッチ、ガラスボードデスマッチ、それらを組み合わせたデスマッチ(例=有刺鉄線ボード&蛍光灯デスマッチ)などとても地上波で流せる試合はありません

そんなデスマッチ路線の中でトップに君臨する葛西純選手のドキュメンタリーは2019年ヘルニアによる試合の長期欠場からスタートする
これからの事や家族の事を思うほどモチベーションの低下が否めなくなり試合復帰まで時間がかかるデスマッチファイターと言うレスラー的な面より人間的な一面が前半描かれる
葛西純と言うレスラーが如何に凄いかをフリーダムス社長兼レスラーの佐々木貴はじめ各団体のレスラーの証言を挿入されながら、一方モチベーションが上がらない葛西純のオフ・ザ・リングが映しだされる
家族、特に娘と公園で遊ぶ姿にいつものリングで見せる狂猿の姿はありません
インタビューアーに丁寧な受け答えする姿にもう一つの葛西純を垣せてくれます
レスラーの姿を追うだけと言う描き方もあるでしょうが、こういう姿を見せれば見せるほどデスマッチで戦う姿に人間ドラマが垣間見えたりするのかも知れません
過去のデスマッチシーンが度々出てくるたびにたしかにこれを続けてたら家族の事思えば、悩みも出るわなーと思わされる
伝説の後楽園ホール2階席からのダイブも出てくる(後楽園ホールの2階のバルコニーから下の机に横たわる選手に向かってダイビングボディブレスを決める)

そしてコロナ…多分このドキュメンタリー映画製作中に訪れた想定外の展開でしょうね
コロナ禍での業界野中で復帰を模索する葛西
そして復帰してからの葛西の姿がこの映画のメインイベント!
デスマッチアイテムを本人がホームセンターで集めてきて自宅でせっせと製作する
大きなボードにカミソリを何枚も瞬間接着剤で装着していく
あれレスラーが作ってるんかと驚き!
昔、大スポに松永光弘が有刺鉄線バットをペンチ片手に制作してるの出てたが…ほんまやったんやね

その自作カミソリボードに自ら背中から突っ込む葛西!
その切れた背中の無数の傷がこのカミソリがガチである事を語っています
内容はエンターテイメントでもそこに伝わる痛みは本物です
また包丁ボード(!)にボディスラムで叩きつけられて50針縫う大ケガで休養中のもう1人のデスマッチファイターである竹田誠志と酒を飲むシーンが出て来ますが、ここで「デスマッチでケガをしない、させないのがプロ」と言う信条が語られるが、身体中傷だらけでケガだらけの葛西が語るのはどれだけデスマッチで身体中を痛めつけても、また翌試合にリングに上がってる事を意味する
まさに家に帰るまでがデスマッチですね
因みにその竹田誠志はその後さらにアクシデントで蛍光灯で脇辺りを貫通させて筋肉切断の重傷を追う…リングに落ちた筋肉をカメラがとらえら捉える衝撃映像も出てくる

プロレスの勝ち負けが決まってる事が世間に知れ渡って長い年月が経ちますが、勝ち負けだけでなくプロレスラーの肉体と精神力の強さは本物で、その表現方法の一つがこのデスマッチと言うスタイル
有刺鉄線に背中から突っ込み、蛍光灯並んだロープに振られ、またガラス板に叩きつけられ、更に鉄串を左の頬から突き刺し口内を貫通して右の頬か串が突き出しながら試合する
剣山を頭に刺したまま試合もする…
一般人から見れば理解難いまさに狂気じみた行為でしょうが、そこに生きるデスマッチファイター達の凄さと生き様を葛西純と言うレスラーを通じて見せてくれるドキュメンタリーでした


↑頬に鉄串を刺しながら試合するクレイジーな2人!

46歳になってもまだまだ進化する葛西純の最後のメッセージが中高年に響く!
そう行って傷だらけの背中を見せながら控室に消える葛西純がデスマッチのカリスマと呼ばれるのがわかる気がしました

自ら試合後半のパフォーマンスで蛍光灯を2つに割り割れた蛍光灯で胸に突き立て横に引き裂き気合いを入れる葛西!
場内からお約束のキ◯◯イのコールが巻き起こる!
久々に生のデスマッチ見たくなりましたなー




↑昔、会場で試合後に血塗れの葛西純選手との1枚
試合後の物販販売中でもカメラに収まる時はクレイジーモンキーに変身してくれます

マイクパフォーマンス頼りの大仁田厚とは全然違うカリスマ性でした(笑)


★★★★  2021.6.12(土) シネマート心斎橋 劇場2  12:15 G-11




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4 コメント

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毎度です。 (ゾンビマン)
2021-06-14 18:13:00
そうそう、キングさんが「興味ある」とおっしゃるから調べてみたら、プロレスラーの映画だと知りました。最初はカンフー映画かと思いましたよ(汗)・・・。
記事を読んでデスマッチの中身に感服です。
男の中の男を感じますね!
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Unknown (king42)
2021-06-14 23:37:12
ゾンビマンさん

シネマート心斎橋は多数のプロレスファンが来てました
意外と女性も多かったですね
生のデスマッチの試合って割と女性も多いんです
この映画も結構エグい場面もあるんですが、カミソリや包丁がボードに並んでるのもゾッとします
葛西純を知らずにこの映画を見たら、その男っぷりに感動するかもです
また試合のエグさにドン引きかもです(笑)
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Unknown (evergreen1976)
2021-06-16 08:32:51
葛西純 自伝『CRAZY MONKEY(クレイジーモンキー)』も、今年発売になっていましたね。
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Unknown (king42)
2021-06-17 12:51:08
evergreen1976さん

自伝 売店でも売ってました!
結構グッズありましたが葛西純ソフビ人形が7000円はびっくりしました‼️
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