監督 アン・リー
出演 ディミトリ・マーティン
ダン・フォグラー
ヘンリー・グッドマン
久しぶりに昼下がりの梅田にて映画鑑賞です
昨年末の「キックアス」に続いてテアトル梅田に現れました。
その時の予告編を見て興味を持った作品ですが、平日の昼間ながら結構多数の方々が集まってます。
(あらすじ)
1969年夏、エリオット(ディミトリ・マーティン)はニューヨーク州ホワイトレイクの実家に戻る。かんしゃく持ちの母(イメルダ・スタウントン)と父(ヘンリー・グッドマン)が経営するモーテルが火の車だったのだ。
借金返済に悩む彼はある日、ウッドストック・フェスティバルの開催許可が取り下げられたという記事を目にし……
伝説のロックフェスであるウッドストックロックフェスティバルの裏話ですが、静かな町に住むある青年が近隣の地域で頓挫したロックフェスを町興しの一環で誘致するところから始まる作品です。
地元のイベントの会議といっても年寄りが数人集まる程度のような、のどかな町がロックフェス誘致によりテンヤワンヤになる所は実話とはいえ中々楽しいですね
とにかく静かな町が故に今まで見た事もないような人の数が集まる懸念と、また逆にそれにより町が潤う経済効果への期待など賛否別れる地元民の姿などはリアルに人間味溢れて描かれてます
メイン会場となる広大な牧場を提供するオッサンが使用料を当初5000ドルと言っておいて、後で開催期間が迫ってる所を盾に75000ドルに吊り上げたり、モーテルを経営してる主人公の母親は部屋をカーテンで仕切り分割して無理矢理部屋数を増やそうとしたり、普通の水を販売したり・・・とこの時とばかりに金に貪欲になる人間模様が面白いです
金に成るものや人が集まるものには色んな人間たちが鷹ってくるんですね~実際日本でも恒例のフジロックやサマーソニック、ロックインジャパンなど大小様々なフェスがあるけど、舞台裏では似たような事があるんだろうな~と興味津々で見させて貰いました
ヒッピーたちが全国から集まり、あらゆる所でやりたい放題をして地元民を困らせたりするが、アメリカ人監督でなく中国人のアン・リー監督だけに不思議と微笑ましく見える。
アメリカ人監督ならまた違った描写かも知れないですね。
アメリカ人監督だったらその当時の世相など1969年の現実的な描写がもっと描かれたドキュメンタリー風な作風になったかも?(ドラッグや性描写など少しはこの映画でも出てくるけど)
この映画がどこと無く小さな街の奇跡の逸話のようなファンタジックな雰囲気に見えるのはその辺の部分があるのかも?
一切実際の映像は使わずライヴシーンも見せる事なくウッドストックロックフェスティバルの狂騒ぶりを描かいたアンリー監督の力量もさすがです。
単に実録物で終わらず主人公の青年の意識が変わって行く成長のドラマにもなっていて、ちょっとした青春映画としも見れる。
フェスティバルが終わりまさに“祭の残骸“となった牧場一杯に広がるゴミや撤収されるステージを見て「美しい!」と呟いた青年の一言が“宇宙の中心“を体験した、彼の心の中の意識が変わったのを物語るセリフとなって現れる。
伝説の三日間は音楽界だけでなく街の夢と希望と青年の自立を叶えたまさにラブ&ピースなイベントだったんですね。
★★★★ 2011.1.27(木) テアトル梅田2 14:10 C-3
出演 ディミトリ・マーティン
ダン・フォグラー
ヘンリー・グッドマン
久しぶりに昼下がりの梅田にて映画鑑賞です
昨年末の「キックアス」に続いてテアトル梅田に現れました。
その時の予告編を見て興味を持った作品ですが、平日の昼間ながら結構多数の方々が集まってます。
(あらすじ)
1969年夏、エリオット(ディミトリ・マーティン)はニューヨーク州ホワイトレイクの実家に戻る。かんしゃく持ちの母(イメルダ・スタウントン)と父(ヘンリー・グッドマン)が経営するモーテルが火の車だったのだ。
借金返済に悩む彼はある日、ウッドストック・フェスティバルの開催許可が取り下げられたという記事を目にし……
伝説のロックフェスであるウッドストックロックフェスティバルの裏話ですが、静かな町に住むある青年が近隣の地域で頓挫したロックフェスを町興しの一環で誘致するところから始まる作品です。
地元のイベントの会議といっても年寄りが数人集まる程度のような、のどかな町がロックフェス誘致によりテンヤワンヤになる所は実話とはいえ中々楽しいですね
とにかく静かな町が故に今まで見た事もないような人の数が集まる懸念と、また逆にそれにより町が潤う経済効果への期待など賛否別れる地元民の姿などはリアルに人間味溢れて描かれてます
メイン会場となる広大な牧場を提供するオッサンが使用料を当初5000ドルと言っておいて、後で開催期間が迫ってる所を盾に75000ドルに吊り上げたり、モーテルを経営してる主人公の母親は部屋をカーテンで仕切り分割して無理矢理部屋数を増やそうとしたり、普通の水を販売したり・・・とこの時とばかりに金に貪欲になる人間模様が面白いです
金に成るものや人が集まるものには色んな人間たちが鷹ってくるんですね~実際日本でも恒例のフジロックやサマーソニック、ロックインジャパンなど大小様々なフェスがあるけど、舞台裏では似たような事があるんだろうな~と興味津々で見させて貰いました
ヒッピーたちが全国から集まり、あらゆる所でやりたい放題をして地元民を困らせたりするが、アメリカ人監督でなく中国人のアン・リー監督だけに不思議と微笑ましく見える。
アメリカ人監督ならまた違った描写かも知れないですね。
アメリカ人監督だったらその当時の世相など1969年の現実的な描写がもっと描かれたドキュメンタリー風な作風になったかも?(ドラッグや性描写など少しはこの映画でも出てくるけど)
この映画がどこと無く小さな街の奇跡の逸話のようなファンタジックな雰囲気に見えるのはその辺の部分があるのかも?
一切実際の映像は使わずライヴシーンも見せる事なくウッドストックロックフェスティバルの狂騒ぶりを描かいたアンリー監督の力量もさすがです。
単に実録物で終わらず主人公の青年の意識が変わって行く成長のドラマにもなっていて、ちょっとした青春映画としも見れる。
フェスティバルが終わりまさに“祭の残骸“となった牧場一杯に広がるゴミや撤収されるステージを見て「美しい!」と呟いた青年の一言が“宇宙の中心“を体験した、彼の心の中の意識が変わったのを物語るセリフとなって現れる。
伝説の三日間は音楽界だけでなく街の夢と希望と青年の自立を叶えたまさにラブ&ピースなイベントだったんですね。
★★★★ 2011.1.27(木) テアトル梅田2 14:10 C-3