MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.026 「いつか眠りにつく前に」 (2007年 米 117分 シネスコ)

2008-03-13 00:35:10 | 2008年劇場鑑賞
監督 ラホス・コルタイ
出演 クレア・デインズ
    ヴァネッサ・レッドグレーヴ
    トニ・コレット



今日は早朝の回での鑑賞ですが、やはり10時半となると館内も寂しいですね。
敷島シネポップというミニシネコンのような劇場ですが、私の他に年配のご婦人が約2名・・・やはりこの手の作品は年配の方が多いな~(多いと言っても2人だが)
クレア・デインズ 、トニ・コレット 、ナターシャ・リチャードソンそしてメリル・ストリープ 、グレン・クローズ ・・・この映画は女優さんが豪華で、単に豪華だけでなく演技派のしっかりしたキャスティングがいいですね。

(あらすじ)

死の床にある老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を2人の娘たちが見守る中、熱にうなされたアンは娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。
そんな中、アンの記憶は1950年代のある出来事へとさかのぼっていく。
親友の結婚式のため、海辺の町を訪れた彼女は運命の恋に落ちるが、その恋は取り返しのつかない悲劇を引き起こす。



久々にしんみりとそしてじんわりと沁みる映画でなかなかの佳作でした。
この映画は見る人それぞれ見方もあるでしょうし、また年代に寄っても捉え方が微妙に違うかもしれませんね。
人生にたった1度だけ過ちを犯した恋・・・それを長年家族や娘たちに明かさず、心の中でしまって置いたことが臨終間近のベットの中で思い出される。
人生の幕を引こうとする時に振り返る自らの人生は、後悔のある人生なのか、それとも悔いの無い満足の出来る人生なのか?
生きているからには最後の時に「いい人生だったな~」と思いたいものです。



この映画の主人公は「人生にたった1度のミステイク」を犯したことを心の片隅に置いていて、それをズ~と心のどこかで気にしていたんでしょう。
この映画を見て人生の中での人との出会いや別れ、ほんの僅かな行き違いなどで大きく人生って違ってくるものだと思います。
「あの時にあ~していれば・・・」または「あの時あんな事をしなければ・・・」と振り返れば人生の分岐点って誰にも多々あるものですが、それが良かったのか?、あるいは悪かったのか?
それは人生の最後のときまでわからないかも知れません。
アンと娘の二ナとの間に交される会話はまさに人生を終えようとする母からの、これからも生きていく娘へのメッセージですね。
人生に着いて色々と考えさせてくれる機会を与えてくれそうな作品です。
特に母娘で見ると鑑賞後色んな人生の話が出来そうですね。



何と言ってもアンとライラが再会する場面が実にいいですね。
ベットに寝たきりのアンの横になり旧交を温める2人の姿は若き日の2人とダブり、実に温かい永遠の友情か感じさすシーンですね。
このメリル・ストリープとヴァネッサ・レッドグレーヴ の名演はこの映画を更なる感動作に押し上げてます。
若きライラを演じたメイミー・ガマーさんは実際のメリル・ストリープの娘さん。
ホント母親そっくりで、メリル・ストリープの娘役のために生まれて来たかのような程、母ソックリなんですね。

それにしてもクレア・デインズも女優さんらしくなりました・・・言い方を変えれば年食ったな・・・(笑)



☆☆☆☆ 2008.3.11(火) 敷島シネポップ3 10:30 E-3