MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

「山猫は眠らない3 決別の照準」

2005-09-09 01:00:23 | 2005年劇場鑑賞
プックリ肥えたトム・べレンジャーがまず目をひきます。
もう、B級スター街道まっしぐらな彼ですが、しかし今回はその太り気味の親父ぶりがこの作品にいい味を出してます(役作り?それともケガの功名・・・?)衰えたスナイパーの哀愁やかつての仲間を暗殺しなければ行けない因果な宿命に戸惑う姿が妙に中年太りの姿にリアリティを感じてしまい、男の深い悲しみがべレンジャーの表情から滲み出てます。
これは過去のシリーズの中では一番いいかも?と言うより彼のここ数年の作品の中では一番面白かったですね。

また強面な顔がどことなく腑抜けたように見えるのも地で行ってるのかな?
トム・べレンジャーはもう終わった!と思ってたんですが役柄がピタッとはまるとこれだけいい味が出せるんですね~


★★★ 2005.9.3 天六ユウラク座

「奥さまは魔女」

2005-09-09 00:58:39 | 2005年劇場鑑賞
昔のTVドラマをそのままリメイクするのでなく、それをリメイクする物語なんですが、二コールキッドマンの魔女ぶりはオリジナルを彷彿させるような雰囲気が出ててまずはよかったですね。

気軽なラブコメて感じで、マイケルケインやシャーリーマクレーンなどの重鎮どころも肩の力を抜いて楽しんでそうな感じ・・・
個人的にはスタンドアップコメディらしく笑い声も入ってたらよかったのだが・・・ま、これは無理かな


★★★ 2005.9.1 アポロシネマ3


「ランド・オブ・ザ・デッド」

2005-09-09 00:57:07 | 2005年劇場鑑賞
待望のロメロ御大のゾンビサーガ最新作が見れると感激もひとしお!
昨今のゾンビ映画(「ドーンオブザデッド」や「バイオハザード」等)になかった皮膚食いちぎりや手足丸かじり等の残酷描写があり、さすがは本家の貫禄でゴアな刺激に敏感な近頃の女子供に手加減なし!

過去の3作品は結構時代性にあったテーマが見え隠れしたが今回はあまりその辺は深く私は感じませんでした
むしろシリーズ中一番派手でアクション色が強く感じて、まぁそれはそれでいいとしましょう!

装甲車でゾンビ相手に大暴れする展開は何かジョン・カーペンターの映画を思わす雰囲気でしたね~
装甲車の名前が「デッドレコニング号」てこれ前にロメロが撮る予定だったゾンビ映画のタイトルだったと記憶しますが・・・

正直作品としては、「普通に面白い」程度で過度な期待は出来ないけど、ただロメロの新作ゾンビ映画て言うだけでもうOKですな
しかし最近のゾンビ映画の中では気合の入った映画であります

ホラーブログ「紅い深淵~」でもくわしくレビューしてますのでそちらも御覧ください


★★★★ 2005.9.1 動物園前シネフェスタ1

「フライ、ダディ、フライ」

2005-09-09 00:55:07 | 2005年劇場鑑賞
娘を襲った大物政治家の息子に復讐を誓う父親の物語・・・こう書く堤版「狼よさらば」を連想してまうが、そんな映画でもなく復讐心がいつの間にか父親としての威厳とプライドを取り戻そうと涙ぐましいトレーニングに励む中年親父の物語。
走って走る堤真一が体当たりの熱演で運動不足の情けない中年親父から「灰とダイアモンド」の一節を口にしながら決闘に挑むラストまで普段のイメージとは違った役を演じております

通勤バスと毎晩競争する姿がサラリーマンらしいトレーニング法で、またそれに乗り合わせてるのが田口浩正や徳井優と相変わらずキャスティングに笑う


★★★ 2005.8.25 国際シネマ

「マルチュク青春通り」

2005-09-09 00:53:11 | 2005年劇場鑑賞
韓流青春映画だが、軽々しく甘~いラブコメと思いきや学生服の男子が所狭しと流血の大乱闘を繰り広げる展開にクォン・サンウ目当ての韓流おばちゃんたちもやや引いたかも?

いわば韓流「パッチギ」のような作品で、「パッチギ」は年代を象徴するように音楽(フォーク)が作品の中に重要なポイントして使われてたが、この作品も年代を象徴するようにブルース・リーが重要なポイント!(これはドラゴンになりたいバカ学生の物語でもある)

ケンカに明け暮れるウシク(若き日のヨン様そっくり!)が休み時間になると教室で「ドラゴン怒りの鉄拳」ごっこ(道場破りの場面)をしたり、ヒョンスの自宅の部屋にはブルースリーのポスターが張ってあり、夜な夜な思いついたようにヌンチャクを振り回すと言う当時としてはありふれた男子だったりと70年代後半の男子学生の描写は日本も韓国もいっしよだったんだな~と思いました。

またこの二人が同じ女学生に恋をするが積極的なウシクとは対照的にシャイで奥手なヒョンスと二人のキャラが明確になってからこのドラマがバカ学生の青春ドラマから血を血で洗う壮絶なバイオレンスな展開と実に幅の広い展開になりここら意外と面白くみれましたね。

可憐な女学生ウンジュの清楚な雰囲気はこの作品にホッとさせる部分があり彼女の存在がこの映画でもかなり重要な役割になってます(彼女がキッカケで話が大きく動くんだが)

風紀係りの皮を被った悪どい影の番長に戦いを挑むヒョンスが、それまで女学生相手にラジオのリクエストを通じて想いを告白したりしてた優男が「ドラゴン魂」に目覚める後半はヌンチャクを大量購入し「ドラゴンへの道」ばりに腕立て伏せや怪鳥音とともにサンドバック相手にトレーニング!殺傷能力MAXの金属製のヌンチャクに黒いビニールテープを巻き戦闘モード満点のしびれる展開!
まさか見る前にこんな展開になろうとは思いませんでした(実はどんな話かも知らんと見てた・・・)おまけに鏡の前で「タクシードライバー」ばりにガンを飛ばす練習も忘れない周到さ・・・(学生かばんにヌンチャクを忍ばせてるとこが健気やね)しかし肝心の決闘で不意打ちはいけません!(実際のケンカはそうも言うとれんのだろうが・・・)

時代はブルースリーからジャッキーチェンに移り友達に「酔拳」を見に行こうと誘われても、「いや、俺はリー派だから」と拒む一途さに最後は泣けました・・・アチョー


★★★★ 2005.8.25 動物園前シネフェスタ1

「亡国のイージス」

2005-09-09 00:50:47 | 2005年劇場鑑賞
少し前なら日本もこんなエンターティメントな作品を撮ると安っぽい三文アクションになったもんでしたが、この作品は充分面白く見れ、結局期待はずれで底抜けズッコケ大作に終わった「ローレライ」よりは作品としては上。
防衛庁が全面協力て事もあり実際の船を使えたのも大きいですね。

ただ原作は読んでないが多分かなり省略されてるんではないかと思うほど、サラリと流したように感じる描写もあり、まぁ、映画化にあたってテンポや時間的なこともあるんだろうでしょうが・・・ま、本読んでないからわかりませんがね

真田広之も歳とともに役回りも中年伍長という役回りだが、それなりの動きをもったアクションを披露するのはさすがですな。
中井貴一の冷徹な悪役ぶりもいい。
寺尾聡の妻役がまたも原田美枝子というは「またかいな~」と笑ったな~

後、わざわざハリウッドからトレバー・ジョーンズ(音楽)やスタッフを呼ばなくてもな~


★★★ 2005.8.20 アポロシネマ1

「マダガスカル(日本語吹替え版)」

2005-09-09 00:46:40 | 2005年劇場鑑賞
ドリームワークスのCGアニメだが、細かい映画のパロディが入ってて中々楽しい映画

猿の惑星のラストを思わすカットやシマウマがニューヨークを歩く場面ではサタデーナイトフィーバーのビージーズの曲が流れたり、アメリカンビューティのパロディがあったり・・・とまだ他にもあるはずでしょうね

また動物が人間の街に出るが、あくまでもアニメとは言え動物と人間の関係はハッキリ描かれてるとこは現実的でよかったですね。

また野生にかえった主人公のライオン=アレックスが段々本能に目覚めていき友達だったシマウマはじめ他の動物が獲物に見え凶暴になってくるあたり何かリアルですね。
ま、そこでライオンは悩むんですけどね・・・


★★★ 2005.8.18 道頓堀東映

「皇帝ペンギン(日本語吹き替え版)」

2005-09-09 00:44:50 | 2005年劇場鑑賞
ペンギンの生態を追ったドキュメンタリー映画で、あまり見られないペンギンの子育てぶりなどなかなか興味惹かれました。
厳しい寒さの中、卵をオスが抱いて暖め、メスは餌を取りに長い旅に行き、戻ってくると生まれた雛はメスが育てる・・・その間、常に寒さと外敵の恐怖にさらされる大自然の厳しさがよく描かれておりました。
中には子育てに失敗し、雛を死なせてしまい、よそのペンギンの雛を奪おうとする場面など実に痛々しい・・・またアザラシに食われたり、肉食の鳥に襲われたりとペンギンの可愛らしい姿と相まって自然の中で生きていく厳しさを感じた


★★★ 2005.8.18 パラダイススクェア

「ヒトラー 最期の12日間」

2005-09-09 00:41:20 | 2005年劇場鑑賞
ヒトラーと言えばつい目に浮かぶのは胸をはり自信満々に身振り手振り交えて演説する姿が印象的だが、この作品で描かれてるヒトラーはそんな力強さは感じさせず弱々しい姿で登場する。
もはや敗色濃厚な情勢の中、地下要塞の狭い部屋でひしめきあって側近たちと会議してる所なんかは悲壮感すら漂う。
負け戦で混乱して乱れて行く様子が実によく出てます
ドイツが自らの国が滅んでいく様子を映画化するあたり何か凄いね~
また本国が作っただけあってリアルに感じて真実味は増すてもんですね

壊滅的な情勢で誰もが敗戦を覚悟しているのにヒトラーはまだ援軍が来ると言いつづけ、徹底抗戦を叫ぶ。
そんな姿は彼が叫べば叫ぶほど悲しげで虚しく「怪物」と言われる面影は感じられない
この映画はユダヤ人大虐殺した殺人鬼と言われた「全盛時」の姿でなく、側近に去られ、裏切られてやがて衰退していく独裁者の哀れな姿の中に見え隠れする人間的な部分が描かれた作品で、たしかに今までヒトラーをこんな形で取り上げた作品はなかったでしょうね。
ま、女性の視点で捉えられた部分もあるのでそんな描写になるのかも?
また後半は見る側も胸が痛くなるような場面もあり、人によってはブルーになってしまうかも?

ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツはまさに熱演で怪物や殺人鬼と言えわれた側面と秘書たちに見せる人間的な面などをうまく演じていたと思います

映画のコピーに「彼の敵は世界」とあるが本当の敵は彼自信の中に居たのでは?そんな印象が残りました。
グ~と引き込まれる155分で傑作です!


★★★★★ 2005.8.11 梅田ガーデンシネマ

「スターウォーズ エピソード3 シスの復讐」

2005-09-09 00:39:23 | 2005年劇場鑑賞
少年期から中高年に差し掛かった今日までリアルタイムで見てきたSWもいよいよ完結。
しかし前作EP-2がどうもパッとせず、いよいよこれまでか・・・と思っていたが、失速気味の前作を補って余りある2時間20分で見せ場たっぷりの最終話!

何んてったっておなじみのオープニング(文字が宇宙へ飛んでいくやつね)から2機の戦闘機をナビゲートにワンカットで続いて行く宇宙船の大船団と戦闘機の大空中戦は変幻自在に巨大戦艦の周りを戦闘機が飛び交い、カメラがそれを追っていく(CGだが)複雑かつスペクタクルな映像にさすがILMの技術はCG全盛の今の時代でも他の追随は許さないなと実感してしまうほどド迫力!

そして、下手すればこじ付けになり勝ちなEP-4とのつながりをいかにつないで行くか?と言う部分も実に巧みによく考えられていて、アナキンは心の弱みに付け込まれて何故、暗黒面に落ちたのか?ダースベイダーは何故あんなマスクをかぶり、中身はあんなハゲ親父なのか?何故ヨーダがジェダイの生き残りなのか?などなどそれまでの疑問がうまくつながれています。

ルーク&レイアの誕生やベイダーの誕生(フランケンシュタイン思いだしたぞ!)シディアス皇帝(EPⅥ ジェダイの帰還でのあの技も披露される)の誕生などSW次世代シリーズとの重要な接点が細かくちりばめられている。
しかもチラッとモフ・ターキン総督も登場の念の入りよう(ピーター・カッシング生きてたら出てたかな?)

シリーズ締めくくるワンカットがSWシリーズの中でもっとも人気の高いあの名場面とリンクさせるとこなんかはシリーズ終了を惜しみ寂しさを募らせてるSWファンの心をさらに締め付けるようで心憎い!


★★★★★ 2005.8.6 アポロシネマ6