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MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.40 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

2024-10-16 09:36:00 | 2024年劇場鑑賞





見たかったこの作品を見になんばパークスシネマへ
ここ数年躍進著しいスタジオA24の超大作
アメリカで内戦が起こると言う昨今の世界情勢を思わすような話
中東のような事は無いだろうと思いながらも、例えばトランプ派と反トランプ派がもし対立してそれがエスカレートしたら…絶対
無い話しではないかも?
そんな意味では大統領選前の日本公開はタイミングよくスマッシュヒットしてるようです

この作品は予告とかで見てるとアメリカ内で対立して分断された州の内戦を描いた戦争映画と思いがちで、人によっては思ってたんと違う!と感じる方も居るかも知れません
たしかに戦争映画ですが、戦闘場面はクライマックスを除いてはあまり出て来ません
焦点が当てられるのは内戦の中をくぐり抜けて、追い込まれた大統領を取材しに行く4人のジャーナリスト達の姿
久々のキルステン・ダンスト演じる女性ジャーナリストと男性2人に戦場は初で戦場カメラマンを目指す駆け出しの若い女性写真家
この4人かまるでロードムービーのようにワシントン目指し戦場を巡っていく…さながら「地獄の黙示録」見たい?

女子供が身を寄せる難民キャンプ、ガソリンスタンドを守る住民、内戦に一切関与してない人たち、そして完全に理不尽に人を殺してる戦闘員に捕まって窮地に追い込まれる
そんな状況の中、ドラマは若い戦場経験の無い女写真家の変化を捉えていく

最初は目の前の地獄の光景に圧倒され、ゲロ吐きまくる彼女がワシントン着く頃には銃弾や砲撃も恐れない従軍記者となっていく様が面白かった
キューブリックの「フルメタルジャケット」が全く弱腰な青年が戦場を経験するうちに殺人マシーンと化して行くの見せられたのを思わせてくれました
銃弾飛び交う中、夢中でシャッターを切り被弾したキルステン・ダンストンにさえレンズを向ける姿は個人的にこの映画のハイライト

このクライマックスになるホワイトハウスの攻防戦はこの作品の最大の戦闘シーン!
乾いた銃声がこだまし、銃弾が炸裂する
その最中に兵士と一緒に同行していくジャーナリストたちと一緒に居てるかのような臨時感満点は轟音シアター見たいなんで鑑賞したら良いですね
是非劇場で見るべき作品

ネタバレになるから言えないがエンドロールの兵士達の1枚のグループ写真がなんか普通に怖いね



★★★★ 2024.10.11(金) なんばパークスシネマ シアター1 21:05 G-11



No.39 「本日公休」

2024-10-11 00:13:00 | 2024年劇場鑑賞




またまた閉館直前のシネマート心斎橋に現れました
ますます閉館前て事で館内のレイアウトが寂しくなってます
公開中の作品を手作りの販促物や手書きのパネルなどで展示してたコーナーが無くなってました
ま、よく見たら離れた所にひっそりありましたが
ただお客さんは結構居てました








おそらくシネマート心斎橋で最後の鑑賞になるであろう台湾映画のこの作品
舞台は台中の下町の散髪屋
子供3人を女手で一つで育て上げ、散髪屋を営む主人公アールイ
古くの常連さんが病で来店出来ないと知り散髪道具を持ち、店を休業して車を走らせて出張散髪に行く
タイトルの「本日公休」は店のシャッターに掛けられた札の文字
ま、本日臨時休業て言う事ですね
まるでロードムービーを連想させるあらすじですが、確かに作品の中心ではありますが、それはほんの一部分で大部分はアールイと子供たちの昭和のホームドラマのような家族劇
3人の子供達も大人になり家を離れ、離婚していたり、美容師になってたり、様々な人生模様がこの理髪店を中心に語られていく
そんな子供達のエピソードも含めてアールイを中心としたホームドラマになっていて、生産我々世代ならほっこりと、そしてしっとり涙目になりそうな作品になってます

アールイの営む昔ながらの理髪店と娘が働く都会の現代的な美容サロンとの対比が面白い
スタッフが沢山居て流行のヘアスタイルにも応じてSNSの交換とかもしてる
一方で古い馴染みの客を中心に地域の人達の整髪をしている散髪屋
「いつものように」その一言から始まる散髪屋とお客の対話
日本にもある風景ですね
そして昭和感が伝わってくる
この感覚はこの作品を見る人の年代によって変わりますね

体調不良で散髪に来れない馴染みの客に髪の毛を切りに出張すれば、寝たきりで意識も無い…それでも「いつもの通りで良いですね?」と声かけながら散髪していくアールイ
その光景を見ながら涙する家族たち…常連さんとの思い出を語りながら散髪していくアールイ
しっかりとハサミとくしを通して常連さんと対話している
このシーン見ながら、私も今倒れたら散髪屋のオッチャン来てくれるんかな?
と思ったりした

私は美容院ではなく昔から散髪屋なんですね
小洒落たシステムが行きにくくて、一度だけ若い頃友人の行きつけの店に連れられて行ったぐらい
今、行ってる散髪屋さんは阿部野や東住吉区時代から通ってる店に2ヶ月に一度、住吉区から車で髪の毛切りに行ってます
通い出して30年超えるかなー
店主のオッチャンに奥さん、そしておじいちゃん、途中から息子さんも店に入ってた
息子さんは独立して、おじいちゃんもそして数年前に奥さんも亡くなられ、今はオッチャン1人でやってはる
もう70代後半やったかな?
散髪屋さんて、引越ししてその地域に散髪屋があっても、昔馴染みの店までわざわざ行きますよね
自分の歴史と同時に散髪屋さんの歴史も目の当たりにしてる

そんな人との繋がりがある散髪屋さんがやはり好きですね
この映画見てそう感じました
エンディングの主題歌もちょいグッと来ました
「いつものように?」「いつものように」「いってくる」「いってらっしゃい」…何気ない会話の中に人間の温もりを感じさせる歌詞の字幕が耳につきました



★★★ 2024.10.10(木) シネマート心斎橋 劇場1 14:45 H-2



No.38 「犯罪都市 PUNISHMENT」

2024-09-29 12:44:00 | 2024年劇場鑑賞





マ・ドンソク主演のシリーズ第四弾
これ今年韓国のシネコンを覗いた時にロビーにポスターが貼られてた作品
いよいよ日本公開!

今度はネットを使った違法賭博の犯罪にマブリーことマ・ドンソクさん扮する型破りな刑事が鉄拳制裁!
この作品と言うかこのシリーズは難しいレビューは要らないですね
スカッとして面白かったらそれで良い!
往年のセガール映画のような感覚
しかしセガール映画は内容の質が大分落ちるし、何よりセガール本人がパワーダウンしていってたので比較するのはマブリーに申し訳ないか(笑)

登場キャラも楽しい面々で、コミカルな要素もハズす事なく楽しめる
劇場で何度か爆笑出てたよ
敵役だけコミカル要素ゼロで憎々しさが出ていてキム・ムヨルが好演しています
この辺の緊張と緩和が良いですね
今回も安定のドンソク映画楽しめました



★★★★ 2024.9.27(金) なんばパークスシネマ シアター6 20:30 M-19


No.37 「映画検閲」

2024-09-28 09:45:00 | 2024年劇場鑑賞




閉館目前のシネマート心斎橋に来ました
仕事が予定より早く終わり急遽気になってたこの作品を見て来ました

80年代にイギリスでビデオナスティと言われた映画の中で暴力や残酷な描写が社会的に影響を与える可能性あるとした作品に検閲処置をする政策がされた
日本版ビデオナスティは言わずと知れた宮崎事件から発端となるホラー映画やアクション映画などの残酷、暴力シーンによるレーティング
我々の時代は中学生でもゾンビやサスペリア見れたのに平成からの中学生達はホラー映画を見ることがままならない事になりましたね
ホラーファンの新規開拓の目が積まれたと思いましたよ

この作品もそんな時代の英国で映画の検閲をしてる女性検閲官の主人イーニッドがあるホラー映画を検閲中に幼き頃に行方不明になった妹が出演してるのてば?と疑惑を持ち、その作品と監督を追っていくうちに映画と現実の区別が付かなくなってしまい…
と言ったストーリーです

主人公が抱えてる心の闇がそのまま作品の雰囲気になっていて、終始重く冷たい空気感が映画全体を包んでいる
よって鑑賞中は重〜い空気感に支配されるので間違ってもデートムービーのような気軽に見れそうな作品ではありません
主人公演じるニアフ・アルーも終始
暗い表情のため見ててしんどい(笑)

1本の映画から精神に異常をきたす作品では「ビデオドローム」がありますが、あちらほど話は複雑ではなく主人公が過去にあった妹失踪の出来事を背負って生きてきた事により、妹そっくりの役者の出てるホラー映画を検閲した事による心身喪失てのがわかりやすい(多分)
しかしホラーや残酷映画の検閲してただけにやる事が検閲対象なくらい残酷!
やはりなんだかんだで影響与えるんかねー?(笑)
まさに自分自身が検閲対象になったかような…そんな映画
私はこんな映画は好きなので良いですが、誰もが楽しめる映画ではなさそうです

この映画の冒頭に「ドリラーキラー」「ナイトメア」など色んなB級ホラー映画の残酷シーンが出てきてその筋のファンを喜ばしてくれます
私はその2本しかパッとわからんかった



★★★ 2024.9.26(木) シネマート心斎橋 劇場2 17:35 F-8





No.36 「エイリアン:ロムルス」

2024-09-22 11:26:00 | 2024年劇場鑑賞




評判のエイリアン最新作をやっと見て来ました
リドリースコットが製作に携わり期待が大きく持てますね
オープニングタイトルにダン・オバノンの文字が妙に嬉しい(笑)

新天地を求めて廃船となった宇宙船に乗り込んだ若者たち
しかしそこは1作目のエイリアンを回収し、研究してる施設だった…
もちろんエイリアンにより施設は全滅し廃墟となった宇宙船だった
そして若者たちにエイリアンが襲いかかる

宇宙船に来るまでやや長く感じたんですが、宇宙船の機械が再起動しフェイスハガーが大量発生してからはラストまで一気に畳み掛けてきます
気がついたらなかなかの没入感で、映画の中に入り込めた
特にシリーズ史上フェイスハガーが一番大活躍?大量に追いかけてきます
スキンヘッドのお姉ちゃんの画面にピタッ張り付くフェイスハガー
良いビジュアルです
対してチェットバスターはチラッとだけです

シリーズにリスペクトを感じる作りは好感もてるし、定番のパターンを色んなアイデアを使って楽しませてくれる

エイリアンから流れ飛び散る必殺の酸性の血液を無重力を使って対処するアイデアもやや無茶だが面白かったし、エレベーターシャフトの攻防戦も「エイリアン2」のラストのクィーンとのバトルを連想しました
シリーズを汚す事なく、見事に令和に甦った(日本的に言えば)エイリアンは楽しかった
このままシリーズに出来そうだが、またそれは別の話

ただラストに出て来たアレは個人的には要らない
妙な進化しなくて良いので、やはりいつもエイリアン一本で勝負してください



★★★★ 2024.9.20(金) アポロシネマ スクリーン8 20:25 E-14






No.35 「ヒットマン」

2024-09-15 16:12:00 | 2024年劇場鑑賞





今、売れっ子のグレン・パウエルの主演作

主人公の大学教授が警察の囮捜査に協力し、様々な人間(殺し屋)のキャラになり、多数逮捕してきたが、ある時のミッションで標的である人妻に共感し、一目惚れ!
逃してあげた事から思わぬ事態を招く…

クライムコメディと言う事ですが、たしかにコメディ要素はありますが、あまり笑えなかった
前半のキャラ紹介的な導入部のシーンで囮操作で色んなキャラを使い分けて逮捕にこぎつける場面が色々出てくるが、あの辺のシーンをもう少しじっくり見せてくれたら面白かったかも?

本題に入ってからもイマイチ乗れず、ちょいコメディにしても中途半端な印象を私はもちました
グレン・パウエル自体は悪くないけど…なかなか評判良さそうだっただけに私はちょい期待大き過ぎたのか、今回は今一つでした
これならTOHOシネマズなんばの大富豪の娘を誘拐したらヴァンパイアだった…見たいな映画にしときゃ良かった(笑)

しかしアドリア・アルホナ扮する人妻がほろ酔いでグレン・パウエルに思わせぶりに迫るとこは良かった!
ちょっと顔赤らめて、目がトロンとなり語りかけるエロさは…たまりません(笑)



★★ 3024.9.13(金) なんばパークスシネマ シアター8 20:55 L-2


No.34 「フォールガイ」

2024-09-10 15:32:00 | 2024年劇場鑑賞





やっと鑑賞出来ました
前日の作品とは打って変わってハリウッドエンタメ路線の作品です
オープニングからキッスの「ラヴィン・ユー・ベイビー」が流れてスタート!
以後この曲がメインテーマのごとく色々アレンジされて流れます
スタントマンが主人公て事で映画撮影の現場が舞台になります
それだけで楽しくなってくる

自身が身代わりしてる俳優が姿を消した!
このままでは元恋人の映画監督の作品が完成しない危機に…
プロデューサーから探すように言われて、元恋人のためにまた寄りを戻す為にスタントマンとしてのスキルを生かしながら消えた俳優を探しに行くが…その行手には謎の組織と死体が!

冒頭に映画の撮影現場のシーンが長回しで撮影されて、現場の雰囲気が良く出てます
序盤にライアンコリンズとエミリーブラントの会話がちょい退屈したが、その後は本題に入ってからは一気に没入して見れました

全体通して映画愛を感じられる作品でしたね
こんな映画は好きですね
音楽もキッスやAC/DCなどのノリの良い曲がバンバン流れ、特にカラオケでエミリー・ブラントが歌うフィル・コリンズの「見つめて欲しい」を歌うシーンは良かったです
そしてどことなく「マイアミバイス」愛も勝手に感じる(笑)
主人公が途中からマイアミバイスのスタッフジャンパーを着てる
しかもそのジャンパー着てボートチェイスの場面ではヤン・ハマーの「マイアミバイスのテーマ」が流れる
ファンとしては嬉しいー
銃撃戦でも撮影用の空砲の銃で実弾を撃つ殺し屋と渡り合い勝ったり(笑)
アイデアも面白かったです

クライマックスで映画撮影の現場で犯人を自白させるってなるが「ザ・ハングマン」見たいになんのか?(笑)
と思ったら、スタントと大道具、小道具に爆破などの特殊効果を使い、まさに映画屋ならではの懲らしめを見せてくれる
ここにも映画に対する愛情を感じます

ライアン・ゴズリング演じるスタントマンと元恋人の映画監督のエミリー・ブラントのこの2人がとても良い味を出していて、わんちゃんが大活躍します
あまり客席から笑い声聞こえなかったけど、昔の映画館なら大爆笑のような場面が結構あります

期待通りの作品でした

エンドロールも映画&スタントマン愛に満ちて良かったです


★★★★ 2024.9.6(金) アポロシネマ スクリーンプラスワン 20:40 A-5





No.33 「ACIDE/アシッド」

2024-09-07 19:02:00 | 2024年劇場鑑賞




久々の映画鑑賞
半月ぶりか…
急遽見る予定になったこのフランス産「魔鬼雨」…ま、ちょっと違うけど(笑)
逃げも隠れも出来ない完璧なディザスターサスペンスとなるこの作品
まさに"溶ける雨"の恐怖が展開される

企業に対するデモで逮捕されて発信機をつけられて政府の監視下で生活するミシャル
彼には同じ活動の同志で足を負傷し病院で入院する恋人カリンが居る
異常気象による異常な強酸性雨がフランスに降り注ぎ、大パニックが各地づ起こり、ミシャル達の住む場所にも今にも降り出しそうな時、元妻のエリーズから連絡が来て、娘のセルマが寄宿舎の実習中にはぐれ酸性雨の危機にさらされてる事を知り救出に向かう
間一髪にセルマを助けるのに成功
元妻と娘を連れて強酸性雨から逃れようと避難をするのだが…まさに地獄の逃避行となる

元妻と娘を連れて強酸性雨から逃げるミシェル
彼とは犬猿の仲の元妻の兄から救出に行くと言われても、元妻や娘の意向を無視して恋人カリンの元に行こうとする姿はハリウッド映画ではありえないキャラ
故に元妻とは非常時であっても言い争いが絶えず
しかし群衆ひしめく橋の手前で警備隊と群衆の小競り合いに巻き込まれて元妻だけが橋の方に追いやられパニックとなった群衆もとも下の川に転落してしまう!
ここからミシェルとセルマの強酸性雨を避けながら避難するんだが…目指すのはやはりミシェルの恋人カリンのところ…
主人公となるミシェルは娘も救いたいが遠く離れたカリンも救いたい
空から容赦なく降って来る雨の前に打つ手無しの状態でこれは無茶な話
まさに"二兎を追うものは一兎も得ず"言葉が私の中で浮かんできた
それでも必死のミシェルは時には娘以上にカリンを気にかけ、携帯を充電してはカリンに安否の確認の電話をする

そもそも元妻が死んだ直後にカリンに今からそちらに救出しに行くと電話し、そのついでに救出しに行くと行った元妻の兄には片手間に一応1回は連絡したが繋がらずにすぐ諦めて、娘セルマに「叔父さんは全然繋がらないから恋人のカリンの元へ行こう」と勝手な事を言い、避難所から行き先変更してバスに乗る(セルマにしたら迷惑な話!)
この主人公でありながら、ちょいツッコミたくなるミシェルがある意味人間的と言うか実に非常時に本心が出るような展開は興味深かった
娘を気遣い、愛してるのもわかるがついつい自分本位の身勝手さが出てしまう
また酸性雨の中、家に入れてくれた透析してる子供を持つ若い母親の2人ぐらしの親子に対しても、食料不足で食べ物は貰えないと知るや、空き家となった近所の家から食べ物を盗んできて、逆に親子らに与えず娘のセルマと自分らだけでラザニアを食う…同じ仕打ちで返すと言う主人公にしては肩入れできない奴なんですね(笑)
しかも酸性雨でその家も崩壊寸前となり地下室に逃げた親子を助けずに車を奪ってさっさと娘と脱出する!
流石にこの非人道的な父親の行為にセルマがブチギレ!クライマックスとなって行く

しかし空前の非常時には人間は大切なものを守ろうしながらも、大事なものを見失う事もあるのかも知れません
この主人公は娘や元妻を守らないと思いながらも、その向こうに恋人セルマが常に居てるのがありありと分かる
(人によっては胸くそ悪いでしょうね)
私はそんな災害時の人間心理を感じました

しかし超強力な酸性雨とは恐ろしいアイデアですね
家に逃げても天井が溶けて落ちるし、水溜り踏んでは熱いし、水道水も飲めない(水が安全かどうか猫を使って試したりする)
まさに逃げ場無しとはこの事です
でも実際に異常気象の現代を思えば十分起こり得ますね

降りしきる酸性雨の中、建物などはダメでも何故か車は行けると言うのが謎(笑)
タイヤも溶けてもおかしくないのに…と言うツッコミもあるが私は面白かったです


★★★★  2024.9.6(木) TOHOシネマズなんば 別館 スクリーン12 20:30 G-10





No.32 「台北アフタースクール」

2024-08-12 15:07:00 | 2024年劇場鑑賞





閉館が決まったシネマート心斎橋へ
奥さんの用事の待ち時間に映画鑑賞
時間的に合ったのがこの作品
まったくのノーマークの作品

病床の予備校の恩師を尋ねチャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハーのかつての問題児3人組
恩師シャオジーと過ごした、今は廃墟となったかつての予備後を訪れて懐かしさに浸っていると様々な青春時代が甦ってくる…

レスリーチャンによる吉川晃司のカバー「モニカ」が流れるオープニングでスタート
現在から過去へと話が飛び、ストーリーの中心が1994年の主人公たちの青春時代となります
ノスタルジーに満ちたドラマとなり、マドンナや飯島愛の写真集など世相を表すネタを入れながら3人の青春ストーリーが展開されていく
いつもドンパチな事やらかし、予備校長に怒られる(3人の1人が実は予備校長の息子)
しかしこの作品はノスタルジーな話だけでは終わらない

最初のシーンで恩師を見舞いに来た悪ガキ3人組
しかし1人が女性やったんですよね
これは誰?たしかに憧れのマドンナのような女子が出てくるが、その娘だとなんか不自然…
そう3人の主人公の1人が性転換してるんですね
ノスタルジー青春映画から、途中からジェンダー問題が絡んできます

チャン・ジェンハンとチェン・シャンはいつも2人一緒でジェンハンの家に入り浸ってるほどの間柄
ジェンハンはクラスの女の子に片想い、何とか彼女を射止めうとするのはよくあるパターンだが、いつも一緒にいるチェン・シャンがある日ジェンハンにキスをしてしまう…親友に突然キスせれブチギレて戸惑うジェンハン…

更にもう1人の仲間のワン・シャンハーが女装に興味がある事をカミングアウト!
そして彼らの恩師である型破りな授業で生徒の心を掴んでいた教師師シャオジーもゲイで…途中からこの作品は違った側面を見せて来ます
ジェンダー問題に直面した友人や周囲の人たち、更にその家族らの戸惑いを今の時代のテーマのように描かれていく作品でもあるんです

青春回顧録のような青春コメディと思わせてそんな問題定義も見せるのは意外でした
ちょい無理にこのドラマにそんな問題を付けなくても…と言う気はするが、これ実話らしいんですね
でもなかなか面白くは見れました
それぞれキャラがあって良かったです
しかしこう言う主人公たちのアホな連中は共感持てます(笑)



★★★★ 2024.8.10(土) シネマート心斎橋 劇場1 16:00 H-10








No.31 「ツイスターズ」

2024-08-04 17:11:00 | 2024年劇場鑑賞






本日アポロシネマのロビーが空前の盛り上がりを見せてます
若者達がゾロゾロと帰りのエレベーターやエスカレーターに向かい、物販コーナーは「二重の行列!
全て「僕のヒーローアカデミア」のお客さんなんです
次回上映回も4〜5席しか空きの内状況!
私はそれと同じ時間に上映が始まる「ツイスターズ」を見て来ました
打って変わってスカスカの座席選び放題(笑)
快適な竜巻体験が出来そうです(笑)

20年以上前にヤン・デ・ポン監督の「ツイスター」て作品がありました
冒頭に父と娘が竜巻から地下室に避難し、風に飛ばされないようにと父親が地下室の蓋を中から押さえてたら、巨大な竜巻に父親は無情にも蓋ごと飛ばされていく…当時この特撮に度肝抜かれた記憶があります

その「ツイスター」のリメイクでも無ければリプートでもなく、もちろん続編でもないこの「ツイスターズ」
だいたいアメリカ人は竜巻が好きなのか、前作同様に竜巻を追いかけるグループ達が主人公

主人公は竜巻を消滅させる研究をして竜巻を追いかけてそれを実践しようとするケイト
しかし彼女には彼氏や仲間を死なせてしまったトラウマとも対峙しなければならず…そこに竜巻に入って花火を打ち上げるユーチューバーのテイラーが現れて、正反対な2人がやがて竜巻を追いかけるウチに…

て言うあらすじだが、よくあるパターンではありますがなかなか面白かったです
主人公のケイト演じるデイジー・エドガー=ジョーンズの竜巻娘とはちょい違う美貌もさる事ながら、チャラい雰囲気から入るテイラーを演じるグレン・パウエルが良い味出てました
さすが「トップガン マーベリック」でブレイクして現在売れっ子中らしく、ちょっと涙目でケイトを励ましたりする後半は前半のイケイケな雰囲気とのギャップに女性ファンもキュンとなる事でしょう(笑)
割と登場人物の心象表現されてて、その辺は映像上がりのヤン・デ・ポン監督とはちょっと違いがありました

ただこの映画は竜巻が主役としたら4DXなどで見るのがアトラクションムービーとして良いかもね
せめて轟音シアターとか

もちろん私はノーマル上映で鑑賞したので、よって竜巻シーンに関しては南街劇場の巨大スクリーンで見た「ツイスター」の方が迫力があるように思いました



★★★ 2024.8.2(金) アポロシネマ スクリーン3 21:00 G-16