「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

青森の二分脊椎症児・S君、お母さんの渾身の指圧で自力排便へ

2014年02月12日 | 基本指圧の素晴らしさ

 報告が遅くなっていますが、1月21日、青森から1枚のファクスが届きました。さっそくお母さんに電話をしました。紙面を見るとどう見ても彼は自力で排便が出来ているのです。私がお母さんに全身の基本指圧を指導し、お母さんがS君を圧すことで、自力排便が出来るようになったらしいのです。
 S君は小学校6年生の二分脊椎症児です。二分脊椎児の多くがやるように、以前は日を決めて洗腸で強制排便をしていました。私は指圧治療で何人かの二分脊椎児を自力排便ができるまでに回復させました。しかしS君は青森県在住です。とうてい毎週来院することなどできません。

 そこで私がお母さんに、S君が少しでも快方に向かうならと、指圧の指導をしたのです。お父さんは指圧をしてみせる私の圧し方を、一生懸命ビデオ撮影をしました。おそらく私の説明と、撮影されたビデオ画像を見ながら必死に指圧をしたのでしょう。ただ、お母さんは素人の自分が圧すことで本当によくなったと思えず不安を持っていたのです…。快挙です。お母さんとのやり取りで、すぐにでも青森に飛んでいきたい気持ちになりました。
 実は1年前、ひょんなきっかけがあって二分脊椎症の子供をもつお母さんがたに指圧を覚えてもらい、わが子を圧すという試みをスタートさせました。現在3人のお母さんが奮闘中です。今回青森のS君が自力で排便ができるようになったので、教えた私も天にも昇る気持ちです。S君、お母さん、本当におめでとうございます。


 青森の冬休みは関東よりかなり長いのです。お母さんがマメに指圧をしていたのは知っていましたが、待ちに待った時機到来です。冬休み期間がチャンスとシッカリ圧すことに専念し、人工的な物は一切使わず頑張ったようです。親子の気持ちが一つになったのでしょう。目的を完遂し、素晴らしい結果を生みました。
 必死で挑んでいるのが、戴く電話やファックスの文面からもよく解ります。

 1月15日、事は、順調に進んでいたのですが、この日新学期が始まる日、母心から一抹の不安がよぎり、つい浣腸をしてしまいました。ところがS君が、そのときから頭は痛いし腹痛は酷いし、おまけに足まで痛くて悲惨な10日間になってしまったと聞きました。でもとにかく…、おめでとうございます。人生変わりましたね! でも凄いのが人間の体の機能です。以前と同じ事をしても、もう体は拒否をしてくるのですね。今もって身体の反応には感慨深く、感動します。

 私も本当に嬉しくてすぐにも会いたいと思ってしまいます。課題もシッカリ見えてきました。ここが頑張りどころなので気を抜かず行きたいところです。本来なら全身指圧をちゃんと受けて貰いたいのです。3月には、嬉しい卒業式が待っています。慎重に状態を見ようと思い、どこで圧すのが一番いいか考えています。S君の身体がどこで一番指圧を待っているか、お母さんと相談してみようと思っています。

 お母さんにはS君のことでお願いしていることもあるので、まめに電話やファクスなどですすめていきます。もう少しです…、頑張ります!

 
S君のお母さんからのFAX、排泄の様子が詳しく記されている

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