久しぶりのご報告です。
9月7日から17日まで、夫と2人で「済州島と日本一周」と題したクルーズに出ていました。イタリア船籍の7万5千トンというおおきな客船、日本が誇る飛鳥Ⅱの1.5倍です。乗客2千3百人、乗組員9百人、船の全長が252メートルあります。
実は4年前、私はアドリア海クルーズに行きたいと考えていました。友人が5千人乗りのイタリアの大きな船で、イタリアからアドリア海をクルーズしながら、クロアチアまで行くツアーに参加するということだったのです。ところが私の母が体調を崩し、看病をしなければならなくなって断念した経緯がありました。
その後、私が脳出血で倒れ、闘病とリハビリ中心の生活は今も続いています。
今回、同じ船会社の「コスタ・ビクトリア号」が、日本でクルーズをすると夫が教えてくれました。旅行会社に聞いてもらったところ、海側のバルコニー付きの部屋がまだ空いているということでしたので、「ぜひに」と迷わず申し込んだのです。
横浜・大桟橋から神戸港へ。そのあと瀬戸内海の景観を楽しみ、済州島(韓国)、舞鶴港へ入港です。神戸では六甲山へ行き、舞鶴では懸案だった天橋立まで足を延ばし、「股のぞき」という不思議な感覚の世界を体験することができました。
古都金沢では素敵な町を久しぶりに散策、兼六園は相変わらず素晴らしかった。函館ではどうしても見たかった五稜郭の全貌を、タワーの展望台から見ることができに感動しました。
船では乗客を楽しませるために、さまざまなショーやダンス、映画、音楽の演奏などをやっていました。フォーマルディが2日ありましたが、そのうちの1日はキャップテン主催のカクテルパーティーです。船旅なればの楽しい時間を多く過ごすことができました。
一生に一度だと思う体験もしました。フェイス・ペインティングとカーニバル・パーティーの仮装大会です。バカバカしいけど底抜けに楽しかった。
今回のクルーズは当初10日の予定でしたが、台風18号の影響で函館で足止め、1日延びてしまったのです。しかも仙台入港は中止です。帰途、宮城県沖では風速33メートルに達し、12基ある船のエレベーターは止まり、歩くのも手すりにつかまってやっと、という状態でした。大自然の迫力には、「映画より凄いと」 びっくりしました。世界の海を経験している日本人のツアー・コンダクターも、「台風は初めての経験」 と言っていました。帰りが1日遅くなりましたが、とにかく本当に楽しかった船旅でした。・・・ハマりそうです。
写真をごらんください。
横浜・大桟橋のコスタ・ビクトリア
連日ショーや映画を開催したフェスティバル劇場
関門海峡で、関門橋の下を通過する一瞬。カメラを持った人が上甲板に集まる
キャップテン主催のカクテルパーティー、前列中央で挨拶するのが船長
イタリア有数のオペラ歌手が熱演
天橋立で恒例の「股のぞき」
リクエストに応えて演奏してくれたハンガリーの名バイオリニスト
カーニバル・パーティー、仮装衣装は手作りです。向かって右が夫、左が私
巨大なコスタ・ビクトリア、袋を持っているのが私です
年頭に基本指圧研究会の I さんから、「親戚の女性が二分脊椎症で鹿児島にいるのですが…」 と相談をうけていました。二分脊椎症は1人1人の状態がぜんぶ違うので、まず圧してみないと何も言えないのです。でも I さんの勉強には確実にプラスになると思い気になっていました。
I さんから、二分脊椎症の女性のお父さんが8月に富士登山をするので、そのとき彼女も一緒に川越へ誘い、ぜひ指圧を受けさせてみたい、という話がきました。縁でしょうか待っていたように日程もすぐに決まりま、8月25日に来院することになりました。
一行は I さん(千葉)、鹿児島の女性(46歳)、そのお父さん(鹿児島)、東京・日野から伯母さんも参加しました。ずいぶん遠かったでしょうが、皆が待ちどうしかった日です。
彼女は足が不自由で移動は車いすを使います。あいにく雨模様で心配しましたが、降られることもなく天の加護に感謝しました。身体にたくさんの痛みを持っていて大変ですが、現在、まったく薬を使っていないということでビックリしました。
身体の各部はもちろん、お腹の状態も二分脊椎症としてはたいへん良好です。腸の働きは弱いものの、ちゃんと機能していましたし、圧して自然を感じるお腹でした。生まれてからここまでくるまでが、どれだけ大変だったでしょうか、本人だけでなく、家族の苦労と工夫で今の身体を作ってきたのだと思うと頭が下がる気持ちです。
気になるお腹の状態は、今まで見た人達の中でいちばん良かったのがとても嬉しかった。今は人工的な手が入っていないので、そこに自己指圧を毎日入れて行くとかなり楽しみでもあります。圧し方を教えました。もうひとつ色々な痛みに対応するのに、「温めることを上手に使うこと」 も教えました。ぜひ実行してみてください。
この治療は1回で良くなるわけではないので、遠距離が大きいネックになるのですが、患者さん本人の気持ちがよく分かり、必死さが強く感じられ感動的でした。彼女たちも遠くから大変でしたが、初めてとは思えないほど気持ちが一つになる気がして、頑張ってほしいと強く思いました。
まだ1回だけですが全身指圧を施術しましたので、体質的な点は了解しました。鹿児島には私の娘がいます。今後、行くことがあれば再会できることもあるでしょうか?
8月の定例練習会についてブログをアップしたつもりでしたが、原稿ができたままうっかり忘れていました。大変遅くなりましたが、掲載いたします。
11日、豊島区勤労福祉会館で8月度月例練習会が開催されました。この日、東京は日中37度まで気温が上がって、外に出かけるのが怖いほどでした。それでも熱心な会員は、猛暑などものともせずに参加、それぞれ練習にいそしんでいました。
例年なら8月の月例練習会はお休み。代わりに同窓会が主催する夏の講習会が母校で開催され、基本指圧研究会はそこに参加することになっているのです。しかしこの9月に指圧学校の新校舎が竣工され、晴れてお披露目です。そこで9月の練習会が、前倒しのようになって8月に開催となりました。
また、毎年秋に開催される地方講習会が8月になり、11月3日には新校舎で同窓会の講習会が開催されることになりました。新しい気持ちで参加しようと楽しみにしています。
練習会の模様ですが、これまで課題に感じていたことに取り組みました。以前から前頸部の構えが甘いと感じるときが時々あって、できたりできなかったり、しっくりせず何とかしたいと思っていました。
鈴木林三先生の指圧を受けて感じるのは、前頸部の起止部のコリを上手に出して構えられるか、どうかが大事なポイントだと思います。今回その部分に関して分かりやすい例がありましたので、練習会で披露しました。1回だけでは、理解が難しいと思いますの、で次回さらにまた説明しながら練習しようと思っています。
また今月、せっかく前頸部に挑むのでお腹の圧し方も一緒に勉強しようと思いました。まず、前頸部を圧して実際にそのコリを手に取って「ここです」と触れながら勉強しました。その後、鼠頸部と三角胸筋溝、腋下部を圧した後、腹部(ミゾオチ)の緩み方を勉強しました。
前頸部を確実に圧すことで指圧効果が全く違うものになってしまうのを実感して欲しいと思いました。天才の技といわれる浪越徳治郎先生の前頸部の圧し方に少しでも近づけるかと思うと楽しくて、この練習は、また後日ぜひ時間をとりたいと思っています。