「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

ブルージュで 「天井のない美術館」 を満喫

2008年09月30日 | 私の趣味

  オランダの旅ですっかり満足してしまいましたので、ベルギー旅行の報告がなく、片手落ちになってしまいました。ベルギーもとても素敵な国です。少し報告しようと思います。  

  オランダからハイウェイを2時間半(約140キロ)ほど走ると、もうベルギーの中心地、首都ブリュッセルに到着です。ご存知のように、現在EU圏の国境越えに手続きは必要なく、高速道路の標識とパーキング・エリアや売店などが設置されていて、ここからがベルギーだと分かるだけです。 
  当然パスポートに入国のスタンプは押してもらえません。これは少し寂しい気がします。ベルギーはオランダ語とフランス語が公用語です。首都ブリュッセルではフランス語が主体のようです。 
  アムステルダムで耳にした、ドイツ語の響きによく似た硬い感じの言葉とは違い、「ボンジュル、マダム」「メルシ」等々なにかやわらかい素敵な言葉の響きが耳に入って、うっとりする街でした。  

  この日、街の中心地グラン・プラスではビール祭りの真っ最中でした。グラン・プラスは中世の素敵な建物に囲まれ、時が逆行したかと錯覚しそうになる、溜め息がでそうなほど美しい広場です。  

  この国は、たいへんなビール天国です。まるでビールが街に溢れかえっているような感じがします。水事情の悪さから、かつてはビールが水がわりだったと聞きました。料理もビールで作ったりしたそうです。子供のためのビールや、受験生のためのビールまであり、小さな国なのに800以上もの種類があるというのです。 
  オランダ旅行中はなかったことですが、ベルギーに入った途端ツアー参加者が、皆ランチからビールを飲み始めました。昼食でも夕食でも皆さんビールを注文して、色々な銘柄を楽しんでいました。  

  ベルギービールの共通点としては、ビール特有の苦味が少なく、とても飲み易いと思いました。ふだんアルコールを飲みなれていない方でも、ついついイケてしまいます。 
  中には、ビールなのに度数の高いものもありました。10度も度数があるビールなのです。本来強いお酒はチビチビやるのですが、口当たりが飲みやすいビールなので、ついつい一気に飲んでしまいます。 
  しばらくして 「おっと!」 と慌てるはめになります。日本では有り得ないことなので、それはそれで楽しい体験でした。ヨーロッパ特有の乾燥した空気の中です、よけいにその味が引き立つのでしょうか? やみつきになりそうな、実に美味しいベルギーのビールでした。 
  また食事もとても美味しく、日本にないような味にもたくさんめぐり会えたのも楽しい体験でした。  

  そして、ただ 「美しい」 としかいいようのない街、ブリュージュにも行ってきました。緑と水と古い建物が素晴らしいコンビネーションを見せ、360度眺めても、上から下までどこへ目をやっても美しい街です。「天井のない美術館」といわれるのがよく分かり、心底魅せられてしまいました。
  街の中を歩いて観光し、木々の間からの木漏れ日と水面を渡る爽やかな風に吹かれながら、美術品のような街の中を歩くのはなんとも言えない素晴らしい気分です。 
  運河クルーズで、水音を聞きながら進む舟の上からの眺めもまた格別でした。この素敵な街をもっともっと満喫したくて、馬車でも回ってみました。人のよさそうなオジサンが訛りの強い英語で色々説明してくれました。 
  石畳みの狭い路地を馬の蹄の音が響き渡り、これまた形容し難い素敵な気分です。  

  この夜、ブリュージュのマルクト広場のオープンカフェで、美味しい魚介バージョンのワーテルゾーイと、1度飲んでみたかったビールをいただき大満足! これは木でできた試験管立てのようなものに、ラッパのような形のグラスにビールが入れられ立てかけてあります。爽やかな気候が、いちだんと美味しさをアップさせてくれました。  

  たくさん写真を撮ったのですが掲載できず残念です。ベルギーは、とにかくなんといっても最高に美しく、素敵な国です。海外旅行を考えている方がいらっしゃったら、とにもかくにもお勧めです。 
  満足度抜群の、美しく美味しい国・ベルギーの旅の報告でした。


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どうしても見たかったレンブラントの「夜警」

2008年09月25日 | 私の趣味

  9月4日から11日までの8日間、オランダ・ベルギーへ行ってきましたが、その旅行報告です。憧れのレンブラントの「夜警」がどうしても見たくて、オランダのアムステルダム国立博物館に行ってきました。  

  ヨーロッパの古い建物は、長い年月の間に色々と使い回しているものが多いのですが、この博物館は1808年に王宮の一角に建てられた、新古典主義様式の煉瓦造りの大変美しい建物で、当初から博物館として使う目的で建造されたそうです。 
  建てられて以来200年間、ずっとその機能を果たしてきたのです。ここ数年は大々的な改装工事をしているため、「夜警」は別館に展示されていました。  

  その部屋に入った瞬間、全身に鳥肌が立ちました。憧れの「夜警」が目の前にあるのです。17世紀の作品が今も生き生きとして私達を魅了します! 巨大な集団肖像画ですから、ものすごく天井の高い部屋の壁1面全部がその絵で覆われています。圧巻です。 
  以前市庁舎に飾られていたことがあり、その時部屋に収まりきらず、上を20センチ、下を10センチ、向かって左を60センチも切り取ってしまったそうです。そのため左にいた2人が絵から消えてしまったといいます。  

  それでも総勢34名の集団肖像画です。ドラマチックな雰囲気をかもしだし、人々が今にも絵の中からワイワイと歩いて出てきそうな迫力です。レンブラント本人の顔ものぞいています。アムステルダム在住36年の田村さんのガイドがみごとでした。 
  静かで、しかもしっかりとした口調で、品のいい話しかたで説明してくれるのには、心底感心しました。彼女のおかげでこの旅が何倍も楽しいものになったと感謝しています。 
  今まで来日したレンブラントの作品ははほとんど見ているので、今回オランダでのレンブラント作品はほとんどが再会となり、初めて見たものは数えるほどでした。しかし、日本で見るのと本家本元の美術館で見る違いがよく分かり、これもまた楽しい体験でした。  

  フェルメールも大好きな画家ですが、何となくレンブラントの方が格が上のような認識を持っていました。「真珠の耳飾りの少女」は言うまでもなく素晴らしいものでしたが、フェルメール唯一の風景画といわれる「デルフトの眺望」(マウリッツハウス王立美術館)を見て、自分が抱いていた認識の間違いを即座に自覚しました。これはとにかくすごくいい絵です。レンブラントとフェルメール、共に17世紀のオランダの天才画家なのだと改めて痛感しました。  

  また名ガイド田村さんのおかげで、ゴッホ作品にも感動しました。今まで何度もゴッホを鑑賞する機会はありましたが、なぜか? もう1つ馴染めずにいたのです。例えば「ひまわり」など来日した作品はかなり見ていますが、正直何がいいのかよく分かりませんでした。しかし今回は違ったのです。  

  国立公園内にあるクレラー・ミュラー美術館は、ゆったりとした造りで静かな森の中にありました。広大な庭は、箱根の「彫刻の森美術館」のモデルになったそうです。
  木漏れ日と小鳥のさえずりに囲まれたガラス張りの明るい展示室で、田村さんの説明を聞きながらゆっくり鑑賞できました。「フラッシュを使わなければ写真もOK」という嬉しい美術館です。 
  クレラー・ミュラーさんの個人コレクションにより造られた美術館だと聞いて、本当に驚きました。個人コレクションでは世界1だそうですが、広い館内には “日本ならこのうちのただ1点だけでも十分な展覧会が開催できる” と思われるゴッホ、ピカソ、ルノアールなどの作品が並んでいるのです。 
  ことにゴッホの作品は、油彩87点と、素描180点というから驚きです。「夜のカフェテラス」「アルルの跳ね橋」「ジョセフ・ルーランの肖像」など、誰もが知っている有名な作品が多くあります。  

  余談ですが、庭園で大きなテンセグリティーのモニュメントを発見しました。嬉しくて思わず駆け寄り記念撮影をしてしまいました。 旅の前半で一生分に匹敵するほどの名画に出逢い、人生観が変わるほどに大!大!大満足のオランダでした。
  (旅行の写真を掲載したいのですが、「1MByte以上はアップロードできない」などいろいろ制限があるようで、私のパソコンの知識ではお手上げです)

 


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ひどい「時差ボケ」からやっと抜け出す

2008年09月24日 | 私の趣味
  8日間のオランダ・ベルギー旅行から帰りました。今、ひどい時差からやっと脱け出せたところです。「時差ボケ」という言葉がピッタリなこの10日あまりでした。
“身体の中が眠っていてまったく働かないまま、外観の身体だけが動いている”という、不思議な状態で過ごしていました。これはとても人に見せられる状態ではありません。元来情け無い程に「時差」に弱いので、遠方はとても苦手です。しかし今回は大変貴重な面白い体験がたくさんできたので紹介したいと思います。  

  ヨーロッパ旅行は、一面に敷き詰められた石畳との戦いでもあります。日本はどんな山奥でも、コンクリートやアスファルトで道路が舗装されています。平な地面しか歩かなくなっている私達にとって、石畳を歩くのは実にきついことです。 
  連日足の筋肉痛との戦いになります。毎晩ホテルに帰ってから同行の2人の足の疲労を取る指圧をしていました。  

  私は草履で通しましたので、足に負担がかかることもなく助かりました。同行の妹は足の辛さに耐えかねて、持参して来た下駄を履いて歩いたところ、足が痛くないことに驚いていました。 
  その夜指圧をしてみて私も驚きました、足に無理がかかっていないのです。古い文化を頑固なまでに守り抜いているヨーロッパの街で、日本文化の鼻緒の履物の威力を痛感させられる出来事でした。  

  私はこの旅行中和服で通しましたので、履物は当然草履か下駄でした。長い移動中も腰などの疲れを出すこともありませんでしたが、最終日は洋服に靴で観光したら、腰は痛くなるし足は痛くなるしで散々な思いをしました。この日は朝ホテルを出発してから、観光のあと20時発の夜のフライトでしたので、やむなく洋服にしたのです。改めてやはり和服に草履の方が楽だと痛感しました。  

  アムステルダムの街は、運河が縦横に走り、中世の雰囲気をそのまま遺す素敵な街でした。17、18、19世紀頃の建物が街の中心のようですが、中には13世紀や15世紀の建物までが、いまだに大事に使用されているのには、今更ながら驚きました。日本も近代化の名のもとに大事な文化をあまりにも切り捨ててしまいすぎたのではないかと、しみじみ思いを深くしました。

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最後のレッスンでタツヤ君に奇跡の好転変化

2008年09月03日 | 素晴らしい指圧効果
  私の勘違いで報告が大変遅くなってしまいました。申し訳ありません。 
  7月31日(木)17時から、タツヤ君のチャレンジ・ナンバのレッスンが行われました。いつものように矢野龍彦先生、長谷川智先生を迎えて川越道場での開催です。 
  昨年秋以来毎月行ってきたレッスンで、想像を超える数々の好転変化を学ぶことができました。これらを目(ま)の当たりにすることができたのは、私たちにとって無形の財産であるとつくづく感じています。 
  今後この「学び」をより大きな広がりにすべき時がきていると感じる出来事があったので、この形でのレッスンはこの日が最後と決めました。秋からはまた違うスタイルで、チャレンジしていけるように前進したいと考えています。  

  そんな名残惜しい思いがあったせいでしょうか、タツヤ君の動きにまたまた奇跡が起きました。「膝を伸ばして歩く」という、先月、先生方からいただいたのですが到底無理かと思った課題を、みごとクリアーしてしまったのです。 
  タツヤ君もよほど嬉しかったらしく、何度も何度も「もう1度歩いていいですか」と長谷川先生に聞き、指導を受けて、飽きずに繰り返していました。 
  当日参加した皆の暖かい励ましが、大きな力になったことにもとても感激しました。彼の動きに驚くべき大きな変化を与えることができたのです。 
  参加した皆さんの気持が、1つになったからこそ可能になった奇跡なのです。硬く曲がったままの彼の膝が伸びました。信じられない良い姿で歩きました。この形でのレッスンはこの日が最後です。今後はタツヤ君のお母さんを窓口にして、任せることにしました。私は陰でサポートさせていただくだけです。  

  今後どんな展開になって行くか本当に楽しみです。チャレンジナンバで、全国・全世界にいる障害を持つ多くの子供達の生活改善が可能になるのです。新たな出発のときが来たと感じています。新しい形で前に進むことを心から楽しみにしています。今まで本当にありがとうございました。  

  先生方並びにスタッフの皆さん、ご協力に心から感謝します。今後の前進に期待し、また変わりないご理解ご協力をよろしくお願いします。
 

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「畳の生活様式」こそ人の心と身体を培う

2008年09月03日 | 指圧の活動
  たった3日の夏休み、有効に使いたかったのですが、予定通りにはことが運ばず、パタパタと忙しく動き回っていました。ふだんさぼっている“片付け物”をしようと、タンスの引き出しを引っ張り出し、衣装ケースを広げて着物や帯の片付けにかかりました。  

  着物の汚れやシミをチェックし、なるべく使いやすいように入れ替えたりして、部屋は足の踏み場もなくなりました。仕方なく、息子のベッドの上で広げた和服をたたんだら、とてもやりにくいことが分かりました。 
  2枚たたんで驚きました。肩は凝るし腰は痛くなるし、さんざんです。和服は畳に正座してたたむのが一番楽なことが、嫌というほどよく分かりました。今まで何気なくやってきた片付け仕事で、面白い体験ができたのです。  

  先日たまたまスタッフOさんが、「スクワットの“動き”がよくなってきたら、患者さんの回りを動く動作がスムーズになりました」と言うのです。 
  彼女は若い頃からお茶を習っていましたので、畳の上での自分の動きには敏感なようです。とても嬉しそうに、そう報告してきたのです。7月6日に投稿した記事「私見“丁稚奉公こそ道を究めるための修行”」に書いたように、どうやら畳の上での仕事の動きの中に凄いヒントが隠れているようです。  

  日本の文化が生んだ畳。気候風土に合うというだけのものではないようです。日本人が畳の上で楽々と立ったり座ったりするのを見て、欧米人は「まるで軽業師のようだ」ととても驚くそうです。彼等にはそのような動きはできないからなのです。  

  私の子供の頃は畳の部屋が当たり前で、そこでなにもかもが行われていたのです。ある時は食堂であり、また居間であり、応接間にも寝室にもなりました。人が産まれ、また死ぬのも畳の上だったのです。 
  ちゃぶ台を出し、正座して食事をするのは当たり前のことです。当時は、テーブルに椅子という生活は、ハイカラなよその国のことだと思っていました。  
 
  正座して左手の四指を上手に使い茶碗の底を支え、親指を立てて茶碗の淵を支えて持つことで、左肩の力が抜けます。右手は箸を使いますから、肩の力は必然的に抜けてきます。これで身体の重心が決まり、正座で楽に食事ができるのです。しかも精神的にとても落ち着きます。 
  過去においては、日常の生活自体が“しっかりした身体と心を養成する環境”として整っていたのです。テーブルは一般的に子供にとっては高すぎるし、椅子に座っても足が床に着かず、ブラブラして落ち着きません。 
  その上食事をしながらのテレビ観賞です。落ち着きのある子供が育つわけがないのです。食事1つだけをとってもしかりです。昔はすぐ切れる子供など、今のようにはいませんでした。学校でもクラス崩壊が深刻だと聞きます。  

  四季の豊かな気候風土が生み出した日本の生活様式こそ、実は人としての心と身体を育む素晴らしい環境であった、とよくよく分かりました。 
  畳の上できちんと動作ができるようになることが、しっかりした心と身体を造ることにつながっていたのです。師匠が「あくまでも指圧は畳で」、とこだわるわけが、心底理解できた気がします。 
  畳の上でスムーズに動き、楽に指圧ができるようになることを目標にして精進してこそ、「真の上達がある」と今更ながらに再確認できました。  

  先の和服整理のとき、畳の上でたたんだ枚数は覚えていません。無意識に楽にたたむことができたからだ、と感じています。圧すこともそんな感覚でできたらいいのだとつくづく思い直しました。畳文化の素晴らしさを今更ながらではありますが初めて実感しています。  

  畳の上で生まれ、畳の上で生活し、躾を受け、身体を造り、心を育む。技もそこから生まれてくるものなのだ、とよくよく理解できました。 
  今の殺伐とした世の中がなぜそうなったか、その一分が分かる気がしてきました。崩れてしまった家族制度を建て直し、西洋化した生活様式を元に戻せばずいぶん違った世の中になるだろうなぁ、などと思ってしまいます。  

  学ぶ心さえしっかり持てていれば、日常生活の中にヒントはゴロゴロあることがよく分かりました。真剣に求めてさえいれば――。

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長年憧れたレンブラントの「夜警」に会える!!

2008年09月02日 | 私の趣味
  9月4日からオランダ、ベルギーへ行ってきます。この旅行の私の目的は、アムステルダム国立博物館に常設されていて、世界の三大名画の1つに数えられ、集団肖像画の最高傑作といわれるレンブラントの「夜警」を鑑賞することです。 
  私は絵画が大好きです。好きな画家は大勢いますが、レンブラントもその1人で大!大!大好きです。作品が来日すれば必ず見に行きます。地方だけで開催されるときなどは、新幹線で追い掛けて、日帰りで見にいきました。 
  それぐらい大好きなのですが、この「夜警」という大作は門外不出、現地に赴く以外には見ることができないのです。一生に一度どうしても「夜警」が見たい! この想いは歳と共にどんどん強くなりました。  

  夫はベルギーに強く惹かれているようです、食事とビールの評判を耳にしたらしいのです。「天井のない美術館」と称えられる、水の都・ブルージュの町に宿泊するのも楽しみにしています。 
  私の妹もオランダに行ってみたいというので、今回は3人で行くことになりました。

  私は時差にとても弱いので遠方は少々苦手なのですが、「夜警」に会えるとなれば話は別です。ワクワク・ウキウキしています。まるで100年の恋人に会う気分です。海外旅行はずいぶんあちこちに連れて行ってもらいましたが、こんな気分は初めてです。 
  レンブラントの「夜警」!!! 帰国したらまた報告します。行ってきまーす。

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西表でスクスク育つ3兄弟、この夏も元気な姿で

2008年09月02日 | 雑感
  夏休みを利用して、毎年恒例の沖縄・西表島の家族がやって来ました。川越から西表島に嫁いで3人の男の子に恵まれた崎原さん、7月末から里帰りです。 
  この帰省の目的の1つは、指圧を受けて体調を整えることです。子供達も指圧が大好きで、喜んで受ける順番を争っています。私もこの期間はできるだけ彼女らのために時間を工夫して、1年間の疲れをとり、リフレッシュして島に帰ることができるように心がけています。  

  子供達のお父さんである崎原健さんは、伊豆で開催されたシーカヤックの東日本大会で今年も優勝し、奄美大島での西日本大会でも優勝しました。全日本チャンピオンに今年も輝いたのです。まさに圧勝です、おめでとうございます。 
  長谷川智先生に指導を頂き、自身で「ナンバ漕ぎ」と命名したカヤックの漕ぎかたで、毎年断トツの全日本チャンピオンに輝いているのです。  

  その健さんに、シーカヤックの魅力について聞いたことがあります。いわく「60歳~70歳になってもカヤックを漕いでいたいなぁ、それが夢です」という答えが反ってきました。とても分かる気がします。それが目標だというのです。心底惚れ込んで魅せられているのだと感じる答えでした。  

  私も同じです、いつまでも指圧をしていたいと思っています。歳をとっても圧すことができるように、今努力しています。それだけ指圧に心底惚れ込んで魅せられているのです。
 
 「好きこそものの上手なれ」 
 
昔の人の言葉の重さを感じます。その言葉通りになりたいと日々努力しています。 自然に囲まれた島で伸び伸び育っている、とても子供らしい兄弟達に触れることはなにより楽しいことです。元気でスクスク成長してくれることを祈りつつ、誠心誠意圧させていただきました。

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治療例を通し 「子供たちの身体の訴え」 を話す

2008年09月01日 | 指圧の活動
  8月19日(火)、川越市立月越小学校にて開催された「特別支援教育研修会」での講話を依頼されました。指圧師という立場での依頼でしたので面白いと思い受けることにしました。 
  テーマは「心と体」という少々漠然としたものです。参加者が小学校教諭の方々なので、このテーマを「子どもの心と体」にしぼって、指圧師として仕事を通して体験した子供達の体からの訴えがどういうものなのか、実際の治療例を挙げながら話しをすすめてみました。  

  子供達は自分が生きて行くために1番必要な人(ほとんどが母親)のために、その人が良くなるように体を使って色々な表現をします。 
  大人は子供を一生懸命育てているのですが、実は子供から学んでいることに気が付いているでしょうか? 子供の感情は1人前で、大人とまったく同じなのですが、その表現の仕方が未熟なため大人にうまく伝わらないことも多く、そんなときは身体を使って表現するのです。 

  実は病気や怪我も、そんな表現であったりします。治療上の実例を挙げながらの話を、かなり熱心に聞いていただきました。思った以上の反応でした。

 「目から鱗でした」
 「聞いているだけで鳥肌が立ってしまいました」
 「怪我までが子供からのメッセージだとは驚きました」
 「子供って凄いんですね」 
  等々、やりがいを感じる反応に感激しました。今日の話をもう少し色々な場でしてほしい、との具体的な依頼もありました。何かの参考になることが出来た実感を感じています。  
  月越小学校はとても素敵な学校でした。校舎内の各部屋は全てガラス張りで、どの部屋も外から見えます。入り口から入ってすぐは木の床で広く、エントランスがとられています。子供が裸足で走り回って安心な空間がタップリありました。きっと子供の心も開放的になりそうな空間です。様々な期待をかけてしまいます。斬新な校舎が話しかけてきたのです。 
  こんな素敵な小学校で親子の指圧教室などができたら、きっと想像を超える効果があると思います。すでにこの日、来年度に親子指圧教室を実現しよう、という熱心な先生が名乗りを挙げてきました。とても楽しみです。来年度に期待をかけてみたいと思います。  

  またぜひ実演をして欲しいとの声が多く、3人の方を圧しました。圧し終えてすぐに驚嘆の声が上がりました。前頸部指圧の効果に感動していたのです。 
  これが今後の広がりに繋がるとの実感をつかみました。今後がとても楽しみです。

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東京都美術館、憧れのフェルメール展

2008年09月01日 | 私の趣味
  8月13日から3日間は、私の治療室の夏休みでした。まずは東京都美術館で開催されているフェルメール展に行くことに決めて心待ちにしていました。 
  この9月にオランダ・ベルギーに旅行する予定ですが、現地での楽しみの1つにフェルメールの絵画を見ることがあります。ところが向こうからその1部が日本に来てくれたのです。なにがなんでも見に行かなくてはならなくなりました。  

  ところがその2~3日前から、夫が歯が痛いと苦しんでいました。指圧で少しは楽になるようですが、夜も眠れないほど痛がっているようでした。私は寝ていますので、その様子は分かりませんでしたが……  
  かかりつけの歯科医院は夏休みで、電話をかけても留守電になっています。この日、我慢しきれず診てもらえる歯科医院をインターネットで探して、朝一番で治療してもらいました。 
  痛みのためフェルメールどころでなくなっていました。私は内心ガッカリしていましたが、ここは夫婦です。歯科医院まで急いで車で送り、駐車場で待っていました。  

  あれほど辛そうで、1分でも早く処置してほしいと言わんばかりが、ウソのようににこやかな表情で駐車場に戻ってきました。その日は諦めていた私に、開口一番「楽になったからこれなら出かけられる」と言うのです。 
  内心「ヤッター!」と跳び上がらんばかりでしたが、取り合えず「無理しなくても」と、様子を見るように提案しましたが「大丈夫」とのことで予定通り東京都美術館へ。 
  到着は丁度お昼でした。2階のレストランは超満員です。昼時のせいか、思ったよりも楽に入場できて見ることができました。憧れのフェルメールが7点も一挙に来日しています、それだけでも感動です。  

  全体に、かなりハイレベルな作品による展覧会なので驚きました。フェルメールの絵の師匠である、カレル・ファブリティウスの素晴らしさには驚きました。さすがレンブラントが絶讚したというのが納得できます。またフェルメールの「手紙を書く女」に強く惹かれました。手紙という通信手段がきっと当時は流行の先端で、とてもお洒落なことであったのだと、一目見ただけで感じる絵なのです。そんな雰囲気がとても素敵です。いかにもフェルメールらしいと感じる作品でした。  

  印象派の原点といわれる、オランダ・デルフトの巨匠たちの絵画が一堂に介した感がある、素晴らしい展覧会でした。デルフトスタイル、時を経て、なお庶民生活の空気を感じることができる展覧会に大変満足感を得ることができました。  

  12月14日まで開催されます。ぜひ足を運ばれることをお勧めします。

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