「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

お祖父ちゃんがみるみる元気に、孫の「プラセボ効果」も?

2013年07月25日 | 基本指圧の素晴らしさ

  長年指圧を勉強していると、いろいろ珍しい出来事を経験することがあります。
Kさんは指圧師の国家試験に合格して3年経つのですが、納得できる仕事ができるようになるまでとアルバイトだけで生活し、私の治療院で実技の勉強を頑張っている青年です。今日書こうと思うのは、そのKさんが圧し始めたお祖父ちゃんの話です。

  Kさんの祖父は、孫が一人前の指圧師になる日を鶴首して楽しみに待っています。早く彼の指圧を受けたくて、本人が納得できなくてもいいから圧してほしいという強い要望に負け、4回ほど治療しました。
  お祖父ちゃんの主訴は、三叉神経痛(右)を患っていて、痛みが頑固で毎日薬を服用していました。また、がんこな便秘で何10年も前から苦しんでいたそうです。指圧を受けるのは初めてでしたので、とりあえず1回受けてみて続けるかどうかを考えてもらうことにしました。

 
ところが圧してもらった感想は、「すばらしい!」でした。自分の孫に圧してもらえて、最高に嬉しくて夢心地。すごいのは指圧後、小走りで帰りたいほどの気持ちだったそうです。その後、毎日通った接骨院にも行かなくなったと聞きました。
 
スッタフも、1回1回若返っていくお祖父さんのようすにビックリしています。私も気になるので前頸部をチェクしていますが、これほどかと思うくらいお祖父さんの状態が改善されていているのです。こんなことは初めてです。

  医学で「プラセボ効果」という言葉があります。これは「偽薬効果」と訳され、効果のない成分で作られた偽薬によってもたらされる効果のことです。これが偽薬だということは患者には知らせないのです。
 
Kさんが施療している基本指圧は偉大な効果があります、もちろんプラセボではあり得ません。
 
しかし「最も有効なプラセボは,患者から全幅の信頼を受けている医師である」と喝破した医学の大権威もおられるらしい。また心理評論家の植木理恵先生は「思い込み」について、「感情が本当に身体的なものとして表面にでる自己暗示力は、年を重ねるほど出やすい」といっておられます。

 
これを勘案してみると、お祖父さんの治療効果も心理学的にはプラセボ効果の一種もプラスしていると考えられるかもしれません。「プラセボ効果」は、基本指圧の中にも生きているのでしょうか?  2回目、3回目とみるみる若々しく元気になっていく姿を見ると、浪越指圧のキャッチフレーズである「指圧の心は母心」だけではなく、「指圧の心は孫心?」もありかと思ってしまいます!

 
ずいぶんさまざまな指圧効果を見てきていますが、今回の効果は最高です。恐れ入りました。 

   

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