9月25日(月)、上野の森美術館で開催されているダウン症の書家「金澤翔子書展・翔」の鑑賞に出かけました。天気も上々、芸術の秋を思わせる爽やかな日和です。ダウン症の日本の権威である内科医H先生から招待券を戴き、かねてから気になっていた金澤翔子さんの作品を観る機会を得ました。
館内に入ったところで金澤さんが机を並べ、入館者が買い求めたご自分の本を開き、一生懸命サインをしていました。待っている大勢の人たち一人一人に丁寧に対応されていました。
入館してすぐに大きな屏風がお出迎え、この書展の第一印象を鮮烈にしてくれました。なかでも、翔子さんの筆による四曲一隻(せき)の「風神雷神」の書とともに、俵屋宗達の「風神雷神図屏風(国宝)」の高精細複製品(レプリカ)が二曲一双(そう)に設えられて展示されていました。
金澤さんの書は、隣に並んでいる風神雷神図とライブをしているように生き生きしているのに驚きました。身体の小さな彼女の、どこからこれほどの迫力が出てくるのでしょうか? 目の前で作品を観ることで、心に強く響いてきます。
また大河ドラマ「平清盛」の題字、これも素晴らしかった。感動しました。
この書展は、9月30日まで上野の森美術館で、開催されています。興味のある方は、ぜひぜひお運び下さい。必ず「よかった」と思っていただけるでしょう。
NHK大河ドラマ「平清盛」の題字も金澤翔子さんの書
俵屋宗達の「風神雷神図屏風(国宝)」の高精細複製品
金澤翔子さんの書「風神雷神」