「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

画期的! すごく楽しみ! 古美術を鑑賞できる美容院

2023年11月25日 | 雑感

 歯医者さんと美容院は、馴染みになると替えがたいものです。8年前、当時お世話になっていた美容院が閉店することになり、はたと困っていました。仕事をしながらも時々、治療院の患者さん達のヘアースタイルに目が行っていました。
 見れば皆さん、それぞれ素敵にしておられると感心するばかり。そんななか、あるかたのカットが目に入りました。さっそく教えてもらって、その美容院に予約。

 この店は、東武東上線みずほ台駅から3分、店名は「B」です(時節がら仮名にします)。隣の店と店が並んで、密着して間口も狭いのですが、まるでヨーロッパの建物みたいで素敵です。紺の三角屋根風なのがまたいいのです。
 オーナーの理容師さんと、腕利きの美容師先生(男性で私と同じ歳)が頑張っています。そして実はこの先生、画家で骨董店も経営しているのです。写真にある壁掛け工芸品は、絵ではありませんが彼の作品で、題して「ミノムシ」。
 手元にあった木屑とオルゴールで作ったもので、オルゴールの曲はショパンのセレナーデ。優しい音色で素敵です。さらりと壁に掛けてありました。作品の中心線が、わずかにズレテいるのが粋でもあり、さすがと感心しました。

 今回、美容室部分を半分に、半分を骨董店に、楽しい店を開店しました。この骨董店はその世界では売れているようで、都内の骨董店には、お客様が地方からも出向いて来るそうです。さらにネット利用で日本中から注文が来るという。骨董店の名前は「H」(仮名)、店主の思いを感じる店名です。
 一言でいうと、居心地がよくなり嬉しくなりました♪ これからは、髪をきれいにしてもらいながら古美術品も鑑賞できるのでワクワクします。私はことに絵が好きです。古い絵画などは古美術のカテゴリーになるので、すごく楽しみです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Oさん、茶道について楽しいお話をまた教えてくださいね

2023年10月19日 | 雑感

 治療院には色々な職業や、素敵な趣味をお持ちのかたたちが来院されます。私はそんなお話をお聞きすることを、たいへん楽しみにしています。先日、にこにこして治療を待っていたOさん。バッグから大事そうに小さな花の束を手渡してくれました。

 「茶花(ちゃばな)です」

 Oさんは、茶道の先生(教授)です。治療中、茶道ついてわかりやすく説明し教えてくれます。茶花とは茶室の床に飾る花のことで、「ちゃか」ではなく「ちゃばな」と読むそうです。千利休の「花は野にあるように」という考えから、あんまり華美なものは使わないという。自然の風景をそのまま伝えるために、茶花には山野に生えている野草を使用することが多いらしい。
 お話は聞いていてとても興味深く、引き込まれてしまうのですが、お互いあんまり夢中になってOさんの治療が疎かになってはいけないので、その点を十分注意しながら圧しています。
 前回、Oさんの庭に育てている花(茶花)を小さな花瓶に飾ってくれました。中央に薄いピンクの可憐な高砂芙蓉。あと、ヤノネボンテンカ、時鳥紫、ワレモコウ、鷹の羽ススキ(矢羽ススキ)を小さな葉を立てておしゃれに仕上げています。自然の草花を飾り、季節を楽しむことを教えているように思います。茶道の中で唯一生きているものを愛でていることで、いっそう自然の素晴らしさを実感・共感できるのでしょう。

 ところで昔から「茶道」のことを「さどう」と聞いていましたが、最近は「ちゃどう」というかたも多く見かけます。調べてみたところ、室町時代に茶の湯が成立。安土桃山時代に千利休が茶の湯を完成させ、その千利休に4人の孫がいました。長男が家を出、残った3人が千利休以来の道統を継ぎ、それぞれ表千家、裏千家、武者小路千家(順不同)と呼ばれるようになったそうです。
 表千家は特に決められていないが一般には「さどう」を使った。裏千家では「ちゃどう」を、武者小路千家は「さどう」「ちゃどう」どちらでもよかったが、原則「茶の湯」を使ったという。呼び方ひとつを取り上げてもなかなか興味があります。
 Oさん、指圧治療効果の障りにならないように注意しますので、また教えて頂きたいですね。よろしくお願いします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お母さんが一番好きな貝をゴールデン・ウイークに!」

2023年08月09日 | 雑感

    Sさんの家の三人兄弟は沖縄の西表(いりおもて)島で生まれ育ち、今はそれぞれの道に進み始めています。長男は指圧の道へ、次男は都内NT大学の3年生でやはり某資格習得を目指し、末っ子は専門学校へ進学しました。島に残ったご両親は、少し淋しいだろうと気になります。次男(大学生)が、今年のゴールデン・ウイークに帰省したとき、母の日のプレゼントに、お母さんが世界一好きだという「ゆりみな」という貝を食べさせてあげたいと思いついたそうです。「ゆりみな」は、西表島の梅雨の時期にしか採れない貝です。それを採りに行った場所は、「船浮」という集落で道がない「陸の孤島」。友達のお父さんに船を出してもらい出かけました。

 西表島では色々なところで採れる貝ですが、ハルくんが選んだのは船浮の「イダの浜」。ここは日本一美しいといわれる浜で、岸からすぐに壮大な珊瑚礁が続き、熱帯魚がたくさん泳いでいる海だそうです。到着後すぐに海に飛び込みましたが、その時に船の縁に腰を強打してしまいました。7月末になっても、打撲の痛みがずっと取れずにいたそうです。そこで指圧で治そうと思いついて治療院にやって来ました。
 指圧治療でかなりよくはなりましたが、打撲だけでなく捻挫状態もあったので、次の週も治療をして終えました。痛みが取れて嬉しそうに帰っていきました。よかったです!


西表島は車で一周できません。西側道路の終点が白浜地区。西表の絶景ビーチ
「イダの浜」は日本一の美しいビーチと言われているそうですが、ここは船を
用意しなければいけないそうです。


母に日のプレゼントに「ゆりみな」。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百貨店から届いたお中元のジュース、ほとんどの缶が潰れていた

2023年07月06日 | 雑感

 またお中元の季節がきました。
 今年は、珍しく6月末に池袋のT百貨店に行き、7月の初めに発送してもらえるように依頼。一仕事終わった気分で安心していました。 
 中には富山に住んでいる叔母のために頼んだ缶ジュースもありました。叔母は施設に入っていて少し認知症もあるため、直接送るのも不安があり、やはり富山に住んでいる妹あてに発送し、妹に叔母の所へ届けてもらうことにしていました。届いた時の嬉しそうな声を聞くのも楽しみです。
 認知症があるため、すぐに忘れてしまうのかも知れませんが、喜んでいる様子をいつも妹から聞いて、私も幸せな気分になれます。「いつまでも健康でいてね」と願って送っています。
 最近は、こんな挨拶を省く風潮もあり少し寂しい気分がします。こういう年中行事がなくなると、気持ちがあっても忙しさにまぎれてやらなくなってしまいます。ありがたい習慣だと思います。

 前置きが長くなったのですが、叔母へのお中元を妹あてに送ったところ、さっそく妹から電話がありました。中身のジュース缶が14本、そのうち13本が、酷く凹んだ物だというのです。メールで写真も送ってきました。写真を見ると納得できますが、バラバラな凹みかたを見ると、故意に凹んだ物ばかりを詰めてあるとしか考えられないというのです。
 こんな酷い話ってありますか? 妹が事情をすべて知っていますので、T百貨店に問い合わしてもらいました。対応は言葉こそ丁寧でしたが、代替品を送るので、返送してほしいということでした。
 自分のほうの不手際(というか、怪しからん出来事ですよね)にかかわらず、返送の手間をかけさせるのはどういうことでしょう。これはT百貨店の催事場で発送を頼んだものですが、食品売り場で頼んだものもあるのですよ。まさか、腐ったものを送り付けていないでしょうね。
 これは妹の手元に送ったものだから電話がありましたが、ほかの方たちだったら、そんなことがあっても果たして連絡くださるでしょうか。百貨店としてはとんでもないミスをしたものです。

 叔母さん、待ててね。もう少しで美味しいジュースが届きます!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄のピーチパイン、糖度が18度もあります

2023年06月30日 | 雑感

 写真は、沖縄の西表島から届いたパイナップルです。品種名ピーチパイン。沖縄だけで採れるもので、沖縄で改良され、じっくり3年もの時間をかけて収穫するそうです。糖度が17〜18度あり、とても甘く桃の香りがするのでこのネーミングになったそうです。一般のパイナップルの糖度は14~15度といいますから、予想がつくというものです。

 川越から西表島へ嫁いだ指圧の患者さん(Sさん)からのお誘いで、数年毎に行われている「島人文化祭」に、私が主催していたNPO法人の指圧師たちを連れ、毎回参加していました。今では、とても行き慣れた場所になっています。最後に西表島へ行った時に、畑でお行儀よく端座しているのを見ました。
 ずいぶん小さい可愛いパイナップルが栽培されているのね! 私の問いに、とても甘くて美味しいと話してくれました。

 コロナも5類に移行して、これで収まるのかと思っていましたが、このところ沖縄では感染が広がりつつあるそうです。でも島からの往来はできるので今回、帰省しお土産として頂きました。
 あまりに可愛いので写真を撮り、そのあといただきました。ご馳走さまでした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて見た本物の農鳥、まるで歓迎してくれたように

2023年05月10日 | 雑感

 写真は、今回の富士樹海・忍野八海の旅の初めに、富士山駅に着いたときに撮ったものです。なんと「農鳥(のうとり)」が私たちを迎えてくれていたのです。実物を見たのは初めてで感動しました。写真中央から少し右に寄ったところに、カギ(L)のような雪模様があります。これは、富士吉田市側の富士山7~8号目あたりに出現する現象で、この季節の風物詩だというのです。
 山肌に残る雪形で形が鳥に似ており、この残雪が現われると田植えの季節だということで農鳥と言われてきたそうです。あくまでも残雪ですので、完璧な鳥の形とは言えません。しかし本物を見ることができたので、本当にうれしかった。私達が行くときに合わせて出現するなんて、あまりにも出来過ぎだと思ってしまったほどです。

 この旅ですごいと思ったのが、この日、どこにいても富士山の全景がきれいに見えていることでした。観光タクシーのドライバーさんから、富士山は上の方が雲に隠れたり、晴れていたと思ったら直ぐに曇ったり、山の全景が何時も見えているのは、とても珍しいですよ、と話を聞きました。とても楽しい旅でした。
 ウェーザーニュースを見ていたら、東日本の天気は回復傾向。山梨県では、今回の土砂降りで富士山の雪が解け、みごとな農鳥が出たことを報告していました。
 ここに私が撮った写真で、感動をお伝えできたら幸いです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本栖湖で千円札に描かれた富士山を、忍野八海ではさらなる感動

2023年05月08日 | 雑感

 青木ヶ原樹海の後、ドライバーさんは、精進湖へ案内してくれました。精進湖北岸にある他手合浜(たてごうはま)、ここから富士山を眺めると、富士山の手前に小さな山が見えます。大室山という側火山だそうですが、富士山が小さな子供の山を抱いているように見えるため、土地の人たちにいつしか「子抱(だ)き富士」と言われるようになったそうです。
 富士山にちなんで色々な名前が付けられて、それを当たり前に思っていました。「富士見町」「富士見市」「富士見橋」「富士見中学校」etc。でも「子抱き富士」とは、とても素敵なネーミングです! 日本語と日本人の感性に脱帽しました。
 この日から、優しいお母さんみたいな富士山をひとつ知りました。嬉しい。ありがとうございました。

 つづいて本栖湖で、千円札の裏側の富士山が書かれた地点へ連れて行ってもらいました。車を降りて、
 「本当だ!」
 いつも使っているお札に、確かに描かれていました。知りませんでした。
 お札と一緒に写真を撮りました。湖は、右手前に樹木もありました。これは季節ごとに変化するでしょうから、それもきっと趣のあるものだと思います。
 千円札に描かれている富士山は、実は本栖湖から見える富士山だと教えてもらいました。この日、おかげでずいぶん物知りになりました。
 千円札を身近に思うようになりました。シワシワのお札で、恐縮です。

 富士山はほんとうにきれいです。
 風がないときは、湖面にクッキリ逆さ富士が現われるそうです。そんなときにまた見に来たいと思いました。
 東海道新幹線から見える富士山は、裾野が見事に長く広い富士山です。お札に描かれてあった富士山は、山梨県側からのもので、裾野はそれほど長くなく、山の部分が高く近く、山自体が大きく重量感を感じました。
 日本一の富士山を堪能する旅です。私たちがどこにいても、常にその勇姿を見せつけてくれました。それも感動でした。

 最後に忍野八海に行きました。散策路からの景色です。
 忍野八海は、今まで見たことのない圧倒させられる水の透明度です。遠方からわざわざ訪れる方が多いのも納得できる美しさです。

 この忍野八海から見る富士山がいちばん美しい、と聞いたことがあります。1回行って見たいと思って、憧れを持っていた場所でもありました。平日で、この日はまだゴールデンウィーク前だったのに観光客でごった返し、真っ直ぐには歩けないほどでした。
 いくら何でも混み過ぎです。中国からの観光客ばかりで、耳から入ってくる大声のために、私達の会話も不自由なほどでした。中ほどに有料の散策路があり、300円で喧騒から逃れ、池の鯉に餌をやって遊び、ゆっくり湧水と景色を楽しむことができました。富士山が湧水の透明度で世界遺産に登録にされた、と聞いたことがありますが納得できました。やはりこの村から見る富士山は、まさに絵になるというのが実感でした。
 入り口には人工的な池があります。それは、池の深さをわかってもらうためにあるそうです。深さが7メートルあると言われましたが、透明度の高さのために池の底が、すごく近く見えてしまい不思議でした。
 透明度をこれほど感じたことは、経験したことがありませんでした。

 奥の方にあった大木とその湖面も、表面に木の葉が浮いていて写真では分かり難いのですが、それがあることでかえって池の深さがわかりやすいと思いました。浮いているものがないと、透明度が高いために湖底がすぐ見えてしまい、私は浅く感じてしまうのです。
 ここは先ほどのような喧騒もなく、鳥のさえずりを聞きながら、静かな中で、深くて澄んだ湧水に感動しました。素敵!

 ドライバーさんはもっと案内したかったようですが、我われに多少疲れも出てきたので、予約していたホテルまで案内してもらいました。富士五湖エリアの中でも、絶景の富士山と豊かな自然を誇る山中湖に位置する「富士マリオットホテル山中湖」です。
 温泉で疲れを洗い流すこともでき、好評裡に終えることができた旅行でした。
 〈おわり〉


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタッフの慰安旅行で青木ヶ原樹海と忍野八海を散策

2023年05月05日 | 雑感

 コロナ禍で外食などもってのほか、ましてや旅行などいつ行けるようになるのか? 皆目見当もつかなかったのですが、マスク使用緩和、コロナウイルス感染症の5類移行など、締め付けがだんだん緩くなってきました。
 「気を付けていけば大丈夫かな?」
 世間もそんな方向に変わってきていたので、4月24・25の両日、治療院の慰安旅行を催行しました。行き先は、以前から1回は行ってみたいと思っていた山梨県の忍野八海(おしのはっかい)です。スタッフに話を向けたところ大変喜んでくれ、仕事のスケジュールの工夫も日時もあっという間に全てが決まりました。
 スタッフと旅行ガイドブックなどを読み、情報を整理して観光場所も決まりました。忍野八海をめぐり、日本の霊峰富士を中心に観光することになりました。話の成り行きで青木ヶ原樹海も散策することになったのです。

 4月24日、新宿から9時半発のJRの列車「富士回遊」で富士山駅へ向かいました。富士山が近づき、途中、車窓からクッキリした形で見え始めると、列車に乗り合わせた人達(特に外国人)から歓声と拍手がわき、盛り上がっていたのが印象的でした。

 こちらの参加人数は5人。富士山駅には予約した大型観光タクシーが来てくれました。車種はアルファード。助手席に1人、真ん中と後部の座席にそれぞれ2人ずつ。ゆったり座れて快適でした。
 初めに向かったのは青木ヶ原樹海です。皆様よくご存じだと思いますが、富士山北西麓に広がる樹海は今から約1200年前に起きた噴火(貞観大噴火)で流れた溶岩の上にできた原生林です。推理作家松本清張氏が自殺の名所として作品の中で紹介したことで一躍有名になりましたが、その前から「自殺の名所でひとたび中へ入ったら出てこられない」「コンパス(磁石)が利かなくなる」「樹海の中には人を襲う熊や野犬がいる」など都市伝説もどきのものがいくつも語られていました。
 しかし現在は、いくつか散策ルートもあり、訪れる人も多いと聞きました。この日、タクシー・ドライバーからは、ここで入ったら車は出口で待っていますから、そっちで会いましょうと話がありました。さらに道が分かれてわからなくなったら、右へ右へと進めばいい、と簡単なレクチャーがありました。
 いよいよ青木ヶ原樹海です。自殺を思いとどまらせようとする看板もありました。入り口でのおどけた写真撮影に盛り上がりました。少し不気味そうなのに、皆楽しそうです。

 人が踏み締めてある溶岩の路を進み始め、鬱蒼とした木々の中に散策路ができています。散策路からは絶対に外れて歩かないように、と観光タクシーのドライバーさんに言われていました。
 富士山の噴火でできた火口岩だけの道は、ガタガタで結構歩き難いのです。転ばないように必死です。未知の領域を行く気分? です。迷うと大変、くっついて行くのに必死です。結果、雰囲気作りは十分でした。

 樹海の中は、無風で僅かな風も吹いていませんでした。鳥の鳴き声は、少し聞こえますが、わずかなものです。これが樹海? 経験のないことですが、言葉にしてみると空気が硬い「塊」になった感じでした。これで鳥の声もなければ、耳が詰まった感じになる静けさです。
 この写真は、雰囲気をうまく撮っていると思います。なんか怖そう!

 樹海は、倒木だらけです。
 花崗岩の上に積もった土の上ですから木も根を深く張れず、自重に負けて木が倒れ、いき場を失っているようです。大木はあんまり見当たらず、ほとんどの樹々は、それほど樹齢の古い樹ではないと思われます。根っこから曲がっても、倒れてもそれでも頑張って生きていこうと思っているようにも見えます。森林の独特な雰囲気を醸し出しています。

 行っても行っても樹また樹です。先の人にしっかりついて歩いて行きます。といっても、足を痛めた1人は車に残っているので、私たち4人だけです。他には誰も見当たりません。頑張ろう!

 なぜか? ベンチが2つ並んでいました。
 苔むして、どう見ても誰も座らないベンチだと思います。
 ここでゆっくりする気分には、ならないと思うのですが?

 途中、亀がひっくりかえているような岩のテーブルを見つけました。
 写真で見てもなんか? 変! 気持ちが悪い。写真を撮り終え、一瞬座ってみようかな? やっぱり誰も座ろうとはしませんでした。正解! ここには、一緒に座りたい人などいないでしょう。

 樹海の中には、花はないのかな? と話していたらなんと咲いていました。とっても小さなスミレのようでした。
 この後、3〜4本の同じ花を見つけました。陽射しが届きにくい環境です。この健気な可憐な花を愛しく思い、応援したい気持ちが湧いてきました。日常では、見えていないものを見つけたような嬉しさに不思議な気分になりました。

 森は、樹も苔むして陽射しが入りにくいのがよくわかります。この写真も遠い部分を見ていただくと分かってもらえると思います。すぐに樹しか見えなくなります。
 今回の樹海散策は4人でした。1人では絶対無理ですし、例え2人でもかなり気持ち悪い思いだったでしょう。
 散策路に分かれ道があったので「とにかく右!」また分かれ道がありました。皆で「右!」

 観光タクシーの運転手さんが、溶岩のかけらは、花を植えたり、花器にしたり、置物にしたり。石ではあってもごく軽く、使い勝手が良いために、誰もが悪気なく持ち帰ってしまうとこぼしていました。
 次の写真は散策路終点にあった看板です。これらの自然破壊に対して、環境省と山梨県から大事にしましょうと呼びかけられています。

 この樹海ルートは、大体20分くらいで歩けると聞いていました。しかし私達は、30分かかってしまいました。この不思議な空気感は、行って見た方しか分からないと思います。体験してよかった、というのが実感でした。
 観光タクシーのドライバーさんがとても親切で、ガイドさんのように色々教えてくれました。聞くと土地の人で、郷土愛に溢れた方でした。お陰で「来てよかった」と、思える樹海ツアーでした。

 ( 次回は忍野八海、本栖湖などについて書きます。ーつづくー 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川越、歴史を感じさせる大好きな街並

2023年04月06日 | 雑感

  4月2日(日)。
 いつも車で通勤するので、歩くことが少ないために足の衰えを感じています。この日は、たまたま仕事に30分の空き時間ができました。チャンスとばかりに迷わず散歩に出ました。
 川越で仕事をするようになって17年が過ぎました。川越は、大変すばらしい町です。ここで仕事ができることに、とても満足しています。

 みごとな花絨毯を見つけたのでシャッターを押してみました。写真左側の建物は、今年開校150年を迎えた仙波小学校です。さすが川越、歴史の古い建物が多い小学校のひとつです。近くの新河岸川には桜並木がありますから、おそらく花筏で埋め尽くされていることでしょう。
 今年の桜もすばらしかった。年に一回の楽しみです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おじんじょ」という言葉、ご存じですか?

2023年02月28日 | 雑感

 男の子、1歳10か月の写真です。あまりにも可愛らしい姿勢でお菓子をもらって食べているところを、思わず写真に撮ってしまいました。お母さんが指圧を受ける間、遊んで待っていましたが少し飽きてきたようです。お付きの叔母ちゃまにお菓子をもらい「お座りして食べなさい」と言われて正座をしていました。この可愛さを皆さんに見てほしくて、お母さんの許可をもらって紹介しました。
 この様子を見ていて、ふっと「おじんじょ」という言葉が湧いてきました。いつどこで聞いた言葉かは、定かではありません。でも勝手に、この言葉のニュアンスがぴったりと当てはまるように思いました。

 この坊や、先ほど言いましたように1歳10か月。5頭身ぐらいになっています。まだ4頭身のころはお菓子を食べる時、「お座りして」との言葉にしゃがんで食べていました。短いアンヨで頑張っていて、これはこれで愛らしく微笑ましい姿勢でした。
5頭身に成長した今は、「お座り」の言葉に一段階ランクアップ(?)して正座ができるようになりました。なんと可愛らしい姿でしょう!! この坊や、お母さんのお腹にいた時から一緒に指圧を受けていた子です。元気に健康に成長しています。

 治療院には、胎児の頃から指圧を受けて生また「指圧っ子」が、何十人も来ます。もう成人している「子」も多いのです。私は1人ひとりの成長を見せてもらえる幸せをかみ締めています。
 ちなみに「おじんじょ」の言葉の意味は、広島弁で「正座」だそうです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする