「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

10月の練習会は新参加者中心に基本練習を学ぶ

2019年10月22日 | 月例練習会

 1020日午後130分から、東京・板橋の成増アクトホールで基本指圧研究会の月例練習会が開催されました。今月は、指圧学校在校生の2年生2人が新しく参加しました。在校生の参加は久しぶりです。

 新しく参加した人を中心に、基本的な圧し方を示した後、実際の動きを検証し、身体の使い方をやってみせました。ふだん1人で練習できる指作りの仕方、スクワットのやり方を説明した後、圧し方次第で楽に動けて効果が上がることを確認しあった。

 この日、会の先輩達はほとんど自主練習になってしまいました。練習会でやらなければいけないことが多いので、頑張りたいと思います。よろしくお願いします。




新参加者を中心に体の構え方、指づくりを徹底指導


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楽しみだったクリムトの壁画、時期限定のシュトルムも美味しかった

2019年10月20日 | 私の趣味

 ウィーン行きの目的は色々ありましたが、その中のひとつは「セセッシオン(分離派会館)」に行くことでした。以前来た時には、目の前を何回も通りながら行けなかったので、心残りでした。今回はどうしてもと、夫と2人で出かけました。そこに描かれているクリムトの壁画が楽しみだったのです。
 およそ120年前、クリムトは他の芸術家たちと共に保守的な美術家協会を脱退、セセッシオン(分離派)の名前で新たな芸術家団体を結成しました。翌年には、同名の建物も完成しました。現在、ウィーンで最も著名な建物に数えられているそうです。月桂樹の葉による球形(通称「金のキャベツ」)はセセッシオンのシンボルであり、遠くからも良く見えます。 

 クリムトの壁画は、部屋の三方の壁の上方に描かれていました。これは「巨大壁画再現! クリムト展」と題して、東京都美術館(上野)で、この壁画を再現展示していた記憶があります。
 ここは部屋に入ると中央にベンチがあり、座ってジッと鑑賞している人たちが独特の静かな空間を醸し出していました。この絵は《ベートーヴェン・フリース》で、インスピレーションの源はベートーヴェンの交響曲第9番(年末に流れる「歓喜の歌」)。フリースというのは建築用語で、古代建築に帯状にめぐらされた装飾彫刻のことだそうです。
 掲載の写真は、中央の壁に描かれた絵で「敵対する勢力」と名付けられているそうです。この絵が特別なモノだと感じ、絵の不思議さだけはよくわかりました。なぜか心に残る、観てほんと良かったと思える絵でした。 

 もうひとつ、初秋の9月から10月初めの期間限定、しかも現地限定で飲める「シュトルム」というおいしい飲料があります。ワインの発酵途中の飲み物でアルコール度数は低く、フルーティーで飲み易いので、つい過ぎて悪酔する人があるようです。アルコール度数は6、7度~123度で甘くておいしいのです。
 以前ウィーンに行った時、ホイリゲという日本で言う居酒屋で飲んだことがあったのですが、またぜひと思っていました。ホイリゲはウィーンの人達の憩いの場所にもなっているようです。飲んでいると、決まった時間になるとバイオリンの演奏などが始まり、ウィンナー・ワルツの舞踏を見ながら愉しんでいました。 

 ホイリゲというのは町のワイン醸造家が、出来立てのワインと家庭料理を提供する場所だったらしいのですが、いつの間にか居酒屋の呼称にもなったそうです。
 私は添乗員に「シュトルムを飲みにホイリゲに行く」と話していたところ、帰る日の前夜、彼女がホイリゲを予約して、他に3名の参加者も呼びかけてくれていました。
 飲みながら食べながらワイワイ賑やかで楽しかった。でも私達日本人には、いちいち食べるものの量が多すぎた。3分の1ほどしか食べられなかったのです。 

 この店のシュトルムは白でした。ホイリゲでは白が多いのです。しかし前日に、オペラ座の斜向かいにある屋台の飲み物スタンドで「シュトルム」を発見、さっそく飲みました。それが赤のシュトルムだったので、白赤とも飲んだことになり「ラッキー」と感謝しました。
 長々書きましたが、最後(のつもり?)のヨーロッパ旅行は大満足でした。

 帰路の朝、成田に到着する直前の機内サービスで受けた飲み物が、ワイングラスに入ったとても美しいブルーの飲み物でした。「身体をリフレッシュさせるための飲み物」との説明を受けました。わずかにアルコールが入っているのを感じ、とても美味しかったのです。CAの笑顔と共に旅の最後に嬉しい思い出をもらいました。

 冗長な話にお付き合い下さり、ありがとうございます。(おわり)


通称「金のキャベツ」、クリムトの壁画がある
セセッシオン


奇妙な感動を呼ぶクリムトの壁画


掲載の写真は、中央の壁に描かれた絵で「敵対する勢力」と名付けられている


ホイリゲで、まずシュトルムで乾杯。白ワインになる
シュトルムです


オペラ座近くの屋台のスタンドで赤い
シュトルムを


帰りの機中、朝目覚めたときにCAが
「リフレッシュするための飲み物」と
言って持ってきてくれ


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待ちに待ったウィーン、美術史美術館の作品群に改めて感動

2019年10月18日 | 私の趣味

 ザルツブルクには、今でも古い形のトロリーバスが縦横無尽に走っています。ご存知でしょうか、道路の上空に張られた架線から取った電気を動力として走るバスです。外観も操縦法もバスに近いのですが、無軌条電車(むきじょうでんしゃ)とも言いますから、レールのない電車といった方が分かりいいかもわかりません。 

 914日、バスでドナウ川クルーズの出発点メルクへ。昼食の後、乗船してデュルンシュタインまでドナウ川クルーズ。ドナウ川で最も美しい世界というが、私は実感できませんでした。その後、観光バスで待ちに待ったウィーンに到着。
 ウィーンは2回目です。10年以上になるでしょうか。建物などは変わってない印象ですが、以前より町が賑わっているように思いました。古さを誇る旧市街。さすがヨハン・シュトラウスの曲が耳に入ってくるような素敵な町だと思いました。宿泊ホテルはインターコンチネンタル・ウィーンでした。

 翌日、はじめにこの日いちばん行きたかった美術史美術館です。今回、クリムトの「接吻」とブリューゲルの「居酒屋」をぜひ観たかったのです。「接吻」はここにはありませんが、ブリューゲルの「居酒屋」楽しみにしていました。この美術館所蔵品は膨大なのを知っていたので、はやくこの美術館に行きたかったのです。フェルメール、レンブラント、などなど全て名品ばかりです。
 以前来た時は、来館人数も少なく、名画を鑑賞するには静かな良い環境でした。今回は入館者が多くて驚きました。でも2回目でしたから効率よく見ることができ、それなりに満足できました。素晴らしい美術館です。その後、以前見なかった王宮などを廻りました。
 そのあとシェーンブルン宮殿へ行きました。ここでは、今回は宮殿内部より広大な裏庭を見たかった。ガイドから、裏庭の果てまで行くと片道30分はかかるから、くれぐれも注意してほしいと言われていました。

 文章の途中ですが、私は思うところがあって、ブログでは意識的に良い出来事や嬉しいことだけを書くようにしています。以前1回だけ怒った記事を書いたことがあります。書いたこと自体も、またその文章が残るのも気分が良いものではないと思ったので、以後このような記事は書かないことに決めました。

 しかし今回、どうしても書いてみたいと思いました。実は中国人観光客の多さと、そのマナーの悪さには辟易させられました。王宮でチケットを購入し、入館したものの大人数の中国人の団体に順路を阻まれた。しかも彼らは大人数の団体、大声で話しながら動かない。行き先をふさいだまま見学するので、追い越すこともできません。鬱陶しいかぎりでした。
 町を廻るトラム(市電)を、中国人が借り切っていたのには驚きました。これって有り? レストランの席の取り方も自分勝手、しかも人数が多く大きな声で喋るのでとてもうるさい。ガイドから、「中国人がうるさくてレストランから注意を受けるから、日本人も静かにしてほしい」と。同一に扱わないでほしい。

 せっかくのチャンスなので、中国人の声がうるさいのはなぜかと観察してみました。
 分かったことがありました。よく聞いていると、彼らの言葉には句読点がないのです。それで余計声が大きくなり、話がずっと止まることなく喋るので耳障りなのだと分かりました。この言葉を操るから、迷惑な国民性が生まれる一因になるのか? というのが観察結果でした。

 夫婦とも齢です。最後のヨーロッパ行きと決めたので、もしウィーンに行くなら9月に行きたいと思っていました。9月から10月初めに行くと「シュトルム」という、ブドウのしぼり汁からワインに熟成する、途中の飲み物を味わうことができます。これは「初秋の現地限定」アルコール飲料です。日本酒で言うと「どぶろく」のようなものでしょうか。 

 仕事をしながらぼつぼつ原稿を書いているのでなかなか進みません。もう1回だけ、旅行のことを書いてみたいので、よろしくお願いします。(つづく)


クリムトの「接吻」。これはウィーンのベルベデーレ宮殿オース
トリアギャラリーにあります


建物自体が素晴らしい芸術作品です。床も柱も階段も総大理石、
天井も素晴らしい。美術史美術館


ブリューゲルの「居酒屋」、最も見たかった作品の一つ。下の2作品も
ブリューゲルです



これはレンブラントの自画像です


マリーアントワネットが幼少時を過ごしたシェーンブルン宮殿


広大な宮殿の裏庭


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映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になった登山鉄道にも乗車

2019年10月05日 | 私の趣味

 ザルツブルク3日目の913日は、ホテルを早朝にバスで出発し、ザルツカンマーグートの観光です。映画サウンド・オブ・ミュージックのロケ地で一躍有名になったシャーフベルク登山鉄道にも乗りました。
 これはアプト式鉄道といって、日本でも碓氷峠などで使われていました。2本のレールの間にもう1本ラック式というギザギザのレールを敷き、機関車の真ん中の車輪が歯車になっているのです。急勾配の坂道も車輪が空回りすることなく上り下りできます。 

 山頂駅へ向けて発車したかわいい赤い列車。片道40分ほどの道のりでしたが、車窓に広がるパノラマには乗客全員が魅了されました。けっこう急な斜面が続きます。高くなるにつれ、遠くの山が広がっていきます。薄っすら雪をかぶったアルプスの山々が近づいてきました。言葉にならない景色です。
 後半は、この登山鉄道の見せ場でしょうか、強い風が吹いたら列車もろとも落下してしまうと思うような、高い崖のそばギリギリを通って行きます。「ワォー」と言う声があちこちから聞こえました。
 そういえばブログに書いていた方が何人かいらっしゃいました。霧が深く、あるいは風が強くて登山鉄道は運行停止だったと。しかし私たちが行った時は、絶好の日和でした。 

 観光客は皆さん写真を撮っていましたが、私は足元の線路の石が崩れないかと、そんなゆとりはありませでした。地震の無い国ならばの絶景なのでしょう、スリル満点でした。
 山頂駅からさらに山頂目指して、急斜面を這うような気持で、できるだけ山側に近いキワを選んで歩きました。ただ、残念ですが山頂まで行けずに断念してしまいました。 もう一歩の頑張りができませんでした。ふだんから歩いていないとダメなのがよく分かりました。でも、本当に行って良かったと心から思いました。機会があればぜひ行ってみてください。
 山麓駅から乗車するとき写真を撮られましたが、戻ってきたとき出来上がっていました。記念に買い取りました。

 この日、昼食は「白馬亭」でした。ベナツキー作曲のオペレッタ「白馬亭にて」で有名、と言われてもこのオペレッタを知らないのでなんともいえません。しかし1930年にベルリンで初演された白馬亭を舞台にした喜歌劇ということですから、なんとも由緒あるレストランであることは理解できます。
 ここのレストランで、窓際から湖を眺めながら食事ができ素敵でした。提供されたのは鱒料理でした。

 その後、世界で最も美しい湖畔の町といわれるハルシュタットへ行きました。まるでおとぎの国へ来たような美しい町並みです。遊覧船にも乗って、湖上から町の美しさを堪能しました。
 ザルツブルク泊はこの日まで。翌朝はウィーンへ向かって出発です。(つづく) 


シャーフベルク登山鉄道で山頂の駅へ。頂上までは行けなかった


登山電車の山麓駅で写真を撮られ、戻って来た時にはできていた。
写真右下の赤い列車がシャーフベルク登山鉄道


昼食をとった「白馬亭」。由緒あるレストランらしい


世界で一番美しい湖畔の町といわれるハルシュタット。もちろん
世界遺産です

 


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モーツアルトの生活の証が残るザルツブルク、心地よさに浸った3日間

2019年10月03日 | 私の趣味
 ザルツブルクでは、メインロードにあるホテル、ラディソン・ブル・アルトシュタットに投宿できたので、どこに行く時も便利でした。しかも素敵なホテルで、古い良さを感じさせられました。西洋らしい出窓がたくさんあり石と木でできていながら暖かさを感じ、居心地をよくしてくれます。窓を開けると部屋のどこからでも庭の花がきれいに見えます。
 次の間があり部屋も広く、ベッドがとても広くて、寝相の悪い私も安心して休むことができました。朝食の時には、ザルツァッハ川を見ながら時間を忘れるような風景を堪能できます。旅行は部屋の良し悪しで半分以上決まると思います。今回宿泊したホテルは大当たりで、私には100パーセント満足できるものでした。

 この街はとても治安も良いので夜、テントを張っだけのお店にも行きましたが、そこのビールの味は格別でした。ザルツブルクは狭いし川を挟むようにできているので、それを頭に入れて動けば、迷子にならないので便利です。
 ちなみにザルツブルクもウイーンも、さすがと思うほどビールは美味しかった。
 ところでこの町は、モーツァルトの生まれた町です。そこここに、天才・モーツァルトが生活していた証(あかし)を感じることができます。街中で、よくアイネ・クライネ・ナハトムジークが耳に入ってきました。ご存知、最も有名なセレナードです。

 知らなかったのですがクラシック指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンの家もありました。立派な家でした。
 天才モーツァルトと世界的な指揮者を生んだ町、ザルツブルク。この心地よさに浸れたことが、何よりも嬉しく思いました。(つづく)
 
ザルツブルク市内のモーツアルトの生家

ミラベル宮殿から旧市街へ渡るマカルト
小橋。恋人同士がカギをかけてそれを川
に捨て、永遠の愛を誓うとか
 
ホテル近くの野外ビアホールで

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ザルツブルクは天才モーツァルトが生まれた町、生家もぜひ見たい!

2019年10月02日 | 私の趣味
 9月11日からオーストラリアのザルツブルクとウィーンに行ってきました。今回の旅行は、9年前に脳出血罹患以後、初の遠出です。病身に自信がなかったので外国旅行は台湾、香港せいぜいハノイ(ベトナム)など、比較的近場しか無理だろうと諦めていました。
 ただ夫が私の歳を考えると「行くなら今しかない」と勧めてくれ、意を決して出掛けることにしました。
 行きたい所はたくさんあります。自分の状況から色々迷った結果、ウィーンとザルツブルクに決めました。

 ウィーンは、2回目です。
 日本でも「京都」という街に行くとそれなりに、古さの中にあるなんとも言えないホッとする居心地を感じます。それと同じでウイーンは音楽の都、芸術の匂いを感じる街で永年の伝統が息づいています。その空気の中で歩いてみたいと思いました。

 ザルツブルクは、なんと言っても天才モーツァルトが生まれた町、生家にも行ってみたいと思っていたのでワクワクします。また生家以外にも足掛け8年間過ごした有名な住み家「舞踏教師の家」というのがあるそうですが、第2次世界大戦爆撃で破壊されたのを、日本の第一生命が復元事業を支援したそうです。
 これをきっかけとしてモーツァルトの原資料収集や学術研究で知られる、ザルツブルク・モーツァルテウム財団との友好関係を築き、近年さまざまなモーツァルト・コラボレーションイベントを開催しているといいます。(つづく)
スターアライアンス加盟のANAのラウンジで




機内食、うなぎの蒲焼も出ました

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