ザルツブルクには、今でも古い形のトロリーバスが縦横無尽に走っています。ご存知でしょうか、道路の上空に張られた架線から取った電気を動力として走るバスです。外観も操縦法もバスに近いのですが、無軌条電車(むきじょうでんしゃ)とも言いますから、レールのない電車といった方が分かりいいかもわかりません。
9月14日、バスでドナウ川クルーズの出発点メルクへ。昼食の後、乗船してデュルンシュタインまでドナウ川クルーズ。ドナウ川で最も美しい世界というが、私は実感できませんでした。その後、観光バスで待ちに待ったウィーンに到着。
ウィーンは2回目です。10年以上になるでしょうか。建物などは変わってない印象ですが、以前より町が賑わっているように思いました。古さを誇る旧市街。さすがヨハン・シュトラウスの曲が耳に入ってくるような素敵な町だと思いました。宿泊ホテルはインターコンチネンタル・ウィーンでした。
翌日、はじめにこの日いちばん行きたかった美術史美術館です。今回、クリムトの「接吻」とブリューゲルの「居酒屋」をぜひ観たかったのです。「接吻」はここにはありませんが、ブリューゲルの「居酒屋」楽しみにしていました。この美術館所蔵品は膨大なのを知っていたので、はやくこの美術館に行きたかったのです。フェルメール、レンブラント、などなど全て名品ばかりです。
以前来た時は、来館人数も少なく、名画を鑑賞するには静かな良い環境でした。今回は入館者が多くて驚きました。でも2回目でしたから効率よく見ることができ、それなりに満足できました。素晴らしい美術館です。その後、以前見なかった王宮などを廻りました。
そのあとシェーンブルン宮殿へ行きました。ここでは、今回は宮殿内部より広大な裏庭を見たかった。ガイドから、裏庭の果てまで行くと片道30分はかかるから、くれぐれも注意してほしいと言われていました。
文章の途中ですが、私は思うところがあって、ブログでは意識的に良い出来事や嬉しいことだけを書くようにしています。以前1回だけ怒った記事を書いたことがあります。書いたこと自体も、またその文章が残るのも気分が良いものではないと思ったので、以後このような記事は書かないことに決めました。
しかし今回、どうしても書いてみたいと思いました。実は中国人観光客の多さと、そのマナーの悪さには辟易させられました。王宮でチケットを購入し、入館したものの大人数の中国人の団体に順路を阻まれた。しかも彼らは大人数の団体、大声で話しながら動かない。行き先をふさいだまま見学するので、追い越すこともできません。鬱陶しいかぎりでした。
町を廻るトラム(市電)を、中国人が借り切っていたのには驚きました。これって有り? レストランの席の取り方も自分勝手、しかも人数が多く大きな声で喋るのでとてもうるさい。ガイドから、「中国人がうるさくてレストランから注意を受けるから、日本人も静かにしてほしい」と。同一に扱わないでほしい。
せっかくのチャンスなので、中国人の声がうるさいのはなぜかと観察してみました。
分かったことがありました。よく聞いていると、彼らの言葉には句読点がないのです。それで余計声が大きくなり、話がずっと止まることなく喋るので耳障りなのだと分かりました。この言葉を操るから、迷惑な国民性が生まれる一因になるのか? というのが観察結果でした。
夫婦とも齢です。最後のヨーロッパ行きと決めたので、もしウィーンに行くなら9月に行きたいと思っていました。9月から10月初めに行くと「シュトルム」という、ブドウのしぼり汁からワインに熟成する、途中の飲み物を味わうことができます。これは「初秋の現地限定」アルコール飲料です。日本酒で言うと「どぶろく」のようなものでしょうか。
仕事をしながらぼつぼつ原稿を書いているのでなかなか進みません。もう1回だけ、旅行のことを書いてみたいので、よろしくお願いします。(つづく)
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クリムトの「接吻」。これはウィーンのベルベデーレ宮殿オース
トリアギャラリーにあります![]()
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建物自体が素晴らしい芸術作品です。床も柱も階段も総大理石、
天井も素晴らしい。美術史美術館
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ブリューゲルの「居酒屋」、最も見たかった作品の一つ。下の2作品も
ブリューゲルです
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これはレンブラントの自画像です
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マリーアントワネットが幼少時を過ごしたシェーンブルン宮殿
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広大な宮殿の裏庭