「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

近づく北京五輪、「平和の祭典」と言えるのか?

2008年03月31日 | 雑感

  北京五輪が4カ月後に迫ってきました。以前、五輪に対する気がかりな点をブログに書きましたので、しばらくこの問題に触れるのをやめようと思っていました。しかし、このところ目に余ることがありますので、我慢できずに書いてしまいました。

  3月14日にチベットのラサで起こった反中デモが激化し、中国の武装警官が民衆に対して威嚇を含めた発砲をして、何百人もの死者を出した事件がありました。
  これを機会にフランスのサルコジ大統領が五輪開会式の不参加を表明しました。大統領は「あらゆる選択肢を持っている」と語ったというものです。

  その後もヨーロッパ主要国から、五輪ボイコットや開会式への出席を見直す声が相次いでいます。
  ベルギーのレインデルス副首相兼財務相は同国のルソワール紙に対し、「(五輪では)最悪の事態も排除しない」と述べ、開会式不参加もあり得ると表明しました。ドイツ、ポーランドも開会式不参加の方向だということです。
  英国は五輪ボイコットには同調しないと表明しましたが、チャールズ皇太子は開会式に出席しない方針だといいます。

  ペマ・ギャルポ氏(桐蔭横浜大学大学院教授・チベット生まれ)は述べています。
 「この21世紀においても植民地を持っている国は中国だけである。(略)中国だけがいまだに、チベット、ウイグル、満州を植民地としているのです」(WiLL2008年3月号 ワック・マガジンズ)
  事実無根の非難を受けても弁明しない(できない?)のが日本です。皮肉な見方をするなら、世界一の侵略国家の実態を全世界に理解してもらう、またとないチャンスではないでしょうか。

  この問題はさておき、エチオピアのマラソン選手だったと思いますが、五輪ボイコットを表明した人がいました。彼は世界記録の持ち主だそうですが、「北京の大気汚染には耐えられない」という理由だと報道されました。
  北京の大気汚染がひどいことは世界に知れ渡っています。そのため主として欧米勢を中心に約20カ国が、食が安全で、空気がよく、時差もわずか1時間の日本を直前合宿地として希望しているそうです。

  北京五輪は2008年8月8日午後8時8分に開催されるといいますが、異様なまでの「8」並びはなぜか。理由を知って思わず吹(ふ)き出しました。中国では「発財=金儲け」の「発」と同音(パー)がラッキーナンバーだからだ、と堤尭氏(ジャーナリスト、元文藝春秋編集長)が述べているのです。
  
  しかし、北京の8月は雨が多いことはよく知られています。五輪のメーンスタジアムとなるのは「鳥の巣」と呼ばれる会場ですが、天井はありません。開会式をはじめ雨が降っては困る競技もあるでしょう。どうするのでしょう。
 
  そこで中国が考えた方法は、30機の飛行機で雨雲にヨウ化銀を散布して、前もって雨を降らしてしまおうというのです。ところがこのヨウ化銀が毒性を持っているというのですからたまりません。

  雨ができるには、核になる粒子と低温の雲が必要で、ある程度発達した積雲や層積雲の上部に強制的に雪片を作るような物質を散布すれば、雨を降(ふら)すことができるというわけです。これが人工降雨の理論です。
  その材料として、ドライアイスや液体炭酸、ヨウ化銀が用いられるそうですが、中国はよりによって、毒性のあるヨウ化銀を使うというのです。
 「毒性は弱い」とは言いますが、五輪参加選手や、観戦のために北京入りした人たちの頭上に降り注ぐのです。そのあと黄砂や粉塵にそのヨウ化銀が加わり、風にのって日本に押し寄せて、光化学スモッグになり、酸性雨となって降り注ぎます。日本各地の森林の立ち枯れなど、今や目を覆うものがあります。
 
  国家としての対策を考えなければ、いずれ枯れ尽きた森林、魚類がすまない酸性の湖沼(こしょう)など、大きな問題になってしまうでしょう。すでに被害は出ています。
  いずれにしても近隣に、すべての点で意識の低い国が存在することは、わが国の不幸と言わなければならないでしょう。

  金美齢氏(台湾)は述べています。
  「国交正常化から30年あまりの間に、一体中国が日本に何をしてくれたというのでしょうか。尖閣諸島もガス田も中国は我が物顔で権利を主張し、くれたものといえばパンダと黄砂、鳥インフルエンザに毒入り餃子です。パンダ以外、ろくなものはない」

  この中国に対し、政府開発援助(ODA)の3兆円を含めて、合計6兆円余も援助してきたのが日本です。北京空港も私たちの税金で建設されました。しかし中国政府は、国民にその事実さえ知らせていないのが現状です。


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桐朋学園大学でタツヤ君の体操指導を

2008年03月24日 | 指圧の活動
  3月20日の春分の日、タツヤ君の体操(チャレンジ・ナンバと名づけました)の指導をお願いするために、京王線の仙川駅に近い桐朋学園大学に2人で向かいました。この日は、長谷川智先生(大学講師)のレッスンが予定されていました。

  タツヤ君は、電車が大好きで、都内近郊の路線や駅の名は全部覚えています。出発は東武東上線・ふじみ野駅からなので、いろいろな電車に乗れるこの日を指折り数えていたようです。
  私といえば、よその大事なお子さんを預かるのですから少し緊張していて、いつになく朝早くから目が覚めていました。まして身体が不自由な彼です。トイレの心配、食事上の注意をはじめ、さまざまな確認をした上で出かけました。

  あいにく冷たい雨の1日でしたが、何のトラブルもなく予定どおり現地に到着しました。この日、大学では月に1度の「ナンバ祭り」です。
  早めに着いたので、ナンバ演奏会で女子学生のピアノ独奏を聞くことができました。マイクを通さない生の音色には、すっかり酔いしれてしまいました。
  なかなかみごとな演奏で、「さすが桐朋学園の学生!」と感心しました。おそらく小さい頃からピアノ一筋だったのでしょう。全身全霊をこめた表現は圧巻で、心からの拍手を送りました。
  やがて世界に羽ばたく若者が、頑張っている姿には感動を覚えます。しかもとてもチャーミングで素敵なピアニストでした。生の音色だけでなく、息遣いや身体の使い方などの臨場感を身近に肌で感じられ、大変参考になりました。

  この日は約2カ月振りのレッスンです。先生から新たな動きの指導をいただき、前進の手応えは十分です。それにつけても、「動き」の専門家の着眼点には脱帽です。私も気が付いていながら、そのまま見過ごしていた部分に対して、次々と新たな指導をいただきました。ただ、ただ、「さ・す・が!」―― 感服しました。同時に、まだまだ勉強しなくては、と改めて思い知らされたのでした。

  また、驚いたのはタツヤ君の「歩き」です。昨年暮、クラシックのコンサートに皆で渋谷まで出かけたときは、まだまだ歩くのが大変で気遣いながらの道中でした。電車でも座っている人からすぐに席を譲られたのですが、今回は違っていました。
  ためしに優先席の前に立ってみたのですが、立ち姿に以前はなかった安定感がでていたので、いちども席を譲られることがありませんでした。嬉しい様な、残念なような、複雑な思いでした。

  雑踏の中でも、以前のように振り返られることがありません。ずいぶん変わったものだと改めて感心しました。
  彼も家族から離れて長時間を過ごしたせいか、少し疲れたようでしたが、私の目には自立への第一歩のように映り、この先もずっと見守っていきたいと思いました。昼食も周りの人が驚くほどたくさん食べていました。さすが成長期です。
  また他の参加者や先生がたとも、臆することなく明るくハキハキと話をしていました。身体状態の好転が、精神面にも反映されているのでしょうか。

  午後の講座は、前半だけ参加して中座することにしました。電車が混まないうちに帰らないと、長い道中、席を譲ってはもらえないでしょうから――?
  いつもは、“お母さんは、何時に、何処に迎えにくるの”と何度も何度も確認する彼ですが、この日は、1回聞いてきただけでした。途中池袋のデパートに寄って、弟のユー君にお土産を買って帰ろうと言うと、嬉しそうに大きくうなずき、買い物も楽むことができました。
  冷たい雨が、降り続く長い1日でしたが、大変勉強になりました。彼を連れて来て、本当によかったと思いました。

 「タツヤ君、また明日から頑張ろうネ!」
 「うん! よろしくお願いします」
  元気な返事が返ってきました。

  夕食後、台所の片付けになかなか立てないくらい疲れた1日でした。こんなことぐらいでヘトヘトになるなんて――。この日は早めに寝て、リフレッシュを心がけました。

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担当の特別授業、「創意工夫」の大事を伝える

2008年03月09日 | 指圧の活動
  3月4日(火)は、指圧学校の特別授業を担当しました。母校というのはいつ行ってもなにかいい気分になります。ホッとするような懐かしさがこみ上げてきます。
  いつもより早めに起きて、予定の1時間前には学校のそばの喫茶店でコーヒーを飲み、ゆっくりしてから学校に向かいました。それでもかなり緊張していたようで、足が冷たく顔が熱い、という変な感じを味わいながら開始時刻の9時を待ちました。

  どんな学生さん達に会えるのか楽しみです。「参加した人全員が満足できることはない」と初めから考えていました。何人かの方の、参考程度にでもなれたらそれでいい、という思いでした。

  この講義が決まって、2カ月ほどの間、なにをやろうかずっと悩んでいましたが、「自分の身体の感覚と向き合う」ことが「創意工夫」であること、そのヒントだけでも伝えられたらという思いで当日を迎えました。

  授業内容は多少強調し過ぎた感じになりました。それでもほんの触りぐらいは伝わったかな、と感じたのが正直なところです。朝のクラスで、実際の実技では説明不足があったことが、進行の中でよく分かり大変勉強になりました。
  夜のクラスではその辺のところは気を付けて進めました。2つのクラスの手応えの違いは面白い経験でした。これから3年生になり「奥義」を習う皆さんです。少なくともその辺の自覚を促すことだけはできたかな? と思います。
 
  感覚的なものを人に伝える難しさを痛感しましたが、自分自身とても勉強になりました。私の今後にも生きてくることでしょう。ありがとうございました。

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あっという間の3時間、「仙骨」の講義に感動

2008年03月08日 | 指圧の活動
  3月1日(土)、仲間5人と患者さん3人で、新宿の朝日カルチャーで開催される長谷川智先生の「仙骨」の講座に参加しました。3カ月前に同講座には参加しているのですが、とても面白かったのでぜひもう一度と思って、まちこがれての参加でした。

  仙骨の使い方の話ひとつで3時間ビッシリ、しかも前回とはまったく内容の違う講座でした。長谷川先生の「引き出し」の多さには驚かされました。また、仙骨と尾骨の使い方で今まで知らなかったさまざまな身体感覚を体験でき、これまでにない新鮮な感覚を味わうことができました。

  今、私の左カカトにはかなり強い痛みがあり、歩くのも辛いことがあります。ところが、尾骨の使い方で痛みがなくなる瞬間があったのには驚きました。
  人間には尻尾はありませんが、尻尾を持つ動物は、その使い方で痛みをとったりしているのではないかしら? と思うほどピタリと鎮痛するのです。敵に襲われても「痛い!」などと言っていたらやられてしまいます。そんなときにうまく尻尾を使うのかも知れないと思いました。
  私も歩く時にこれができたらさぞかし楽でしょう。試してみました。やればできるにはできますが、かなり意識しないと難しいのは本物の尻尾がないせいでしょうか?でも実はこの痛み、訳あって出ている痛みです。尾骨の使い方で楽になるとはわかってもしばらくは味わおうと考えています。

  いつものことですが、長谷川先生の講座の進行はみごとで感動しました。あっという間の3時間、3月4日に指圧学校の特別授業の講師を引き受けていたので、講義の進め方の勉強にもなりました。
  皆で動くのは楽しいものです。機会をみつけてまた参加したいと思います。

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