「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「リハビリがすべて」の2年半、先生がたの熱意に支えられた回復

2013年05月31日 | 雑感

  2年半前に脳出血で倒れ2ヵ月の入院生活のあと、私は失語症のリハビリを上尾の国立・埼玉県総合リハビリテーションセンターで受けてきました。当初、色々な絵を見せられそれに答える訓練から始まりました。でも「カレーライスとラーメン」しか言えないほどひどく、1人では生活ができにくい状態でした。
  もう少し言葉を話せないと、生活すること自体がかなり不便なのです。なんとか回復したくて、リハビリに行くたびに出される訓練のための宿題を、本当に命懸けの思いで取り組んできました。日々の生活がそのまま言葉の訓練でした。それがこの2年半の生活のすべてだったのです。いま振り返ってみると、本当に自分ながら頑張ったと思います。

  そのリハビリも、先週の金曜日(5月24日)で卒業しました。ひどかった失語症も担当のお医者様の診察では、「軽度までに回復」とのお墨付きを頂きました。ありがたいことです。お世話になった担当医の先生やSTの先生方には、どれほど感謝の言葉を述べても足らないほどです。本当にありがとうございました。そして何より私をずーっと助けてくださってHK先生には、ただ感謝以外にありません。失語症はもっともっと回復したいので、努力や勉強は今後もしっかり続けたいと思っています。

  ところが少し緊張感から解き放たれたせいか、先々週あたりからこの2年半の頑張りで疲れが出てきたようです。とにかく眠くて眠くてしようがないのです。少しゆっくりしよう、後のことはまた後で考えようと思っています。

  5月24日、お世話になったリハビリセンターで、多くの方々にお礼を述べてお別れしてきました。皆さん本当に親切に優しく対応してくださいました、本当にありがとうござました。このリハビリセンターにお世話になってよかったと思いました。これもHK先生のご配慮でした。
  初めは週2回の通院から週1回の通院になり、最後は隔週になりましたが、最後まで頑張ってよかったと思いました。最後の日、お世話になった方々に挨拶をしながら、寂しい気持ちが湧くのが止めることができませんでした。受付の人が、どうしてこの日が私の最期のリハビリだと知っているのが不思議ですが、「今日で最後ですね」「おめでとう」などと、待って言葉をかけてくださる方も大勢いらっしゃり、感動的でした。本当にありがとうございました。

  大仕事がひとつ終わった気がして、新しい気持ちでどこかに飛んで行きたい思いでいます。 ~♪♪♪

 


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5月の定例会で伏臥の肩甲下部の圧し方を勉強

2013年05月23日 | 指圧の活動

  5月19日の1時半から、豊島区勤労福祉会館で基本指圧研究会の5月度月例練習会が開催されました。今月は、練習したいことが2点あったのでギリギリまで迷ったのですが、伏臥の肩甲下部の圧し方を勉強することにしました。昨年12月に勉強した、横臥の肩甲下部の続きです。

  まず、受け手の身体にもともと入っている力を抜くコツを勉強しました。ここで大事なことは「受け手の姿勢」です。圧し手は、受け手の身体の歪みを取りながら、体型を整えて極力身体を真っ直ぐにして圧すことを勉強します。
  これがだんだん上手になると指圧効果が高くなっていくのです。すぐ上手にできないかもしれませんが、地道に練習する価値はあります。頑張って欲しいものです。

  今回の勉強は、難しいのでまた練習の機会を持とうと思っています。全く理解できなかった方もあったようです。何回かやっていくと慣れて、見えるものが違って行くと思っています。
  伏臥の肩甲上部1点目の圧が無駄なく通るようになると、私たちが目指す効果の高い本物の指圧になります。頑張りましょう。

  この日、会員の吉田吉彦さんが、2月の研究会のCDをコピーして持ってきて下さいました。いつも有難うございます。残りが数枚あります。欲しい方は、申し出てください。

  5月のゴールデン・ウィークに指圧を勉強しに秋田からいらしたSくんのご両親から、美味しいリンゴジュースをたくさん送っていただきました。研究会のあと皆でいただきました、ごちそうさまでした。


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懐かしかった! 入院以来初めてですね

2013年05月18日 | 指圧の活動

  治療院の予約ノートに50期のFさんとYさんの名前が書かれていたのを見て、懐かしくて嬉しさが込み上げてきました。Fさんはとても優しい女性です。またYさんは頭が切れる女性です。2人とも、指圧師として有望な資質を備えた方たちです。私が倒れる前、少しの期間、一緒に勉強した人たちでもあります。

 
私は現在、埼玉県・上尾の国立総合リハビリテーションセンターで言語聴覚士(ST)の先生の訓練を受けています。失語症を患って以来2年余、リハビリ中心の生活を必死に送ってきました。やっと言葉も出るようになったのが最近です。彼女らが来ると聞いて、懐かしくてその日を待ちかねていました。
 
しかし当日、急にリハビリセンターの診察を受けに行かなければならなくなってしまいました。彼女らの治療はスタッフが担当していたのですが、私も一目でも会いたいと、時間がぎりぎりでしたが急いで帰りました。

 
5月14日です。2人が来院してくれていましたがとても元気そうで、ことにFさんは、痩せてきれいになっていたのが印象的でした。実は私が予約を受けていたもう1人の患者さんもとても忙しい方で、その時間を外すことができません。少しの隙間みたいな時間でしたが、彼女らと嬉しい出会いができました。今度、予約でなくお茶でも飲みに来ませんか? 面白い話がいっぱいありますよ。

 
今月は母の日があるから、彼女らは私をお母さんと思ってくれているのでしょうか? 素敵なお花をお土産に頂きました。本当にありがとう。病気を患ってからは、以前よりもっと人の気持ちが嬉しく思うようになりました。まずは、お礼まで。


 


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研修生K君の初仕事は脊柱管狭窄症とヘルニア

2013年05月13日 | 素晴らしい指圧効果

  2年半前から浪越指圧を目指して、指圧学校卒業を機会に基本指圧研究会に入会し、早朝、アルバイトをしながら夕方から治療院に来て、もくもくと基本の圧し方を勉強している青年がいます。実は、その彼の叔父さんが、腰が辛く200メートルほどしか歩けないというというのです。指圧で何とかできないかと、相談されました。医師の診察や検査など受けていて、余りにも痛みがつよいので、痛み止めを服用して何とか仕事をしている状態でした。

  去年の暮。私はまだまだリハビリ中なのでその状態私ひとりでは、自信をもって治療をできないと思いました。でも、「つらい」と聞くと、何とかできないかと考えたのです。

  基本指圧における、連日施術の効果は凄いものがあります。週に1回私が圧す効果では、ぜったい出せないものです。しかもうれしいのが、彼の勉強にもなるのです。これで彼が圧すことが決定です。火・水は短時間圧す、木曜日に私の全身指圧を受けてもらう。また金・土に彼が短時間圧す。これでどんどんからだが変化して来るはずです。楽しみです。

 
細かい報告は、またします。
 
医師の診断は腰椎のヘルニヤと、難病といわれる脊柱管狭窄症です。  


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同窓会通常総会、9日に茗渓会館で(お知らせ)

2013年05月07日 | 指圧の活動

   平成25年度日本指圧専門学校同窓会通常総会が、6月9日(日)10時から文京区・茗渓会館で開催されます。今年の懇親会も新入生歓迎会を兼ねております。万障繰り合わせての多数のご参加をお待ちします。詳細は以下のとおりです。

  期  日    平成25年6月9日(日) 10時
  会  場    茗渓会館   文京区大塚1-5-23   ☎ 03-3943-0321
  アクセス    地下鉄丸の内線 茗荷谷駅 下車2分
  内  容    1)総会議事(10:00~10:50)
              活動報告・会計報告・監査報告・事業計画・予算案等
          
 2)記念講演(11:0012:20)
              講師:筑波技術大学 保健科学部 鮎澤聡 先生 
              講話:『手技療法の可能性(仮題)』
           3)新入生歓迎会(懇親会)(12:3014:20)


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心がかよう手応え、距離を感じないSくんとの出会い

2013年05月06日 | 指圧の活動

  5月3・4の両日、青森からSくん(小学校5年生)と両親が川越の治療院に来ました。お母さんに初めて電話をいただいて2年です。私自身が退院直後で、失語症のため言葉が出ず、電話にはスタッフが対応してくれたのでした。
  その後、気にかかったままでした。今回の電話で、連休を利用してSくんの治療にあたりたいと考え、実現したものです。

 
初対面なのに、初めてとは思えない気持のかよう出会いでした。「青森」と聞いても行ったことがなく、これもなにかの「縁」なのかと感じながらの治療です。
 
今回は、ビデオ撮影をスタッフに手伝ってもらいました。お母さんに指圧を勉強してもらうために、「どこを」注意して見ればいいかを考え、指だけでなく身体の使い方もわかるように撮影を工夫してもらいました。

 
Sくんの足の状態を、もっとよくしたいという要望が両親にあったので、指圧を受ける間も真剣でした。第1日の治療が終わって、「1回でもこんなに変化するのですね」とビックリいておられました。
 
1泊2日で2回の治療でしたので、できることは多くありませんが、たいへん有意義な時間でした。遠距離なので難しい問題はたくさんあります。しかし1回1回勉強してお母さんが指圧を上手になることで、その先にSくんの大幅な症状改善があると思うと嬉しいのです。

 
2日目の治療中、押入れの戸が壊れて閉まらなくなってしまいました。即座にSくんのお父さんが直してくれました。そんな仕事をしているそうです、びっくりでした。急にお父さんに親しみが湧きました。少しではありますがやり取りがあったことで、寡黙なお父さんとも急に近づいた気がして嬉しかったです。

  次回は、夏休みにまた治療する予定です。
 
そのときまでの宿題は…。まず「圧すこと自体に慣れて頂く」ことです。手応え十分! 頑張ってほしいと心からエールをおくります。楽しみです。

 
私達が目指している基本指圧は、技術的には高度で難しいのです。無駄な力が抜けた状態で圧すという、プロでもなかなかできないものです。でも「めざすのは、誰でもOK」です。「どこまで上手になっても」、それもOKなのです。お母さんが指圧をしたSくんの状態を記録してほしいので、来週でも電話で打ち合わせをしたいと思っています。   
 
楽しみになってきました。


バイバイ、また夏休みに会おうね!!


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