2年半前に脳出血で倒れ2ヵ月の入院生活のあと、私は失語症のリハビリを上尾の国立・埼玉県総合リハビリテーションセンターで受けてきました。当初、色々な絵を見せられそれに答える訓練から始まりました。でも「カレーライスとラーメン」しか言えないほどひどく、1人では生活ができにくい状態でした。
もう少し言葉を話せないと、生活すること自体がかなり不便なのです。なんとか回復したくて、リハビリに行くたびに出される訓練のための宿題を、本当に命懸けの思いで取り組んできました。日々の生活がそのまま言葉の訓練でした。それがこの2年半の生活のすべてだったのです。いま振り返ってみると、本当に自分ながら頑張ったと思います。
そのリハビリも、先週の金曜日(5月24日)で卒業しました。ひどかった失語症も担当のお医者様の診察では、「軽度までに回復」とのお墨付きを頂きました。ありがたいことです。お世話になった担当医の先生やSTの先生方には、どれほど感謝の言葉を述べても足らないほどです。本当にありがとうございました。そして何より私をずーっと助けてくださってHK先生には、ただ感謝以外にありません。失語症はもっともっと回復したいので、努力や勉強は今後もしっかり続けたいと思っています。
ところが少し緊張感から解き放たれたせいか、先々週あたりからこの2年半の頑張りで疲れが出てきたようです。とにかく眠くて眠くてしようがないのです。少しゆっくりしよう、後のことはまた後で考えようと思っています。
5月24日、お世話になったリハビリセンターで、多くの方々にお礼を述べてお別れしてきました。皆さん本当に親切に優しく対応してくださいました、本当にありがとうござました。このリハビリセンターにお世話になってよかったと思いました。これもHK先生のご配慮でした。
初めは週2回の通院から週1回の通院になり、最後は隔週になりましたが、最後まで頑張ってよかったと思いました。最後の日、お世話になった方々に挨拶をしながら、寂しい気持ちが湧くのが止めることができませんでした。受付の人が、どうしてこの日が私の最期のリハビリだと知っているのが不思議ですが、「今日で最後ですね」「おめでとう」などと、待って言葉をかけてくださる方も大勢いらっしゃり、感動的でした。本当にありがとうございました。
大仕事がひとつ終わった気がして、新しい気持ちでどこかに飛んで行きたい思いでいます。 ~♪♪♪