西表島(沖縄県)のたけるくん達一行が、夏休みでお母さんの実家がある川越にやって来ました。子ども達とお母さんの合わせて4人で指圧行脚です。たけるくんは、生まれたときに医師のお祖父さまに勧められて指圧治療をしたことから、毎年夏休みには指圧で体調管理をするようになりました。今年は7月29日から8月15日までの日程で里帰りです。
長男のたけるくんは1年会わないうちにずいぶんお兄さんになっていました。声変わりして、とても凛々しい少年です。それぞれ大成長するのは嬉しいのですが、今年はことに3人3様、ずいぶん個性的になっていました。3人もの元気な男の子に恵まれて、島でのびのび成長しているのはうらやましい限りです。
慣れない島の生活でお母さんもご苦労されたでしょうが、遠い西表島でしっかり子育てをしているなんて、素晴らしいですね。若い時は生活環境にも恵まれ、まるでお姫さまみたいだと思っていたお母さんでした。結婚後の島での健闘ぶりには脱帽する気持ちになりました。
毎年、圧していてまず思うのは、お母さんの身体がガチガチで腰が痛そう、かなり頑張っているなということです。西表島の中でも彼らが住んでいる村は、古い因習が残っている所です。当初ずいぶん苦労したようですが、今では、しっかり馴染んで村民の中心になっているようです。やっと少し、落ち着いてきたんだなと圧しながらホッとして、嬉しくなりました。
たけるくんは、小学校の卒業文集で「将来、指圧師になりたい」と書いてくれました。そのせいでしょうか、受ける姿勢が去年までとはずいぶん違っていました。 真剣です。 9月に中学校の社会科で、色々な仕事を経験していこうという実地勉強があるそうです。彼は自分で「指圧治療院」を調べて、自分でオファーを取ったそうです。その治療院で1日お手伝いをして、指圧師の仕事を経験するそうですが、ずいぶん楽しみらしくて色々話してくれました。
今回は、三男が眼が悪くなったとお母さんが心配していました。圧して見て目だけでなく全身的にかなりバランスが悪く、部分的にも気になる部位があるので別に時間を割いて、できるところまで頑張りました。治療後は見違えるほど元気になり、多分大丈夫だと思います。11月に私が西表島へ行きますので、そのときまた見ることにしました。お母さんも納得し、安心してくれました。
西表島には、小さな中学は在りますが高校がありません。たけるくんは高校生になると、石垣島での寄宿舎生活になります。私たちが行くのは、もしかしたらこれが最後かもわかりません。“たけるくん応援団”としては、元気に成長できたことが最高に嬉しいことですが、少し寂しい気持もないとは言えないところです。
11月16日、17に開催される、島人文化祭に参加するのが、楽しみです。
たけるくんが生まれたときから毎年圧していて、成長を楽しみに見ながらここまでてよかったとしみじみ思います。指圧師冥利に尽きます。
写真は、遊んで指圧を待っている子ども達。三男→二男→長男という順番が決まっているようです。子ども達は、みんな指圧大好き。とときどき自然児に帰ります。西表島では、米は三毛作だと聞きました。今回は子ども達が作った黒紫米を持ってきてくれました。ラベルが手作りで楽しい黒紫米、だいじに頂きます。ありがとう!