「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

藤原先生著述の 「まほうの夏」、テレビ朝日で読み聞かせ (お知らせ)

2013年07月30日 | 分類なし

  藤原一枝先生著作の絵本 「まほう の夏」 の読み聞かせが、「世界が愛した絵本」 と題したテレビ朝日(関東ローカル)の番組で、8月4日午後5 時25分から放映されます。
 
「世界的に著名な作品から新進気鋭作家の作品まで無数にある絵本の中から 『これは』 という作品をセレクトし、番組独自の読み聞かせと音楽効果によってその絵本の世界をさらに広げ、新しい形で絵本を楽しんでいただく番組」というのがテレビ局のコンセプトのようです。

  藤原先生は東京都立墨東病院脳神経外科医長を務められた脳外科医ですが、文学にも長け、絵本・童話作家として活躍されるだけではなくエッセイスト、作詞家としても多数の作品を著しておられます。ことに「まほうの夏」は、私の記憶に誤りがなければ、日本だけでなく英語や中国語、ハングルなどに翻訳されて世界的なヒット作品になっています。

 
あるサイトに載っていた読者感想の一節です。
  「毎年、夏になると必ず読みたくなる絵本。
 
子どもの頃、夏休みには必ず母の実家がある小豆島に行った。親が帰り、また迎えに来るまでの数日間は、子どもの天下。家の前の海で泳ぎ、ボートをこぎ沖に出た。裏山を探検し、畑を歩き、井戸で冷やされたすいかやカキ氷を食べ、コーヒー牛乳、麦茶を飲み‥、そして、夜は花火! 子どもにとって、お楽しみオンパレードの夏だったのだ。大人になって、この絵本に出会い、あまりの幸せ感に、不覚にも涙が出そうになった。ここに、あの頃の私の夏があったから」。

 
私が初めて先生にお目にかかることができたのは、指圧治療の学会発表でいろいろ助けていただいたときです。以来、さまざまなことでお世話になってきましたが、ことに2年半前に私が脳出血で倒れたときを思い返しては、いつも「本当に先生のおかげで…」と感謝しています。現在、藤原QOL研究所を主宰しておられ、私も現在そこでいろいろお世話になっています。

 
この暑い夏、幼いころに思いを馳せ「世界が愛した絵本」を視聴させていただきます。皆さまもいかがでしょうか。下のURLをクリックしてください。テレビ朝日のHPにジャンプします。
                    http://www.tv-asahi.co.jp/sekaigaaishitaehon/


  
    「世界が愛した絵本」、テレビ朝日のHPから

 


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お祖父ちゃんがみるみる元気に、孫の「プラセボ効果」も?

2013年07月25日 | 基本指圧の素晴らしさ

  長年指圧を勉強していると、いろいろ珍しい出来事を経験することがあります。
Kさんは指圧師の国家試験に合格して3年経つのですが、納得できる仕事ができるようになるまでとアルバイトだけで生活し、私の治療院で実技の勉強を頑張っている青年です。今日書こうと思うのは、そのKさんが圧し始めたお祖父ちゃんの話です。

  Kさんの祖父は、孫が一人前の指圧師になる日を鶴首して楽しみに待っています。早く彼の指圧を受けたくて、本人が納得できなくてもいいから圧してほしいという強い要望に負け、4回ほど治療しました。
  お祖父ちゃんの主訴は、三叉神経痛(右)を患っていて、痛みが頑固で毎日薬を服用していました。また、がんこな便秘で何10年も前から苦しんでいたそうです。指圧を受けるのは初めてでしたので、とりあえず1回受けてみて続けるかどうかを考えてもらうことにしました。

 
ところが圧してもらった感想は、「すばらしい!」でした。自分の孫に圧してもらえて、最高に嬉しくて夢心地。すごいのは指圧後、小走りで帰りたいほどの気持ちだったそうです。その後、毎日通った接骨院にも行かなくなったと聞きました。
 
スッタフも、1回1回若返っていくお祖父さんのようすにビックリしています。私も気になるので前頸部をチェクしていますが、これほどかと思うくらいお祖父さんの状態が改善されていているのです。こんなことは初めてです。

  医学で「プラセボ効果」という言葉があります。これは「偽薬効果」と訳され、効果のない成分で作られた偽薬によってもたらされる効果のことです。これが偽薬だということは患者には知らせないのです。
 
Kさんが施療している基本指圧は偉大な効果があります、もちろんプラセボではあり得ません。
 
しかし「最も有効なプラセボは,患者から全幅の信頼を受けている医師である」と喝破した医学の大権威もおられるらしい。また心理評論家の植木理恵先生は「思い込み」について、「感情が本当に身体的なものとして表面にでる自己暗示力は、年を重ねるほど出やすい」といっておられます。

 
これを勘案してみると、お祖父さんの治療効果も心理学的にはプラセボ効果の一種もプラスしていると考えられるかもしれません。「プラセボ効果」は、基本指圧の中にも生きているのでしょうか?  2回目、3回目とみるみる若々しく元気になっていく姿を見ると、浪越指圧のキャッチフレーズである「指圧の心は母心」だけではなく、「指圧の心は孫心?」もありかと思ってしまいます!

 
ずいぶんさまざまな指圧効果を見てきていますが、今回の効果は最高です。恐れ入りました。 

   


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国立新美術館の「書象展」、師匠・早川静舟先生の書に感動

2013年07月02日 | 私の趣味

  ご報告が遅くなりましたが6月20日、乃木坂の国立新美術館の書道展に出かけました。第52回「書象展」という公益社団法人・全日本書道連盟主催の展覧会です。見ごたえのあるレベルが高い書に、感激したりビックリしたり、本当にいいものを見せてもらいました。

  私は病で倒れる前、7年半ほど、書道を習っていました。これは、指圧の鈴木林三先生から「指圧だけでなく、違うことをやった方がいい」と言われて始めたものです。また生来の悪筆を少しでもまともにならないかとの挑戦でもありました。

 
すると縁があったのでしょうか、すごく素敵な書の先生にめぐり会うことができました。それが「早川静舟先生」です。先生はもともと和歌を詠む歌人で、自分の歌を自筆で書きたくて書道を始めたと聞いています。和歌の世界ではずいぶん出版物も多く、日本でも珍しい「詠んで書ける多才な先生」です。その早川先生に「書道の大家といわれている方々は、皆始めは下手な人だそうですよ」と聞き、その言葉にハマって始めたのです。

 
塾は仕事場から近かったので、週1回、仕事が終わった後、一目散に走って行き指導を受けていました。わずかでも時間があれば、筆を持ちたいと思い書くことが楽しみになっていました。先生は特技といってもいいほど、相対している人と同じ年代になってしまうのが不思議です。20代のお弟子さんと話していると、まったく20代になりきって屈託なくニコニコ楽しそうにしています。成り切り方の見事さが凄いので恐れ入ります。そしてその笑顔を見ただけでも本当に癒されます。

 
私は芸術家が大好きで、憧れを持っています。早川先生が大好きで、身近にいる「芸術家」を感じる貴重な時間を共有するのは、本当に楽しいことでした。すべてを忘れ没頭する楽しい時間でした。

 
今回も先生から書道展のハガキをいただいたので、楽しみにしていました。りっぱな会場に素晴らしい作品が並べられている中に、まず先生の作品を拝見しました。先生は「書いていないと人間じゃなくなってしまう気がして…」とよく言っておられました。今回の作品もどんな気持ちで出品されたのかと感慨深いものがあります。先生は確か84、5歳になっていらっしゃると思います。その作品から何がしかのエネルギーをいただき、私も病気だといっておれない、もっと頑張ろうと元気をもらいました。

 
夏休みには、引っ越しされた先生をぜひ訪ねようと思って楽しみにしています。そしてできたらもう1回、筆を持てれば幸せだと思っています。

 
真中が早川先生の書です



  

 
すばらしい作品が足を止めさせます

 
小雨に煙る国立新美術館

 


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