「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「信頼関係」に裏打ちされた施術、年に何度か静岡から来院

2013年12月24日 | 分類なし

 12月14日、静岡県にいる J さんが、また来院されました。前回と比べて、今回は身体の状態がかなり改善されていましたので、私もとても嬉しく治療できました。

 7月末に来たときは、春の健康診断で「要観察」になったところがあったようで、ショックを受けていました。ところがこのときにも、彼女にはまったく身体に違和感が無く、元気そのものでした。ただお母さんとお祖母ちゃんがその部分の病気を患ったことがあり、気持ちが引っかかっていたようです。どうしても体質は似てしまいます。しかし聡明な彼女のこと、ここが頑張りどころと理解したようで、私に相談が来たのでした。

 そのとき圧しながら、彼女の真剣さが伝わってきました。痛みも何も無いうちに改善しようという意気込みに私もやる気満々、楽しみな仕事でした。
 ふだんの生活を洗い出して、改善点を考えてみました。また体身体の中の萎えた部分を体操でカバーすることに指導し、「暑いうちにまた来ます」といって笑顔で手を振って帰りました。

 9月のお彼岸に来たときは、かなり状態は上向きになっていました。しかし神経的な疲れが取りきれず、それが腹部のコリとして残っていました。治療しながらそのあたりを話してみました。頭のいい彼女のことです。すぐに納得して対処を考えたようです。そして嬉しそうに手を振って元気に帰って行きました。

 「暮にまた来ます。よろしくお願いします」

 12月14日、再々度の来院。元来、仕事人間だった彼女が、家庭に入ったままではもったいないと思っていたのですが、11月から少しだけ仕事を始めたようです。いいことだと思って聞いていました。
 身体の状態もかなり改善されて、どうかなと思っていた部分にも改善がみられ安心しました。ただ左足に少し坐骨神経痛に似た痛みがあったのが気になるので、お風呂の入り方を指導して様子を見ることにしました。少しの仕事と聞いていますが、ちょっとお疲れめでしたね。きっと彼女のことです、全力で頑張っているのだと思います。頑張って!

 指圧を受けにくる方は、ほとんど何かの痛みが縁でお付き合いが始まります。彼女は、受験勉強で肩こりが辛いとお母さんの紹介で指圧を受けに来たのが縁で、いまでも時々顔を見せに来てくれます。
 今回は病気になる前に指圧で改善する、という理想的な仕事を経験させてもらいとても嬉しかったです。信頼関係って本当に大事だと強く思いました。この信頼関係が、いい仕事ができる原動力として欠かせないものです。指圧を長く勉強してきて本当に良かったと思っています。


 ニコニコ手を振って「来年の春4月頃、また来ます」と言って帰って行った彼女。また「春までの楽しみ」がひとつ増えました。 


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1月12日に 「医業のための基本指圧」 と題した講習会、申し込みは事務局まで

2013年12月20日 | 指圧の活動

 明年1月12日(日)の月例練習会は、日本指圧専門学校講師・基本指圧研究会顧問の鈴木林三先生による、「医業のための基本指圧」と題した講習会が開催されます。会場は池袋の豊島区勤労福祉会館、午後1時30分から自主練習、その後、鈴木先生の講習会が2時30分から4時30分までの予定です。

 この特別講習会は今回で5回目、先生の指導のもと存分に練習したいと思っています。細かい点まで指導を受けられるように、参加人数は20人ほどに制限させていただきますので、ご協力をお願いします。そのあと鈴木先生を囲んで5時30分から懇親会も行われます。

 会員の講習会参加は無料、懇親会は半額を研究会で負担しますので2000円です。
 会員以外の方の講習会参加は3000円、懇親会参加は4000円です。
 
 1月7日までに電話でお申し込みください。

 懇親会の会場は未定ですが、決まり次第ブログでお知らせします。

 事務局電話 049-223-6088


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「おきなわワールド」 でニヘデビール と スーパー・エイサー に感動

2013年12月02日 | 指圧の活動

 11年前、私は初めて西表島を訪ね、島の魅力を知りました。そのときタケル君のお母さんに導かれた形で、以来人文化祭に指圧ボランディアで参加してきました。この文化祭は2、3年に1回開催されますが、次の文化祭ではタケル君は高校生、当然、西表島を離れています。それを考えると、私の文化祭参加も、今回でそろそろおしまいにしようかな…と考えています。

 タケル君は生後1か月半のとき、斜頸と診断されましたそのとき埼玉・川越で内科医をしているお祖父さまの勧めで、指圧治療したのが彼との縁でした。その後、今までいつも指圧で体調を管理してきました。4年生のとき側湾症と診断されましたが、夏休みを利用して私の治療院に来院。半月治療したのですが時間が足らず、次の年まで持ち越して治療し完治したことがありました。

 
ある日、西表から電話をかけてきたお母さんが 「今、タケルが大声で泣いています。聞いてくださいタケル君の声が聞こえました。
 「村岡先生、痛いよ~」。
 この時は、少し痛いだけのことだったと記憶していますが、私にとっては可愛いタケル君です。遠い島にいても指圧を通して、いつも一緒に歩んできたと思っています。

 
石垣島や西表島(八重山地方)などは、若い人たちの仕事があんまりないそうです。今年の夏やすみに川越へ来たタケル君は、「ぼく、将来指圧師になりたいと思っています」と言っていました。そういえば小学校の卒業文集でも、「将来は指圧師になる」と書いていたとお母さんから聞きました。地元の中学校でおこなわれた今年9月の就職体験では、電話帳で自ら指圧治療院を探して頼みこみ、石垣島の治療院へ2日間体験しに行ってきたと聞きました。

 
今回の文化祭の指圧体験に、たまたまタケル君のお父さんが参加していて私が圧しました。縁でしょうか話の最後に「村岡先生タケルをよろしくお願いします」という話になりました。
 
私の気持ちも決まりました。将来、タケルくんが指圧師免許を取ったら西表へ帰るでしょうが、その時また文化祭に参加して2人で圧したいと思います。夢が広がります。

 
指圧の良さは、島では広がっています。さらなる飛躍を目指して、彼が指圧師になる日まで待っています。今までのやってきたことが、少しでも何かの布石になれば嬉しいと思っています。ただまだ何年もあるのでなんとなく寂しくて、途中1回ぐらい、西表島にはのんびりゆっくり存分に楽しみに行きたいと思っています。


 さて前置きが長くなりすぎました。旅のお話の続きです。
 
18日は、帰り道那覇で4時間あまりの自由時間を取ってあったので、タクシーを飛ばしてぜひ飲みたいと思っていた「ニヘデビール」の生(なま)を飲みに行きました。那覇の南、金城(かなぐすく)という所に、沖縄の歴史・文化・自然 を楽しめる観光施設 「おきなわワールド」があります。赤瓦の古民家が 軒を連ねる琉球王国城下町ははた織りなど様々な工芸が体験できます。 日本一の鍾乳洞といわれる天然記念物の「玉泉洞」 もあります。

 有名な観光地ですから知っている方も多いと思いますが、そこで珊瑚で濾過して加熱せず作っているのが、「ニヘデビール」です。名前の由来は沖縄の方言「にへでびる」からきており、これは「ありがとう」を意味しているそうです。5~6年前、偶然飲んでその味にビックリしました。以後お正月などに取り寄せてみたのですが、運送されると微妙に味が違ってしまうのでしょうか? どうしても「あの味」ではないのです。それなら今回現地へ行って飲もうということになりました。しかもビンでなく「生」です。
 
とても満足しました。ただ暫くは、ただのビールは飲む気になれません。困ったものです・・・?

 
もうひとつ、以前、島人文化祭で見たことがある「エーサー」を、玉泉洞で見ることができると知って心待ちまちにしていました。今回の旅のシメは、迫力ある「スーパー・エーサー」です。このエーサーは、伝統的な太鼓は同じですがかなり洗練されてショウーアップされ、かなり見ごたえのある内容でした。やっぱり見に行って良かったと感動しました。

 
11人で行った3泊4日。珍道中だったりハラハラドキドキすることもありましたが、本当に楽しかった。行く先々で色々お世話になった方々に感謝します。本当に有難うございます。~ ワイワイガヤガヤ、最高の旅でした。


南国情緒あふれる星野リゾートニラカナイ西表島、宿泊のホテルです


おきなわワールドの正面から


天然記念物の鍾乳洞、玉泉洞


ニヘデビールは、ビターとクロをいただきました
 


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