「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

神戸出張の車内で基本指圧の「動き」を研究

2010年11月30日 | 指圧の活動

以前にも報告しましたが、今年の春から時々神戸に出張しています。29日も何回目かの日帰り出張、正直言って体力的にはかなりキツイのです。しかし基本指圧を喜んで受けてくださる方の、その気持ちに動かされて出かけています。

 

しかし「慣れ」とはすごいと感心するのです。片道3時間の過ごし方がだんだん上手になってきました、それをこのところ実感しているのです。

東京駅発の「のぞみ」は早朝10分間隔で出ていますから、時間の計算はしなくてもすみます。東京駅に到着次第のぞみに乗り込んで、車内でチケットを購入し、必ずD席に陣取ります。

 

D席に座る目的は、行きも帰りも「より良い仕事」を富士山に誓い、報告するためです。またD席側は、車窓から掛川城、名古屋城、清洲城、関ヶ原合戦跡、天王山、等身大のガンダムなどを見ることができ、景色的にも自分好みなのです。ただ未だに彦根城は確認できてはいないのですが…。

 

この旅のために購入した小さなノートパソコン、使っても使わなくてもまず車内のテーブルで開くことにしています。ふだんはできないパソコンの練習をするために購入したものです。今回はスタッフのDクンが日頃の練習風景の動画を入力してくれたので、それを見ながら基本指圧の動きを研究する旅となりました。

 

ゆっくり動きを観察する時間は、大変貴重なものでした。今まで見えていなかったものが今回見えてきました。さっそく明日からの練習に活かしていこうと思っています。

浪越徳治郎という天才の技に一歩でも近付きたいと日夜練習する日々は、もうずいぶん長く続いています。そろそろなんとかしなくては、と考えているのは私だけではないと思います。

 

それにつけても、紹介されて私のところにこられる方は、なぜか難しい方々ばかりです。やっと「これはやり易い!」と思うと、鈴木林三先生のところにお願いする羽目になります。これは、「村岡はもっと勉強しなくてはいけない」ということだと理解しました。

よし! 今以上にしっかり頑張ろう。自分でも100%納得がいくまで!!

 

写真上は新幹線から望む富士山。下はテーブルに開いたノートパソコン。

 

 


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「エクシブ箱根離宮」、快適な旅行でした

2010年11月29日 | 私の趣味

112223の両日は、私にとってめったにない連休でした。以前から予定して、楽しみにしていた箱根への一泊旅行です。

 

小田急特急ロマンスカーは乗車料金もリーズナブルで、それほど時間をおかずに電車が出ていますのでとても便利です。車窓から景色を楽しんでいると、あっという間の箱根湯本到着です。登山電車で「宮ノ下」下車。今回目的の「エクシブ箱根離宮」はまだできたばかりのリゾートで、富士屋ホテルの手前にあります。

 

ここは想像以上の豪華なリゾートでした。部屋のすみずみまで細やかな気配りと高級感溢れる調度品、広々とした室内の贅沢な空間は日常の喧騒から隔絶され、まさに癒しの時空間です。しっかり堪能させてもらいました。このリゾートでとくに感じたのは、寝具と空調の快適さです。それが居心地の良さを倍増させてくれたように感じました。

その上、出された料理がこれまたとてもよかったので、たいへん満足できた箱根の旅でした。

 

帰路は、「箱根ガラスの森美術館」で、珍しいベネチアングラスのコレクションをゆっくり楽しんで帰りました。

気分を一新、リフレッシュ! また明日から頑張ろう! という決意が湧いたのです。

 

写真は、広々した露天風呂。ゆったり温まりながら紅葉を満喫できました。もう一枚は室内のリビングルーム。かなり広くてカメラに全景は収まりませんでした。

 





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新年の月例練習会は「医業のための基本指圧」

2010年11月29日 | 指圧の活動

  年1月の月例練習会は、16日午後2時30分から4時30分の2時間、豊島区勤労福祉会館で開催されます。今回は基本指圧研究会顧問・鈴木林三先生をお迎えして、「医業のための基本指圧」と題した研修会です。

 

今年、初めて実現した練習会です。来年も開催されると知って、はやくも練習に拍車を掛けているメンバーもいます。第1回目は定員40名で実施しましたが、会場のキャパシティーでかなり窮屈でした。今回はもう少しスペース的にゆとりがほしいので、定員を少なくする予定です。

 

申し込みは先着順としますので、早目に事務局まで直接お申し込みください。午後5時から懇親会も予定しています。これも予約の都合がありますので早目に事務局までお願いいたします。 

定員に達し次第締め切りますのでご了承ください。

 

NPO法人 基本指圧研究会・事務局

電話 049-223-6088(月曜・祝日は休み)


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恐ろしい薬害! ときにはセカンドオピニオンの活用を

2010年11月16日 | 雑感

 今日は薬害についてお話したいと思います。

 もちろん私は専門的な知識は全くありません。ただ、ごく最近身の回りに起こったこと、また知人の身の上に起きたことについて、ひと言述べてみたいのです。

 

 私の母は82歳、12年前からパーキンソン病を患っています。ご存知のように、この病気は手足を動かすのが不自由になってきます。

当初、所沢の防衛医大病院へ通っていたのですが、住まいがふじみ野市で距離的に遠いこともあり、加入した「パーキンソン病友の会」の会員の紹介で、川越の専門医に替え、薬をもらっていました。

 

 ところが、このところ幻覚がひどくなってきたのです。私が行ったときでも、その後ろに何人も人が立っているのが見えたり、物の隙間から現れたり。それも全部が人だけとは限らないそうです。その数も多かったり少なかったり。

医者へ行って相談すると、「幻覚を我慢するか、薬を少なくして歩けなくなるかどっちかだ」と、ろくに話を聞いてくれないというのです。

 

 本人も「幻覚だ」とわかってはいるそうですが、次々あんまりたくさん出てくるので気がおかしくなる、と嘆いていました。あとでわかったことですが、幻覚だけではなく幻聴の症状も出ていたのです。

 

 そのままにしておけないので、知人の紹介で入間市のクリニックに診てもらいました。そこの医師の話です。

「パーキンソンはそれほど進んでいない。幻覚は薬の量が多すぎるのでしょう。急にやめるのは危険だから、3錠を2錠にして、1週間たって大丈夫だったら1錠にする。最後はこの薬をやめて、別の薬に替えましょう」

 

 2錠から1錠、そして0。全く薬をやめてしまったところ、そのせいか歩けなくなってしまった。医師の指示で今は再び1錠飲んでいますが、その内またやめる指示が出るでしょう。おかげさまで幻覚も幻聴もなくなりました。

 

 

 これからは、私の患者だった建設会社社長についての話です。

 この社長は川越にある医大の総合医療センターに入院していました。病名は癌で、余命12ヵ月ということでした。ところが私が見舞に行ったときはしゃいで、見たこともないほどのハイテンションなのです。どうしたのだろう、と首をかしげながら帰りました。

 

 後日、聞いた話です。身内の方のお話です。

「はしゃいでいたのは、薬の量を間違えたらしいのです。あの日、教授が回診に来たのですが、翌日も来てくれた。そのときは静かに落ち着いていたものですから、ついてきた若い医師に教授が、『昨日の状態はいったい何だったんだ』と。若い医師が黙っていたので重ねて問い糺すと、『薬の量を間違えたんです』といっていました」

 

 その社長は間もなく亡くなりました。薬の量を間違えたことと死因とは関係ないでしょうが、考えるとなんとも恐ろしいことです。この医療センターでは以前、抗癌剤の量を間違えて処方し、若い女性が死亡した例もありました。(新聞にも大きく報道されました)

 

 薬害というのは恐ろしいものです。不適切な薬を使われる、量を間違えるなどいろいろな場合が考えられますが、もし治療の途上でも不審に思うことがあったら、迷わずセカンドオピニオンを受けるべきでしょう。

 患者にとって最善と考えられる治療を患者と医師で判断するため、かかりつけの医師以外の医師の意見を聞く。それがセカンドオピニオンです。場合によっては、医師を替えることになります。しかし大事なことだと思いますよ。

 

 

 


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「基本指圧の画期的効果と無限の可能性」

2010年11月16日 | 指圧の活動

 上記標題についての特別講習会

 

昨年、日本指圧専門学校51期生「地域経営学」の授業で講義した、「指圧の未来を確かなものに」をベースに、基本指圧の素晴らしい効果・可能性について広く理解していただくことを目的とします。

 

   内  容 :基本指圧の臨床結果・報告

 手技のデモンストレーション

         質疑応答

 

   対  象 :在学2年生、3年生、卒業OB・OG

 

   実施日 :12月12日(日) 9:30 AM~11:30 AM

 

   会  場 :豊島区勤労福祉会館・会議室

  東京都豊島区西池袋2-37-4

  会館電話(03-3980-3131)

 

   主  催 :NPO法人 基本指圧研究会

 

   講  師 :村岡曜子(18期、基本指圧研究会代表理事)

 

      会  費 :基本指圧研究会会員は無料

            会員以外は3,000円

 

   問い合わせ・申し込み先:

  NPO法人 基本指圧研究会・事務局

             049‐223‐6088(月・祝日休)

  *定員になり次第締め切ります。

 

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 【 お知 ら せ 】

  これまで基本指圧研究会の月例練習会開催の日時を、日本指圧協会機関紙「指の光」に掲載していましたが、今月から有料にすると編集部から一方的な連絡がありました。

 基本指圧研究会は、特定非営利活動法人で営利団体ではありません。会費も極力低額に抑え、毎年1回、総会において収支を明確にしております。つきましては高額の掲載料を支払う財政的余裕がありません。やむなく今月は支払いますが、今後は「指の光」に練習会等の日時を掲載しませんので、ご注意ください。

練習会の日時・会場は「奥の近道ブログ」でお知らせします。わからない場合は事務局までお問い合わせください。

 


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学ぶ意欲に満ちあふれた「地方研修会in名古屋」

2010年11月10日 | 指圧の活動

 11月7、8の両日、日本指圧専門学校同窓会主催の「地方研修会in名古屋」に参加しました。7日は仕事を早仕舞いして、15時20分東京発の「のぞみ」で名古屋へ向かいました。

 

今回は地方研修会始まって以来の参加者数で、会場の老舗旅館の「つちやホテル」は熱気にあふれていました。

私はつごうで7日夕方の懇親会と、翌日の鈴木林三先生の「医業のための基本指圧」だけに参加しました。今回は地元の盲学校の学生さんが多数参加されていましたので、その指導に当たられる鈴木先生の講習の様子が勉強になりました。めったに見ることのできない教えかたを、間近に学べたのはラッキーであったと思います。

 

講習会全体の雰囲気も学ぼうとする意欲に満ちあふれ、たいへん素晴らしいものでした。これはひとえに地元で頑張っている同窓生の方々の、「今しかない」という熱意に他ならないと思いました。同時に、この教えをいつも間近に受けられる自分の立場のありがたさに、改めて感謝しました。地方研修会も回を重ね、ますます充実感が増してきたようです。

 

帰路は名古屋駅に、当治療所スタッフのDちゃんのお母様にお見送りいただき、名物のお弁当を頂戴しました。ありがとうございます。

地方研修会での楽しみのひとつは、地方で頑張っている同窓生の苦労話が聞けることでもあります。今回も楽しいお話をたくさん聞くことができました。なによりのお土産だと思っています。来年2月は鹿児島です。どんな出会いがあるのか今から楽しみです。

 

今回は執行部の方々には、開催にかなりのご苦労があったようです。本当にご苦労様でした。今後ともなにとぞよろしくおねがいします。そしてありがとうございました。

 

写真は熱心な受講者の様子と、新幹線「のぞみ」の名古屋駅到着。

 


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迫力と個性に圧倒された「ゴッホ展」

2010年11月08日 | 分類なし

  113日は、気象学では晴れの特異日といわれます。前日までの天気予報では雨ではないものの、スッキリ晴れる予報ではありませんでした。しかし明けてみればまさに特異日、爽やかな秋晴れに恵まれたのです。そんな空気に後押しされながら、待ちに待った「ゴッホ展」です。

 

「没後120年―こうして私はゴッホになった」と題した展示会に、六本木の国立新美術館にでかけました。祝日のため混雑し入場規制の列ができていました。約10分の待ち時間です。いつものことですが、この待ち時間がけっこう楽しめるから嬉しいのです。列に並びながら、あれやこれやの期待に胸がふくらみます。ワクワクした気分が絶好調に達するのを感じなから、久々の“ゴッホとの対面”です。

 

一昨年秋、レンブラントの「夜警」がどうしても見たくて、はるばるオランダのアムステルダムを訪ねました。「夜警」は、最高でした。言葉に尽くせないすばらしさで、機会があればぜひもう一度見たいと思っています。

そのおり、それまで良さを理解できなかったファン・ゴッホの虜になってしまったのです。ゴッホの母国オランダで触れた彼の作品には心底圧倒されました。ほとんど独学であったというゴッホの絵画の迫力と深さ、その個性に心から傾倒してしまったほどの素晴らしさでした。

 

画家としては遅咲きで27歳から描き始めたそうですが、37歳で亡くなるまでの10年間に描いた作品の数の多さには驚きます。魂からあふれでる、描くことへの情熱を抑えることができなかったのだと感じました。オランダ国立ゴッホ美術館とクレラーミュラー美術館からの出展で実現した、今回の展覧会はまさに圧巻です!

 

ゴッホの作品はいつも数点が来日するだけですから、その良さを理解するのが難しかったのですが今回は違います。日本に居ながらにして、これほどゴッホに触れる機会はめったにありません。1220日までは六本木の国立新美術館で鑑賞できます。そのあと全国を廻りますのでどうか膨大なコレクションをお楽しみいただきたいと思います。

 


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眼球振盪のMちゃん、改善に明るい兆し

2010年11月02日 | 素晴らしい指圧効果

 9月20日に報告したMちゃん(小学6年女児)の眼球振盪(しんとう)について、基本指圧による治療の途中経過を報告します。

 

現在6回目の施術をしたところでの報告です。今の子供たちは、塾や習い事でけっこう忙しいうえに、私の仕事も予定がかなり立て込んでいるためなかなか思うように予約が入れられないのが現状です。

そんな中でも今回どうにか治癒に向けてのメドが立ってきました。

 

当初、話を聞いて「やってみましょう」と受けたものの、実際に圧してみると、予測した以上にけっこう難しい状態でした。効果のほどは果たしてどうかな? 何しろいちばん圧(お)したい前頸部に、まったく手応えがない状態からのスタートなのですから。

幸い、患者さん一家との信頼関係がシッカリできていることが、何よりありがたいことでした。

 

子供であっても、全身の「眼」に関わるあちこちの部分が異常に硬くて、指圧をするとその部分はちょっと痛そうでした。

この日はやっと前頸部をきれいに圧すことができました。結果、狭く鋭角的につまっていたミゾオチもきれいに広がり始めました。私はお母さんに状態を話しました。

 

「ミゾオチが広がってきたから元気な子になるわよ」

「この前個人面談で、担任の先生から最近ずいぶん元気に明るくなって、お友達ともよく遊ぶようになったと言われました」

 

お母さんの嬉しそうな返事が返ってきます。日常生活でも以前のようにイライラしなくなり、笑うことが増えてずいぶん変わったようです。「眼」以外での嬉しい変化も聞くことができました。

 

それにつけても彼女の前頸部は、以前圧したことのあるお母さんの前頸部と実によく似た形なのには驚きました。この子の治療の仕上げも、母親を指圧することで完了することになるということも見えてきました。

 

彼女の人生が基本指圧により大きく方向転換すると思うと、この指圧に巡り会えたことのありがたさに感動しています。

 

写真上は、初回施術直後に撮影したものです。

写真下は、今回6回目終了時のもの。視野が広がり、文字を読むときの視線の角度が変化しました。


 





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