17日は終日観光。夫と私以外は、全員朝からお弁当を持ってトレッキングとカヌー遊びで浦内川を上り、大自然を満喫しました。午後2時半にホテルに帰った一行の生き生きした顔を見て私もとてもうれしかった。
夕方は潮の状態がいいので、「サバニ」 という釘を一本も使わず作る伝統の舟で遊んだグループと、布地の染色体験をするグループに分かれての行動でした。私はかねて訪れたいと憧れていた、染色家・石垣昭子先生の「紅露工房」(クールこうぼう)におじゃましました。
日曜なのに、工房を開けて対応してくださったのには大変恐縮しましたが、ゆっくりお話が聞けてラッキーでした。伝統を守りながら新しい試みに果敢に挑む先生の仕事の一端を見せていただき感激しました。
水によるのか、西表島でなければ出ない発色があると聞きました。それに惚れ込んで竹富島から移住し、最果ての地でもくもくと素晴らしい作品を作る昭子先生は、凄い方だと本当に思いました。今回の工房の染色体験に使わせてもらった色は黄色、これはこの地方では高貴な色だそうです。「福木」 というこの地方垣根に使う木を乾燥して、煮出した汁に漬けて染色した素敵な色のストールができました。
作業中色々お話しをうかがえたことで、以前以上に素敵な人柄に魅せられました。本当に来てよかったと心底思いました。また機会があればぜひ行ってみたい。埼玉から同行したメンバーのある女性は、「今度一人でも来てみたい」と語っていました。先生、本当にありがとうございました。
この日の夕食は、大好きな 「キッチンイナバ」 で、カニ好きの究極といわれる 「ガザミ料理」 を堪能し、パパイヤ・サラダ、ラフチィーなどをいただくことができました!
こんなに原生林だけの島なのに、こんなに美味しいレストランがあるなんて不思議な気がします。それほどキッチンイナバは何を食べても美味しいのです。しかもオーナーが三線(さんしん)の名手で、時には食事を楽しみながらライブで聴くことができる。本当に素敵なレストランでした。(つづく)
工房で染色の手伝いをしてくれた
タケルくんのお母さん
作業をしながら昭子先生と歓談する参加者
私の作品、薄黄色絹のストール
キッチンイナバ、三線を聞きながら食事を楽しむ
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