「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「側弯症が治っている!」― 医師が不思議がる指圧の効果

2019年09月09日 | 指圧の活動
 9月3日午後、二分脊椎症のK君のお母さんから電話がありました。「何かな?」と思ったらK君の病状の報告です。
 K君は4歳男児、二分脊椎症Sレベルです。自力歩行ができます。ただ二分脊椎症は、脊椎の病気なので合併症として側弯症を併発することがあります。
 半年前、K君は整形外科医の診断で「脊柱側弯症」と言われました。医師の説明では、側弯の角度はまだ小さいそうですが、今後進んで行くだろうと聞き、お母さんは愕然としました。

 「4歳なので成長に連れて進んで行くと思われる。将来的には、コルセット装着も考えておきましょう」と言われたそうです。お母さんにとって、K君の側弯症が進むことが心配なのは当然です。
 ところが今回の外来診察で、側弯症が治っていることが分かり、医師が驚いたそうです。医師は不思議そうにレントゲン写真を眺めていたそうですが、来年また検査をすることになりました。

 側弯症の指圧治療は、頸とお腹を緩めることで改善を目指します。整形外科では、「一生治りません」と、断言される側弯症です。しかし以前、数例の側弯症患者さんに指圧を行い、、患者さんがかかりつけの病院で「治った」と認められたことがあります。

 K君は元気いっぱいの男の子、指圧でお手伝いできるならば嬉しいことです。
 年内に指圧の予約を入れているので、誠心誠意対処したいと思っています。

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曜子のブログ 「西表島3兄弟」の生活環境が激変、だが今年も夏休み恒例の指圧を

2019年09月06日 | 指圧の活動

 なかなか続けてブログを書くことができませんでした。今日は夏休み恒例の、「西表島3兄弟」が指圧治療を受けに来た件を書きます。

 西表島は、島の95パーセントがジャングルで、八重山諸島でいちばん大きな島です。3兄弟はこの島で生まれました。
 お祖父さまは川越でもっとも古く医院を開業した方です。ことに奥様が私の治療院の熱心な患者さんです。ここのお嬢さんの1人が西表島に嫁ぎました。
 毎年お盆の時期になると、里帰りで実家に戻ります。その時は体調管理のために、何日か指圧に通っていました。ですから、この兄弟らはお母さんの胎内にいるときから指圧に縁があったのです。

 長男のタケル君は、幼少の時から「指圧師になりたい」と周囲に語り、小学校の卒業文集にも「将来の目標は指圧師」と書いたほどです。この兄弟も小学生の時から、夏休みになるとお祖父さん・お祖母さんに会いかたがた、私の指圧を受けるのを楽しみにしていました。
 しかしこのところ、3兄弟の環境が激変しています。

 西表島には高等学校がありません。長男は石垣島の高校を卒業後、予定通り日本指圧専門学校に入学。今は2年先生になって、実技と学科に頑張っています。
 次男のハル君は、石垣島の高校2年生になり、なんと自転車でインターハイ出場を果たしました。快挙です。石垣島は、山の傾斜が強いので自転車の練習には、打って付けだそうです。それにしても部員1人だという。そんな環境で頑張ってインターハイ出場を果たした。凄いものです。 

 三男アサヒ君は、西表島の中学3年生。部活のバトミントンの練習中に鎖骨を骨折していたので、今回の指圧治療の中心になりました。骨折は3月末に起きていました。しばらく部活の練習は下半身中心になり、それがかえって練習効果を上げたと嬉しそうに報告してくれました。
 主訴は右腕が動きにくいこと、上げにくいことでした。見ると腕だけでなく右胸郭自体が下がっていて、その周囲の筋肉が萎えていました。
 2回施術後、「楽になった!」と喜んでくれました。

   もう少し圧せばもっといい結果になるのですが、ほかの兄弟の指圧もあります。3人にそれぞれ2回ずつ施療しました。あとはまた来年にしましょう。

 
向かって右が三男アサヒくん、隣が次男ハルくん、いち
ばん
左が3兄弟のお母さん。長男はこのとき学校でした


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