「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「小江戸」の魅力、シルバーガイドで味わっては?

2008年07月31日 | 雑感
  私の治療所がある埼玉県川越市には、古い歴史と文化を今に伝える数多くの史跡があります。ここは小江戸と呼ばれ、ことにこの数年は訪れる観光客が飛躍的にのびており、年間500万人以上が街の風情を楽しんでいるそうです。 
  外国からのお客様もずいぶん増えてきました。  

 「小江戸」と言う言葉はかなり以前から使われていたようで、江戸時代にも「まるで江戸のようだ」という意味合いで、自分の町を誇る場合に使われていたといいます。
  しかし改めてこの言葉がクローズアップされたのは、1996年に開催された「小江戸サミット」だそうです。このサミットを始めたのは埼玉県川越市、栃木県栃木市、千葉県佐原市の3市ですが、そのほかにも千葉県大多喜町、神奈川県厚木市、静岡県磐田市、滋賀県彦根市などもしばしば小江戸と呼ばれるそうです。(以上、小江戸の由来についてはWikipediaからの要旨)  

  同じような趣旨として、「小京都」と呼ばれるところは50以上の自治体に上り、「全国京都会議」が設けられています。この会議には本家の京都も参加しています。

  江戸城は明暦の大火により、天守閣を含めた城構の多くを焼失しました。しかし川越の喜多院には江戸城の建物の一部が移築されており、家光誕生の間や、春日の局の化粧の間がそのまま保存されているそうです。 
  川越は松平信綱・柳沢吉保といった江戸幕府の重臣や親藩が藩主を務めた川越藩の城下町であり、幕府との関係は深かったといいますし、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。以上の歴史を考えて見ますと、小江戸と呼ばれるのにふさわしい街は、私には川越だけのように思われます。  

  実は川越の街では、最強ガイドが養成されて活躍しています。「川越シルバーガイド」と名乗り、市の公式講習を受け、その上試験に合格して認可を受け、ガイドとなっているのです。 
  ほとんどが元学校の先生で、定年退職した方が多いようです。歴史にも明るく、とても人柄がよい方たちです。元々学識豊かなうえに、しっかり養成され、話もとてもお上手で、まるで家光にでも会って来たように話してくれます。理屈抜きで面白い! そんな話を、リーズナブルな価格で直に聞くことができるのです。

 「蔵の街」を散策し、時代を遡(さかのぼ)るような不思議な感覚を味わうのは、それだけでも楽しいのですが、シルバーガイドの親切丁寧な案内により、楽しさがいっそう倍増します。小江戸といわれるこの街の、不思議な魅力の虜になることうけあいです。 
  真っ赤な制服の、川越シルバーガイドに案内してもらう楽しさを、ぜひ体験して下さい。面白いことうけあいです。 
  東武東上線・川越駅改札口わきに川越観光案内所があり、ここで申し込むことができます。(℡049-222-8973)写真は私がファンの、ガイド大谷さんです。とても話がお上手です。指名もできます。
   

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「裁判員」制度は無理、せいぜい「陪審員」まで?

2008年07月21日 | 分類なし
  平成21年5月21日から、いよいよ裁判員制度が始まります。裁判員制度とは、地方裁判所で行われる刑事裁判に国民を参加させ、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合はどのような刑にするかを裁判官と一緒に決める制度です。 
  対象となる事件は「殺人」「強盗致死傷」「傷害致死」「危険運転致死」「現住建造物等放火」「身代金目的誘拐」「保護責任者遺棄致死」などかなりの重罪です。 
  すでに決定されたことではありますが、皆さんはこの制度をどう考えていらっしゃいますか。  

  これは、アメリカなどで行われている陪審員制度とは根本的に異なります。陪審員制度は審議により評決(意見)を答申し、評決が有罪ならそれに基づき、今度は裁判官が量刑を決定します。陪審員は「有罪か無罪か」を決定するだけで、「量刑」を決定するのはあくまでも裁判官なのです。 
  日本でも陪審裁判が行われたことがあります。昭和3年から同18年まで、一定以上の税金を納める30歳以上の男性が陪審員に選ばれ、484件の裁判が行われたといいますが、18年4月に施行が停止されました。  

  今回の制度は、陪審員ではなく裁判員です。有罪か無罪かの決定に参加し、量刑に対する裁判員の意見も、裁判官と同じ重みを持つというのです。  
  それでは、法律を知らない人は裁判員になれないのではないでしょうか。法律を知らなくて、どうして「死刑」「懲役○年」などと判断できるのでしょう。 
  実は「裁判員の仕事に必要な『法律に関する知識』や『刑事裁判の手続』については、裁判官が丁寧にご説明します」ということなのです。それでは裁判官の負担が増えるだけで、裁判の円滑進行に逆行するでしょう。また、指導に当たった裁判官の意見を裁判員に押し付けることになる、と私は思うのですがいかがでしょうか。  

  しかも法律に無知な素人が参加して、裁判の質が低下する恐れはないのでしょうか。裁判に対する世間の信頼を失う結果にならないのでしょうか。いろいろ不安が付きまといます。  

  それと今ひとつ、日本の民主主義や自由・平等意識の成り立ちを見るとよく分かりますが、これらは日本人が自らの血と汗で獲得したものではなく、「お上(かみ)から与えられた」ものなのです。 
  制度の施行を迎えるに当たっても、アメリカ国民が「自分らの手で正しく裁こう」としているのとは違い、お上に与えられた任務をイヤイヤ果たす、という考えが大勢(たいせい)を占めているようです。  

  日本国民の感情としても、「素人が裁判官の真似をするより、専門家(裁判官)に任せたほうが確かだ」という意識が強いでしょう。法律の素人を任命するのですから、せいぜい陪審員として、「有罪か無罪か」を決めさせるだけで十分ではないですか。裁判員として「量刑」まで、というのはとても無理だと思います。  
  しかも今回のシステムは、「やむを得ない理由」がなければ辞退することができません。裁判所が裁判員の辞任を認めない限り、裁判員は裁判に出席する義務があります。もし裁判所に出頭しない場合には、10万円以下の過料の制裁を受けることがあるというのです。  

  大まかですが、以上のような理由で、私はどうしてもこの制度に賛成できません。皆様はいかがでしょうか。

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それは “自分ができないだけ” と知るべきです

2008年07月14日 | 指圧の活動
  7月8日(火)、川越道場の練習会に初めて参加された青年がいます。私のブログが縁で基本指圧に興味を持ち、勉強してみよう、と遠くから川越道場にいらっしゃったのです。  

  ブログの記事を書くとき、どんな方が読んでくださるか分からないので、私がいちばん気を付けているのは、とにかく分かりやすく書くこと、あとはあまりマニアックに走らないように気遣っています。 
  また指圧効果の点でも、文字にすると読む人が信じられないのではないか、と思うものは極力避けているつもりです。とにかく分かりやすく、より指圧に対して理解を深めていただけるように書いているつもりでした。 
  要は指圧効果について、例えば10を6か7と書くことはあっても、11や12に書いたことは1度もないということです。  

  しかしこれが、私の思い通りには伝わっていないケースもあることが分かりました。「こんなことが指圧でできる訳がない」との感想を持つ指圧師がいる、と彼から聞きました。私は「えーっ。プロなのに、なんで?」と驚きました。 
  彼はブログの内容があながちウソとは思えない、1度ジカに基本指圧に触れてみたいと考えたそうです。  

  やはり指圧師の技量自体が変わってきた、と実感せざるをえないと改めて感じました。かつて天才・浪越徳治郎先生が、現実に奇跡のような指圧効果をたくさん見せてくれました。見えなくなった眼が見えるようになったり、直るはずのない難病が直ってしまった例がゴロゴロあったのです。 
  私はそんな天才にジカに教えてもらえたラッキーな体験があるので、自分はできなくても、指圧の効果の高さに疑いを持つことなく、今まで30数年やってきました。 
  ですから、今回の指圧効果を疑問視する反応があるというのは、実は初めての体験です。「指圧自体が、私の考えているものとは違うものとして、広がっているのだ」と薄々感じていたのが本当のことだったのだとよく分かりました。  

  6月20日に、奥の近道ブログに投稿した記事を証明するような出来事に出会ったのです。街の便利な立地で足裏、リフレクソロジー、クイックマッサージ、手もみん、癒し系、タイ式、整体、整骨、カイロプラクティク、等々挙げればきりがないほどの盛況さを見ます。気が付いたらこの盛況さの中に無免許者が溢れてしまっているのです。もういちいち取り締まれる数ではありません。免許所有者の10倍以上、いや20倍以上かもしれないくらいいるのです。 
  この理由は色々あるようですが、その1つには、免許所有者の技術の低さにもあると私は思っています。 
  有免許者のほとんどがただ“力でグイグイ押す指圧”に明け暮れているのは事実です。これは残念ながら技術などという代物ではありません。私も長年同じことをやってきましたが、むやみに強い力で押し続けると押し手も受け手も確実に身体を悪くしてしまいます。 

  今、無駄な力が省けた状態になる圧し方の勉強法ができたのです。望めば誰もが身体を痛めることなく、効果の高い本物の圧し方を学べるようになりました。 
  志を高くもち、学ぼうとする姿勢は尊いと思います。1人でも多くの本物のプロと呼ぶにふさわしい指圧師が増えることを、心から期待しています。  

  この日、前頸部をちゃんと圧されたことがないという彼の前頸部を圧すことになりました。せっかく遠路はるばる川越まで訪ねてくれた彼の気持に対して、お返しのつもりで左前頸部を圧させていただきました。 
  日頃頑張っている様子が前頸部によく表れていました。丁寧に圧して「いかがでしょうか?」と起き上がってもらうと左肩が広がり、緩んで肩甲骨も下がりました。そのせいで左腕が右腕より長くなってしまいました。 
  本人はとても驚いて鏡の前で茫然と左肩を撫でています。左右差を比べてもらうために左だけ圧しましたが、あまりにも左右差が大きくなってしまったので、皆が右も圧さないと帰りに転んでしまうかも、と言います。 本人の希望もありましたので右も圧しました。あらかじめ右肩の感覚や形をよく確かめた上で圧しました。同じように起き上がった時、右肩も広がったのが驚きだったようです。手の長さも左右がそろいました「何かすごく呼吸までが楽です」とうっとりされているのが印象的でした。  
 
  これまたウソのような本当の話なのです。文字にすると確かにウソっぽいかもしれませんが、その場にいた人みんなが証人であり、なにより当のご本人がこの日をきっかけに、基本指圧を学ぼうと決意されたことが真実なのです。その決意に対して敬意を表し、頑張って欲しいと心からエールを送ります。  

  個人的には去年より今年は上達できている手応えを掴んでいます。今も新たな上達への工夫を見付けました。これで来年はまた一歩前へ進むことができるとワクワクしています。 
  指圧師なら、誰よりも指圧のすばらしさを確信してください。自分の未熟さを考えないで、「指圧でそんなことはできない」と決して言わないでください。

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真面目・研究熱心な人柄、本間先生の活躍を確信

2008年07月12日 | 指圧の活動
 「今回、4月8日に千歳船橋に開業された本間先輩の治療院に行ってきました。先輩の指圧を受けた感想は『優しい圧(あつ)が入ってくる』ということでした。 
  今までとは違う技術の上達に私は嬉しくなり、変化の理由を聞いてみました。
 『勤めてた時と比べ、コリを捉える意識が強なったよ。そして落ち着いた丁寧な治療ができるようになった』 
  私自身、技術を追いかけ過ぎて患者さんが見えなくなることがたびたびあります。患者さんを見ることを心がけると、こんなにも指圧技術が変化することに驚きました。優しい先輩の、技術や対応が大変勉強になりました」
     ―――――――――――――――――――――――――

  今回、わが治療所のスタッフ・熱田大吾郎さんが、本間博先生の治療所「指圧プラス」を訪問して治療を受けてきました。先生は本年4月8日(指圧の日)に千歳船橋で開業しました。前文は開業3カ月目の近況を、熱田さんが感じたままを報告してきたものです。  

  開口一番「圧し方が優しくなっていたのが驚きでした」と興奮気味でした。2人はここ何年も一緒に組んで実技の練習をしてきたので、どういう圧し方かはよく知っていたのです。わずか3カ月の間に、これほど圧し方が変化しているとは思わなかった、というのです。本間先生も今は時間的にゆとりがあるので、かつて学んだことを思い出しつつ、仕事に向かっていると話されていた、といっていました。  

  本間先生は、基本指圧研究会立ち上げ当初から熱心に学んでこられた方です。開業3カ月の状況としては「リピーターもでてきているし、流れとしてはなんとなくいい方向を向いているように思っています」とのことだそうです。 
  小田急線千歳船橋駅から徒歩1分、という最高の立地条件です。しかも真面目で研究熱心な人柄ですから、繁盛されること疑いありません。私も機会があれば、1度訪ねてみたいと思っています。

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私見“丁稚奉公こそ道を究めるための修行”

2008年07月06日 | 雑感
  日本古来の修行の1つに、「丁稚奉公(でっちぼうこう)」という制度があります。今でも付き人や、角界の褌(ふんどし)かつぎなど、色々な分野でこのシステムは、生きているようです。 
  若者達が未来に夢をつなぎ、歯をくいしばって頑張る姿が目に浮かびます。つくづく貴いことだと思います。  

  この丁稚奉公ですが、朝から晩まで掃除、洗濯、その他いろんな雑事こなしながら、仕事で使える身体が創られていくのです。その過程で、身体のでき具合に応じて師匠の技を我がものにしていく、という日本人があみ出した独特の修行法です。 
  私はもういい歳ですから、今更でっち奉公を経験したいと思っても無理な話ですが、考えるととても残念です。  

  今の住所に治療室を移して、この夏でまる3年になります。この間毎朝、和箒で21畳半の掃き掃除を続けてきました。仕事で大事な役目を果たす畳を、大切にすることも目的のひとつですが、本当の目的は丁稚奉公の一端を体験してみたいと考えたからです。 
  始めた頃は半分も掃かないうちに、腰が痛くて「うーっ」とひとりで唸(うな)りながら、腰を伸ばしてはまた掃き掃除を続けるありさまでした。大家さんのマチ子さんが、ある時これを手伝ってくれたのですが、「これって腰にくるわねー」と痛そうにしていたことがあります。 
  和箒で掃き掃除をすると、ほとんどの人が腰に痛みを感じるようです。しかしこれが仕事として、どうしてもやらなければならないとなると、どうやら身体の方が自然に工夫をするようになってくる、ということが分かりました。  
  お陰で最近はすっかり身体が使えるようになり、箒での掃き掃除なら、いくら広くても身体に無理がかかることなくできる自信がつきました。 

  仕事で身体を使いながら、“使える身体を創る”ということが実感できたのです。これがつかめたことは、スッゴク嬉しいことでした。掃き掃除が実に楽しいものになりました。毎日毎日“やる気”でこれと向き合えるのです。  
  
  この感覚を掴みたいと思って、続けていた箒での掃き掃除仕事です。目的の感覚がハッキリとしてきたので、この仕事をお掃除ロボットに任せ、今度は畳の乾拭き仕事にチャレンジしようと考えました。しかし残念ながら、思ったほどロボットがあてにならないことが判明しました。 
  仕方がないので、取り合えず掴めた感覚に感謝しながら、今まで通りしばらく掃き掃除を続けて行こうと思っています。本当なら、朝から晩までそんな修行で身体を創り、技の修得にむかうのだと身をもって知ることができ、古の日本人の知恵の深さをかいま見た気がして、大変感慨深いものを感じています。
  
  今の時代にこんなことを考えているのは変でしょうか? でも本当は、もっと若い時からこれを知っていたらよかった、と私は本気で思っています。 
  私は伝えたいと思います。若い方で、もし本気で立ち向かう気迫があるなら、何の道でも丁稚奉公こそが一番確実な修行であることを。おばさんの私見ですが、ご参考までに!

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クッキーを中心に広がる仲良しの輪

2008年07月05日 | 分類なし
 6月9日に投稿した記事「柴犬クッキーの散歩」以来、治療室に立ち寄ってくれる可愛いワンちゃんの輪がひろがっています。これらはクッキーくんのお散歩仲間なのです。  

  まずミニチュア・シュナウザーのムックくん(3歳オス)。
  「熟女好みなんです」とは飼い主さん。言葉どおりクッキーが大好きで、そばによりたいのですが、あまり近付くと「ウーッ」と威嚇されてしまうそうです。
  ミニチュア…というのですが、見た感じは本当にミニチュアかしら? と思うほどそこそこ立派です。そんな見掛けによらず、かなりのおぼっちゃま育ちとお見受けしました。お散歩で治療室の前を通ると、気になるらしく立ち寄ってくれます。  

  コーギーのロンくん(12歳オス)もクッキーのお散歩友達です。高齢とは思えないほど毛艶がよく、綺麗な色をしたおしゃれな犬です。少し太り気味で、お腹が地面にこすりそうです。とてもおとなしい性格だということですが、確かに表情にそれが表れていて、すごく穏やかな顔立ちがチャーミングです。 
  なんと! 体重は14.5㎏だそうです。お見事!。しかしコーギーの太りすぎはなんでこんなに可愛らしいのでしょう。しみじみ後ろ姿を見送りました。  

  スパニッシュ・スパニエルのレディちゃん(11歳メス)。とても好奇心旺盛でポーズをとってカメラに収まってくれました。お陰で素敵な1枚が撮(と)れました。  クッキーといえば、相変わらず首輪で引っ張られながら、ヒョイ、ヒョイ、ヒョイと独特なリズムを刻んで、毎日元気な姿を見せてくれます。その様子を見るたびに、スタッフ一同心がなごみ「今日も元気ネ! 頑張れクッキー」と見送ります。可愛らしい訪問者は大歓迎です。それぞれに個性的なワンちゃんは、会うだけで癒されるから不思議です。 しかし犬社会も高齢化なのでしょうか? ともあれ皆元気で頑張ってね!(写真はスパニッシュ・スパニエルのレディちゃん)

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指圧を通し胎児と対話、元気な男児が無事出産

2008年07月04日 | 素晴らしい指圧効果
  しばらくのご無沙汰でした。実は自宅のパソコンのインターネットが繋がらなくなり、したがってブログも投稿できない日が続きました。ADSLを使っているのですが、原因はモデムにあったようです。 
  これからまたポツポツ投稿します、どうぞよろしく。
   ―――――――――――――――――――――――  

  今日は妊娠初期からトラブル続きで、かなり緊張を強いられ、ハラハラしながらも健康な男の子を授かった若妻の例です。  
 
  私がMさん(26歳)の治療にあたったのは、妊娠第30週目からです。このとき異常に羊水が増え、胎児が逆児(さかご)になってしまったということでした。なにもかもが初めての体験ですから、少しでも異常があると不安は大きく膨らんでしまいます。 他にも諸々の心配があるらしく、町の個人病院では手に負えないとの判断で、大学病院を紹介されました。  

  逆児の指圧治療はいつもの通り、1回の施術で十分な手応えを得ました。本人には「次の検診で治っているのが確認できるはず、心配ないから」と伝えました。 
  内心「羊水過多も大丈夫!」と確信していましたが、それには触れずに励ましました。案の定、検診直後に報告の電話があり、「逆児は治っていました」とうれしそうな声を聞き、私も嬉しくなってますますやる気が湧いてきました。 
  普段仕事が忙しく、なかなか思うように時間がつくれないのですが、毎週いらっしゃる方の中でたまたま右足を骨折した方が出て、運転が無理なのでしばらく指圧がお休みになりました。 
  この空いた時間を使って、彼女は毎週きちんと指圧を受けられるようにななったのです。  

  個人病院では、様々な危険を想定して大学病院に回したのですが、そのときすでに指圧治療により、逆児も羊水過多も改善していました。 
  大学病院では、なんでこの程度で回されてきたのか疑問だったようです。取りあえず指定された検査は一応実行され、「正常」との結果がでました。大学病院の医師は、こちらで産んでもいいし、もとの個人病院へ戻ってもいい、すきな方を選ぶようにと指示したといいます。  

  そのまま大学病院で出産することを決め、腰を据えて元気ないい子を産むための「妊産婦指圧」が始まりました。 
  ごく自然な成り行きで、胎児と指圧を通してのコミニュケーションが始まりました。新米ママは、圧す手に必死にメッセージをよこす胎児の動きと、母体の硬さや歪みをゆるめると、胎児の位置がきれいに収まり母子共に楽になる、という今まで知らなかった世界を体感したのです。 
  母親の身体と胎児が、これほど密接につながって影響し合っていることなどとは知るよしもなかったのです。しかし母子が一心同体だということが、指圧を受けることで身体で納得理解できたようです。  

  治療当初から一番気になっていたのが、彼女の足の張り方でした。このような張り方の場合、陣痛微弱になる可能性が大きいのです。少しでもこの状態を改善するため、生活上の注意はうるさいほどしたつもりです。 
  6月26日、予定日まであと4日です。一応この日が最後の治療になると思いながら、真心込めて圧しました。お腹の状態は良好です。あとはよい陣痛さえ来てくれればOKです。  
  こちらの気持が通じました。赤ちゃんが目一杯のボディー・アクションで応えてきます。最後に、きれいな偏りのないお腹の張りを2回見せてくれました。陣痛もOKというサインなのでしょう。 
  当初、母体の体調がおもわしくない妊娠でしたが、胎児を育てながら見事に体質改善ができました。あとは早く可愛い赤ちゃんとの対面を待つだけです。  

  検査で、胎児の体重がすでに3500グラムを越えている、と分かりました。病院の方針で予定日には入院して、翌日には陣痛促進剤を使うことに決まりました。 
  母親も3500グラム以上、父親も3800グラム以上の、ジャンボ赤ちゃんとして生まれている両親の子です。しかもどちらも普通の安産だったそうです。DNAなのかなぁと思います。 
  今は、少子化でもあり何より安全が最優先のようです。本当は、これだけ状態がよいのですから、自然に任せるのが最良なのです。赤ちゃんは、一番よいタイミングで生まれるときを知っているのですが、なにしろ病院の方針です。私の届く範囲では最善を尽しました。 
  7月1日、使い古された表現ですが、丸まると太った玉のような男児が誕生。これまでの苦労が一気に吹き飛びました。あとは――成長を楽しみに待つだけです。~ガンバレ!~

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