2月17日、日本指圧専門学校同窓会主催の「第6回実技研修会イン福岡」に参加のため、仕事を午後3時で切り上げて北九州市・黒崎へ向かいました。
羽田午後6時発のJAL341便で一路福岡空港へ。今回の研修会は、この日現地集合12時で金子孝夫先生の「ベッドでの圧し方」の講義と川原善次郎先生の「保険治療」の2つと、夜の親睦会となっていました。私には無縁の2つの講義は欠席させていただき、翌朝9時~12時に行われる鈴木林三先生の「臨床のための基本指圧」の研修に的を絞って予定をたてました。
以前と比べると、浜松町からのモノレールの途中駅が増え、乗車時間が長くなったのが少々不満でしたが、今回は驚きました。なんと浜松町から空港快速というモノレールを運行していて、空港までノンストップで運んでくれるのです。速い! これは東京モノレールの快挙だと思います。
昨年夏から、歩行の質を上げるように工夫を重ねてきましたが、それが指圧の技術上達に結び付けることに成功しています。その辺の確認ともう一歩上の感覚を知りたくて、今回の少々強行軍なスケジュールを組んでの参加となったのです。
午後7時55分、福岡空港に予定通り到着。南国九州と思っていましたが、福岡の寒さは埼玉と変わらないものでした。空港から博多までの近さにも驚きました、地下鉄でおよそ6分です。飛行場といえば多くが郊外で、市街地まで遠いのですが、ここは本当に便利です。これなら飛行機のスピードが生かされます。
博多からJR鹿児島本線特急に乗車すると、30分あまりで黒崎駅に着きます。宿までは歩いて数分なので助かりました。チェックインは、夜の9時過ぎになりました。すぐ先生方に挨拶と参加手続きを済ませ、ホッと人心地つきました。この夜は翌日に備えて早めに休みました。
次の日、研修会は午前9時からです。
18日(月)、予定より30分遅れで鈴木先生の講習「臨床のための基本指圧」が開始されました。この講習会に参加するためにはるばる福岡まできたのです。
うつ伏せの姿勢における、肩甲下部の圧し方です。鈴木先生からこれを学ぶのは7カ月ぶりです。これこそが圧しかたのすべての基本なのです。ここ半年間練りに練って、歩き方を肩甲下部の圧し方に反映させようとしてきたのですが、はたして効果は上がったのでしょうか?
身体感覚を探り続ける中に、自分の課題もはっきり見えるようになりました。どうしても思うように使えない左薬指も、実は左足の構えに原因があることが理解できたのは何よりの収穫です。
また頭が働いてしまい、考えてしまうことで、圧す手指、構える足の感覚を悪くしてしまうことも実感できました。分かったことは感激です。
今回の講習は、動きを学ぶのがいちばんの目的でした。しかし今ひとつ、3月4日に母校で行われる特別講義の講師を引き受けてしまったのですが、その大任全うするために、鈴木先生の講習の進め方を学ぶのも目的の一つでした。
今までの講習会の参加の仕方とはちょっと違う視点から、全体の進み具合いをみることが出来たのは、面白い体験でたいへん参考になりました。ありがとうございました。
あっという間の2時間半でした。つくづくと、“やっぱり肩甲下部の練習がいちばん楽しい” と痛感した講習でした。 研修会は予定通りに進まず、なにもかも時間が押せ押せになりました。帰りには博多で美味しいものを食べたいと考えていたのですが、お土産を買うのも忙しい状態でした。
結局、親切な土産物屋のおかみさんが教えてくれた、博多ラーメンを食べただけでした。しかし乳白色の豚骨白湯スープに極細のストレート面、コクがあるのにさっぱりした味はさすがでした。
博多では駅員さんも、土産物屋のおかみさんも、タクシーの運転手さんも、皆さんとても親切でした。時間に少し余裕を取り戻せたので、空港までと思って乗ったタクシーで町を巡ってもらいました。
中洲(なかす)も見せてもらいました。那珂川(なかがわ)と博多川の中州(なかす)なのでこの名がついた、と初めてしりました。福岡一の歓楽であるのはもちろん、大阪、神戸に次ぐ西日本最大級の歓楽街でもあります。
「福博(ふくはく)であい橋」にも寄ってくれました。ダイエーホークスが優勝すると、橋の上も、川の両岸も優勝を祝う人の波で溢れるそうです。橋から川へ飛び込むダイエーファンを観衆がさらに煽りたて、あげく素っ裸になって飛び込む人、橋の上のキノコ屋根に登って頭から飛び込む人、中には下着姿になって飛び込む若い娘さんもいるというのですから、その熱狂振りには驚かされます。
運転手さんのガイド(?)がとても上手でしたので、空港まで町の観光を楽しみながらのドライブになりました。
大きな課題もできた有意義な講習会参加でした。次回夏の講習が楽しみです。
(写真は実技講習をする鈴木林三先生)