「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

7月の練習会は先月のつづきを、「二分脊椎症の排泄管理を指圧で!」

2014年07月22日 | 指圧の活動

 7月13日午後1時30分から、豊島区勤労福祉会館で基本指圧研究会の7月度練習会が開催されました。
 この日、最大級の大型台風8号の襲来が予想されていましたが、思っていたほどの激しさはありませんでした。お盆の中日に当たるので会員の皆さんも多忙かと思ったのですが、今月はこの日しか会場が確保できなかったので、参加数を案じながらの開催でした。

 近況報告の後、今月は先月の続きの練習です。
★ 腹部の状態を見ながら鼠蹊部から下肢を圧して → 下腹部が緩んでいくのを確認。
★ 頭部顔面を圧し、頸部(前、横、後)を圧して → 鳩尾が緩んでいくのを確認。
★ 三角胸襟構を圧して体のバランスをとり、肩甲上部と肩甲下部を圧して腹部全体が緩んでいくのが確認できたら大まかには、OKです。

 
今月は、7月5日に第31回二分脊椎研究会の発表が東京・本郷の東京大学で開催されました。私も参加して抄録集を戴き先生方の発表を勉強しました。私たちに係ると思われる排泄管理の項目には、手術後の追跡調査の発表があっただけで目立ったものはなく、何となく控えめと感じました。発表の中に「お腹のマッサージ」という言葉を見て嬉しく感じたのはもしかしたら私だけかもしれません…。表題にあるように「ライフステージ」の言葉が目立つように感じました。

 
分脊椎症に対して基本指圧研究会では、排泄管理を指圧でできるように練習していこうと思っています。意識的に全身指圧を腹部中心で、「もっともっと上手に」ということです。
 
今月は頸に関わる部分がまだまだなので、次回、それを意識的に勉強することにします。楽しみにしながら。

 


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半年振りにJさんが来院、「要観察」 を指圧と生活の工夫で克服

2014年07月01日 | 基本指圧の素晴らしさ

 6月22日、半年ぶりで静岡のJさんが来院しました。暮れ(12月24日)のブログに書いたJさん。去年春の健康診断で、「要観察」と診断されたと手紙にありました。いつも元気なJさんは、若い時から“出張族”で頑張ってきました。実家に帰ると指圧で疲れを取って、また出かけていくという生活で。キャリアで通すのかと思っていたら、数年前に優しいご主人と巡り合って、アッサリ結婚して幸せになりました。
 
 
彼女との長いおつきあいの中で、健康不安の相談は初めてなので心配しました。出されたイエローカードが取り消されるように、私とJさんの二人三脚体調改善計画が始まりました。去年は7月、9月、12月に来院。指圧をするとともに生活の中でできる工夫を指導し、状態に添った運動などを勧めました。
 
細々とした注意も聞いてくれ、順調に改善してこれたと思っています。彼女の「本気」に後押しされとても楽しい治療です。暮れに来院した時、好転反応と思われる坐骨神経痛も出ていましたが、とても「順調」でした。そのとき「また春4月ごろきます」と、ニコニコ顔で帰って行きました。

 
もうそれほどひどく心配することもないとは思っていましたが6月、電話があって急に来院が決まりました。遅くなったけど今年の春の健康診断の結果が出たから見てほしいということで、たまたま私の空き時間ができたところに「待っていました」というように電話があったのです。
 
来院した彼女をさっそく圧してみました。坐骨神経痛の予後もとてもいい状態です。今までの中で一番身体が緩んだ状態で、腰がよく伸びていました。これならば心配していたイエローカードは撤回されると確信しました。彼女の体の心配は残り一つ「首だけが…」といっています。私は左下肢が気になるので、この原因について色々考えられることを2人で模索し、生活の中で両方が解決できる工夫を提案しました。もう大丈夫!

 ちょうど1年間で要観察から脱却、さすがです。この間、4回の来院でみごとに体調を回復したので本当に嬉しいです。出ている症状を指圧で良くするのは素晴らしいことですが、イエローカードで病気を未然に防げたらそれが最高です。この一年を通して二人とも素晴らしい経験をさせていただいたと感謝しています。まだ彼女は若いですからこの経験は、これからの人生の大きな糧になると確信して止みません。

 
「また夏の疲れが出るころに来ます!」
 
嬉しそうに手を振ってまた帰って行きました。基本指圧で病気を治すのは素晴らしいことだと思いますが、できれば病気を未然に防ぐのが最高です。基本指圧を勉強して本当によかったと心から思える経験でした。


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