あんまり大相撲の世界(角界)が騒がしいので、ひとことだけ言わせてください。
朝青龍問題に又もや「フタ」?
場所中にもかかわらず、横綱・朝青龍が朝の4時まで飲み歩いて泥酔の挙句、一般男性を殴りつけて鼻骨骨折などの重傷を負わせた事件。三大紙をはじめスポーツ紙で連日報道されましたが、そのとき、朝青龍は彼を自分の車に押し込み、運転手に「川へ行け、そこで殺してやる」と脅したというのです。
途中、交通事故の検証をしていた警察官を見て、「助けて。拉致される」と飛び出して保護されたのが、各紙で報道された経緯です。男性は全治1ヵ月の鼻骨骨折の診断書を警察に提出して相談していたといいます。
朝青龍はこれまでにもいろいろな問題を起こしてきましたし、“これで引退に追い込まれるか、解雇されるのでは”というのが私の予想でした。ところが被害者男性は、「告訴をしない、被害届も出さない」といい始め、「さらには暴行の事実はなかった」と主張しているようです。その裏で1千万円から2千万円の示談金が動いている、との報道も複数ありました。
調査委員会が立ち上げられて友綱親方(元関脇・魁輝)が委員長になったのですが、「報道のような大げさなことはなかった」「(殴ったことは)確認できない」「車の中に血痕はなかった」(サンケイスポーツ 2.3付)などと述べ、高砂親方(元大関・朝潮)に1回は事情を聞くが、朝青龍の事情聴取をやっても本人は(酔って)分からないのではないのか、と極めて消極的だというのです。これも、事件そのものに「フタ」をして、一件落着になってしまうのでしょうか。また高砂親方の、当事者能力のなさには驚くほかはありません。
貴乃花理事に投票して廃業か?
2月1日、日本相撲協会の理事選挙がおこなわれました。「貴乃花の理事の目はありえない」との下馬評を覆して、予想に3票を上積みしての当選でした。1相撲ファンとしては、大相撲に新しい風が送り込まれるといい、という気持ちを抱いたものです。公正な選挙がおこなわれた様子を報道で知り、一安心という思いもありました。
ところが翌日、2票が流出した立浪一門で「造反者探し」の集会を開き、安治川親方を廃業に追い込んだというのです。1票が流出した二所ノ関一門も、3日に同趣旨の集会を開くという報道を目にして、私はにわかには信じがたい思いでした。
選挙はあくまでも公正でなければいけない、こんなことが許されていいはずがありません。もし相撲協会として、理事長などが「造反者探し」の集会を禁止し、安治川親方の廃業届を撤回させることができないなら、角界の刷新が何10年も遅れてしまうことになるでしょう。
そもそも大相撲を「国技」と称していますが、これは法令で決められたことではありません。大相撲ファンの理解のうえに成り立っている言葉です。こんなシュールな意識しか持てない相撲協会は、やがてファンの支持も失ってしまうでしょう。日本は大相撲よりプロ野球のファンのほうが多いのです。「プロ野球こそ国技」といっても理屈上は成り立つのです。
所轄官庁である文部科学省は、こんなときこそ協会に鉄槌を下してもらいたいと思います。それが文科省の義務でもあるでしょう。
朝青龍問題に又もや「フタ」?
場所中にもかかわらず、横綱・朝青龍が朝の4時まで飲み歩いて泥酔の挙句、一般男性を殴りつけて鼻骨骨折などの重傷を負わせた事件。三大紙をはじめスポーツ紙で連日報道されましたが、そのとき、朝青龍は彼を自分の車に押し込み、運転手に「川へ行け、そこで殺してやる」と脅したというのです。
途中、交通事故の検証をしていた警察官を見て、「助けて。拉致される」と飛び出して保護されたのが、各紙で報道された経緯です。男性は全治1ヵ月の鼻骨骨折の診断書を警察に提出して相談していたといいます。
朝青龍はこれまでにもいろいろな問題を起こしてきましたし、“これで引退に追い込まれるか、解雇されるのでは”というのが私の予想でした。ところが被害者男性は、「告訴をしない、被害届も出さない」といい始め、「さらには暴行の事実はなかった」と主張しているようです。その裏で1千万円から2千万円の示談金が動いている、との報道も複数ありました。
調査委員会が立ち上げられて友綱親方(元関脇・魁輝)が委員長になったのですが、「報道のような大げさなことはなかった」「(殴ったことは)確認できない」「車の中に血痕はなかった」(サンケイスポーツ 2.3付)などと述べ、高砂親方(元大関・朝潮)に1回は事情を聞くが、朝青龍の事情聴取をやっても本人は(酔って)分からないのではないのか、と極めて消極的だというのです。これも、事件そのものに「フタ」をして、一件落着になってしまうのでしょうか。また高砂親方の、当事者能力のなさには驚くほかはありません。
貴乃花理事に投票して廃業か?
2月1日、日本相撲協会の理事選挙がおこなわれました。「貴乃花の理事の目はありえない」との下馬評を覆して、予想に3票を上積みしての当選でした。1相撲ファンとしては、大相撲に新しい風が送り込まれるといい、という気持ちを抱いたものです。公正な選挙がおこなわれた様子を報道で知り、一安心という思いもありました。
ところが翌日、2票が流出した立浪一門で「造反者探し」の集会を開き、安治川親方を廃業に追い込んだというのです。1票が流出した二所ノ関一門も、3日に同趣旨の集会を開くという報道を目にして、私はにわかには信じがたい思いでした。
選挙はあくまでも公正でなければいけない、こんなことが許されていいはずがありません。もし相撲協会として、理事長などが「造反者探し」の集会を禁止し、安治川親方の廃業届を撤回させることができないなら、角界の刷新が何10年も遅れてしまうことになるでしょう。
そもそも大相撲を「国技」と称していますが、これは法令で決められたことではありません。大相撲ファンの理解のうえに成り立っている言葉です。こんなシュールな意識しか持てない相撲協会は、やがてファンの支持も失ってしまうでしょう。日本は大相撲よりプロ野球のファンのほうが多いのです。「プロ野球こそ国技」といっても理屈上は成り立つのです。
所轄官庁である文部科学省は、こんなときこそ協会に鉄槌を下してもらいたいと思います。それが文科省の義務でもあるでしょう。