少しでも速く
少しでも高く
少しでも遠くに
スポーツが誕生したのはいつの頃からなんて事ははっきりわかりませんが、少なくとも”記録を計測する”ようになってから、世のアスリートにとっての本質的な敵は人ではなく、人が残した数字になりました。
かつて、集まった人たちで競っていたものが、今では、先人の残した数字をコンマ一秒縮める為、1センチでも伸ばすため、日々アスリートはしのぎを削っています。
「記録は破られるためにある」なんて言葉がありますが、事実、様々なスポーツにおいて、今日でも世界新記録が生まれ続けています。アスリートは「その記録が破れるかもしれない」と日々希望を持って上を目指しているわけです。
では、「その記録が破られる」という前提が崩れてしまったらどうなるのでしょうか?
男子100mは0.5秒短縮? 独の数学者が限界値予測 asahi.com
100メートルは9秒29で走れるが、男子マラソンはもう限界―。ティルベルク大(ドイツ)のオランダ人数学者、ジョン・アインマール教授がこのほど、陸上の各種世界記録の限界値の研究成果を発表し、男子100メートルでアサファ・パウエル(ジャマイカ)の持つ9秒77の記録は9秒29まで短縮できるとの見通しを示した。
記録がそこまで縮められる、と言うことは、その記録を出してしまったら、もう破ることは出来ないと言うことを意味します。となると、いったんその記録に到達してしまえば、その競技は一気に魅力が失せてしまうことでしょう。
そして、アインマール教授はそれを出してしまった・・・それもスポーツ生理学でも物理学の視点からでもなく、
数学、統計学の一部である極値理論
によって。
記録も事実上数字ですから、数学の範疇と言えなくもありません。そして、様々な実証を踏まえて体系づけられた理論は大幅にはずれないもの。教授の予測は大方間違っていないと思います。
もっとも、大それた記録の出現を教授は否定していないそうです。この予測は、あくまで現在まで記録に乗っ取ったものであり、今後の伸び方いかんによってはどうなるかわからないと言うことです。
それに、9秒77を出すまでにも途方もない時間が費やされた過去をかんがみると、9秒29に到達するまでにはずいぶん時間がかかりそうですしね。
どうやら、スポーツはまだまだ魅力を失わないようです。
少しでも高く
少しでも遠くに
スポーツが誕生したのはいつの頃からなんて事ははっきりわかりませんが、少なくとも”記録を計測する”ようになってから、世のアスリートにとっての本質的な敵は人ではなく、人が残した数字になりました。
かつて、集まった人たちで競っていたものが、今では、先人の残した数字をコンマ一秒縮める為、1センチでも伸ばすため、日々アスリートはしのぎを削っています。
「記録は破られるためにある」なんて言葉がありますが、事実、様々なスポーツにおいて、今日でも世界新記録が生まれ続けています。アスリートは「その記録が破れるかもしれない」と日々希望を持って上を目指しているわけです。
では、「その記録が破られる」という前提が崩れてしまったらどうなるのでしょうか?
男子100mは0.5秒短縮? 独の数学者が限界値予測 asahi.com
100メートルは9秒29で走れるが、男子マラソンはもう限界―。ティルベルク大(ドイツ)のオランダ人数学者、ジョン・アインマール教授がこのほど、陸上の各種世界記録の限界値の研究成果を発表し、男子100メートルでアサファ・パウエル(ジャマイカ)の持つ9秒77の記録は9秒29まで短縮できるとの見通しを示した。
記録がそこまで縮められる、と言うことは、その記録を出してしまったら、もう破ることは出来ないと言うことを意味します。となると、いったんその記録に到達してしまえば、その競技は一気に魅力が失せてしまうことでしょう。
そして、アインマール教授はそれを出してしまった・・・それもスポーツ生理学でも物理学の視点からでもなく、
数学、統計学の一部である極値理論
によって。
記録も事実上数字ですから、数学の範疇と言えなくもありません。そして、様々な実証を踏まえて体系づけられた理論は大幅にはずれないもの。教授の予測は大方間違っていないと思います。
もっとも、大それた記録の出現を教授は否定していないそうです。この予測は、あくまで現在まで記録に乗っ取ったものであり、今後の伸び方いかんによってはどうなるかわからないと言うことです。
それに、9秒77を出すまでにも途方もない時間が費やされた過去をかんがみると、9秒29に到達するまでにはずいぶん時間がかかりそうですしね。
どうやら、スポーツはまだまだ魅力を失わないようです。