Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

悪質以前に「問題外」の男

2007-07-13 23:28:37 | Crime
 一部の都会以外に住む人にとって、正に日常の足と言える車。しかしながら、車を利用するためには様々なルールを守らなければいけません。便利な反面、大きな制約を課せられる代物なのです。

 交通事故を起こした場合、一般的に他の車両、自動二輪車や軽車両、まして対人の場合はどんなに理不尽な状況であろうと、止まった状態での追突以外はほぼ車の方が悪くなります。それだけ車には責任が課せられているわけです。

 で、今回紹介する事故は・・・問題外です。

危険運転致死:法規完全無視の男に懲役10年 名古屋地裁 毎日新聞

 名古屋市内で今年2月、無免許の飲酒運転で女性をひき逃げして死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた住所不定、無職、平敏浩被告(40)に対する判決公判が9日、名古屋地裁で開かれ、伊藤新一郎裁判長は「運転法規を完全に無視し、悪質」などとして懲役10年(求刑・懲役12年)を言い渡した。

 ひき逃げして死亡させただけでアウトですが、それに加えてこのドライバーは、数々の違反項目をひっさげており、正に「完全無視」にふさわしいです。

車検がなく保険にも入っていない乗用車を無免許で飲酒運転。赤信号を無視したところをパトカーに見つかり追跡されたため、信号無視を繰り返して逃走し、同市中区新栄3の交差点付近を横断中の平田好美さん(当時23歳)をはねて、死亡させた。

 簡単に数えて8つの道路交通法違反を犯している同被告。無くなった被害者の遺族は、何ともやりきれない思いでしょう。・・・厳しくなったと言われる道交法ですけれど、交通事故だとなんで、これで無期じゃないでしょうね・・・

 飲んだら乗るな、とは言いますけれど、同被告の場合は正に問題外だったわけです。裁判では懲役10年で済んだとはいえ、今後は民事において多額の損害賠償が待っていることでしょう。彼にも家族がいるでしょうから、そちらにも莫大な責任が降りかかってくるわけです。

 交通事故、それも人死にを伴う場合、待っているのは不幸のみ。ドライバーの人は今一度、自分の運転を振り返ってみるべきでしょう。


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